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伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/339954
2024/05/1 日刊ゲンダイ
泣いて謝って済む話ではない(左から、取材に応じる伊藤信太郎環境相、熊本に行き被害者側に謝罪する同相=8日)/(C)共同通信社
裏金事件でボロボロの岸田政権から、新たなトンデモ大臣が飛び出した。
水俣病患者・被害者の団体が今月1日に伊藤信太郎環境相と懇談した際、環境省職員が被害者側の発言中にマイクの音をオフにした問題。伊藤大臣は8日午後、熊本県水俣市に出向き、被害者側に直接謝罪した。これに先立ち、都内で報道陣の取材に応じた伊藤大臣は「水俣病は環境省が生まれた原点……。いかに大切に思っているかを(被害者に)伝えたい」と涙ながらに語っていた。
しかし、泣いて謝って済む問題ではない。1日の懇談では、水俣病患者連合の松崎重光副会長が、水俣病に認定されないまま昨年亡くなった妻について「痛いよ痛いよと言いながら死んでいきました」と窮状を訴えたところで、強制的にマイクが切られた。
発言時間が1団体3分に制限されていたことが原因だが、不誠実な対応に被害者側から「聞いてやれーな、大臣」といった声が上がり、会は紛糾。終了間際に「マイクオフ」の見解を問われた伊藤大臣は「私はマイクを切ったことを認識していません」と冷たく言い放ち、そそくさとその場を立ち去っていた。
ひときわ異彩を放つ「大豪邸」
当日はマイクが切られ発言が妨害された問題について「認識していない」と冷たく言い放ち、すぐに退席(C)共同通信社
環境省の前身の環境庁は、水俣病を含む四大公害病などを教訓に、被害者救済のために1971年に設置された。今なお患者と認定されないまま苦しむ人が全国にいる。伊藤大臣の態度は環境相としてふさわしくないどころか、人として問題アリだ。
「衆院議長を務めた宗一郎さんを父に持つ伊藤さんは、東京・六本木育ちで幼稚舎から大学院まで慶応通い。2001年、父の死去に伴う衆院宮城4区の補欠選挙で初当選しました。自民党が下野した09年衆院選で落選したものの、以降は連続当選。7期務めています。20年には、自宅と隣接する焼き肉店と煙や騒音を巡るトラブルを起こし、週刊新潮に報じられた。昨秋の入閣時には『わが家の住環境ばかり気にする伊藤さんが環境相かよ』と揶揄されたものです」(官邸事情通)
典型的なボンボン2世の伊藤大臣には、弱い立場にいる人の気持ちが分からないのだろう。伊藤大臣は議員宿舎ではなく六本木の「大豪邸」を住居としている。日刊ゲンダイ記者が訪ねると、庶民とはかけ離れた暮らしぶりが垣間見えた。
伊藤大臣の自宅は東京メトロ六本木駅から徒歩3分。積み上げられた石垣の上に立つ2階建て住宅は、ベージュの外壁に屋根はダークグレー。庭に青々とした木々が植えられている。周囲には低層マンションやデザイナーズオフィス、しゃれたカフェが立ち並ぶ。そんな中でも、「大豪邸」の重厚な石垣はひときわ異彩を放っている。現職閣僚であるため、門前では警察官が周囲に目を光らせていた。
登記簿によると、土地面積は380平方メートルと広大だ。敷地内に2つの2階建て住居があり、床面積は計約266平方メートル。庶民にはとても手が届かない豪華物件だ。
ボンボン3世の超セレブである岸田首相は伊藤大臣について「職責を全うしてほしい」と不問に付す構え。弱者の声に耳をふさぐような大臣の責任を問わないとは、揃いも揃って「聞く力」のない連中である。
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