http://www.asyura2.com/24/senkyo294/msg/463.html
Tweet |
天に唾で知事選敗北リニア派
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/05/post-4d896f.html
2024年5月27日 植草一秀の『知られざる真実』
天に唾するとはこのこと。
静岡県知事の川勝平太氏は4月1日の新規採用職員への訓示の場で不適切な発言をした。
「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりということと違って、基本的に皆様方は、頭脳、知性の高い方たちです」
たしかに配慮を欠く発言だった。
これを、
「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。世の中には実にさまざまな仕事があって、どの仕事もすべてが貴重でかけがえのない仕事です。どの仕事が上でどの仕事が下などということはまったくありません。
すべての仕事はかけがえがなく、どれも貴重な仕事ですが、そのなかで、県庁での仕事においては、みなさんの頭をフルに活用してもらわなければなりません。この大切な仕事に対して、誇りをもって一生懸命に取り組んでいただきたいと思います。」
などと述べていたら問題にならなかっただろう。
しかし、この発言が大々的に取り上げられた。
その結果として川勝知事が辞意を表明した。
川勝知事辞職に伴い、知事選が実施された。
知事選は立憲・国民が推薦する鈴木康友前浜松市長と自民が推薦する静岡県元副知事の大村慎一氏による与野党対決の様相を示した。
リニア反対を明示して共産党推薦の森大介氏も出馬したが情勢調査で当選には届かないとの見通しが示された。
この知事選で大村氏の応援に入った上川陽子外相が失言した。
「産まずして何が女性か」と発言。
「産みの苦しみは本当にすごい」とも述べた。
大村氏を知事として産み出すことを述べたものだが、
「産まずして何が女性」
「産みの苦しみは本当にすごい」
は明らかに女性の出産を念頭に置いた表現。
「子を産まぬ女性は女性と言えるのか」と受け取られる発言だった。
メディアは新規職員への訓示での失言で川勝氏を知事辞職に追い込んだ。
この事例を踏まえれば上川外相は応援演説での失言で外相辞任に追い込まれておかしくなかった。
川勝氏失言で吐いた唾が上川氏に降りかかってきた。
上川氏の失言を擁護するなら川勝氏の失言も擁護するのが順当。
川勝氏の失言で辞職に追い込むなら上川氏の発言でも辞職に追い込むのが順当。
静岡県ではかつて同県選出の自民党議員であった柳沢伯夫厚労相が「女性は産む機械」と発言して批判を招いた。
上川発言は柳沢発言の再演でもあった。
自民党の静岡議員団がすごい。
上川陽子外相、柳沢伯夫元厚労相に加えて、宮澤博行元衆議院議員、吉川赳衆議院議員、山崎真之輔元参議院議員などが顔をそろえる。
宮澤氏は妻子を持ちながら別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたことなどが週刊誌で報じられて議員辞職。
吉川議員は2022年6月に、18歳の女子大学生と飲酒したなどが週刊誌で報じられ、自民党を離党したが辞職していない。
山崎氏は2021年に、一般女性との不適切な関係があったことなどが週刊誌で報じられ、自民党を離党したが辞職しなかったが、2022年の参院選で落選。
これらの豪華メンバーが顔をそろえるのが自民党静岡国会議員団。
川勝知事が激しい人物破壊工作を受けたのは川勝知事がリニア新幹線工事を止めてきたことが背景。
川勝知事は「命の水を守る」としてリニア新幹線工事を止めてきた。
リニア利権勢力にとって川勝知事はペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物
それゆえに激しい攻撃を受け続けて来た。
しかし、選挙戦中に「リニアと水」の問題が顕在化した。
岐阜県でリニア工事による深刻な水位低下が発生していることが明らかになった。
JR東海は当初、事実を隠ぺいした。
川勝知事のリニアへの対応は適正だったと言える。
鈴木氏と大村氏による事実上の与野党対決選挙になったが、リニア建設に前のめり姿勢を示したのは大村慎一氏。
鈴木康友氏はリニアを推進するとしたが、諸問題を確実に解決することを前提にすることを明示した。
一部メディアが選挙戦の終盤で大村氏が猛烈に追い上げていると報道したが、結果は鈴木氏の圧勝だった。
大村氏への投票を促進するために虚偽情報を流布した疑いが濃厚だ。
日本全体が頭を冷やしてリニア問題を再検討する必要がある。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK294掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK294掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。