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都知事選は小池勝利…日本を救うために野党が着手すべきこと 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357336
2024/07/09 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
ブラックボックス都政はますますひどくなる(都知事選に勝利した小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
都知事選は「萩生田百合子」こと小池知事が勝った。公開討論会も2度だけ。テレビも新聞も争点が何かについて一切報道しなかった。そのせいで彼女は4つの疑惑について都民や国民に答えず、一貫して逃げ回った。1つは学歴詐称疑惑、もう1つは公約破り、3つ目は大手不動産との癒着と都有地の破格の払い下げ、そして裏金自民党都連との連携である。ブラックボックス都政はますますひどくなるだろう。
一方、石丸伸二候補が無党派の4割を集め2位になった。トランプや欧州右派のようにネット攻撃を仕掛ける右派ポピュリズムを思わせる動きが目立った。安倍友だったドトールの鳥羽博道名誉会長の支援まで受けている。石丸氏は、安芸高田市長時代に居眠り議員を攻撃。舌鋒の鋭さを売りにしたが、同議員側から一過性の脳梗塞になったとの診断書の提出を受けたのに、それをシュレッダーにかけて細断してしまったのだ。ちなみに、その後、同議員は死亡している。さらに石丸氏は、全員協議会の席で山根温子議員に恫喝されたとSNSで叩いたが、1審、2審で敗訴し、市が名誉毀損で賠償を命じられている。ところが、メディアは石丸氏の問題をまともに検証していない。小池批判票をせき止め、「新しい戦前」をもたらしたメディアの責任は非常に重い。
先の沖縄県議選に続いて、自民党は都知事選でも裏金問題を隠蔽しながら「勝利」した。岸田首相はこれを機に居直り、秋の自民党総裁選で自らの延命を狙うに違いない。岸田が総裁に再選すれば、恐らく大型の補正予算を組んでから総選挙に出て、国民の目線を徹底的に裏金問題からそらせるだろう。仮に、石破茂が総裁になっても事態は大きく変わらない。裏金議員を新たに処分もできないし、新たな政治資金規正法改正もできない。政治がどんどん壊れ、経済も衰退が止まらないだろう。
この都知事選で明らかになったことは、裏金問題を契機にした風頼みで野党の手に政権が転がり込んでくることはまずなくなったことだ。では何をすべきか。
徹底的に裏金問題を解明しつつも、いまのボロボロの日本経済にキチンと向き合うべきである。目下、円安で長期金利が上昇し、かつ株価が上昇している。経済学の法則からはあり得ない現象である。つまり、投機マネーが日本経済をもてあそび、食い散らしているということだ。
野党がこの経済危機に正面から切り込んで対抗するアジェンダを作る以外に、日本を救う手はない。自民党から政権交代することもありえない。覚悟を持って政策を立て直すべき時である。
金子勝 淑徳大客員教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。
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