<■220行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> <産経抄>街頭演説もできない国になるのか 2024/7/8 5:00 https://www.sankei.com/article/20240708-J2UUSXQW4ZOA5I5QTM7KSO2GMU/ 蒸気機関車(SL)をはじめ昭和の昔になくなったものは数あれど、民主主義を育てるという観点から見れば、立会演説会の廃止ほど惜しまれるものはない。 同一選挙区の候補者が一堂に会した演説会は、戦後間もない昭和24年1月の総選挙から導入され、翌年には国政選挙と都道府県知事選で義務化された。 ▼古老記者によると、小学校や中学校の講堂に有権者が入りきれぬほど集まり、保守から共産党まで様々な候補者が熱弁を振るい、かなり盛り上がったという。 ところが、回数を経るにしたがって組織的なヤジや妨害が目立つようになり、参加者が激減。 昭和58年に廃止されてしまった。 ▼以降は、ナマの候補者に接するには、決起集会に参加するほど熱心な支持者以外は、街頭で演説を聞くくらいしかなくなった。 その街頭演説さえ、今、危機的状況にある。 ▼先週金曜に小池百合子都知事の街頭演説を聞きに行ったが、警官に携帯の金属探知機を全身に当てられるほどの物々しさだった。 知事が話し始めると、 「反小池」 のプラカードを掲げ、遠巻きにしていた一団が 「辞めろ」 コールを一斉に始めた。 強気でなる知事が1分ほど演説を中断したほどの酷さだった。 ▼この30分前、有楽町では蓮舫候補の遊説中に他党の街宣車が乗り付け、スピーカーを使って邪魔しようとした。 あの日以来、何かがおかしくなっている。 ▼そう。 2年前の8日、安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に凶弾に倒れてからだ。 言論ではなく、暴力的な行動で 「敵」 を屠(ほふ)ろうとする人々が明らかに増えている。 SNSでは、元首相の暗殺犯を英雄視する言説さえ飛び交っている。 立会演説会どころか街頭演説もできない国にしてはならぬ。<主張>選挙活動の混乱 対策講じ常識を取り戻せ 社説 2024/7/8 5:00 https://www.sankei.com/article/20240708-776DITYXFNKDXBERXE5LEJOYXA/ 池袋駅前に設置されている選挙ポスター https://www.sankei.com/article/20240708-776DITYXFNKDXBERXE5LEJOYXA/photo/O7BP6PODRVKHJNO3ZRJFTF7AEM/ 選挙活動の在り方が、根本から問われる事態になっている。 2024年4月の衆院東京15区補選の選挙妨害事件に続き、東京都知事選でも一部の候補者らによる振る舞いが混乱を招いた。 選挙は民主主義の根幹である。 その信頼を揺るがす行為は極めて望ましくない。 政府と国会は、公正で秩序ある選挙環境が保たれるよう、公職選挙法の改正を含め早急に対策を講じるべきだ。 都知事選には過去最多の56人が立候補した。 1人のリーダーを決める選挙であるのは言うまでもないが、政治団体 「NHKから国民を守る党」 は24人も擁立した。 党首の立花孝志氏は告示前の会見などで、NHKの政見放送を 「ジャック」 するのが目的だと語った。 だが、公選法は国政選や地方選が 「選挙人の自由に表明せる意思によつて公明且(か)つ適正に行われることを確保」 すると規定している。 当選するためではなく別の目的で選挙を利用するのは、同法の趣旨に反するのではないか。 NHK党は寄付をした人に選挙ポスター掲示板の枠を譲り、事実上販売した。 その枠に風俗店の広告や動物の写真などが貼られたケースもある。 NHK党以外でも、全裸に近い画像を貼る候補が現れた。 警視庁が都迷惑防止条例違反などの疑いで警告する事態になった。 公選法が 「品位を損なう言動をしてはならない」 と定める政見放送でも、突然シャツを脱いで肌を露出する女性候補や、奇抜な格好で笑い転げる男性候補など、非常識な振る舞いが続出した。 ポスター掲示板や政見放送は、公費で設けられたものだ。 公選法の趣旨に反して利用するのは許されない。 都知事選では、実際には立候補していないのに 「出馬しました」 などとSNS上で表明する 「なりすまし」 も出た。 こうした行為も、有権者の判断を惑わす恐れがある。 都知事選や衆院補選の混迷を受けて、各政党からは公選法の見直しなどを求める意見が出ている。 インターネットやスマートフォンが普及する時代に、選挙掲示板などによる従来の選挙活動の方式が適切かどうかも、この機会に検討してもらいたい。 東京都知事選の異様な選挙運動、正常化へあらゆる検討を 社会部長・酒井潤 2024/7/7 22:24 https://www.sankei.com/article/20240707-RLHH7ZFA6NPAFMJO7RHYNPVXZ4/ 池袋駅前に設置された選挙ポスター。同じポスターが多数を占めていた=5日午後、東京都豊島区(鴨志田拓海撮影) https://www.sankei.com/article/20240707-RLHH7ZFA6NPAFMJO7RHYNPVXZ4/photo/O7BP6PODRVKHJNO3ZRJFTF7AEM/ «たぶてにも 投げ越しつべき 天の川 隔てればかも あまたすべなき» 石つぶてを投げても届きそうなのに、天の川があるから、どうすることもできない−。 天を仰ぎみて詠んだ山上憶良の慨嘆が万葉集にある。 56人の七夕決戦。 小池百合子氏の勝因の1つは、言わば敵失だろう。 例えば蓮舫氏は当初、彼岸と此岸(しがん)を分かつ川のような対決軸を鮮明にした。 「反自民政治、非小池都政」 「小池都政をリセット」−。 立憲民主党を離れて 「オール東京」 を掲げたが、 「反」 「非」 は分断を想起させた。 「リセット」 は 「良い政策は発展させる」 と後退し、支援を受けた共産党の政策と公約が仕分けしにくくなった。 国政の状況は当然、地方選挙に影響し、地方選挙の結果は政局に波及する。 しかし、敢えて絡めるのは失当だ。 「国政の代理戦争などと馬鹿げた真似はやめてもらいたい」 と語った石丸氏は支持を広げ、無党派層の大きな受け皿となった。 一方で政策論議は深まらなかった。 少子高齢化対策や災害への備えは各候補に等しく降りかかる課題だ。 だからこそ主張に明確な差異は見い出しづらく、結果的に有権者は2期8年の小池都政に及第点を与えた。 史上最多の立候補者が乱立した都知事選は、ポスター掲示板や政見放送を歪なものにした。 公選法をはじめとした従来の枠組みが想定しない盲点を突くような動きが顕在化し、警視庁が警告に乗り出すなど看過できない状況を生んだ。 表現の自由を踏まえた規制や供託金制度の在り方、また、都内約1万4000カ所の掲示板が必要かどうかなど、突き付けられた問題は多い。 あらゆる角度から検討を進める機会とすべきだろう。 民主主義を支えるのは公正な選挙だ。 それをどう正常化させていくか。 天を仰いで嘆いている暇はない。 ポスター破損や暴行など容疑で8人逮捕、掲示巡り警告も 都知事選 2024/7/7 22:04 https://www.sankei.com/article/20240707-65REH5Q2YJJNBLTVHRZBXUO5XA/ 警視庁選挙違反取締本部は2024年7月7日、都知事選期間中の取り締まり状況を公表した。 掲示板に貼られた選挙ポスター損壊などによる逮捕者が8人に上り、1人だった前回選挙より大幅に増えた。 掲示方法について警告が出されるなど、ポスターを巡る事件が目立った。 違反警告は22件だった。 逮捕された8人のうち5人はポスターへの落書きや破損といった公選法違反(自由妨害)などの容疑で、3人は暴行容疑だった。 3人のうち1人はポスターを剥がしているところを撮影していた男性に対する暴行容疑で、ポスターが原因の事件がほとんどを占めた。 衆院選や統一地方選と同じ投開票日に行われた選挙を除いた直近の都知事選での逮捕者は、▽平成26年3人▽28年3人▽令和2年1人−で、今回の都知事選は大幅に増えた形になった。 警告もポスターに絡むものが目立った。 告示日の2024年6月20日には、男性候補が、ほぼ全裸の女性をモデルにしたポスターを複数箇所に掲示。 警視庁は同日中に候補を呼び出し、都迷惑防止条例違反の疑いで警告した。 また、NHKから国民を守る党が 「販売」 した掲示板の枠に風俗店の広告が貼られた際も、警視庁は警告を行った。 都知事選、想定外続き手に負えず 掲示板不足に奇抜な政見放送、ポスタージャック… 2024/7/7 20:15 https://www.sankei.com/article/20240707-6PAAPOMSU5JMZHWZHREEAJZN6M/ 過去最多の56人が立候補した東京都知事選はポスター掲示板のスペース不足や、政見放送での奇抜な主張など 「想定外」 が相次いだ。 告示日までに48人分のポスター掲示板しか準備していなかった都選挙管理委員会。 49番目以降に届け出た候補者にはクリアファイルなどを配布し掲示板の枠外にテープなどでポスターを貼るよう依頼した。 しかし、選挙期間中に対象となった候補本人が都などを相手取り計約2000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴。 複数の候補者から都選管の不備に不満が出た。 NHK総合テレビだけで計約11時間と 「長過ぎる政見放送」 も注目されたが、女性候補がシャツを脱ぐ姿が放映されるなど一部の 「奇抜な内容」 に批判が集まった。 また、2024年4月の衆院東京15区補選では、つばさの党による妨害事件があったばかりだが、今回の選挙戦でも、一部候補者の街頭演説の際に、集団で執拗なヤジを飛ばすことが繰り返された。 1人の知事を決める選挙にNHKから国民を守る党が関連団体を含めて計24人を擁立。 24人の枠を使って掲示板に同一のポスターを貼るポスタージャック≠竅Aその枠にポスターを貼る権利の販売を行った。 想定外の事態が頻発した知事選。 閣僚などからは、これらを問題視する発言も出ており、公選法改正に繋がる可能性が高まっている。 「恥ずかしい」「盛り上がった」候補者56人、前代未聞の都知事選 有権者はどう見たか 2024/7/7 19:12 https://www.sankei.com/article/20240707-566JMYIM3BPFDNIKRCUVUWX2NM/ 過去最多の56人が立候補し、投開票日の2024年7月7日を迎えた東京都知事選。 3選を目指す無所属現職、小池百合子氏(71)の都政2期8年の評価や少子化対策、防災対策などが主な争点となったが、選挙ポスターや政見放送の内容を巡る問題も浮上した。 有権者は今回の選挙戦をどう捉え、新しい東京のリーダーに何を望むのか。 ■法規制が必要では 「ポスターがふざけている人、売名目的の候補が多かった」 「海外でもニュースになるほどだったので、日本の恥晒しになるようなことはやめてほしかった」。 不動産開発会社に勤める新宿区の男性(23)は、苦々しげな様子で振り返る。 選挙ポスターを巡っては、全裸に近い女性の画像を載せて掲示板に貼った候補者に対し警視庁が警告を出したり、同一デザインのポスターが掲示板を 「ジャック」 したりする事態も起きた。 新宿区の会社役員、伊藤晴康さん(67)は 「ポスターに関しては、そんなに多くなくていい」 「投票所の前にだけ設置していれば十分だ」。 葛飾区の会社員、今村勉さん(57)も 「立候補は自由だが、最近はモラルの問題がある」 「法律で要件を引き上げるなど、立候補者の絞り込みも必要だと思う」 と話した。 渋谷区の会社員、中村祥眼さん(27)は 「自分たちの選挙権を弄ばれていると感じる」 「声を上げやすい環境の確保と、単なる売名行為への対策を両立することは難しいが、これから考えていかなければならない課題だと感じた」 と語った。 同区の不動産業、藤原邦子さん(77)は、立候補者が過去最多となったことについて 「現実的でない候補者が多過ぎる」 「投票率の低下を危惧しているので是非若者にも投票へ行ってほしいと思うが、この状況では声を掛けづらい」 と、寂しげに話した。 世田谷区在住の男性会社員(25)は 「情報収集しようにも、政策とは関係のない余計な情報が溢れており、政見放送も選挙公約も長過ぎてとても見る気になれなかった」 「全部目を通して投票に来る有権者は、ほとんどいなかったと思う」 と、溜息。 目黒区のエンジニアの男性(29)も 「候補者全員を追い切れなかった」 とこぼした。 ■注目、悪くない 一方で、良くも悪くも注目を集めた選挙戦となったことを、前向きに捉える意見もあった。 SNSなどで候補者の情報収集をしていたという世田谷区の主婦(36)は 「立候補者の乱立自体が良いとは思えないが、子供同士でも話題になるなど、関心を高めたことは確か」 「今まで選挙に行かなかった層が行くなど、良い面もあった」 と振り返る。 葛飾区の女性会社員(50)も 「(乱立した立候補者が)変な人ばかりで、都民として恥ずかしいが、選挙が盛り上がることは悪くないと思った」 と述べた。 ■税金、上手く使って 有権者に選ばれた新しい都知事に望むことについては、それぞれの立場から意見が相次いだ。 葛飾区の歯科衛生士、小島久美子さん(56)は 「都民税を有効活用してほしい」 「今は子供や老人に使っているが、中間層に事業支援などで使ってほしい」 と注文。 大学で防災について学んでいるという同区の小島苺(いちご)さん(19)は 「東京は川が多く、海抜も低い」 「ビルや人も多く、複合災害が起きやすい」 と、災害対策の充実を望んだ。 新宿区の会社役員、伊藤真理さん(62)は、主要な争点の1つとなった少子化対策について 「東京のマンションは1LDK以下ばかり」 「家族向けのマンションを増やしていかないと、根本的な解決には至らない」 と指摘。 保育士をしているという葛飾区の男性(27)も 「出生率を上げる政策を出してほしい」 と望んだ。 一方、足立区の男性会社員(35)は、都内で外国籍の居住者が増加していることを念頭に 「不法移民などの対策もしっかりしてほしい」 と、注文を付けた。 小池都知事演説中、ビラ投げつけ容疑で男逮捕 選挙妨害疑いで捜査 2024/7/6 20:42 https://www.sankei.com/article/20240706-CJQGZLSBAFLVZJTXXRWITNQCS4/ 東京都知事選(2024年7月7日投開票)で都知事の小池百合子氏の演説中に選挙スタッフにビラを投げつ付けとして、警視庁選挙違反取締本部は2024年7月6日、暴行の疑いで、東京都足立区の無職の男(41)を現行犯逮捕した。 容疑を認めている。 精神障害の疑いがあり、責任能力の有無を慎重に調べる。 逮捕容疑は2024年7月6日午後1時40分頃、小池氏が演説していた東京都中央区銀座の路上で、選挙スタッフの30代男性から受け取った選挙ビラを男性に投げつけたとしている。 容疑を公選法違反(自由妨害)に切り替えて捜査を進める。 取締本部によると、ビラは男性の目に当たったという。
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