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裏金自民が早くも「総裁選祭り」…“石丸便乗”で若手・新顔が百花繚乱の目くらまし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357464
2024/07/12 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
(左から)小泉進次郎、小林鷹之、福田達夫の3氏(C)日刊ゲンダイ
早速、始まった──。東京都知事選が終わった途端、永田町の関心事は9月に行われる自民党総裁選へ移り、“石丸ショック”を受けて「若手」や「新顔」を擁立しようとする動きが顕著になってきた。
名前が挙がっているのは、小泉進次郎・元環境相(43=当選5回)、小林鷹之・前経済安全保障相(49=4回)、福田達夫・元総務会長(57=4回)、斎藤健・経産相(65=当選5回)、小倉将信・前こども政策相(43=4回)といったメンメンだ。
自民党内は、政界でほぼ無名だった石丸伸二・前広島県安芸高田市長(41)が、都知事選で165万票超を集めたことに浮足立っている。都知事選と同日投開票の都議補選で2勝6敗の大惨敗だったこともあり、「岸田首相じゃ選挙の顔にならない」のはもちろんのこと、「いつもの顔だけじゃダメ」という空気なのだという。
「世間の認知度が低い人の方が、フレッシュさで強みになる」(自民党関係者)
つまり、石丸ブームに便乗した「新顔」作戦で、刷新感を出して、世論の関心を引きたいということだ。過去に総裁選への出馬経験のある石破茂・元幹事長(67)、河野太郎・デジタル相(61)、高市早苗・経済安全保障相(63)らは、手垢のついた「古い顔」。「世代交代」を打ち出し、「自民党は人材豊富だ。ワッショイ、ワッショイ」というムードをつくろうとしているのである。
局面転換の常套手段
「岸田首相も『百花繚乱でいい。出たい人はみんな出ればいい』なんて言っているそうですよ。とにかく自民党に対する批判や国民のシラケ感を払拭して、再び自民党に目を向けさせるには、『誰が出馬するのか』など、総裁選の候補者選びの段階から注目を集め、お祭り騒ぎにするのが手っ取り早い。体のいい目くらましですが、自民党はいつもそうやって局面転換を図ってきた」(政治評論家・野上忠興氏)
だいたい、なぜ自民が有権者に嫌われているのかといえば、裏金事件のカタをつけていないからだ。
裏金の実態もわからぬまま、ザル法の政治資金規正法改正で幕引きなんて許されない。
起訴された安倍派の会計責任者は公判で、「ある幹部から還流継続を要望された」と明かしている。神戸学院大の上脇博之教授は、収支報告書に不記載だった裏金議員らの刑事告発を続けている。萩生田光一前政調会長や世耕弘成前自民党参院幹事長についての検察審査会の審査もある。裏金事件はまだ終わっちゃいない。
マトモな国民は、自民党の「目くらまし」の常套手段にだまされてはいけない。
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