<■1777行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 次期衆院選、全党派が立候補したら…トップ自民、2位日本保守党「くらするーむ政治部!」 2024/5/14 11:45 https://www.sankei.com/article/20240514-A42HR7YZ3FHPLH4OBLJIPWB7FM/ 産経新聞グループのマーケティング会社 「産経リサーチ&データ」 は、次期衆院選が行われた場合、小選挙区で入れたい候補の党派について調査した。 2024年4月28日に投開票が行われた衆院補欠選東京15区では、自民党が候補者を立てない中で9候補が乱立、無所属や諸派が一定の得票を集める現象も起きたため、全党派の候補者が立候補したと仮定して答えてもらった。 その結果、 「支持する党派はない」を除くと自民が23%でトップ、2位は日本保守党の17%、3位が日本維新の会の12%となった。 日本保守党は現在、政党要件を満たしていないが、東京15区補選では公認の飯山陽氏が約2万4000票を獲得し4位だった。 同社のウェブ上のアンケートモニターサイト 「くらするーむ政治部!」 の登録者を対象に2024年5月10日午後〜2024年5月13日午前まで実施、全国の1987人(男性1349人、女性638人)から回答があった。 岸田内閣の支持率は「支持する」(7%)、「どちらかと言えば支持する」(25%)を合わせると32%で、前回(2023年12月調査)から3ポイント増えた。 「小選挙区で入れたい党派」 については現職国会議員を有する政党、過去1年間の衆参補欠選挙に公認候補、推薦候補等を出している全14党派を対象にしたところ、 「支持する党派はなく人物で選ぶ」 が33%で最も多かった。 党派の中で最も多かった自民を選んだ理由(複数回答)は 「保守系の政党だから」(64%)、 「現状の政治を維持してほしいから」(41%)、 「常にその党派の候補者に投票しているから」(40%) と続いた。 自民党に入れると答えた人の岸田内閣の支持率は30%だった。 一方、日本保守を選んだ人の理由は 「政策に期待が持てるから」(76%)、 「今の政治を大きく変えられそうだから」(68%)、 「保守系の政党だから」(48%) と続き、岸田内閣の支持率は15%だった。 維新を選んだ人も 「政策に期待が持てるから」(80%)、 「今の政治を大きく変えられそうだから」(56%)、 「保守系の政党だから」(32%) と理由はほぼ同じだったが、岸田内閣の支持率は33%と高かった。 3党はいずれも保守政党と見られるが、日本保守が上位に入ったことで保守系支持者が分裂していることが窺える。 また、自民を選んだ人は現状維持的な理由が多かったが、日本保守、維新は変化を求める傾向が見られた。 日本保守の岸田政権支持率は「どちらかと言えば」が大半で「支持する」は1%に満たず、現政権に対して維新に比べてもより批判的な傾向が窺えた。 4位は立憲民主党(6%)で 「今の政治を大きく変えられそうだから」(81%)、 「政策に期待が持てるから」(41%)、 「リベラル系の政党だから」(31%) が理由。 岸田政権の支持率は「どちらかと言えば」のみで3%だった。 他の政党は日本共産党、国民民主党、れいわ新選組がそれぞれ2%ずつだった。 男女別では、 「支持する党派はなく人物で選ぶ」 が男性24%、女性53%で女性のほうが党派を選ばない傾向が強かった。 選んだ党派では男性が自民27%、日本保守20%、維新13%、立憲6%、女性は自民15%、維新10%、日本保守9%、立憲6%の順だった。 通常の世論調査は、調査エリアごとの性別・年齢構成になど合わせて、電話番号を無作為に発生させるRDD方式で電話をかけ、回答数が得られるまで調査を行うなどの手続きを踏むが、 「くらするーむ政治部!」 ではインターネットアンケートのみに限定、国民の 「今感じていること」 に焦点をあて、スピード感を持った調査に取り組んでいる。 今回調査の年齢の割合は60代34%、50代23%、70代22%、40代10.1%、30代4.3%で50代以上が多かった。 ◇ 「くらするーむ」には産経iDを使ってログインし、必要事項を入力して1分程度で登録が完了する。 詳細は、こちらから。 主な質問は次の通り 内閣支持率が低迷する中、岸田文雄首相が2024年6月にも衆議院を解散し、総選挙に臨むのではという観測も出ています。 2024年4月28日に投開票が行われた衆院補欠選東京15区では、自民党が候補者を立てられない中で9候補が乱立、小選挙区にもかかわらず無所属や諸派の候補者が一定の得票を集めるという現象も起きました。 1 次期衆院選が行われた場合、あなたが小選挙区で入れたい党派はどこですか。全党派の候補者が立候補したと仮定してお答えください。(現職国会議員を有する政党、過去1年間の衆参補欠選挙に公認候補、推薦候補等を出している党派から選びました) ○自民党 ○立憲民主党 ○日本維新の会 ○公明党 ○国民民主党 ○日本共産党 ○教育無償化を実現する会 ○れいわ新選組 ○社民党 ○NHKから国民を守る党 ○参政党 ○日本保守党 ○ファーストの会 ○つばさの党 ○支持する政党はなく、人物で選ぶ 2 上記で党派を選んだ方にお聞きします。理由を2つ教えてください。 〇政策に期待が持てるから ○支持する立候補予定者がいるから ○常にその政党の候補者に投票しているから 〇保守系の政党だから 〇リベラル系の政党だから ○現状の政治を維持してほしいから 〇今の政治を大きく変えられそうだから 3 あなたは岸田内閣を支持しますか @ 支持する A支持しない Bどちらかと言えば支持する Cどちらかと言えば支持しない東京15区の2万4千票は「大きなステップ」 日本保守党の有本香氏「保守層掘り起こす」 2024/4/29 7:00 https://www.sankei.com/article/20240429-W63R3WBERVGSBCOBFUVCAK5FDQ/ 9人の候補が乱立し2024年4月28日投開票された衆院東京15区補欠選挙で、2023年10月に設立された政治団体 「日本保守党」 の新人、飯山陽氏(48)は4位にとどまった一方、約2万4000票を獲得した。 ジャーナリストで事務総長を務める有本香氏は 「最初は泡沫候補と言われたが、大きな最初のステップになった」 「同じことを全国展開し、理解者を増やしていく」 と強調した。 落選する見込みが報じられた直後、飯山、有本両氏らが記者団に語った主なやり取りは以下の通り。 ■地元は受け入れてくれた 飯山氏 「国政選挙で初めての挑戦になったが、多くの支持をもらい、票もたくさん入れてもらった」 「結果は私の力が及ばなかっただけのこと」 「応援してくれた人、地元の人に心から感謝している」 ーー9候補が乱立した 飯山氏 「我々の陣営、私の演説は一番多くの有権者に聞いてもらった」 「それは間違いない」 「なぜ負けたか」 「組織がないからだ」 「組織もなく、お金も知恵もない中、ここまでよく戦えた」 「我々を受け入れてくれた地元の人のおかげだ」 百田尚樹代表 「敗軍の将、兵を語らず」 「ただ一言、応援してくれた皆さんの期待に沿えることができなかったことは申し訳ない」 ーー今後の党の活動への影響は 有本氏 「我々は新参者でありながら、随分地域の人に受け入れてもらった」 「結果を受けて今後の活動方針を決めていく」 「設立から7カ月過ぎ、党員数は6万5000を超えている」 「党員の支持や今回の選挙で多くの支持をもらったということを糧に方針を決めたい」 「ただ選挙制度が、政党要件を満たしている政党に有利過ぎる」 「ポスターの枚数、街宣車の台数、ビラの枚数など、(政党要件を満たさない)我々は不利な状況で戦いを余儀なくされた」 ■記者に苦言「ちゃんと数えて」 ──立憲民主党新人、酒井菜摘氏が当選確実となった 飯山氏 「酒井氏が勝ったのは、立民にそれだけの組織があったから」 「そして、今回共産党と選挙協力し、共産の組織も酒井氏を支えた」 「それに尽きると思う」 「酒井氏はネット上で行われた討論会にも出なかった」 「酒井氏がどういう政策を持っているか分からない」 「(当選は)酒井氏自身の力なのかは疑問に思う」 ──自民党の支持層を取り込んだ感触は 飯山氏 「『自分は自民党員だが今回はあなたに入れる』という声は直接、多くの人から頂いた」 ──百田氏が街頭で「江東区の人は手を挙げて」といってもほとんど挙げないところもあった 百田氏 「全国から、江東区外からたくさん来てくれた」 「ただ、ほとんど江東区の人がいなかったみたいなことを(記者は)言ったが、そんなことはない」 「江東区はたくさん」 「記者さん、聴衆が1500人くらいいたのに、記事では『僅か100人』と書いたから、数をカウントできるのかとちょっと心配している」 「しっかり数を勘定してくださいね」 有本氏 「全国的に日本保守党に熱い期待をしている支持者が多いことは今後の展開の上で心強い限りだ」 「15区周辺で支持してもらった実感もある」 「政治を変えるのは民意だから、支持してくれる人が全国津々浦々に増えていけば、必ず議席に結び付く」 ■生まれて良かったと思える日本に ──自民党支持層や保守層の受け皿になり得るか 有本氏 「自民党のおこぼれを頂戴するために日本保守党を立ち上げているわけではない」 「日本人の多くは誰も日本が潰れていいなんて思っていない」 「日本を守り、もっと豊かに強くしていきたい」 「そして子供や孫に継いでいきたいと思っている」 「その人たちに『自分たちは日本を保守しようという考えなんだ』と自覚してもらうための運動でもある」 「自民党の票の受け皿という扱いはやめてほしい」 「我々は政治的に自分たちは保守だと自覚する人たちを掘り起こしている」 飯山氏 「保守とは何か、リベラルとは何かや、自分の政治に対する意識を持っていない人が非常に多い」 「街頭で 『日本に生まれて良かったか。日本という国が好きか。そうならばあなたは保守か』 という呼び掛けをしてきた」 「私に1票を投じる人は、我々の本当の意味での保守の政策に共感してくれた人と言える」 有本氏 「出口調査などを見ると最初は全く泡沫だろうと言われていたものがそれなりの得票ができるとなれば、同じことを全国に展開して理解者を増やしていく、大きな最初のステップになったと思う」 落選見通し日本保守党・飯山陽氏「組織もお金もない中で戦えた」と手応え 衆院東京15区 2024/4/28 22:00 https://www.sankei.com/article/20240428-V2DLOMCCYVDHBGNFJYH5JIZ4UQ/ 衆院東京15区補欠選挙で立憲民主党新人の酒井菜摘氏(37)の当選確実が報じられた2024年4月28日夜、政治団体 「日本保守党」 新人の飯山陽氏(48)は選挙事務所で記者団の取材に応じ、 「国政選挙で初めての挑戦だったが、思ったよりも多くの支持を頂いた」 「結果は私の力が及ばなかった」 「応援してくれた人、地元の人には心から感謝している」 と頭を下げた。 飯山氏は、2023年10月に設立された日本保守党が初めて国政選挙に擁立した候補となる。 同日午後8時、NHKが酒井氏の当選確実を報じると、百田尚樹代表や名古屋市長の河村たかし共同代表、有本香事務総長と共に、中継が流れるパソコン画面を無言でじっと見つめていた。 飯山氏は選挙戦を振り返り 「我々の陣営、私の演説は一番多くの有権者に聞いてもらった」 「間違いない」 と手応えを述べつつ、敗因については 「我々には組織がない」 「その一言に限られる」 「組織もない、お金もない、知恵もない中でここまで戦えたのは我々を受け入れてくれた地元の人、有権者のおかげだ」 と語った。 当選を確実にした立民の酒井氏については 「酒井氏自身の力なのかは疑問に思う」 と述べ、 「立民と共産党の組織が酒井氏を支えた」 「それに尽きる」 「酒井氏は(告示された2024年4月16日に開かれた候補者)討論会にも出なかった」 「どういう政策を持っているかは分からない」 と語った。 共産党は当初擁立していた候補を取り下げて以降、酒井氏支援の姿勢を鮮明にしていた。 自民党も東京15区補選で候補者擁立を見送っている。 飯山氏は 「『自分は自民党員だが今回はあなたに入れる』という声は直接多くの人から頂いた」 と振り返った。 有本氏は記者団に 「保守層や自民党の票の受け皿という扱いはやめてほしい」 「我々はおこぼれを頂戴するために日本保守党を立ち上げたのではない」 「我々は自分たちを保守だと自覚する人を掘り起こしている」 と強調した。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(1)「政治とカネ」 2024/4/23 8:00 https://www.sankei.com/article/20240423-3UZKZHKYB5PY3BHF7XVZKUFARY/ ■飯山陽氏 48 諸 新 与野党が口を揃えて政治資金規正法改正を言っています。 しかし 「政治と金」 の問題を根本解決するにはそれだけでは不十分で、徹底的に 「カネのかからない政治」 を実現すべく、議員報酬を引き下げ、政党交付金を減額し、更に選挙制度の改正も行うべきと考えます。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(2)「憲法改正」 2024/4/23 10:00 https://www.sankei.com/article/20240423-XF4FQ7IEZJMZDMKZC6DVRLYZYQ/ ■飯山陽氏 48 諸 新 憲法9条改正は急務です。 日本を取り巻く安全保障環境は、日増しに危険度が高まっています。 この状況下で、主体的に国防策を講じることができない現状は、国民に 「有事の際には死んでくれ」 と言っているに等しいです。 9条2項を一部削除し、自衛隊を明記、更に自衛隊法改正も併せて行う必要があります。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(3)「少子化」 2024/4/24 10:00 https://www.sankei.com/article/20240424-K6XJ6Z7SFVIBHAC4WMYO3NGWHA/ ■飯山陽氏 48 諸 新 少子化対策は、子育て支援だけでは解消されません。 現在のように非正規雇用が多く、30年もの間、サラリーマンの給与が上がらない現状では少子化は進む一方です。 急がば回れ、ではありませんが、産業政策を転換し、雇用の安定、実質賃金の上昇を目指す策を提案します。 例えば、製造業の国内回帰を積極的に支援する助成制度などがその1つです。 加えて、思い切った出産ボーナスも有効と考えます(日本国籍者限定)。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(4)「防災・減災」 2024/4/25 10:00 https://www.sankei.com/article/20240425-ZRTRPSTG7BP63PLPXVCBISKTWI/ ■飯山陽氏 48 諸 新 江東区の防災を考える際の最大の懸念事項は、臨海エリアの液状化対策と道路幅の狭い住宅密集地域です。 特に液状化対策については、国土交通省、東京都と連携し、予算措置の要請はもちろんのこと、新技術の実験エリアとしての活用を提案します。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(5)「外国との共生」 2024/4/26 10:00 https://www.sankei.com/article/20240426-MMFYUMZGA5NSVCQYYQX3FTXL6U/ ■飯山陽氏 48 諸 新 「共生」 という美しい言葉の裏にあるリスクについて、日本保守党は明言しています。 現在、埼玉県川口市では、共生できない外国人住民の増加による問題が起きています。 これは、観光目的で入国した外国人がオーバーステイして不法滞在状態となり、難民申請などを使って居座ることから起きています。 先頃、入管難民法が改正されましたが、まだ甘いと言わざるを得ません。 移民政策の厳正化を提案します。 衆院東京15区補選・候補者に聞く(6)当選後に取り組む「最優先課題」 2024/4/27 10:00 https://www.sankei.com/article/20240427-LIIG3HGTOVNMNLZD5ZFXGGLM7U/ ■飯山陽氏 48 諸 新 憲法9条改正です。 私たちは多数の議席を持っていませんが、安全保障に関する質問をし、それを通して、憲法改正の意義、必要性への国民の皆さんの理解を広げていきます。 偽善者に騙されるな 自民党という偽善 Hanada2024年6月号 イスラム思想研究者 飯山陽 国民の中で政治不信が高まっている。 2024年2月に行われた読売新聞の全国世論調査では、 派閥解散が自民党の信頼回復に繋がると思うかという質問に対し、 「思わない」 とする回答が76%、 自民党の派閥の幹部らはいわゆる裏金問題について国民に十分説明していると思うかという質問に対し、 「思わない」 とする回答が93%に上った。 2024年3月の朝日新聞の世論調査でも、岸田首相の裏金事件への対応を 「評価しない」 とする回答が81%で、 「評価する」 の13%を大きく上回った。 ドイツの学者マックス・ウェーバーは、広義の政治を 「導く」 活動だと定義している。 政治不信の高まりとは則ち、あなたたちには日本国を導く力も資格もないのではないか、という憤りを募らせていることを意味する。 ところが、その政治不信の元凶である所の岸田首相と自民党は、国民の自らに対する政治不信を客観的に認識することすらできないようだ。 岸田首相や世耕弘成(ひろしげ)前参院幹事長、下村博文元文科相といった派閥の幹部らは、衆参の政治倫理審査会に出席し、反省だの信頼回復だのという言葉を口にしつつ、派閥の会計には一切関与していない、パーティー券収入の還流自体知らなかった、政治資金収支報告書への不記載も知らなかった、違法性の認識もなかった云々と、知らぬ存ぜぬの一点張りを貫いた。 自民党の森山総務会長は、こうした幹部らは 「嫌疑なしで真っ白だ」、 政治責任を果たしたと強調した。 東京地検特捜部の捜査で立件されなかったから潔白だ、と言いたいらしい。 一般国民との間隔の余りのズレに、驚き呆れて顎が外れそうになる。 ■「保守仕草」で悪あがき 岸田首相は2024年3月、自民党の全国幹事長会議で 「命懸けで党再生に努力していく」 と大袈裟に宣言し、自民党大会でも 「自民党は変わらなければならない」 「先頭に立って党改革、政治改革を断行する」 と決意を語ったが、自らが10年に渡り長を務めた岸田派でも、約3000万円の収支報告書への虚偽記載が発覚し、元会計責任者が立件されていることで自らの責任を有耶無耶にした。 岸田氏は裏金問題で安倍派の閣僚、副大臣9人を 「更迭」 しておきながら、岸田派の問題については裏金ではなく 「不記載」 だと言い張り、あくまでも 「事務的なミスの積み重ね」 だと言い逃れし、辞任することなく首相の座に居座り続けている。 岸田氏は、 「国民から政治不信を招いてしまっている」 「心からお詫び申し上げる」 と口先だけで謝罪の言葉を繰り返す。 こうした空疎な上っ面だけの台詞が、国民の怒りを鎮めるどころか、却って搔き立てると想像することすら、岸田首相には出来ないようだ。 自己保身を最優先する口先だけの大見得男。 これが我が国、日本の首相である。 得意なのはパーティーだ。 岸田首相は2022年、7回もパーティーを開催し、2億円近くの 「売上」 を叩き出した。 情けない。 実に情けない。 ところが、この岸田首相を、一部の自民党議員は絶賛ずる。 岸田氏の腹心とされる木原誠二元官房副長官は、自民党大会での岸田氏の発言について、SNSサイトXに次のように投稿した。 「岸田総裁、本当に気魄そして想いが溢れていました」 「我が日本は、極東の小さな国と言えども、四季折々の魅力ある風土、脈々と流れる歴史と伝統、勤勉な国民性、高い技術力、そいて世界をリードする気概、世界から尊敬を集める存在です」 「私は、このかけがえのない日本を、次代に着実に引き継いでいきたい」 「そのために、政治とカネの問題に毅然と取組むとともに、政策を遂行していきます」 「そして、党是である憲法改正について、総裁任期中に実現するとの思いの下、今年(2024年)は、条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速してまいります」 「また、安定的な皇位継承等への対応についても、皇族数確保のための具体的方策等を取りまとめ、国会における検討を進めてまいります」 気魄とか想いというそれらしい言葉で岸田演説の中身の無さを粉飾するばかりか、憲法改正や皇位継承という 「保守仕草」 で低迷する支持率を回復すべく悪あがきする。 「このかけがえのない日本を、次代に着実に引き継いでいきたい」 と言いながら、日本の美しい山野を太陽光パネルで埋め尽くして自然破壊し、LGBT法によって男女に分かれることで保たれてきた日本の社会秩序を破壊して女性の人権を侵害し、増税に次ぐ増税で日本国民を痛め付け、更にこれから向こう見ずな移民政策によって日本という国家を内側から徹底的に破壊しようとしているわけだから、偽善にも程がある。 ■カネと欲にまみれている 自民党で情けないのは、総裁の岸田氏や派閥の幹部だけではない。 2024年3月には、2023年11月18日、和歌山市内のホテルで自民党青年局の開催した 「多様性」 パーティーに半裸の女性ダンサーが招かれ、出席者の上に座ったり、出席者が女性の尻を触ったり、口移しでチップを渡したりしていたと報じられ、出席していた藤原崇(たかし)青年局長と中曽根康隆(やすたか)青年局長代理が辞任した。 両者とも衆院議員である。 中曽根康隆氏というのは、中曽根康弘元総理の孫の3世議員らしい。 名家に生まれ、プリンス然としたシュッとした外見、完璧な学歴を備えた世襲議員の行き着く先がハレンチパーティーだというのだから、人間の業の深さを呪わずにはいられない。 2023年8月には、自民党の参議院議員・松川るい氏が自民党女性局のフランス研修中に、エッフェル塔の前で 「エッフェル・ポーズ」 を決めて撮影した写真をSNS上に投稿して炎上し、女性局長を辞任している。 同研修は少子化対策などをフランスに学ぶ趣旨だったとされているが、フランスが少子化対策に成功しているというのは過去の話であり、現在はフランスでも少子化が進み深刻な問題となっている。 そのフランスに何を学びに行ったのか。 松川氏の研修中の 「動き」 も公開されていない。 尚且つ、このフランス研修に参加した自民党の参議院議員・広瀬めぐみ氏は2024年2月、外国人男性と赤いベンツに乗って歌舞伎町のラブホテルに入り不倫をしていたと報じられ、当人もそれを認めたのに加え、公金で給与を賄う公設秘書が勤務実態のない 「幽霊秘書」 だという疑惑も報じられた。 この赤ベンツ不倫・広瀬めぐみ氏とハレンチパーティー・藤原崇氏が同じ岩手県選出の自民党議員だというのも、偶然にしてはよく出来ている。 自民党議員は、総裁も幹部も青年も女性も、皆揃ってカネと欲にまみれている。 誰1人、日本という国家のため、国益のため、国民のための政治などしていないのが実態だ。 いや、中にはきちんとした国家観を持つ議員もいるのだろう。 しかし国民のほとんどは、自民党に辟易している。 そもそも自民党議員は、政治とは何か、政治家の役割とは何か、政治家に求められる資質とは何かついて、考えたり学んだりしたことがあるのかどうかすら疑わしい。 ■誰かが立ち上がらなければ 前出のウェーバーは、政治、そして政治家について次のように述べている。 「政治というのは、硬い板に力強く、ゆっくりと穴を開けていく作業です」 「情熱と目測能力を同時に用いながら掘るのです」 「この世界で何度でも、不可能な事に手を伸ばさなかったとしたら、人は可能な事すら成し遂げることは出来なかった」 (中略) 「自分が世界のために差し出そうとするものに対して、この世界が余りに愚かでゲスだとしても、それでも心が折れてしまうことなく、こうしたこと全てに対してすら『それでも』と言うことが出来る自信のある人だけが、政治への『命』を持っているのです」 カネまみれ欲まみれの自民党にはうんざりである。 しかし、誰かが 「それでも」 と声を上げ、立ち上がり、政治をし、日本という国と日本国民を導かなければ、日本は自民党政治に導かれるがまま弱体化し、気付いた時には日本は日本ではなくなっているだろう。 不可能な事に手を伸ばさなかったら、人は可能な事すら成し遂げることは出来ないのだ。 永田町の鬼退治奮戦記 このままでは日本が日本でなくなってしまう! WiLL2024年6月号 日本保守党東京15区支部長 飯山あかり ■外交音痴の岸田首相 岸田首相のままで本当に日本を守れるのかー。 私には不安と疑問しかありません。 2024年4月13日の夜、イランが史上初のイスラエルに対する直接攻撃を開始。 イスラエル当局によると、イランはイスラエルに対し、ドローン185機、巡航ミサイル36発、地対地ミサイル(弾道ミサイルか)110発を用いて猛攻撃しました。 イランのライシ大統領は声明で 「敵のイスラエルに教訓を与えた」 として成果を強調。 事実、イランの攻撃は成功しています。 対立構造はイラン(ハマス)VSイスラエル、アラブ諸国、米英です。 攻撃後、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・オーストラリアはイランの攻撃を非難する声明を出しました。 岸田首相は2024年4月8日、国賓待遇で訪米。 2024年4月11日に上下両院合同会議で演説に臨み 「アメリカは1人ではない」 「私たち日本が同盟国として立ち上がる」 といった趣旨の演説をしましたが、岸田首相はイランへの明確な非難声明は出していません。 岸田首相は 「核なき世界」 と言いながら、核兵器を保有するイランに対して平気で 「イランは日本の伝統的友好国」 と称して擦り寄る。 何が 「アメリカと共に立ち上がる」 なのか。 日本がどちらに付くべきかは明らかです。 米上下両院合同会議での演説も官僚に渡された台本を読み上げ、スタンディングオベーションを貰い、羽化登仙(うかとうせん:酒などに酔って快い気分になること)して帰国。 中東が新たな戦争に突入し、世界の安全が脅威に晒されているにもかかわらず、岸田首相は訪米での酔い冷めやらぬ状態で、ボケーッとして声明を出さないのは、痛恨の極みです。 日本には中東の現状を客観的に理解し、日本がどういった対処をすべきかを判断できる政治家が1人もいない。 中東専門家も政府と科研費や外務省補助金で繋がれた理念なき御用学者しかいません。 そこで私のように中東・世界のことを知っている人間が国会に1人でもいれば意義があるのではないでしょうか。 国会議員は約700人もいて何千万円も給料を貰っておきながら誰1人として今回の世界の有事について触れない。 私は今の国会が国際情勢音痴に感じて仕方がありません。 ここ江東区でも何かのために立候補を予定している人たちがたくさんいるそうですが、その中の1人でも、今、中東で何が起こっているのか、日本が何をすべきか意見を述べられる人はいるのでしょうか。 国会議員を目指している人間が国の外交・安全保障について語れないでどうするのか。 私は中東の研究者ですが、これまで街頭演説で中東のことを話すのを避けてきました。 なぜなら演説で中東のことを話しても聴衆には刺さらないような内容だったからです。 しかし、イランによる攻撃は他人事ではありません。 日本もイラン同様、弾道ミサイルを撃ち込まれる危機にある。 中国、北朝鮮、ロシアといった日本を取り巻く周辺諸国の現状を理解すれば分かることです。 岸田首相の今回のイランへの対応を見ても分かる通り、こんな支離滅裂な人間に私たちの国を委ねるわけにはいかない。 外交でも安全保障の面においても、 「日本を守るために何をしなければならないか」 真剣に議論し取り組むべきです。 このままいけば明日の日本はイスラエルと同じ状況になります。 そうならないためにも、日本を攻撃したら危険だ、と思われるくらい防衛力を強化しなければなりません。 私が当選した暁には、私の持つ中東での経験や知識を発揮し、強い日本を作り上げたく思います。 ■D-デイ! 東京15区の衆院補選の告示日(2024年4月16日)を迎えました。 この日は日本保守党にとってのD-デイだと思っています。 D-デイとは今から80年前、1944年6月6日のことを指し、ノルマンディー上陸作戦が決行され、成功したことで世界はナチスドイツによる支配から逃れました。 今の日本政府、特に自民党はナチスドイツ並みに権力を独裁化し、政治を欲しいままにして自分たちの利益のために邁進している。 そういった既存政治家たちによって日本は支配され尽くし、私たち国民の生活が痛め付けられ、脅かされています。 私たちの日本保守党は、今の”ビジネス化”した政治に危機感を覚え、ここ江東区から活動を開始することにしました。 もし、このまま日本の政治が既存政党によって支配され続ければ、10年後、20年後には今の日本がなくなると私は確信しています。 私は中東研究者として、これまで中東からたくさんの移民を受け入れたヨーロッパ諸国の変化と惨状を見てきました。 このままだと日本もヨーロッパの二の舞になります。 移民を大量に受け入れたヨーロッパでは犯罪や暴動が多発、治安が悪化し、既に自国の文化を失っている。 そうした国を見てきた私は今の日本が移民国家になりつつあることを危惧しています。 実際に埼玉県の川口市でクルド人住人が増加しています。 そもそも 「クルド人」 とは民族の名前で、川口市に住むクルド人のほとんどは国籍上、トルコ人であり、彼らは宗教的にはイスラム教徒です。 日本に住むイスラム教徒は増加の一途を辿っています。 1990年には3万人ほどしかいなかったイスラム教徒が2020年には23万人に増加。 今では25万人〜30万人近くいるのではないでしょうか。 ■事実上の移民政策 こうしたことを背景に、岸田政権は2023年6月、永住も認められる熟練外国人労働者の在留資格 「特定技能2号」 の受け入れ対象の大幅拡大を閣議決定しました。 特定技能2号は現在、建設と造船・舶用工業の2分野が対象で、配偶者と子供の帯同が認められ、条件を満たせば永住もできる。 政府は、最長5年働ける1号でのみ受け入れが認められている農業や漁業、宿泊など9分野を2号に追加する方針です。 特定技能2号は事実上の”移民政策”です。 ■馴染まないイスラム教徒 なぜ、イスラム教徒ばかりが移民として日本に来るのかと言うと、日本政府は 「特定技能に関する2国間の協力覚書」 を16カ国と締結しているからです。 この覚書は日本が締結国から積極的に労働者を受け入れるといったものですが、締結国はインドネシア・バングラデシュ・ウズベキスタン・パキスタン・マレーシア・キルギスなど、基本的に国民の大半がイスラム教の国なのです。 つまり、これから日本が受け入れようとしている労働者の大半がイスラム教徒であり、この調子で受け入れていくと日本におけるイスラム教徒の数が爆発的に増えていくことは必然です。 イスラム教徒は非常に大きな特色を持ちます。 イスラム教の特徴に 「ルールを決めるのは神だけ」 という考え方がある。 神が決めたルールを人間が変えることはできない。 神が絶対であるから人間が決めた法よりも神の方が優先される。 日本にイスラム教徒が住めば当然、その人は基本的に日本の法律を守らなければなりません。 ところが、イスラム教徒は日本の法律よりも神が決めたことが絶対であるという考えを持っています。 日本には 「郷に入っては郷に従え」 という諺がありますが、イスラム教徒にこれは全く通用しません。 それだけでなく、どんどんとイスラム教を広めていこうとする。 そうすると日本をイスラム化しようとする人が現れるでしょう。 例えば、 「土葬墓地を作らせろ」 「モスクを作れ」 と言う人たちが既に出ています。 その他にも、イスラム教の宗教的な義務としてラマダン(年に1度行う断食と禁欲の期間)の時に職場や学校は配慮しろと言う人もいます。 学校の先生が、多様性の名の下、イスラム教徒を優遇すれば、イスラム教徒でない人たちに間違いなく不公平感を生み、学校教育、ひいては社会の分断に繋がります。 こんな日本に変えたいでしょうか。 日本に来る外国人は単なる労働力(=ロボット)ではなく人間です。 従って、宗教や何らかのイデオロギーを持っているのは当然です。 こうした問題点を政府は何も考えていないし、国会で取り上げることも、メディアがイスラム教徒移民の懸念点を報じることもほとんどありません。 手遅れになる前に、問題点や危機感を国政に届けなければなりません。 ■桃太郎として鬼ヶ島へ 選挙戦が本格化しましたが、私には支援してくれる組織はありません、お金もありません。 既存政党のように利権もありません。 最初はのぼり旗1本、スピーカー1つ、マイク1本から始めました。 私を応援したら 「自分の商売にとって良い事があるだろう」 と思っている方は1人もいらっしゃらないはずです。 なぜなら私には権力も利権もないからです。 しかし、権力も利権も組織もない人間がもし小選挙区で勝ち残ることができれば、今まで言われてきたような 「政治には金が必要なんだ」 という政治家の常套句を覆すことができる。 私はのぼり旗を持った時、自分が”桃太郎”だと思いました。 桃太郎はイヌとサルとキジだけを連れて鬼ヶ島へ行き、鬼を退治した。 私たちが倒すべき鬼は”永田町”という鬼ヶ島に住んでいます。 鬼は自民党だけではありません。 立憲民主党も維新の会も共産党も皆”鬼”です。 永田町に住む鬼は、私たち日本人の生活を壊している。 私が桃太郎となり、鬼ヶ島に乗り込みます。 明日の日本を憂う日本人であれば、鬼ではなく桃太郎を応援して下さい。 日本保守党も私の体格も小さいですが、パワーとやる気と根性だけはあります。 TBSは東京15区の立候者の紹介で私と同じく無所属・諸派である乙武洋匡(ひろただ)氏と須藤元気氏については報じつつ、飯山あかりについては言及すらしませんでした。 売国のテレビ放送局にとって、私はよっぽど不都合な存在なのでしょう。 私は中東研究者として、これまでTBSの中東に関する偏向報道を何度も指摘し、偏向を認めさせて謝罪させたこともある。 だからTBSは私のことが嫌いなのでしょう。 しかし、私には街頭やSNSで応援してくれる皆さんがいる。 右手が腱鞘炎になってしまいましたが、皆さんの応援のお陰で、手ごたえは感じています! 日本にあかりを灯せ! 飯山あかり「魂の演説」 Hanada2024年6月号 ■笑顔なんてなれない 私はこれまで、政治活動を一切したことがありませんでした。 「政治家になろう」 などと考えたことがなかった私が、なぜ選挙に出馬したのか。 それは、私のような一般人が政治をやらない限り、今の政治の腐敗、余りの体たらくは未来永劫改善されないと思ったからです。 今の政治は、幼い頃から政治家になるべくして生まれた一部の特権階級が中心となって行われています。 「日本のため」 「国民のため」 など何一つ考えていない人たちが、政治を家業として行っているんです。 これが今の政治腐敗の根本原因の1つだ、と私は確信しています。 岸田首相をはじめ自民党政権による腐敗しきった 「政治とカネ」 の問題。 法を犯したり、違法行為ギリギリの事をしてひたすら裏金作りに励んでいた。 しかもそれが明るみに出て問題視されると、今度は自民党内部で仲間を切り捨ててまで 「俺だけは生き残ろう」 と躍起になっている。 こんな浅ましい人たちが、今の政治を主導しているんです。 自分が生き残るため、自分の地盤、看板、鞄を自分の子や孫に継がせることばかり考えている人たちに、国益を考えたまともな政治など出来る訳がありません。 ですから、私のようにこれまで政治をやったことのない人間こそが政治を行う必要があるのではないか。 私はこれまでごく普通に働いて、税金を納めてきました。 家庭ではごく普通に家事をやり、ごく普通に子育てをし、ごく普通の一般的な生活を送ってきました。 こうした私のようなごく普通の人間が政治をやってこそ、日本の政治は正常化するのではないでしょうか。 一部の政治家による政治家のために政治ではなく、国民目線に立った生活の延長線上にある政治が出来ると思うのです。 実は、我が党の有本香事務総長から 「街頭演説で飯山さんは笑顔が少ない」 と言われました。 けっこうニコニコやっているつもりだったのですが(笑)。 ただし、ただしですよ、今の自民党政権、政治の批判をしている時に、笑顔なんて到底なれません! 皆さん、今の自民党政権に怒っていますよね?(拍手) 立憲民主党なんてとんでもないですよね?(拍手) ありがとうございます。 裏金問題で岸田首相は自民党議員39人を処分しましたが、あれを見て、一体誰が 「自民党はこれで本当に立ち直った」 「もう信頼できる」 と評価したでしょうか。 国民のほぼ誰も評価していないと思います。(拍手) 政治とカネの問題は何も江東区だけではなくて、日本政治全体の問題です。 政治が家業化して国民のことなど全く考えず、自分たちのためだけに政治が行われている。 こんな人たちに政治を預けるのは、もうやめませんか。 この政治を私は変えたいんです。(拍手) ■偽装保守による日本破壊 我々日本保守党は、読んで字の如く 「保守」 を掲げている政党です。 他にも自民党、立憲民主党、共産党、日本維新の会等々様々な党がありますが、断言します。 我々以外の政党は保守ではありません。 例えば、自民党は 「保守だ」 と言っていますが、やっている事は完全なリベラルです。(拍手) 真の保守政党は日本保守党以外にありません。 では、保守とは何か。 皆さん、 「保守って何?」 と子供たちに訊かれたら何と答えますか? 保守とはズバリ、 「自分の大切なものを守る」 という極めて常識的な考え方です。 皆さんにとって大切なものとは何ですか? 「私には大切なものがある」 という方、手を振って下さい。 有難うございます。 人は誰でも生きていれば大切なものがあるはずです。 保守とはそれを大事に守ることです。 日本保守党とはそういう政党です。 「そんなこと言ったら、どの政党も保守なんじゃないの?」 と疑問に思われた方がおられると思います。 ところが皆さん、この当たり前で常識的な考え方は、皆さんにとっては常識でも、今の政治の世界では全くそうなっていないんです。 日本を守るどころか、日本は今どんどん破壊されています。 今の政治、今の政治家は、保守の政治を全くやっていません。 「偽装保守」 の自民党は、私たちの家族、国民の生活、日本の国土を何1つ守ろうとしていません。 むしろ逆です。 滅茶苦茶に破壊しようとしています。 皆さん、知っていますか? 去年(2023年)、日本の国会ではLGBT理解増進法という謎の法律が十分な議論も審議も一切せず、異常とも言えるほど性急に可決成立しました。 「LGBTって何だ?」 とよく分からない方、けっこうおられると思います。 皆さんがLGBTって何か分からない間に法律が作られて、日本の社会が大きく変えられていっているんです。 え、そんなこと起きている? と思われた方、めっちゃ甘いです。 私には中学1年生の娘がいます。 皆さん、お子さんやお孫さんが学校で使っている教科書を是非見て下さい。 LGBT理解増進法が作られたことによって、今の教科書は我々が学校で使っていた教科書とは、内容が大きく異なるものに変えられています。 例えば、中学校の保健体育の教科書には、このような趣旨のことが書かれています。 「人間の性というのは単純に男性と女性で分けられません」 「性別は自分の心で決めるのです」 性別を自分の心で決めることを 「性自認」 と言うんですが、今やこれを国は法律を定め、学校で教えているんです。 皆さん、これがどれほど深刻なことか、お分かりでしょうか? ■日本人を分断させる 皆さんが小学生や中学生の時を思い出して下さい。 第2次性徴期を迎え、誰もが心と体の変化に戸惑ったり、様々なことに悩みを抱える時期です。 いわゆる反抗期です。 友人関係に悩み、好きな子ができたり、勉強に行き詰まったりする多感な時期、子供たちにとってとてもデリケートな時期に、 「あなたはもしかしたら男でも女でもない」 「君は自分のことを男と思っているかもしれないけど、女かもしれないよ」 などと学校の教科書で学ぶ。 すると、どうなるか。 「私はもしかしたら男かもしれない」 と言い出す女の子が急増するんです。 実際、イギリスの学校では2020年9月からLGBT教育が必須となり、その結果、自らの性別に違和感を持つ子供の数が、教育以前と比べ急増しています。 しかも、 「自分は男かもしれない」 と言い出した女児の親や教師、医師はそれを肯定しなければならないんです。 そして、女児に 「違和感があるなら手術して男になれば」 と勧めることが歓迎される。 そうした動画がネット上にも山ほどあります。 結果、女児はどうしたか。 胸を切除する手術を受け、ホルモン注射をし男に変わっていく。 男になった女児に対して、 「あなた、自分のこと男だって思ったんでしょ」 「男になれて良かったね」 と周囲は称賛する。 ところが、女児が3日後、1週間後、1年後に、 「私やっぱり女だった・・・」 と言い出しても、もう取り返しがつかないんです。 その女児は生涯、母親になれないかもしれない。 こうした悲惨な例が、実際に海外では多発しているんです。 こうした社会を、家族を滅茶苦茶にする法律を自民党は強引に成立させたんです。 しかも、LGBTに特化した法律を作っているのはG7でも日本だけです。 異常なんです! これが保守なわけないですよ!(拍手) 社会が大混乱したアメリカやヨーロッパでは、今 「制度を見直そう」 「こんな教育はやめるべきだ」 という風潮が主流になっています。 トランプ氏も、自分が米国大統領になったらLGBT教育をやめ、LGBT利権を叩き潰すと言っています。 ところが、自民党は世界の失敗を踏襲するばかりか、更に加速させることをやっている。 今、自民党が推し進めている夫婦別姓も、間違いなく家族を解体します。 家族が皆違う苗字を名乗るんですよ。 私たち、そういう社会を望んでいるんですか? 子供が1人生まれたら、お父さんとお母さんの苗字どっち名乗るんですか? 誰が決めるんですか? 間違いなく揉め事になりますよ。 1人目が生まれたら母親の姓と決めていても、子供は授かるものです。 実際に生まれるかどうかは分かりません。 私も大変苦労しました。 もし2人目が生まれなかったら、 「約束が違う」 「2人目は俺(父親)の姓にすると言ったじゃないか」 などと母親を責めるのでしょうか。 ここでも揉め事を誘発するんです。 LGBT法で子供の心を、体を滅茶苦茶にして、社会を解体して、今度は夫婦別姓によって日本の家族をも破壊しようとしている。 次々と日本人を分断させるように社会が変えられていっているんです。 日本を滅茶苦茶に変えようとしている人たちが、日本の政治を主導している。 与党だけじゃありません。 立憲民主党も、日本維新の会も、共産党も、 「社会を変える」 と言っています。 既存政党が揃ってLGBT法、夫婦別姓に大賛成・・・。 日本が内側から切り崩されていっているんです。 変えるのは社会ではない。 私はこの政治こそ、何としても変えたい。 日本の社会、家族を守らなければいけない。 今、政治を変えなければ大変なことになります。(拍手) ■正気の沙汰ではない 今の政治は、日本の国土も滅茶苦茶にしていることをご存じでしょうか。 日本の緑豊かな山林を次々に伐採して、安価な中国製の太陽光パネルを一面に敷き詰める政策を推進しています。 なぜ安価なのか? それはウイグル人たちを強制労働させて作っているからです。 そんな重大な人権侵害によって作られたパネルを、丸裸にした山にどんどん設置し、 「環境に優しい政策」 「SDGs」(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標) などと吹聴しているんです。 アメリカは、ウイグル人の強制労働によって作られた太陽光パネルは使用しないと決めました。 人権侵害をとめる1つの手段として、そうした製品を買わないのは当たり前のことです。 ところが日本は、東京都の小池百合子都知事が全国で初めて新築一戸建て住宅への太陽光パネル設置を義務付ける条例改正を行いました。 これによって来年(2025年)4月から、新築の戸建ての全てに太陽光パネルを設置しなければならない。 人権侵害の産物を義務化するなど、正気の沙汰ではありません。(拍手) しかも太陽光や風力など、いわゆる再生可能エネルギー(この言葉自体全く意味不明ですが)で作った電気は電力会社が高値で買い取り、かかった費用は全て国民が負担しているんです。 皆さん、電気料金の明細に 「再エネ発電賦課金」(再生可能エネルギー発電促進賦課金) と書かれているのをご存じでしょうか。 気付いていますか? 今年(2024年)の4月から、どの家庭でも電気代が値上がりしました。 再エネ賦課金が更に上がったからです。 平均的な家庭で、年間約1万6000円の値上げです。 我が家では主人と子供がよく電気を付けっ放しにして、私が年中こまめに消して節電しています。 皆さんのご家庭でも、こうした 「電気を巡る戦い」 が日々繰り広げられていることと思います。 でも皆さんがいくら一所懸命、省エネ・節電しても、再エネ賦課金によってそうした努力は水の泡です。 小まめに節電して、1円、10円でも節約していることが馬鹿馬鹿しくなって当然ですよ。 給料が上がらず、生活が苦しい中で、物価はどんどん上がっていく。 そこへ今度は電気代が更に値上がりする。 政治がそのような政策を取っているからです。 一体、どれほど国民の生活を痛め付けたら気が済むのか。(拍手) ■簡単に稼げる岸田首相 しかも、今の政治を司っている政治家たちは、こうした国民の苦労を微塵も分かっていません。 パーティーが大好きな岸田首相は、2022年の1年だけで、何と7回もパーティーを開催しています。 パーティーと言っても、お友達を呼んでリボンでお飾りを付けて皆で楽しくお祝いするなんて甘いものでは決してありません。 岸田首相は、1回約2時間のパーティーで、何と3600万円もの稼ぎを得ているんです。 国会で問題視された岸田首相は、これを 「勉強会だ」 と言って開き直っている。 勉強会を1回開いて3600万円って一体何なんですか。 簡単に稼げる岸田首相には、電気をこまめに消して1円、10円節約している庶民の気持ちなどこれっぽちも分からないでしょう。 最悪なことに、今の政治家の大半がこの 「岸田タイプ」 です。 両親も祖父も政治家の家系で、生まれた時からプリンス、プリンセスの議員ばかり。 敷かれたレールに乗って、当たり前のように政治家になる。 資金も支援者も後援会も全て用意されている。 そういう人たちが中心となって、今の政治は行われているんです。 だから、こんなに頓珍漢でちぐはぐな政治になっている。 庶民と浮世離れしたよく分からないパーティーをやっているんです。 しかも、そのパーティーがまた極めていかがわしい。 例えば、自民党の国会議員や若手地方議員らが参加したパーティーでは、下着姿でほとんど全裸の女性を一流ホテルに呼んでダンスをさせて、その女性のお尻にニヤニヤしながら議員が札(チップ)を挟む。 札を口に咥えた議員が、ほぼ全裸の女性と口移しでその札を渡す。 こんな破廉恥なパーティーをやっているんです。 表向きは中曽根家の3代目で、幼稚園から慶應で、エスカレーターで慶應大学に入学、アメリカにも留学して米国の証券会社に就職、国会議員の父親の秘書を務め、当たり前のように国会議員に当選。 たいそう立派な御家、立派な肩書、立派なご経歴の議員ですが、やっていることは何か? 破廉恥パーティーです。 こんな人たちに好き勝手に政治をやらせているから、日本はボロボロにされてしまっているんです。 皆さん、こんなんでいいんですか!(拍手) ■「やることやっている」の嘘 岸田政権を批判すると、必ず 「防衛費を2027年度にGDP比2%に増額」 「敵基地攻撃能力の保有」 など、 「やることやっている」 と一部の自民党支持者から猛烈な批判を浴びます。 あらゆる政策を司る政権なんですから、そりゃ良い事もやるでしょう。 ただし問題は、総合的に見てどうかです。 確かに防衛政策では中国を仮想敵と明示しており、先の日米比首脳会談でも中国に対して 「深刻な懸念」 と明言しました。 しかし、岸田政権は果たして本気でそう思って取り組んでいるでしょうか? 本気だったら、なぜ日本の根幹とも言えるエネルギー政策を協議する会議体に中国の国営電力会社のロゴが入った資料が提出されているのですか? なぜ中国の秘密警察が日本国内に拠点を作っていてそれを黙って見過ごしたままなのですか? なぜ自民党の外交部会長などを歴任した国会議員の外交顧問兼外交秘書に中国の海外警察元幹部の女が就いて、官邸まで自由に出入りしているんですか? なぜ日本の土地を中国人が売買できることを放置しているんですか? なぜ中国人移民を大量に入れ、更にもっと入れようとしているんですか? なぜ中国人を日本の内部に浸透させて平気な顔をしているのですか? 本気で中国のことを深刻な脅威だと思っていないからでしょ!! 本心では 「同盟国」 と思っているんじゃないんですか!(拍手) 部分的にはあたかも 「ちゃんとやってます」 とポーズは示しますが、国民を騙しているとしか思えない。 総合的に見て肝心なことを全くやっていないからです。 ■世界の有事に沈黙 日本時間の2024年4月13日から14日にかけて、核保有国に最も近いイランがイスラエルに対して猛攻撃を仕掛けました。 自爆ドローンを何百機も、巡航ミサイルと弾道ミサイルを何百発も撃ち込んだんです。 今、世界で最も大きく報じられているのが、このイスラエル・イラン情勢です。 ところが、日本の国会議員は衆参合わせて700人超いるんですが、私の知っている限りこの有事に対して何1つ言っていないんです。 こんなおかしなことがあっていいんですか? どの先進国でも、見識のある議員がイランに対して声を上げているんです。 ところが、日本で何千万円も高い給料を貰っておいて、世界の有事に対して何も言わない。 こんな体たらくを許していいんですか。 身近な問題は確かに重要です。 しかし、それなら区議もいる。 都議もいる。 国会議員は国を司る仕事をこそするべきです。 国の安全保障、外交について語らなかったら、国会議員の資格はありません。 国会議員がそれを語れなかったら、一体日本の国は誰がどう守るんですか。 考えてみて下さい。 日本でも周辺国から1年間で何十回と日本海に弾道ミサイルが撃ち込まれているんです。 もしそのミサイルに核弾頭が積まれていたら、もし1発でも日本の国土に着弾したらどうするのか。 日本を守るために何をしなければいけないのか。 私のような中東の研究者が1人でもいれば、日本が滅茶苦茶な方向に行くのを阻止できるかもしれない。 0より1でもいたほうが、その可能性は高まります。(拍手) ■皇統の維持継続と憲法改正 私たち、日本保守党の掲げる目標は日本を守ること、日本を豊かに、強くすることです。 日本を守るために何よりもまず大切なことが、皇統の維持継続です。 これまでの政府は皇室典範を改正せず、特例法で対処してきました。 皇室典範に触れることは畏れ多いという意見もありますが、今改正しなければ、男系男子の皇統が途絶えてしまう危機感を私は強く持っています。 男系男子の皇統を維持継続していくために皇室典範を改正し、宮家と旧宮家との間の養子縁組を可能にすべきだと考えています。(拍手) 更に重要なのが国防です。 そのためにも、憲法改正を必ず実現させなければなりません。 憲法9条第2項には 「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」 「国の交戦権は、これを認めない」 と書かれています。 日本国を日本人が自分たちで守れないで、一体どの国が、どこぞの変わり者が日本を守ってくれるのでしょうか? 今、国際情勢は非常に混沌としています。 様々な国が他国を付け狙い、実際に力を行使し戦争を仕掛けて他国を乗っ取ろうとしている国もあります。 日本の周辺国でもそのような動きが見られます。 日本が日本であり続けるためには憲法を改正して、自分たちで国を守れる国にしなければならないのです。 ところが、岸田首相は憲法改正するする、自分の任期中に必ずするすると言っておきながら、任期まで後5カ月です。 一体いつするんでしょうか? そもそも、自民党は来年(2025年)で結党70年を迎えます。 憲法改正は自民党の結党以来の党是です。 ところが、この間、全くしてこなかった。 そればかりか、今回のこの衆院東京15区補欠選挙では、当初、憲法改正に反対の候補者を推薦すると発表していました。 ところが、これに対して猛烈な批判が沸き起こりました。 すると、慌てて 「推薦すると言ったけど、その候補者から推薦依頼が来なかったので推薦はやっぱりやめまーす」 と言い出す始末です。 自民党が如何にデタラメか。 もう政策なんてどうでもいいんです。 単なる政争の具に使っている。 ある政党などは 「自民党がその候補者を推薦するなら、うちはやめます」 と言ったかと思うと、 「自民党が推薦をやめたので、やっぱりうちが推薦しまーす」 と。 皆さん、どう思いますかこれ。 もう完全に政治家のゲームに利用している。 有権者をバカにし過ぎですよ!(拍手) ■可処分所得を増やす 政治家が自分たちのゲームに勤しんでいる間にも、我々の国民生活はどんどん疲弊しています。 サラリーマンの平均給与が30年間上がっていない。 この異常な状況を変えるために政治ができることは、まず国民1人1人の可処分所得を増やすことです。 そのためにすべきことは減税です。 例えば、社会保険料の引き下げ、これは絶対にできると断言できます。 なぜなら、今、明らかにおかしい社会保険料の徴収がなされているからです。 なぜ、子育て支援金を捻出するために社会保険料に上乗せするのか。 健康保険を維持するためと言って徴収したお金を子育て支援に使うなど、社会保険制度を破壊する無茶苦茶な政策です。 こんなことが通るなら、健康保険を維持するために徴収したお金をどんな事にでも使えてしまう。 例えば、難民支援に充ててもいいという理屈だって成り立ってしまう。 こういう事を言うと、 「子育て支援を削るなんてとんでもない」 と言う人がいますが、私は 「子育て支援を削れ」 なんて一言も言っていません。 子育て支援という名目で社会保険料積み増しして、全国民から一律に徴収する歪な税の形をやめるべきだ、と申し上げているんです。 では、子育て支援をどう行うのか。 今の子育て支援の方向性は完全に間違っています。 日本の少子化対策は子育て世帯にちょっとずつ現金を配りましょうと、これしかありません。 私も子育て中ですが、ハッキリ言ってこんなことしても子供の数は増えません。 現金給付で少子化が解決した国は1つもありません。 だからこそ、発想の転換が必要だと考えています。 そもそもなぜ子供が生まれないのか、という話です。 日本では非嫡出子はほとんどいません。 つまり、結婚しない家庭には子供が生まれない。 ということは、少子化の主な原因は結婚しなくなっているということなのではないか。 その原因の1つが、やはり働いても働いても給料が上がらないという経済的な問題です。 10年、20年と給料が上がっていない人が、この先の10年、20年も給料が上がるとは思えないのは当然です。 不安で、未来が見通せないから結婚しない。 ■価値観と発想の転換を それともう1つの原因は、価値観の変化です。 この30年間、 「女性は仕事でバリバリ稼いで自己実現するために結婚なんてしない方がいい」 「結婚して子供を産んだらキャリアが中断されてしまう」 「自由に自分のお金と時間を自分のために使った方が人生は有益であり、それが女性活躍なんだ」 といった趣旨の教育をし続け、メディアもそのような風潮を賞賛してきました。 私自身、そうした価値観を植え付けられる教育を受けてきました。 こうした価値観を転換させなければならないと考えています。 もちろん、これは一朝一夕にできることではありません。 ですが、こうした発想の転換も含めた政策を取っていかければ、子供は増えない。 今、子育てしている人たちに微々たる額をばら撒いたからといって、 「よし、じゃあもう1人産もう」 となるでしょうか。 まだ結婚していない人、結婚しても子供を持とうと思えない人に、結婚しよう、子供を持とうと思ってもらえるでしょうか? 結婚して家族を持ちたいというモチベーションを社会全体に満たすためには、まずは国民の可処分所得を増やすこと、30年間変わっていないサラリーマンの平均給与を、少しずつでも右肩上がりに上がっていく社会に変えていく。 そして、家庭を持ち子育てをすることの素晴らしさをもう1度社会全体で共有できるよう発想の転換を図っていく。 そのためには、教育の在り方なども変えてい必要があるでしょう。 LGBT教育などしている場合ではないのです。 はっきり言って、政府は少子化対策を真剣に考えているとは思えません。 お金を少しずつばら撒くというのは、単なる与党の選挙対策としか思えない。 今のままの政治では何も変わらないばかりか、日本を完全に破壊し尽くします。 新しい政治の選択肢が必要です。(拍手) ■民主主義の根本に立ち返る 思えば、選挙活動を始めてから今日まで、 「候補者はこうあるべきだ」 とか 「選挙活動とはこうだ」 と様々な方から色々なアドバイスを頂いてきました。 ですが、私たち日本保守党は人もいないし、お金もないし、組織もありません。 いわゆる選挙のプロの方がこれまでやってきたような選挙活動など全くできないんです。 何を隠そう、私は東京15区補欠選挙候補者と選対本部長を兼任しているんですから(笑)。 「そんな候補者、見たことない」 と笑われます。 でも、私が皆さんに申し上げたいのは、そうしたお仕着せの選挙をして当選した人たちが、今までの政治をやってきたのではないかということです。 私は、その今までの政治を本気で変えたいんです。(拍手) ですから、選挙自体をお金のかからない、組織に頼らない、政策本位で有権者の皆さんに訴える、そうした基本的な政治活動を行っていきたいんです。 「お前は政治とはどういうものか、選挙とはどういうものか分かっていないからダメなんだ」 こう大勢の方から言われてきました。 でも、ここで私たちがその政治を変えなかったら、日本の政治はもう変わりません。 「選挙は金がかかるものなんだ」 と言って当選したら、また自分たちのために裏金を作る。 その負のサイクルを断ち切るために、まずは選挙にお金をかけない。 組織頼みではなく政策本位で、住民の方々に直接訴えて、住民の方々に選んで頂く。 そうした民主主義の根本に立ち返る必要があるのではないでしょうか。 もうお金本位の政治をやめ、お金のために政治家になる人をなくす。 政治を国民の手に取り戻し、豊かで強い日本を作っていきたい。 私たちの日本を守り抜くために、皆さんの力で、この江東区から日本の政治を変えましょう!(拍手) 日本保守党「初陣」の意味 Hanada2024年6月号 門田隆将 2024年4月16日、衆院東京15区補欠選挙が告示になった。 日本保守党の飯山あかり氏の 「初陣」 に対して、私はある種の感慨を抱いた。 なぜ感慨があるのか。 自民党の変貌によって、この国を守るべき政策や主張が消え、このままでは、日本そのものが 「なくなること」 が目に見えているからである。 そのことに異を唱えて立候補したのが、飯山あかり氏だ。 本紙の読者なら 「日本が音を立てて崩壊していいること」 に疑問を抱く人は殆どいないだろう。 今の状況を見て、 「いや、日本の崩壊なんてあり得ない」 と言う人は、余程の楽観主義者か、何も知らない人である。 そういう方は本誌で、わざわざ危機感を抱く必要もない。 何も知らず何も考えず、日本が崩壊する様に気付かないまま 「最期の時」 を迎えればいい。 しかし、大半の国民には、日本を守りたい、家族を守りたい、愛すべき国土と自然、そして未来を守りたいとの思いがある。 それが、普通の日本人だからだ。 だが、日本の現状はどうだろうか。 肝心の政権政党である自民党が、中国共産党の利益を実現する政党・公明党と連立を組み、その組織票に 「依存」 しているがために、毅然と中国に立ち向かうこともできず、逆に親中派が党内で席捲する有り様である。 ウイグル人権非難決議を骨抜きにされたのをはじめ、外国人によって日本の土地は買われ放題。 また再エネ議連とやらの暗躍で、再エネ賦課金という理不尽な 「第2の税金」 を課せられ、その資金を基に欧米では全く売れなくなった中国製の太陽光パネルで日本の緑が潰され、自然が破壊されていく。 岸田首相は日本のEEZ(排他的経済水域)内に中国からミサイルを5発撃ち込まれても国家安全保障会議さえ開かず、外務省の事務次官による電話でのおざなりの抗議で済ませ、また、同様に堂々とぶち込まれた海上ブイを 「いつまでも」 撤去できないのである。 そんな日本を嘲笑うかのように中国版SNSでは、 「東風(トンフオン)41型核ミサイル7発で日本を消滅させられる」 との動画や、1200万人を超えるフォロワーを持つインフルエンサーが 「我々現代中国人の使命は日本人を”神の元”に送ることだ」 と主張する動画が拍手喝采を浴びているのである。 更には、埼玉県川口市のクルド人問題に代表されるように、外国人によって住民の生活と安全が脅かされ、最も大切にしなければならない日本国民が蔑ろにされている。 それでも、 「移民大国化」 への道を突き進み、日本は今後5年間で 「82万人」 もの外国人労働者を受け入れるのだそうだ。 「働き方改革」 と称して労働時間を削減し、60歳以上の良質な労働力を活用することもない 「人為的人手不足」 で、やがて日本は欧州と同じく、文化や安全が外国人によって破壊されていくのである。 年端もいかない児童や生徒にLGBT教育を施し、”私の心は女よ”と主張する性犯罪者によって、女児と女性の命と人権を危険に晒すLGBT法。 また、レーダー照射や竹島、更には自称”徴用工”の補償など、様々な問題を不問にしてまで、日韓通貨スワップやホワイト国復帰をさせてしまう愚策・・・誇りも哲学もない 「岸田政治」 によって、安倍晋三氏暗殺から2年も経たない内に、日本は”あり得ない国”になってしまったのだ。 その上、政治資金規正法の不記載問題で検察の動きを察知するや、すぐに宏池会の会長を辞め、会計責任者が立件された3派閥の中で、自分だけには何の処分を科されないという離れ業をやってのけた。 日本のトップとして自らの身の処し方も知らぬ首相の支持率下落は、遂に16.6%(時事通信調べ 2024年4月5日〜8日)という2012年政権復帰以降 「最低」 を記録したのである。 「このままでは、日本が滅ぶ」 との危機感が安倍時代に国政選挙6連勝を果たした保守・現実層に広がり、完全に岸田自民党は見限られたのだ。 そんな中で 「日本を豊かに、強く。」 とのスローガンを掲げて生まれたのが日本保守党だった。 中東研究者の飯山あかり氏は2024年3月5日に立候補を表明し、街頭に立った。 そこでは、まさに移民、LGBT、中国、太陽光発電、再エネ賦課金・・・等々の根本問題が訴えられた。 与野党のどこも主張していない、真反対の政策。 それは、まさに日本を守ろうとする保守・現実派の主張そのものと言えた。 私は、飯山市の奮闘に期待する。 そして、自民党にいる保守・現実派の高市早苗氏、有村治子氏、小野田紀美氏、杉田水脈氏ら、日本を憂う女性政治家たちに期待する。 いつの日か、これら女性政治家が手を携えて日本を守ってくれることを夢見るのである。 日本保守党代表百田尚樹独占寄稿 これが運命なのか Hanada 2024年5月号 ■東京15区で第一声 気温は4℃、冷たい雨が降りしきる中、日本保守党の代表として街宣車、通称「ブルーサンダー号」に乗り、衆議院補欠選挙(2024年4月16日告示、2024年4月28日投開票)が行われる東京15区で第一声を上げました。 2024年2月25日のことです。 この日は事前にSNSなどでの告知は行わず、唯一、東京15区にお住いの日本保守党の党員の方々にのみ、党からのメールでお伝えしました。 2023年の名古屋、秋葉原、新橋、そして梅田で行われた街頭演説では、前日にXで簡単な告知をした程度だったにもかかわらず、大勢の聴衆が詰め掛けて下さいました。 特に梅田では余りにも大勢の人が集まり過ぎてしまい、消防車や救急車など救急車両が23台も出動するなどして、演説が途中でストップするという前代未聞の事態になってしまったことをご記憶の方もおられると思います。 そこで、今回はそんな事が起こらないように、事前告知は控えました。 「でも、日曜日で外は雨やし、もしかしたら誰も集まってくれないかもしれないな・・・」 そんな不安が頭をよぎりました。 実際、当日は気温も低く風も冷たく、非常に寒い日でした。 「聴衆はほとんどいないかも」 そう思っていたのですが、東京都江東区亀戸にある複合商業施設「カメイドロック」で私たちが街宣を始めると、雨の中、傘(皆さん他の聴衆を意識して透明のビニール傘)をさした人たちが続々と集まって下さいました。 その数、最終的にはざっと300人はおられたと思います。 中には小さなお子さんを連れた若いご夫婦もおられて、私と有本さん、河村たかし名古屋市長兼日本保守党共同代表の話を、寒い中、熱心に聞いて下さいました。 皆さん微動だにせず、我々の訴えに耳を傾けて下さり、本当に感激しました。 「日本保守党を応援しています」 「必ず日本保守党に投票します」 「自民党を倒して下さい」 「よくぞ立ち上げてくれました」 「ようやく投票先が見つかりました」 温かい言葉、激励の言葉をたくさん頂きました。 ■ブルーサンダー号から挨拶 演説場所に向かう途中と演説後も、ブルーサンダー号の車内からマイクで東京15区の皆さんに日本保守党を知ってもらおうと、 「日本保守党です」 「代表の百田尚樹です」 と挨拶をしました。 私の挨拶は完全にアドリブで、時にはギャグも入れます。 そんな時は、車内から有本香事務総長に 「そんな事言わんでよろしい!」 と叱責され、その声までも社外に響き渡るという前代未聞のものとなりました(笑)。 そんな私の拙い挨拶に対して、時折、沿道から手を振ったり、 「頑張って下さい!応援しています」 と声を掛けて下さる人が何人もいたのです。 その数は、感覚的には約50人に1人ぐらいの割合でした。 それで思わず、 「50人に1人ぐらいかあ・・・もうちょっと反応があってもいいなあ」 「やっぱり百田尚樹、日本保守党と言っても、なかなか一般には馴染みが薄いからなあ」 と漏らしてしまいました。 すると、車に同乗していた日本保守党の広沢一郎事務局次長と梅原克彦特別顧問からは、意外な言葉が返って来たのです。 「いや、百田さん、この割合で手を振ってくれるのは凄いですよ」 「初めての車での街宣で、こんな反応が良いことは滅多にありません」 広沢事務局次長は元名古屋市副市長で、日本保守党と友党関係を結んでいる減税日本の副代表兼選挙対策委員をも担う、河村たかし共同代表の懐刀です。 自身も過去に幾度となく選挙戦を戦うなど、経験豊富で選挙を熟知している。 あの広沢さん曰く、名古屋市で非常に人気のある河村たかしさんがその名古屋で街頭演説をしても、 「これほど手を振ってくれることはまずありませんよ」 と。 また、東大法学部を卒業後、通産省に入省し、仙台市長を務めるなどやはり選挙戦や政治の現場に精通した梅原特別顧問も、 「この反応の良さは凄いです」 とおっしゃったのです。 これには驚きました。 しかし、確かに50人に1人ということは、パーセントで言えば2%です。 全く無名の日本保守党に対して手を振って下さったり、声を掛けて下さる人が初めから2%いるということは、今後、我々が更に訴えを継続し、名前が浸透していけば良い戦いができるかもしれない、そう思いました。 それに、往来で手を振ることに恥じらいもあって躊躇した人もいると考えると、実際の支持者はその何倍もいるかもしれません。 ■「支持政党なし」の皆様へ 今、各社の世論調査の数字を見ると、政党支持率でトップの自民党ですら大体20数%、立憲民主党が6%程度、日本維新の会と公明党が3%程度、共産党が2%程度、国民民主党とれいわ新選組が1%程度で、 「特に支持している政党はない」 が50%前後、時に50%を超えることもあります。 この 「支持政党なし」 のパーセントは、ある数字と符合します。 それは何か。 選挙の投票率です。 地方選挙、国政選挙を問わず、今や投票率が50%前後、40%台もざらにあります。 投票しない人が50%前後いて、この数字が 「支持政党なし」 の数字と一致するのです。 選挙があっても 「入れる政党がない」 「投票する候補者がいない」。 だから選挙から足が遠のいてしまう。 有権者の約半数が選挙を放棄している現状は、まさに民主主義の危機と言っても過言ではありません。 日本保守党は、この 「支持する政党がない」 と諦めている50%以上の有権者に対して、 「もう1度、支持する政党を見付けて下さい」 「その政党に私たちがなります」 という思いで活動しています。 2024年3月5日、日本保守党は、東京15区補選の候補予定者兼東京15区支部長に、イスラム思想研究者で麗澤大学客員教授の飯山陽さんの就任を決めました。 候補予定者を決める際は、日本保守党の幹部で徹底的に話し合いを重ねました。 飯山さんは主婦として育児をしながら、大学でも教鞭を執られ、またイスラム思想研究者として複数のベストセラー書籍を上梓、様々な媒体で連載を持つなど積極的な言論活動を行っておられます。 海外生活も長く(8年)、文化の異なる外国での子育ても経験、アラビア語が堪能で中東情勢に精通し、確かな国家観、歴史観、国際感覚を兼ね備えた、まさにこれ以上ない最適な候補予定者だと確信していました。 しかし、本人の意向を確認しなければならない。 選挙に出馬するだけで生活は一変します。 なので、飯山さんにお願いするプレッシャーは非常に大きかった。 以前から打診したことなど一切なく、そうした話を飯山さんと交わしたことも1度もなかったので、正直、断られる可能性の方が高いと思っていました。 ■飯山陽さんの決意に涙 事務総長の有本香さんが、飯山さんに電話で要請しました。 普通、いきなりこんな要請を受けると、大抵は 「今決められないので、数日考えさせて下さい」 と言うでしょう。 これが当たり前の反応です。 というのも、立候補すればそれだけで家事や育児、仕事などなど様々な所に支障が生じます。 まして、選挙にもし通れば人生そのものが激変します。 即断できなくて当然です。 ところが、何と飯山さんは僅か2時間ほどの考慮で、 「分かりました」 と決断されました。 日本保守党は結党からまだ半年足らずであり、一般的には全くの無名と言っていい存在です。 東京15区の補選が初陣となります。 正直、勝算は全く見えません。 箸にも棒にも掛からず惨敗する可能性もあります。 あるいは希望的観測ですが、大勝することがあるかもしれません。 僅差で敗れるかもしれず、あるいは僅差で勝利する可能性もあります。 どういう結果になるか、全く予測がつかない状況です。 そのことは、飯山さんにも率直にお伝えしました。 すると、彼女はこう言いました。 「私は言わばノルマンディー上陸作戦の先陣部隊です」 「私が行かなければ後が続きません」 「たとえ私がここで倒れても構いません」 「先鋒の誉れです」 「日本のために喜んで先陣となります」 私は涙が出るほど感激しました。 今でもこの時の飯山さんの言葉を思い出すと、熱いものが込み上げてきます。 そして、飯山さんはこうも述べられました。 「私は大学院生の時に国費留学させてもらいました」 「だからその分、自分の学識を国と国民に還元しなければならないといつも思ってきました」 「この国に恩返しがしたいです」 飯山さんのこの想いを1人でも多くの方に知って頂きたいのです。 飯山さんの決意に、私も有本さんも河村さんも広沢さんも梅原さんも、日本保守党の全ての関係者が 「何としても飯山さんを勝たせたい」 「飯山さんをここで倒れさせるわけにはいかない」 と、より一丸となって奮起しました。 飯山さんを絶対に勝たせたい、人生でこれほど勝ちたいと思った勝負もありません。 どうか皆さん、飯山陽さんに力を与えて下さい。 江東区民50万人の方全員に、飯山さんの声を届けることは物理的に不可能です。 しかし、今やらなければ手遅れになってしまう。 手をこまねいて見ていたら何も始まりません。 1人でも2人でも多くの方に飯山さんの声を、日本保守党の声を届けたい。 私も可能な限り東京15区に入り、応援演説を積極的に行います。 皆さん、是非聞きに来て下さい。 ■小池・公明党頼りの自民党 ご存じの通り、東京15区選出の自民党の国会議員が、2代続けて金を巡る問題で逮捕、起訴されました。 これは前代未聞の異常事態で、日本国民として非常に情けなく、そして恥ずかしい。 まさに政治の危機です。 2024年3月17日現在、自民党は東京15区に未だ候補者を擁立できないでいます。 実は、自民党は今回の補選で東京都連が候補者の公募をするという方針を了承したにもかかわらず、小渕優子選対委員長ら党本部側から 「調整が必要」 などと公募に異例の 「待った」 が掛かりました(読売新聞、2024年2月26日)。 裏金問題の影響で、自民党単独で候補者を擁立しても惨敗する可能性が高い。 そこで公明党とも相談し、更には奥の手として小池百合子都知事の支援も仰ぎたい。 ところが、自民党が公募した候補者では、公明党や小池都知事から 「NO」 を突き付けられ支援を取り付けられない虞がある。 そんな計算が働いたようなのですが、政権与党としては実に情けない。 一方、野党はどうか。 日本維新の会と共産党が新人の候補者を擁立、立憲民主党も模索しています。 国民民主党は、擁立を決めた新人の高橋茉莉氏を 「過去に法令違反の可能性がある行為があった」 との理由で、公認を取り消しました。 「ラウンジで働きながら生活保護費を不適切に受給していたのではないか」 と指摘する声もあり、もしそれが事実であれば非難されて然るべきです。 ■悪質で無責任な議員たち しかし、私は言いたい。 今の自民党の議員連中はどうなんだ、と。 彼女のことを批判できるのか、と。 私に言わせれば、自民党の国会議員はそれよりも悪質な事をやっているように思います。 キックバックされた金を政治資金収支報告書に記載せず裏金化して、 「修正したら済むんやろ! 修正したからええやないか」 と開き直る。 「何千万円も裏金化していて許されるのか?」 と問い詰められると、 「それは全部、秘書がやりましてん」 「わし関係おまへんねん」 と、全ての責任を秘書に擦り付けて逃げる。 言われた秘書にも当然、家族や親族がいます。 「お前の父ちゃん、とんでもない悪い奴や」 「お前の亭主、何してくれてんねん」 「こいつのせいで俺、大臣辞めなあかんかったんや」 「どないすんねん」 と、公衆の面前で罵倒されたのと同じです。 よくもそんな事をぬけぬけと言えるなと、心底呆れます。 実際、秘書がやったかどうかは分かりません。 ですが、一般的に考えて、雇われの”先生”に内緒で何百万、何千万円もの大金を秘書が隠せるとは思えません。 もし仮に本当に秘書がやったとしても、 「秘書がやった事は議員である私の責任です」 と、なぜ潔く言えないのか。 「秘書がやったんだ」 「自分は何も知らなかったんだ」 「全部秘書が悪いんだ」 「私は悪くないんだ」 こんな無責任な議員たちに国の舵取りが出来るでしょうか。 また、裏金を受け取った議員は所得として納税することになるかを問われた財務大臣が 「納税は議員個人の判断だ」 などと言ったとも取れる発言を平気で行うのが、今の自民党政権です。 発言はすぐさま本人が否定しましたが、本心見たりです。 ■日本は必ず復活できる 岸田首相にしてもそうです。 あれほど安倍派の政治資金パーティーを批判しておきながら、自分も2022年だけで7回という異常な頻度で政治資金パーティーを開催し、1億3000万円を超える利益を上げていた。 そのことを国会で問われると、 「勉強会だ」 「国民の疑惑を招きかねないということには当たらない」 と強弁。 開いた口が塞がりません。 しかも、岸田首相が会長を務めていた宏池会(旧岸田派)では、日中一帯一路促進会の会長・黄実(ホアン・シー)氏など、多くの中国人や中国系の関連団体がパーティーに出席していたことが分かっています。 政治資金規正法で外国人の『政治献金』は禁止されていますが、『パーティー券の購入』に国籍は問われない。 パーティー券は議員を支援するために購入するものですから、パーティー券の購入は政治献金に等しいものです。 つまり宏池会は、中国人の支援を受けていると言っても過言ではありません。 そんな派閥に所属していた議員が、果たして日本の領土・領海を狙う中国に対し、まともに向き合えるでしょうか。 「裏金汚染」 に 「中国汚染」 と、今の自民党政治は完全に腐り切っています。 私は何としても岸田政権を倒さなければならないと思っていますが、残念ながら岸田政権に代わる野党がないのが実態です。 だからこそ、日本保守党を立ち上げたのです。 何としても日本を少しでも豊かに、強くしたい。 世界最高の国、日本を守りたい。 その思いだけで立ち上げた党です。 日本は30年間、サラリーマンの平均給与が上がっていません。 世界でも最も勤勉な国民の給料が上がっていない。 これは政治の責任以外の何物でもありません。 政治が変われば日本は必ず変わります。 必ず復活出来ます。 その底力が日本にはあるんです。 にもかかわらず、自民党政権はLGBT法案や異次元の移民政策、財務省主導の大増税など、日本を破壊する法案や政策ばかり推し進める。 今、行動を起こさなければ日本という国家は消滅してしまう、と心底危惧しています。 ■日本保守党に救われた 私事ですが、2023年12月に腎臓癌の宣告を受け、2024年1月と2月に手術を行いました。 幸い手術は成功し、癌は完治しました。 しかし、現在68歳です。 男性の平均寿命まであと13年ですが、この先、何が起こるか分かりません。 思えば、人間ドックを受けて 「怪しい影が2つあるから精密検査を受けなさい」 「癌の恐れもあります」 と言われたのは、2019年のことでした。 それ以降、毎年(コロナの関係で受けなかった2022年を除く)と言われ続けてきたのですが、ずっとほったらかしにしていました。 「多分、癌やないやろ」 と素人判断で高を括っていたのです。 そして2023年の7月に人間ドックを受けた際、 「影が大きくなっている」 「これは早く精密検査を受けた方がいい」 と言われたのですが、ここでも5カ月間ほどほったらかしていたのです。 控えめに言ってもアホ丸出しです。 しかしこれが運命かと思うのは、2023年9月に日本保守党の立ち上げを宣言し有本さんが協力を申し出てくれて、2023年10月には河村たかし名古屋市長も加わり、本格的に始動しました。 2023年年末に 「恐らく来年(2024年)には選挙がある」 「これまで以上に忙しくなるから、今のうちに体制を整えておこう」 「そう言えば『要精密検査』と言われていたなあ」 と思い出し、精密検査を受けたのです。 その結果、腎臓癌であることが判明した。 従って、もし日本保守党を立ち上げていなかったら、私のズボラな性格から言って精密検査を受けておらず、癌も進行していた可能性が高い。 つまり、日本保守党に命を救われたと言っても過言ではありません。 もっと言えば、2023年9月に 「新党宣言」 をしても有本さんが協力を申し出てくれなかったら、恐らく頓挫していたでしょう。 その意味では、有本さんも命の恩人です。 日本に恩返しがしたいとの想いで立ち上げた日本保守党に逆に命を救われた、何やら運命的なものを感じます。 こんな事を言ったら大袈裟に聞こえるかもしれませんが、天から 「百田尚樹よ、お前はもう少し日本のために生きろ」 と言われたような気がするのです。 ■残りの命を日本のために 生かして頂いたこの残りの命を日本のために使いたい。 日本のために力を尽くしたい。 ここまで育ててくれた日本国に恩返しがしたい。 改めてその想いを強くしています。 結党からまだ半年足らずですが、日本保守党は2024年3月で党員が6万人を超えました。 約半年で、こんなに多くの皆様に支持されるとは思ってもいませんでした。 大変心強く、そして身の引き締まる思いです。 愛する日本のため、私に出来る事は何でもやっていく決意です。 これからも日本保守党は、 「日本を豊かに、強く。」 を目標に奮闘努力して参ります。 皆様、どうか日本保守党に力を貸して下さい。 共に、愛する日本を守りましょう。 日本に恩返しがしたい 日本保守党事務総長 有本香 日本保守党東京15区支部長 飯山陽 Hanada2024年5月号 ■記者会見の泣きポイント ★有本 2024年3月5日の記者会見で、日本保守党は2024年4月の東京15区衆院補選での公認候補予定者(支部長)を発表しました。 支部長は、イスラム思想研究者である飯山陽(あかり)さんです。 これは余程のサプライズだったようで、自民党議員からも驚きのメールが来ました。 私たちとしては初陣で、超弩級の人を立てられることを嬉しく、かつ誇らしく思います。 党員の方からは、会見を見て泣いたとの声が多数寄せられています。 ★飯山 私、そんな泣くような事、言いましたか? どこに泣きポイントがあったのかな(笑)。 ★有本 やはり、 「ノルマンディー上陸作戦」 のくだり。 「第二次大戦でのノルマンディー上陸作戦のようなものだ」 「最初に上陸する部隊は大変な被害になるが、誰かが先陣を切らないと物事が始まらない」 「私は倒れたとしても日本保守党のために先陣となっていく」 ではないですか。 ★飯山 私が言う前に、百田さんが会見で先にバラしてしまった(笑)。 有本さんから打診を受けた時に最初に頭に浮かんだのは 「ノルマンディー」 ではなく、実は 「もし私がイスラエル人だったら」 だったんです。 若いイスラエル人たちが今、予備役で招集されて、ハマスと戦うために前線に出ています。 そこで実際に亡くなった方もいる。 選挙に出ることは、それに比べたら大した事ではないと思ったんですよ。 負けても命を取られるわけではない、と。 ★有本 その覚悟に多くの方々が感動したのではないでしょうか。 私は飯山さんの会見を全く心配してなかったのですが、会見後の初街宣はやや不安でした。 街角に立って話すのは、YouTubeで話すのとは全く違いますからね。 でも、杞憂でした。 さすが支部長です。 ★飯山 大学で授業していますから、問題は特にありませんでした。 実は私、雨女なんですよね。 寒くて雨も降っていたので人が集まってくれるかどうかはやや不安でしたけど、話しているうちに多くの人が集まってくれて、本当に感謝しております。 ★有本 ところで、私の名刺には肩書がありませんが、飯山さんは支部長ですから、私より断然偉い(笑)。 ★飯山 でも、支部員は1人もいない? ★有本 いません(笑)。 ですが、党員は東京15区にはたくさんいますから、ご支援頂けると思います。 ★飯山 私に打診をしようと言い出したのは有本さんだと聞きましたが、いつ頃、それを決めたのでしょうか。 ★有本 2024年2月上旬です。 順を追って説明したいと思います。 2023年12月10日、江東区の区長選挙がありました。 百田尚樹代表、河村たかし共同代表が候補者を立てよう、早く選挙をやろうと主張しましたが、あの時は結党してまだ1カ月余り。 党組織の土台も出来ないうちから、逸って戦に出ても碌な事にはならないという固い信念のようなものが私にはありました。 事務局次長の広沢一郎さんも同じ考えでしたので、両代表の逸る気持ちを抑え、結果、見送ることにしました。 その頃、私は河村共同代表にこう伝えました。 「柿沢(未途)さんの問題(江東区長選を巡る買収疑惑)で、来年(2024年)春には東京15区は補選になると思いますよ」 「我々の理念は『政治家の家業化をやめる』ですから、2回続けて地元の現職議員の汚職事件が発覚した江東区は我々の初陣に相応しい」 「そこを目指しましょう」 それでも、河村共同代表は 「理念や大義も大事やけど、選挙はすぐやらなあかんわ、早いとこ」 とおっしゃっていました。 ■「飯山さんしかいない!」 ★飯山 ただのやりたがりじゃないですか(笑)。 ★有本 そうなのよ、2人ともやりたがりい(笑)。 でも、私の言った通り、2024年2月1日、柿沢さんは失職し、2024年4月に補選が行われることに決まった。 さて、候補者を誰にするか。 公募でも優秀な方が手を挙げてくれました。 色々悩んでいたのですが、飯山さんがある日の雑談で 「国会議員は碌な人、いませんよね」 「私たちの方がマシじゃないかと思うぐらい」 と言ったことが脳裏にふと浮かんだのです。 『飯山さんしかいない!』 百田さんにそのことを伝えたら、 「本人に言うてみ、言うてみ」 と。 ★飯山 即答は出来ませんでした。 でも、党員は6万人を超えているし、誰かが先陣を切るしかないという気持ちはありました。 党員はただの応援団ではなく、 「日本を豊かに、強く。」 という理念に共感して、お金を払って応援してくれる人たちです。 有本さんや百田さんがいくら頑張っても、その気持ちを党員がいくら支えても、誰かが選挙に出ないと、日本保守党の重点政策は一歩も前に進みません。 有本さんに 「お前が先に行け!」 と言われたら、それこそ先鋒の誉れですよ。 ★有 先鋒の誉れ、なかなか出てこない言葉です。 素晴らしい。 ★飯山 私、剣道をやっていたので。 ★有本 そうなの? ★飯山 そうです、そうです。 でも、有本さんから打診を受けた時、最初は 「えええええっ、私ですか?」 となりましたけど。 ★有本 自惚れと思われるかもしれないけど、私はこれまでの人生で、自分が 「この人」 と思って何かをお願いして、断られたことはほんどないんですよ。 で、今回も何となく 「いける」 と思っていました。 ★飯山 有本さんが怖いからじゃないですか(笑)。 断ったら怒られる。 ★有本 そんな事ないわよ(笑)。 初めて言いますが、 「これはいける」 と確信に変わったのは、飯山さんのご主人と話した後です。 ご主人に 「とんでもない! うちの妻に何て事言ってくれるんだ!」 と言われたら負けです。 でも、飯山さんのご主人の反応はそうではありませんでした。 ★飯山 私以上に 「大丈夫なのか・・・」 と悩んではいましたけど。 ★有本 初めてお話ししたんですけど、ご夫婦だから信頼があるのは当然としても、ご主人が飯山さんを非常にリスペクトしている。 ★飯山 リスペクトというか、私がどういう人間かはよく知っていますよね。 私がやると言って、ダメだと言う人とはそもそも結婚はしません。 普段は散らかし放題で、私が拾って歩いていますけどね・・・。 ■アラビア語対決でも何でも ★有本 大企業の取るべき戦略と、ベンチャーが取るべき戦略は全く違う。 経歴が申し分ない、ある意味、無難な候補者は他にもいましたけど、我々の初陣にはやはりインパクトが必要。 だから飯山さんだと。 ★飯山 戦闘力は高いと思いますけど、インパクトがあるかどうか。 ★有本 戦闘力は高いと、ご主人もそうおっしゃっていました。 ★飯山 知名度も高くないですし、好感度も低いですし、無難な人の方がいいのではと思いました。 実際、 「有本さんが出たらどうですか?」 と訊きましたからね。 ★有本 誰もいなければ 「わしか有本さんが立つしかない」 と百田さんも考えていたようですが、飯山さんが受けて下さって、 「ほんまか、良かったな!」 と喜んでいましたよ。 余談ですが、執行部の会議で 「補選は飯山さんでいきます」 と伝えたら、河村共同代表がですね、 「わし、彼女を知らん」 と。 そこで、広沢さんが飯山さんの写真を見せたのですが、 「美人だけど、ちょっとすました感じじゃにゃあか」 「庶民性があった方がええんだけど」 と。 そこで、百田さんが 「彼女のYouTubeを見て下さい」 「『いかりちゃんで〜す』」 と物真似して見せたものだから、河村共同代表は益々 「?」 が増幅(笑)。 ところが、家に帰って奥様に訊いたら、奥様は飯山さんの事をご存じだったようで、それで最終的に執行部一同、 「よし、最高の人が出てくれた!」 となったのです。 その後、両代表にはこう伝えました。 「飯山さんんという本物のアラビストが候補者だと分かったら、緑の方はもう立候補出来ないでしょうね」 2人とも大笑いしていましたよ。 ★飯山 百田さんが会見で 「小池都知事が出て来たら、是非私は小池都知事と飯山さんのアラビア語対決をやってもらいたい」 とおっしゃっていましたけど、アラビア語対決をしても誰もジャッジできません(笑)。 でも、アラビア語対決だろうと、逆立ち対決であろうと、100メートル走であろうと、私は何でも勝負しますよ。 ■日本の公教育の有難さ ★有本 会見後、 「日本保守党、衆院東京15区に擁立表明 麗澤大客員教授の飯山陽氏」 と朝日新聞(デジタル版)も大きく報じました。 朝日新聞は、我々(日本保守党)に対して意外に中立的なんですよね。 ★飯山 そうなんですか? 使われた発言が 「政治の経験はないが、自分のお金のために政治をしている人よりはましなのではないか」 だったので、 「そこかい!」 と突っ込んでしまいましたけど。 でも朝日新聞さん、有難うございます! ★有本 会見で飯山さんが 「私のような普通の人間が・・・」 と何度かおっしゃっていましたが、私は隣席から 「あなたは普通じゃないですよ!」 と何度か突っ込みを入れていました。 支部長就任に当たって日本保守党の公式サイトに経歴を載せましたが、改めて見ると凄い経歴ですね、誰かさんとは大違い。 河村共同代表も、文学博士は凄いなと。 ★飯山 東京大学の大学院は出ましたが、博士号を取らないと意味がないので、東京女子大や上智大学などで非常勤講師をしながら、博士論文を書き上げました。 ★有本 会見でもおっしゃっていましたが、出馬の理由の1つが国費留学にあると。 ★飯山 大学院時代に1年間、モロッコの大学に文部省は県留学生として留学しました。 裕福ではなかったので、国の支援がないと留学できませんでしたから、アラビア語の通訳をしたり、中東問題やイスラム教の研究者として大学で教えたり、執筆活動をしたりしてこられたのは、全て国費留学の経験があったからです。 博士号も、この経験がなければ難しかったと思います。 だから、自分の知識や経験を国ために役立てたい、若い頃の私に勉強してきなさいと言って外国に送り出してくれた、この日本という国に恩返ししたい、そういう気持ちはこれまでもありました。 義務教育、つまり国の恩恵によって一般的な常識や知識を身に付けることができた、これは何も私だけの特権ではなく、多くの国民に共通することではないでしょうか。 ★有本 私は人生で1度も 「私立学校」 に行ったことがない人間です。 小学校に入る前に伊豆の片田舎に引っ越したので、小学校、中学校は村立、塾などない環境で育ちました。 高校は少し大きな街にある県立高校に行きましたけど、そこにも受験予備校などありませんでしたが、国立大学には入れた。 つまり、日本ではかつて公教育だけで育った人間、しかも女性であっても、仕事で自立できるようにはなれたんです。 日本の公教育の有難さは、身に沁みて分かっています。 これを次世代にも残していかなければならない、と強く思います。 ★飯山 残していかなければならないし、自分が社会人になったら働いて税金を納めるのもそうだし、それを支える人間にならないといけない。 教育こそが、国の根幹ですから。 ■今こそ政治の力が必要 ★有本 国民民主党が今回、東京15区の候補者擁立で失敗しましたが、これはどの政党でも起こり得ます。 綺麗な女性候補者であれば有利、この風潮は非常に危険です。 飯山さんも綺麗ですが、私が目を付けたのはもちろん容姿ではない。 まず、高い学歴と見識、戦う勇気。 一方で主婦、母であり、国費留学を含め幾度かの外国生活を経験している。 更に、全く国情の異なる外国での子育ても経験したパワフルな女性だからです。 ★飯山 「爆弾テロがあったから(子供を)迎えに来て下さい」 の世界ですから、大変でしたね。 当時のエジプトは革命期で、ピラミッドですら観光客がいなかった。 経済も治安も最悪だったので、生き残らなければいけないと強く感じましたよ。 銃で撃たれた人がそこら辺でバタバタ倒れているし。 日本に帰って来てまず思ったのが、鉄砲を持って歩いている人がいないこと。 それだけで人間の心は落ち着くんですよ。 この環境を日本人は必死で守らなければいけない。 少し油断すると、鉄砲だらけの国になる。 鉄砲だけじゃありません。 水道や電気などのインフラも、日本は安定しています。 エアコンが爆発するなんてこと、あり得ませんよね? ★有本 ない、ない(笑)。 ★飯山 でも、海外ではそんな事が常に起きる。 日本のインフラがなぜ安定しているのか。 しっかり整備をしているからです。 これを怠ると、日本のインフラもあっという間に脆弱になります。 そうならないためにも、政治の力が必要なのです。 ★有本 つい最近、全く覆いのない荒っぽい解体現場を見ました。 外国人の下請け業者の仕事場です。 安かろう、悪かろうの典型です。 これは日本が退化している、と感じましたね。 外国人経営者や労働者が悪いというよりも、こういう状況を作ってしまった日本の政治責任。 ★飯山 合法か違法か、この二元論で片付けてはならない。 行き着く先は、日本人が日本に住んでいるのに安心して住めない、つまりは緊張を強いられる社会が待っているということです。 ■「退職活動」がメインの党 ★有本 2023年9月、農地取得の申請項目に 「国籍」 が追加されました。 農水省は 「(これで)より的確に実態を把握できる」 と胸を張っていますが、私からすれば何年かかったのよ、という話です。 余りにも遅過ぎる。 私は2009年から、中国資本による日本の土地買収問題を取材し、警鐘を鳴らしてきましたが、買収を食い止めるための法整備は一向に進まず、徒に時間だけが過ぎています。 この件も、ジャーナリストとして外から吠えているだけでは限界がある、と思いました。 ★飯山 ジャーナリストとして、外から吠えるのは非常に重要なことです。 問題なのは、その声を拾う政治家がいないこと。 仮に聞こえていても何もしない政治家が如何に多いか。 彼らの問題意識は、NHKの報道が全てなのでは。 そこで報道されないことは、実際に問題が起こっていても軽視する傾向が強い。 ★有本 やるべき法案はやらないで、やらなくてもいい法案、例えばLGBT法は強引にさっさと通す。 ならば、もっと重要な法案もさっと通してよ、と思う。 だから、国会議員を半分くらい取っ替えないと、日本はダメになりますね。 政治家の家業化もダメですが、政治を稼業と考えている人たちにも退場願いたい。 ★飯山 世襲は利権ですし、普通の人は意欲があってもなかなか当選できない。 世襲の人は出世も早いですし、この点は断トツにおかしい。 ★有本 飯山さんは政治家になりたかったわけではない。 育ててくれた日本のために、とにかくやるしかないと腹を括ってくれました。 うちの党略を抜きにしても、1国民として感謝しかありません。 ★飯山 やらなければならない事もたくさんありましたし、やりたい事もたくさんありました。 百田さんは代表になって、35年以上続けてきた 「探偵!ナイトスクープ」 の構成作家を引退。 私も支部長になるに当たって大学、連載全て辞めました(花田編集長「うちは続けて下さい」)。 ★有本 本当に申し訳ない。 大学側は続けてほしいと言われたようですが、当面、授業はできませんからね。 日本保守党は 「就職活動」 ではなく、 「退職活動」 がメインの党です。 ★飯山 大切に育ててきた娘が成人して社会に出る時、日本はもう全く希望のない国になってしまっているかもしれない。 あるいは、もう日本でなくなっているかもしれない。 多くの収入を失いましたが、 「日本を豊かに、強く。」 する政治を実現させるためには、誰かが先陣を切って戦わなければなりません。 ■勝てば大きな一歩になる ★有本 与党だけではなく野党も自分の生活が第1で、国民の生活や日本の安全、未来のことなど全く考えていません。 情報発信がこれだけ容易な世の中なのに、個々の政治家の国家観や使命感が全く見えてこない。 ★飯山 多様性だとか、共生社会だとか、女性が輝く社会だとか、抽象的過ぎて何をやりたいのか全く見えないですよね。 あるのはキャッチフレーズだけ。 赤ベンツに乗って歌舞伎町のラブホテルに行くのが政治家の仕事じゃないでしょ。 ★有本 公職に就くということの意味が分かっていない。 ★飯山 百歩譲って、赤ベンツでラブホに行ってもいいですよ。 でも、政治家として彼女が何をしたいのか、何をやったのか、誰も知らないというのが問題です。 ★有本 自民党から飯山さんが出馬すれば”厚待遇”だったと思いますが、我々にはお金がありません。 百田さんも私も、もちろん無給です。 選挙事務所もレトロというか、シャビーになるでしょうから・・・。 エアコンが爆発するかもしれない(笑)。 ★飯山 他人事で聞いていましたが、私が選挙で拠点とする場所ですよね(笑)。 でもまあ、我々にはお金はありませんし、そこから勝負するしかないですよ。 政治にはお金がかかると言われますが、我々がここで勝つことができれば、大きな一歩になると思いますよ。 「エッフェル騒動」自民党女性議員「赤ベンツホテル不倫」の決定的証拠写真 歌舞伎町から国会へ直行 https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1095663.html 日本に”あかり”を 祖国を落ちぶれ国家にしてなるものか 日本が破壊されるのを黙って見ていていいのか? 政界という大海原へいざ出航ー”いかり”を上げよ! WiLL2024年5月号 日本保守党東京15区支部長 飯山あかり ■日本が壊されていく 『WiLL』読者の皆さん、こんにちは。 「いかりちゃん」 改め、日本保守党の東京15区支部長に就任した 「飯山あかり」 と申します。 私はこの度、日本保守党の初陣となる東京15区の衆院補欠選挙(2024年4月16日告示、2024年4月28日投開票)に立候補する予定です。 2024年3月5日、日本保守党は都内で記者会見を開きました。 日本保守党は前々から、東京15区の衆院補選に候補者を立てると予告していた。 出馬予定者の”お披露目”会見ということもあり、会場には報道陣が集結。 ユーチューブのライブ配信も大勢の方に視聴して頂きました。 百田尚樹さんと有本香さんが挨拶した後、青いスーツに身を包んだ私が登場。 アラビア語の通訳として記者会見に臨んだことはありますが、自分が主役の会見は初めてです。 つい最近まで、まさか自分が国政選挙に出馬するとは夢にも思いませんでした。 しかし、立ち上がらざるを得ない理由があった。 日本が音を立てて崩壊しつつあるからです。 2023年6月にはLGBT理解増進法という”天下の悪法”が成立。 トイレや浴場などの女性専用スペースが侵され、女性の安全が危機に晒されています。 百田さんが日本保守党を立ち上げたのも、LGBT法がきっかけでした。 埼玉県川口市ではクルド人の犯罪者が半ば野放し状態となっています。 2024年1月、クルド人男性が日本人の女子中学生に性的暴行を働きました。 犯人は難民認定申請者で、仮放免中だと判明している。 川口市の地域住民は日々、クルド人に怯える生活を強いられています。 日本には国会議員が700人以上いるのに、誰1人として、この問題に正面から取り組もうとしません。 それどころか彼ら・彼女ら(日本の国会議員)は日本人の不安を無視し、外国人に寄り添う政策を次々と打ち出している。 LGBT法とクルド人問題は、いずれも日本人の多数派の人権が蔑ろにされているという点において共通しています。 岸田政権になってから、このような事例が頻発している。 最たるものが増税です。 税金の支払いが増えて喜ぶのは財務官僚だけ。 大多数の一般国民は幸せになりません。 ■貧しく弱いニッポン 日本保守党は 「日本を豊かに、強く」 というスローガンを掲げています。 裏を返せば、日本は 「貧しく、弱く」 なっているのが現状です。 ほとんどの日本国民が実感していることではないでしょうか。 必死に働いても給料はなかなか増えない。 にもかかわらず、税金と社会保険料は年を追う毎に上がり続けています。 頑張って昇給したのに、なぜか手取りは減っている。 会社勤めの方にとっては”あるある”ですね。 物価高も生活を苦しめている。 スーパーで買い物をしていると、食料品の価格に、つい溜息が漏れます。 電気代やガソリン代の高騰も生活を直撃。 日々の生活をやりくりするのに手一杯で、将来の事など考える余裕もありません。 貧しさは少子化をもたらします。 経済的な理由で結婚を控える若者が増えている。 たとえ結婚しても、学費や家賃が高いから子供を産むのを躊躇ってしまう。 こんな状況が続いているからこそ、少子化が進み、人口は減少の一途を辿っているのです。 労働力の減少は国力低下に直結する。 その解決策として、政府が提示するのは減税でも財政出動でもなさそうです。 労働力不足を外国人労働者で補うというのが今の政府の決定事項です。 岸田政権は 「移民政策は採らない」 と言いながら、実際には移民政策を推進しています。 2050年には日本の人口の1割が外国人が占めるようになると推定されています。 私はもっと早く、その時期がやって来ると考えています。 行政も教育も、多言語対応してこれを歓迎しよう、というのが岸田政権の 「大方針」 です。 こうして知らぬ間に日本の 「外国化」 が進んでいく。 私には13歳の娘がいます。 夫の転勤などの事情で8年間、外国で子育てをしてきました。 海外生活の方が長い娘は、自分が日本人であることを誇りに思っています。 しかし、彼女が成人して社会に出る時、日本は最早希望を持てない国になっているかもしれない。 日本が壊されていくのを黙って見ているわけにはいかない。 危機感に突き動かされ、私は立候補の覚悟を固めました。 もう後には引けません。 ■日本への”恩返し” 皆さんはどんな時に”日本という国家”の存在を意識するでしょうか。 日本が如何に安全で平和な国であるか、日本人であることが如何に恵まれているか。 海外に旅行や留学したことのある人は知っているはずです。 しかし、国家はもっと身近な所で私たちの生活を支えてくれています。 犯罪に巻き込まれたら警察が助けてくれる。 火事になったら消防車が、病気で倒れたら救急車が来てくれる。 これは決して当たり前ではありません。 最近だと2024年元日、能登半島で地震が起こりました。 災害という”危機”に直面した時、国家の本質が露わとなり、国民は自らが国家の一員であることを意識します。 国民を守れるのは国家しかない。 ”守る”の定義は多岐に渡りますが、医療や福祉を提供したり、教育やインフラを整備したり・・・。 その中に災害対応も含まれます。 地震が起きても、国家がなければ誰も助けてくれません。 救助や支援がないのは当然ですが、どこで何人が死亡したのかすら把握できない。 国家イコール悪と決め付け、国境がない世界を理想とする人たちがいます。 国家なる巨悪と対峙する”弱者は正義”という考えも、その延長線上にある。 でも、それは机上の空論に過ぎない。 ”国境なき世界”あるいは”世界政府”が実現しても、平和は訪れません。 むしろ、ディストピア(反理想郷・暗黒世界)が待っている。 イスラエルはなぜ戦っているか。 ユダヤ人は長きに渡り、自分たちの国家を持てなかった。 不幸と苦しみの歴史を知っているからこそ、イスラエルという国家を守るために血を流しています。 国家に属している。 それ自体が僥倖(思いがけない幸い、偶然に得る幸運)なのです。 私は家事と子育てをしながら仕事を続けてきました。 アラビア語の通訳をしたり、中東問題やイスラム教の研究者として大学で教えたり、執筆活動をしたり・・・。 それもこれも、大学院時代に国費留学させてもらった経験があるからです。 留学時代がなければ、今の自分はありません。 日本は若い私を海外に送り出してくれた。 私に勉強をさせてくれた日本という国、そして日本国民に恩返しをしなければならないー。 そんな気持ちで今まで仕事をしてきました。 国政選挙への立候補も私なりに考えた”御奉公”のつもりです。 ■政治は”カネが全て”なのか 日本保守党の重点政策に”政治家の家業化を阻止する”というものがあります。 私はこれまで、世襲議員の何が問題なのか真剣に考えたことはなかった。 しかし、そこに日本が 「貧しく、弱く」 なっている大きな原因があることに気付きました。 政治資金の不記載問題、いわゆる”裏金事件”を通じて、国会議員が”特権階級”であることが白日の下に晒されました。 一般国民なら脱税として罰せられる行為が、政治家には許されてきたのです。 国民のために政治をするより、パーティー券を買ってくれる企業やお金持ちのために政治をした方が儲かる。 これでは日本が貧しく、弱くなるのは当然。 得をするのは政治家とそのお仲間だけです。 日本は民主主義を採用しているので、選挙で議員が選ばれます。 政治家の下に生まれたからといって、議員の地位をそのまま相続するわけではない。 しかし、地盤・看板・カバンは引き継がれる。 世襲が圧倒的有利であることを疑う余地はありません。 政治家の子供は親が築いた”政治ビジネス”の仕組みも継承します。 彼らは誰のための政治をするか。 献金してくれたり、パーティー券を買ってくれたりする人達です。 彼らは金銭的支援の見返りとして、政治家から便宜を図ってもらうことができる。 カネを持っている人間が政治家に接近し、政治に影響を与える。 政治家になればカネ儲けができる。 こういう 「金権政治」 が今の日本政治の実態です。 ■「諦め」は最大の敵 政治家にとって最大の仕事は、国民の命を守ることです。 ところが、外交や安全保障に無関心な国会議員は驚くほど多い。 この状況もカネで説明がつきます。 日本のタンカーがイランに攻撃されようが、日本の商船がフーシ派に拿捕されようが、日本の拠出金がテロリストに流れていようが、そんな事はお構いなし。 なぜなら、遠い中東の問題に取り組んだところで、1円にもならないからです。 政治家の外交・安全保障に対する無関心・問題意識の欠如が官僚の怠慢を招いています。 世界情勢が目まぐるしく変化しているにもかかわらず、外務省は前例を踏襲するだけ。 政治家が外交の指針を示さな以上、官僚も動きようがありません。 ”カネが全て”の政治を放置していたら、いずれ日本は滅びます。 カネがない一般庶民は本来、選挙での投票によって自分たちの意思を政治に伝えなければならない。 ところが、投票したい候補がいない、誰に投票しても政治は変わらないという諦めがある。 投票率が下がれば、組織票を抱える政治家が益々有利になります。 岸田政権の支持率は低迷を続け、世論調査では軒並み20%を割っている。 自民党の支持率も25%前後に落ち込んでいます。 しかし、それでも自民党は危機感を抱いていない。 なぜなら、投票率が低いからです。 有権者の半分しか投票に行かなければ、自民党は25%の支持でも過半数の票を取ることができる。 諦める気持ちは痛いほどよく分かりますが、諦めたらそこで試合終了。 ツケを払わされるのは一般国民なのです。 ■小池知事とアラビア語対決? 冒頭の”出馬会見”に戻ります。 会見を終えた私が向かったのは江東区。 初めてメガホンを手に街宣なるものを体験しましたが、雨にもかかわらず、大勢の方が集まって下さった。 「頑張って!」 と応援の声を掛けて下さったり、握手して下さったり・・・。 感謝しかありません。 私はその日から毎日のように、江東区内の駅前や商店街、スーパーの前などで辻立ちを続けています。 「飯山あかりって誰?」 という住民がまだまだ圧倒的に多いのが現状です。 日本保守党が掲げる”豊かで強い日本”というビジョンを1人でも多くの方に知って頂くため、地道に活動して参ります。 公選法違反事件で起訴され、自民党を離党した柿沢未途氏の辞職に伴う東京15区補選。 現段階では日本保守党以外に、維新の会、参政党、共産党が候補者擁立を表明している。 自民党・公明党は様子見といったところでしょうか。 最大のポイントは小池百合子都知事がどう動くか。 カイロ大学を卒業したとされる小池氏は”中東通”だそうです。 小池さん、私と是非”アラビア語”で討論してみませんか? いつでも受けて立ちます! 最後の御奉公を日本保守党に 老志願兵、馳せ参ず 日本保守党特別顧問 梅原克彦 Hanada2024年5月号 ■5年余りの台湾暮らし 「もしもLGBT法案が可決成立したら、ワシ、新党作ったるデ!!」 百田尚樹さんが悲壮感を漂わせながら宣言しました。 2023年6月10日のことです。 私は思わず、 「えーッ百田さん、ホンマでっか!」 とパソコンの前で叫んでしまいました。 しかし、百田さんの表情は真剣そのものです。 「LGBT法」 という、日本の社会を根底から崩しかねない 「天下の悪法」 の成立に心底怒っている様子が伝わってきました。 もちろん私自身も、百田さんと全く同じく激しい憤りを覚えていました。 「一体、あなた方日本の政治家は何を考えているのか!(何も考えていないのか!)」 当時、私は百田さんとご面識は得ていませんでしたが、元々私は作家百田尚樹の大ファン。 不朽のベストセラー『永遠の0(ゼロ)』『海賊とよばれた男』はもちろんのこと、日本人への警世の書『カエルの楽園』や近年の力作『日本国紀』などの作品にも深い感銘を受けていました。 実は、私は2023年11月までの5年余り、台湾で暮らしていました。 かつて、故中嶋領雄国際教養大学初代学長と共に、故李登輝元台湾総統の日本訪問のアテンドなどを通じて、李登輝総統の薫陶(くんとう:徳の力で人を感化し、教育すること)受けたことや、仙台市長在任中に台南市との 「交流促進協定」 を締結したことなどがきっかけとなり、台南市のある私立大学で教鞭を執る機会を得ました。 2年ほど前(2022年)からは、首都台北に拠点を移し、民間シンクタンク 「日米台関係研究所」(理事長、渡辺利夫拓殖大学総長) の 「現地駐在員」 として、日本、米国、台湾の安全保障分野の有識者、即ち台湾側・米側の各シンクタンク関係者をはじめ、日本(陸海空自衛隊OB)、国防総省OB、台湾国軍OBの方々との連絡調整などの任に当たっていました。 台湾有事を想定した各種のシミュレーションやセミナーなどを、日米台間のトライアングルで実施するための準備作業に没頭していたのです。 残念なことに、過去50年に渡り日本と正式な外交関係のない台湾との間では、本来、政府間で堂々と行われるべき安全保障・防衛分野における連携協力が遅々として進んでいないのが実情です。 言うまでもなくその原因は、日本政府側の消極的な対応によるものです。 そして敢えて申し上げるならば、台湾の蔡英文政権の幹部や「知日派」の有力者の人々の間では、ここ数年来、日本側の対応について非常に大きな 「フラストレーション」 が溜まっているのです。 台湾の人たちは日本人に優しいので、こういった 「本音」 の部分は、私たち日本人は気が付きません。 本誌の読者の皆様であれば、日本政府の対応が何故そのようなお粗末な状態になっているかは容易に想像できるかと思います。 まさに、日本保守党が2023年10月に発表した 「重点政策項目」 の 「安全保障」 の中で 「J日本版『台湾関係法』制定」 と明確に謳っている所の所以です。 ■「微力ながらお手伝いを」 さて、百田尚樹さんが 「新党設立」 を宣言したのも束の間、今度はジャーナリストとして八面六臂の活躍をしている有本香女史が 「百田新党」 に参画するとの報が飛び込んできました。 『日本国紀』でコンビを組んだお2人が、今度は一緒に新しい政党を作るというのです。 早速、有本さんにメールを送りました。 というのも、確か15年ほど前のことですが、私は有本さんから取材を受けたことがあったのです。 それは、私が郷里仙台市の市長に就任して間もない2006年当時、中国浙江省のある投資ファンドが、仙台市太白(たいはく)区長町(ながまち)の旧国鉄の貨物ヤードの再開発プロジェクトの区域の広大な土地の一部を購入し、 「空中中華街」 なる、まるで 「竜宮城」 のようなビルを建設するというトンデモないプロジェクトが進行していました。 何と、仙台市が既に 「ゴーサイン」 を出してしまっていたのです。 それを新たに市長に就任した私が、すったもんだの末に 「撤退」 に追いやった顛末についての取材でした。 取材内容は、有本さんの著書『中国の「日本買収」計画』に盛り込まれています。 私は有本さんに伝えました。 「自分は今、台湾に居るので、『百田新党』創設に直接参加出来ないけれども、政策とか公約作りなど微力ながらお手伝いをさせて下さい」 すぐに有本さんから返信が来ました。 「今度梅原さんが日本にお帰りになった時に是非御相談しましょう」 ということになりました。 そうこうするうちに、2023年秋口には 「日本保守党」 の党名発表、Xのフォロワー登録数の驚異的な増加、党員登録の開始など、次々と物事が進み始めました。 そして迎えた2023年10月17日も 「日本保守党結党の集い」 と結党記者会見。 百田尚樹代表、有本香事務総長と共に、何と地域政党「減税日本」代表である河村たかし名古屋市長が 「共同代表」 として日本保守党に参加するとのサプライズがありました。 河村市長は2012年、(中国共産党が言うところの)いわゆる「南京大虐殺」はなかった、と発言したことで、中国はもちろん日本のメディア、左翼文化人、政治家などから猛烈にバッシングを浴びせられながらも、一切、謝罪や撤回をしなかったという筋金入りの信念の持ち主です。 百戦錬磨の老練な政治家でもあります。 名古屋市民から圧倒的な支持と人気を集めているのは周知の通りです。 実は数週間前のことですが、私は河村市長にお供して、東京都内のある商店街を 「ミニ練り歩き」 をしました。 だみ声の名古屋弁で、それぞれのお店や道行く人々に語り掛ける人懐っこい河村さんのナマの姿に接して、東京都民の皆さんも、たちまち河村さんの魅力に惹き付けられていました。 傍で見ていた私は、まさに 「庶民派政治家」 の神髄に接した思いです。 ■「日本に帰ろう」 話を2023年の秋口に戻すと、たまたま短期間の日本出張で一時帰国した私は、旧知の小坂英二荒川区議会議員と連絡を取りました。 小坂さんは、知る人ぞ知る筋金入りの 「保守派地方議員」 です。 日本の地方議員として、いの一番に日本保守党への参加を表明し、早速、秋葉原駅前や新橋駅前での街頭宣伝活動の舞台裏を仕切っています。 小坂さんの地元、荒川区内の寿司屋さんで久ぶりに盃を交わしながら、日本国家や日本の地域社会の様々な深刻な危機について夜遅くまで語り合いました。 私が日本保守党の政策作りに参画したいことを伝えると、彼も賛成してくれました。 他方、百田さんと有本さんが平日の朝、毎日YouTube配信している 「ニュースあさ8時!」 を観ていると、故安倍晋三総理のブレーンも務めた天才肌の学者高橋洋一教授や、旧知の島田洋一福井県立大学名誉教授(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会<救う会全国協議会>副会長)らも日本保守党に積極的に賛同し、それぞれの立場で協力することを表明しています。 両教授の相変わらず理路整然とした 「毒説」 に相槌を打ちながら、私はふと考えました。 「いよいよ『台湾有事』が迫ってきた」 「仮に、ロシアによるウクライナ侵略によロシアが何らかの成果を得た場合、東アジア地域の次の『戦場』はいよいよ台湾、既に『超限戦』は始まっている」 「まさに故安倍晋三総理が喝破した如く『台湾有事は日本有事』、しかし安倍晋三亡き後の自民党政権、日本の政治全体が惨憺たる状況だ」 「ここは、台湾での活動に区切りを付け、日本に帰ろう、そして日本保守党の活動に直接参加しよう」 そのような結論に至るのに、時間はかかりませんでした。 言葉を換えれば、何の事はない、私がかつて仙台市長在任中に何とか撤退に追い込んだ 「中華街プロジェクト」 のような問題への対応にしろ、現下の差し迫った問題である 「台湾有事」 に関する支出の見直しの問題にせよ、今まで自分が取り組んで来たテーマの多くが、日本保守党の理念や政策とはほぼ軌を一にしていることを確認したということでもあります。 結局、2023年10月に日米台安全保障協力関連の業務が一区切りついたところで、若干の残務処理をして台湾から撤収、日本に本帰国することになった次第です。 状況はかなり違いますが、今からちょうど80年前、帝国海軍松山基地の343航空隊(新鋭戦闘機紫電改を擁する本土防衛のための精鋭部隊)の新規編成のために南方から呼び戻された歴戦の生き残りの搭乗員といったところでしょうか。 やや自画自賛が過ぎるかもしれません。 それでも、私自身の心境を率直に語るならば、紫電改の熟練乗員には及ばないものの祖国のために最後の御奉公をせんとする 「老志願兵」 といったところです。 ■見事なチームワーク 2024年の年が明けて百田代表の2度に渡る入院、手術という思わぬハプニングもありましたが、有本事務総長や広沢一郎事務局次長(減税日本副代表)らの超人的な頑張りによって、少しずつ党運営の体制が整ってきました。 2024年2月からは、私自身も日本保守党事務局の一員として戦列に加わりました。 目下、私は有本事務総長、広沢次長ら減税日本の面々や党員ボランティアの運転スタッフ、そして新たに戦列に加わった飯山あかり日本保守党東京15区支部長と共に、毎日の 「辻立ち」 などの街頭宣伝活動に参加しています。 週末は大阪から百田代表が、名古屋からは公務の合間を縫って河村共同代表が上京し、街頭宣伝を行っています。 自分たちで言うのも口幅ったいのですが、 「日本を豊かに、日本を強く」 の合言葉の下、有本事務総長の指揮下、見事なチームワークを発揮しています。 有本さんは、まさに 「日本版『鉄の女』」 といった趣です。 ■強い危機感を共有 日本保守党の街頭宣伝車「ブルーサンダー号」の愛称は、有本事務総長が名付け親です。 百田さんがブルーサンダー号に同乗した時は、車内はいつも笑い声に溢れています。 時折、街宣車のスピーカーから 「百田劇場」 が流れ始めます。 有本さんが必死に 「ブレーキ」 をかけますが、百田劇場は急には止まりません。 運転スタッフの方も吹き出しています。 有本さんが慌てて車外スピーカーのスイッチを切ることもあります。 でも、百田代表以下、皆 「悲壮感」 を決して表に出さないだけで、全員が真剣そのものです。 日本の政治がこんな状況では、私たちの子供や孫の世代を待つまでもなく、日本の国家や社会が崩壊してしまう。 このままでは、ヨーロッパの多くの国が 「移民政策」 の失敗によって苦しんでいるのと同じような状況が日本社会に出現するという強い危機感です。 毎日の街頭宣伝活動に参加していると、市井の人々の多くが、同じような強い危機感を感じていることが手に取るように分かります。 それは、性別、世代の如何にかかわらずということなのでしょうが、やはりLGBT理解増進法という 「天下の悪法」 の制定という背景もあり、女性により強く表れているように感じます。 あくまで私の主観によるものですが。 逆に、時々ではありますが、自転車で傍を通り抜けながら、私たちに 「悪罵」 を浴びせる人もいます。 ほぼ例外なく中高年の男性です。 「日本保守党」 の 「保守」 という文字を見ただけで、アレルギー反応を示すのでしょうか。 言っちゃあ悪いが、一生涯 「洗脳が解けることのない」 人たちなのでしょう。 ■飯山あかりと「保守」の本質 また、中東問題やイスラム思想の研究者としても名高い飯山あかり支部長が街頭宣伝でよくお話しする事ですが、既にヨーロッパの多くの国では、移民政策の大失敗によってもたらされてきた、ヨーロッパ社会全体が崩壊に向かってまっしぐらという状況の中で、それぞれの国の保守勢力が台頭しています。 当然の事だと思います。 最早、マスコミや左派勢力による 「極右政党」 というステレオタイプのレッテル貼りが通用しなくなる日が近付いているようにも思われます。 その点、日本は明らかにトラック2〜3周分遅れています。 2023年の日本保守党結党に際しての記者会見の場で、ある外国人記者が、そのような 「極右」 というレッテル貼りを前提とした質問をしていました。 逆に、有本事務総長からやんわりと(しかし毅然として)理路整然と反論された場面がありましたが、まさにそれを象徴する光景でした。 今後、日本保守党が国内的に実力を付けて来たら、欧米諸国をはじめとする世界各国の保守政党、保守勢力とも国際的な連携をしていきたいと思います。 少し大袈裟かもしれませんが、今回の日本保守党の結党は、安倍晋三政権の意義と同様、後々 「世界史的な流れ」 の中での意義について、人々が語る日が来るかもしれません。 もちろん、その時、私自身は世を去っていますが。 これも飯山あかり支部長が毎朝の 「辻立ち」 で述べている事ですが、 「保守」 の定義とはそんなに難しい話ではない。 自分の家族や友達のような大切な存在を守る、自分たちの地域社会や国の安全を守る、自分の国の歴史や文化を大切にする、そういったごく普通の常識的な感覚、それが 「保守」 というものの本質だと思います。 ■安倍総理に報告 去る2024年1月下旬、私は家族と共に、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の安倍晋三元総理が暗殺された現場を初めて訪れました。 「その地点」 は小さな花壇となっていて、そこが 「現場」 であることを示すものは何もありません。 そのような決定をした人々に対する静かな怒りが湧いてきたものの、私たちは小さな花束を置き、暫し合掌しました。 その後、同じく奈良市内の三笠霊園内の慰霊碑 「留霊碑」 に赴き、故安倍総理に、私も日本保守党に参加することを報告しました。 「あれ、梅原さんも百田さん、有本さんの日本保守党に行くの?」 「まあ仕方がないかなあ」 「ひとつ頑張ってね!」 安倍総理が、あのいつもの調子で、苦笑交じりに語り掛けてくれたような気がしました。
[18初期非表示理由]:担当:スレ違いの長文多数のため全部処理
|