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島根1区の自民vs立憲“姫バトル”を制するのは? 小渕優子選対委員長は3タテ回避へおわび行脚
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/339031
2024/04/17 日刊ゲンダイ
頭を下げる自民党の小渕優子選対委員長(C)共同通信社
岸田政権の余命を占う衆院3補選が16日、告示された。唯一独自候補を擁立した島根1区を落とせば、自民党は全敗。「岸田降ろし」の号砲が鳴るのは必至だ。
しかし、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との癒着、セクハラ問題、裏金事件など、疑惑まみれの細田博之前衆院議長の死去に伴う選挙で、後継候補の影は薄い。「経世会のプリンセス」ともてはやされる小渕優子選対委員長が現地でおわび行脚をする姿の方が話題になっており、島根1区は「女の闘い」もとい「姫バトル」の様相だ。
島根県は1996年の小選挙区制導入以降、全国で唯一、自民が県内全ての小選挙区の議席を独占してきた「保守王国」。自民は県連の公募を経て元財務官僚の錦織功政(55)を立て、立憲民主党は前衆院議員の亀井亜紀子氏(58)を擁立した。与野党一騎打ちの構図だ。
錦織氏の出陣式でマイクを握った小渕氏は、「政治資金の問題で皆さまに大変な政治不信を招いている。そのことについてまず心からおわび申し上げる。自民党は変わらなければならない」と神妙な表情を浮かべていた。
「姫をお支えせねば」と優子ファンは腕まくり
立憲民主党は亀井亜紀子氏を擁立(左から立憲民主の泉健太代表と同氏、右下端は連合の芳野友子会長)/(C)日刊ゲンダイ
「自民党内の対応は割れています。総理と距離を置く無派閥系の議員の中には、応援要請を断った人もいるようですが、優子ファンは腕まくり。今週以降のスケジュールをキャンセルし、続々と島根入りする予定です。優子ちゃんの選挙を支えなければ、優子姫を何としても勝たせなければ、ということ。亀井さんも世が世ならお姫さまですから、『姫対決』ですよね」(与党関係者)
亀井氏が旧津和野藩主亀井家の末裔であるのは知られたところ。参院議員を経て鞍替えしたものの、過去2回とも細田氏に敗れ、前回は比例復活もできなかった。
「情勢調査では知名度で勝る亀井氏がリードしています。裏金事件への批判も追い風になっている。ただ、選挙は水物。逃げ切れるかどうかは分からない。死に物狂いになった自民党の終盤の追い上げは凄まじいものがありますから」(野党中堅議員)
岸田首相も島根入りし、支持を訴える予定だが、吉と出るか凶と出るか。そもそも、いまだに「ドリル優子」と揶揄される小渕氏も「政治とカネ」の問題を抱えている。投開票は28日だ。
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