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衆院補選で「これで終わった」と思える3つの“勢力” 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/339900
2024/05/08 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
左から小池百合子、馬場伸幸、百田尚樹の3氏(C)日刊ゲンダイ
4月28日の衆院3補選を経て、「ああ、これで終わってしまった(のかなあ?)」と思えるものが3つある。
第1に、小池百合子。乙武洋匡という有名人カードを持ち出して東京15区で自民・公明両党の支援を取り付け、自民に3補選での全敗を避ける口実を提供(×××→××△)することで自身の国政復帰へのきっかけを掴むという計算だったのだろうが、5位という泡沫に近い成績ではどうにもならない。
となると7月に都知事3選を目指すしかないが、そこへ立ちはだかったのが、元側近で都ファ事務総長だった小島敏郎弁護士。月刊「文芸春秋」で、経歴詐称の隠蔽工作についての詳細な内部告発をしたことで、小池はまさか「カイロ大学卒」を経歴から消すわけにもいかず、4年前と同じくその経歴を掲げて選挙戦に突き進むのだろうが、そうすれば「学歴詐称の公職選挙法違反」で刑事告訴されることが確実。にっちもさっちも行かなくなった。
しかも、その隠蔽工作のためにエジプト政府に裏から働きかけたのはどうも事実のようで、そうだとすると、彼女が国政に復帰してもその弱点を外国の政府・情報機関に突かれて国益に反する行為に引き込まれる危険が生じる。その面からも彼女の国政復帰は阻まれるべきだろう。
第2は、日本維新の会。同党の馬場伸幸代表は事あるごとに「立憲をぶっ潰す」と野党第1党の座を奪取する意図をあらわにしてきたが、どうもそうなりそうにない。その根本原因は、同党が、大阪府以外の人々がほぼ誰も関心を持たない「大阪都」構想や時代錯誤の「関西万博」計画など、大阪の地域エゴに国政をどう巻き込むかという思考回路しか持っていないことによる。これではいつまで経っても本当の全国政党にはなれないだろう。
第3には、やや気が早いと思われるかもしれないが日本保守党。安倍晋三元首相をあがめる「岩盤保守」勢力の一部を作家の百田尚樹が糾合して昨秋結成され、これが初めての国政選挙となったが、東京15区で集め得たのは2万4000票余り。第5位の乙武を上回ったのはよしとしても、この陣営の内情に詳しい古谷経衡がヤフーニュース4月29日付で分析しているところでは、基礎票は1万票余りで「来たる衆院選での議席獲得は難しいだろう」とのこと。「安倍神社」でも建立して宗教法人に転じた方がいいかもしれない。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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