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小泉進次郎の「後見人」に森喜朗が暗躍…自民党総裁選このままでは安倍派は“草刈り場”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/358651
2024/08/06 日刊ゲンダイ
「ポスト岸田」に浮上(C)日刊ゲンダイ
早くも候補者乱立が囁かれている9月の自民党総裁選。さすがに、党内からは「老害」の声も飛んでいる。安倍派100人を裏から牛耳ってきた森喜朗元首相(87)が、「ポスト岸田」に浮上している小泉進次郎(43)の「後見人」として暗躍しているという。
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7月中旬、小泉純一郎元首相(82)、中川秀直元官房長官(80)、ジャーナリストの田原総一朗氏(90)と会食した際、森は総裁選について、「絶対に進次郎がいい」と、進次郎の出馬を認めるよう純一郎を説得したという。これまで純一郎は、次男の進次郎について「50歳になるまでは出馬すべきではない」と周囲に語っていたが、「そこまで言われるなら反対しない」と語ったという。
先週末(2日)首相官邸を訪れた田原氏が、記者団に明かした。「進次郎の背後には森がいる」と噂されていたが、「やっぱり」と証明された形だ。
がんを患い、透析治療もしている森は、一時、車いすを利用していたが、最近は車いすを使わず自力で歩き、極めて元気だという。
反岸田でまとまっても、進次郎でまとまるのか?
進次郎の父・純一郎元首相を説得(C)共同通信社
これまで森は、岸田首相の「後見人」のようにふるまってきたのに、どうして進次郎の後見人にシフトしたのか。「最後の悪あがき」という見方がもっぱらだ。
「森さんの力の源泉は、最大派閥の安倍派100人を押さえていたことでした。幹部の“5人衆”を通じて安倍派をコントロールしてきた。しかし、安倍派は解散し、バラバラになってしまった。このまま総裁選に突入したら、安倍派は“草刈り場”になり、本当に雲散霧消してしまいかねない。総裁選は権力闘争だけに、敵と味方に分かれたら、その後、一緒にやるのは難しくなりますからね。そうなったら、森さんの影響力も完全に消滅してしまうでしょう。森さんは、その状況だけは絶対に避けたいはず。40人でも50人でもいいから、安倍派を塊として保ちたい。安倍派をまとめるには、安倍派の候補として進次郎を総裁選に擁立するしかない、と考えたのでしょう」(政界関係者)
しかし、進次郎を担ぐことで安倍派はまとまるのか。
「安倍派の議員は、岸田首相に対して強い恨みと怒りを抱いています。安倍派を解散に追い込んだのは岸田首相ですからね。だから『反岸田』では、まとまるでしょう。しかし、進次郎でまとまるのかどうか。難しいでしょう。まず、まとめ役がいない。5人衆には、かつての力はありません。中堅若手の5人衆に対する不信感は相当なものです。まして、いまさら森喜朗に従う議員は、ほとんどいないと思う。進次郎が総裁選に出馬したら、支援する安倍派議員はいるでしょうが、安倍派とは無関係な形になるはずです」(安倍派関係者)
そもそも、背後に森喜朗がいると分かったら、進次郎にもマイナスなのではないか。いまごろ、頭を抱えていてもおかしくない。
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自民党総裁選をめぐっては、まさかの「岸田再選」が急浮上しているという。●関連記事【もっと読む】では、自民党内に蔓延する「解散恐怖症」ついて詳しく報じている。
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