<■910行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 「海外警察」拠点法人元幹部の中国籍女性2人、コロナ給付金詐欺は不起訴 2024/3/25 21:24 https://www.sankei.com/article/20240325-C2YKZDYHYRLH3KEVQIBTBQYIX4/ 新型コロナウイルス対策の持続化給付金を詐取した疑いで書類送検された一般社団法人 「日本福州十邑社団聯合総会」 の元幹部で中国籍の女性2人について、東京地検は2024年3月25日、不起訴処分にしたと発表した。 理由は明らかにしていない。 同法人は中国の 「海外警察」 の拠点の1つだと海外の人権団体から指摘されていた。 2人は東京都墨田区の女性(44)と埼玉県蕨市の女性(59)。 警視庁公安部が2024年2月、2020年7月に風俗店を整体院だと偽り、持続化給付金を申請して100万円を騙し取った疑いで書類送検していた。在外同胞を監視か、警視庁公安部が捜索した中国の「海外警察拠点」とは 「監視・警戒を」 2024/3/22 8:00 https://www.sankei.com/article/20240322-R2TXNCAAWBKOFBIBKTF6TPVFK4/ 中国が世界各地に設置した 「海外警察拠点」 に対する各国の警戒が高まっている。 スペインの人権団体はリポートで、中国は拠点を通じその国に住む中国人の監視を行っていると指摘。 日本でも2024年に入り、警視庁公安部がこうした拠点の1つとされる東京都千代田区のビルを捜索していたことが判明した。 専門家は 「日本の主権侵害に繋がりかねない」 と監視・警戒の必要性を訴える。 ■詐欺容疑で強制捜査 JR秋葉原駅から徒歩10分ほどの場所にある、小さなマンションやビルが立ち並ぶ一角。 ホテル名が書かれた細長いビルを公安部が捜索したのは、2023年5月のことだ。 登記などによると、ビルには当時、中国福建省福州の地名が入った一般社団法人が所在。 法人の活動目的は、福州出身者や企業と日本との交流促進などとされる。 捜索は、この法人の幹部を務めた中国籍の女が新型コロナウイルスの持続化給付金を騙し取ったとする詐欺容疑で行われた。 捜査関係者によると、ビルはホテルだけではなく、在日中国人に対する免許更新のサポートなどを行っていた形跡があったという。 その後、この法人はビルを出て、江戸川区に移転。 ビル正面に書かれたホテル名や所有者も変わっている。 このビルはスペインの人権NGO 「セーフガード・ディフェンダーズ」 が令和4年9月に公表したリポートで、中国の海外警察拠点だと明記されており、公安部は強い関心を抱いていた。 警察幹部は 「内部を捜索できたのは大きな意義がある」 と話す。 ■海外でも摘発 同NGOによると、拠点は東京以外にも米国や英国、カンボジアなど世界各国の少なくとも54カ所に設置されているという。 現地に住む中国人の免許の更新を行うなどとしているが、リポートは 「脅迫、嫌がらせ、監禁などの手段で圧力をかけ、自発的≠ノ帰国するよう圧力を掛けている」 と綴る。 拠点があるとされた国の対応は早かった。 オランダやアイルランドは拠点の閉鎖を要求。 米国は昨年、拠点の開設と運営に関与したなどとして中国系米国人の男2人を逮捕したと発表した。 英国も拠点を閉鎖したと明らかにしている。 日本も外交ルートを通じて 「仮に我が国の主権を侵害するような活動が行われているということであれば、断じて認められない」 と中国に伝えたという。 東京大大学院の阿古智子教授(現代中国研究)は 「拠点で行っていたのが免許の更新だったとしても、相手国に連絡せずに行政手続きに関わる機関を設置するのは、主権の侵害になり得る」 と指摘。 「放置すればエスカレートしていき、日本国内で中国に批判的な言論が萎縮させられる恐れもある」 とし 「動向の監視、警戒を続けていく必要がある」 としている。 ■議員周辺にも 一方、東京の拠点にあった法人の幹部を務めていた女は以前、自民党の松下新平参院議員(宮崎選挙区)の事務所に出入りしていたことも判明している。 松下氏が文芸春秋に対して起こした訴訟の資料などによると、松下氏と女は令和元年、共通の知人を介して知り合った。 女は 「外交顧問兼外交秘書」 の名刺を持っていた他、令和3年には議員会館の通行証も作成。 その後返却したという。 松下氏の事務所は取材に、過去に関わりがあったことは否定しなかったものの 「現在は関係がない」 と述べるにとどまった。 ある警察幹部は 「不正受給で警察の捜査を受けるという脇の甘さからすると、女が、いわゆる訓練を受けた『スパイ』とは考えにくい」 と推測。 一方で 「国会議員が様々ななチャンネルで人脈を作るのは活動上、当然のこととはいえ、その人物の背景にも注意を払ってほしい」 と話した。 <主張>中国の海外闇警察 「スパイ天国」でいいのか 社説 2024/3/16 5:00 https://www.sankei.com/article/20240316-H4BDHEZJSJMAJPA4WOC6PFTEAA/ 左右の過激派や外国勢力を捜査対象として治安を守る警視庁公安部が、なぜ詐欺事件を摘発したのか。 それは日本に、直接スパイ活動を摘発する法律がないからである。 公安部は2024年2月、風俗店を整体院と称して新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円を詐取した疑いで、中国籍の女を書類送検した。 2023年5月には、女が一時幹部を務めた東京・秋葉原の一般社団法人を、同容疑で家宅捜索していた。 一般社団法人が入居するビルは、スペインのNGO 「セーフガード・ディフェンダーズ」 が2022年、中国の非公然警察署の拠点であると指摘していた。 当時の林芳正外相は 「(日本の主権を侵害しているなら)断じて認められない旨の申し入れを行っている」 と述べた。 同NGOによれば、海外闇警察とも言われる中国の非公然警察署は世界50カ国、100カ所以上にあり、国外の中国人の 「政治活動の監視」 や 「帰国の説得」 などを任務としている。 2023年4月には米ニューヨークで、非公然警察署の開設や運営に関与したとして中国系米国人2人が逮捕された。 警視庁による摘発は、非公然警察署の実態把握の過程で犯罪容疑が浮かんだとみられる。 2012(平成24)年にはスパイ活動を行った疑惑のある在日中国大使館の元1等書記官を、外国人登録法違反容疑で送検した。 2023年は研究データを中国企業に漏洩したとして、不正競争防止法違反容疑で国立研究開発法人 「産業技術総合研究所」 の中国籍の研究員を逮捕した。 その容疑名に捜査当局の苦心が窺える。 日本が 「スパイ天国」 と称されるのは、諸外国にはあるスパイ活動を防止する法律がなく、同法を根拠とする本格的な防諜機関もないためである。 加えて給付金詐欺容疑で送検された女は、 「自民党の松下新平参院議員」 の事務所に一時期 「外交顧問兼外交秘書」 として出入りしていた。 外国工作員はあの手この手で政権中枢への接触を図る。 受け入れる側の無自覚ぶりには目を覆いたくなる。 「スパイ防止法案」 は1985(昭和60)年に議員立法で提出されたが、同年に廃案となった。 その後、特定秘密保護法などが成立したが、まだ不完全だ。 スパイ天国を解消すべく、防止法と防諜機関の創設を急ぐべきである。 摘発の中国人女は永田町と接点も 中国「非公式警察署」対策が急務 端緒となった詐欺容疑だけ…事件が矮小化するリスク 2024.3/1 15:30 https://www.zakzak.co.jp/article/20240301-YFXZFEUIZBM6FFY6ARV67XBY24/ 警視庁公安部が昨年、新型コロナウイルス対策の持続化給付金詐欺事件の関係先として、東京・秋葉原のビルを家宅捜索し、2024年3月21日に詐欺容疑で中国籍の女2人を書類送検した。 ビルは、中国の海外警察拠点である 「非公式警察署」 として指摘されていた。 非公式警察署の問題は、2022年11月にスペインのNGO 「セーフガード・ディフェンダーズ」 が世界50カ国、100カ所以上に拠点があるとする報告書を出しており、国外の中国人反体制派の監視や、強制送還などを行っている疑いが持たれていた。 事実ならば、在日中国人への人権侵害であり、日本にとっても領土内で海外警察の活動を許す重大な主権侵害だ。 1年以上も前に取り沙汰されていた問題である上に、詐欺事件での立件となった。 ただ、公安部の捜査という点からも容疑とは別の問題もあるのかもしれない。 更に摘発された女を巡っては、自民党参院議員の 「外交顧問兼外交秘書」 の肩書を持ち、議員会館の 「通行証」 まで持っていたという報道もある。 関係を持っていた疑惑も浮上している。 またも中国の 「情報戦」 に対する日本の弱さが露呈した。 一般的に中国のスパイ活動は、政府や立法府の中枢に狙いを定めて来る。 過去に米議員と、 「中国スパイ」 との疑惑も取り沙汰されてきた。 2018年7月には、中国の情報機関が、民主党の上院議員の事務所スタッフを勧誘し、地元の政治情報について、報告させていた疑いが持ち上がった。 米政治サイト 「ポリティコ」 が伝えた。 また、米誌フォーブスによると、2020年12月には中国共産党のスパイと疑われる人物が、民主党の下院議員の下で、資金調達担当者として長年、働いていた疑惑が浮上した。 共和党や、米国世論から厳しい視線を向けられ、批判の声が挙がった。 日本も氷山の一角かもしれない。 疑惑の渦中にある参院議員には、説明責任が発生する。 所属する自民党も議員に対して、説明や、何らかに措置を促さなければ、無責任になる。 国民民主党の玉木雄一郎代表は2024年3月24日のX(旧ツイッター)で、 「どこまで与野党の議員に影響が及んでいたのか徹底的に捜査してもらいたい」 と指摘した。 これまでも日本に 「スパイ防止法」 がないことはコラムでも再三指摘してきた。 詐欺のような別件容疑を入り口にするしかない。 遠回りになるだけでなく、端緒となった容疑だけが伝えられ、事件としては矮小化するリスクもある。 現状の法体系では、警察は 「疑い」 の段階で捜査し、もし誤認があれば、自身の責任問題になりかねない。 捜査に及び腰にならざるを得ないかもしれない。 事件が起きてから 「対症療法」 として取り組むのではなく、積極的に捜査に動けるような法体系を整備する必要がある。 日本は中国の脅威を見据え、防衛力強化に踏み切った。 有事を未然に防ぐためのスパイ防止法制定も急ぐべきではないか。 世界の論点 中国警察の「海外派出所」摘発 中国メディア 米こそ拠点設置の「常習犯」 2023/5/8 10:00 中国の警察拠点が設置されていたとみられる米ニューヨークのビル=2023年4月17日(ゲッティ=共同) https://www.sankei.com/article/20230508-N2RUMPZR5FJTRMQASNSV2R4XGU/ 米司法当局は2023年4月17日、中国の警察機能を担う秘密拠点をニューヨークに設置し、在住の中国人らを監視していたなどとして、男2人の逮捕に踏み切った。 中国は拠点の存在を否定し摘発に反発しているが、米司法省は 「目に余る主権侵害だ」 と中国を批判。 欧州の人権団体なども各国の主要都市に中国の警察拠点が設置されていると指摘している。 米国では保守派が更なる摘発を求める一方、「赤狩り」の再燃を懸念する声も上がっている。 中国官製メディアは「誤解」の一点張りだ。 ◇ 米メディアはニューヨーク市で中国警察の 「海外派出所」 の設置・運営に関与したとして中国系の男2人が逮捕された事件について、在留中国人や民主活動家を監視・抑圧する拠点だったと速報した。 保守系メディアは摘発を評価し、中国の対外世論工作拠点の更なる摘発を求めた。 外交コラムニストのジョシュ・ロギン氏がワシントン・ポスト紙の2023年4月19日電子版で 「超党派で中国共産党の抑圧に対抗することが決定的に重要だ」 と訴えた。 中国政府が外国に警察拠点を設置して海外に暮らす中国人の生活に干渉しようとしていることに対しては、台湾でも警戒する声が上がっている。 欧米や日本に暮らす台湾人たちは同じ中国語を話すため、中国人と同じコミュニティに属している場合がある。 中国の警察拠点が台湾人社会に浸透することを懸念する台湾人もいる。 台湾の大手紙、自由時報(電子版)は2022年12月19日、 「海外に警察拠点を設置する中国のやり方はまるでテロ組織だ」 と題する論評を掲載した。 同記事は 「中国が海外で設置する警察拠点は、現地に暮らす中国系住民の心理に大きな恐怖をもたらす」 と指摘。 その上で 「恐怖心を植え付けることで、中国政府を批判しないようの脅かすこと」 は、暴力や脅威を通じて政治目的を達成しようとする 「テロ組織と同じだ」 と批判した。 中国“海外警察”、背景には何が 実態と現状を分析【動画あり】 https://www.nhk.jp/p/catchsekai/ts/KQ2GPZPJWM/blog/bl/pK4Agvr4d1/bp/pwLqJVybVm/ 主張 中国「海外闇警察」 実態暴き廃絶に追い込め 2023/4/22 5:00 https://www.sankei.com/article/20230422-DIWCSYPUTRPVDEJIKF5VZ4ZFYI/ 中国が自国警察の出先機関を外国に密かに設けて中国人取り締まりを行うのは国際法に反し、設置された国の主権を侵害するのは明らかだ。 許されることではない。 米司法省は、中国公安省が米ニューヨークに設けた闇警察(非公然警察署)の開設・運営に関わったとして、中国系米国人の男2人の逮捕を発表した。 中国の海外闇警察の刑事摘発が報じられたのは世界で初めてだ。 韓国警察が2023年3月末に、中国の闇警察の拠点の疑いが持たれるソウル市内の中華料理店の経営者らを、食品衛生法違反などの容疑で摘発したことも新たに分かった。 米司法省は2022年秋、ニューヨーク市内の闇警察を家宅捜索して閉鎖させた。 オランダ、アイルランド、チェコ、ドイツなども閉鎖命令を発した。 主権国家として当然の対応だ。 逮捕された2人は中国公安省の指揮下で、中国政府に批判的な在米中国人に帰国の圧力をかけたり、民主活動家の居住場所特定に携わったりした疑いもある。 中国国内における弾圧を、外国へも延長して行った実例である。 中国外務省は 「海外警察は存在しない」 と白を切った。 問題の施設は闇警察ではなく、在米の中国人に運転免許更新などの行政サービスを提供していたと釈明した。 だが、これら行政サービスですら問題がある。 米国の同意が必要な領事業務を勝手に行っていたため、ウィーン条約違反の疑いがあるためだ。 スペインの人権NGOは、中国の闇警察は世界50カ国以上に102カ所あると指摘した。 中国人約1万1000人が闇警察による嫌がらせや拘束によって帰国を強いられたという。 日本では東京・秋葉原にあるとされた。 日本に中国の違法な闇警察がある疑いは極めて強い。 日本政府は主権を侵害しているなら認められないと中国政府に伝えたが、これでは抗議の体をなしていない。 なぜ日本政府は闇警察の実態を暴き、閉鎖を命じないのか。 中国政府を恐れているのであれば情けない。 日本にいる中国人からの広範な聴取も実施すべきである。 日本の主権にかかわる重大事である。 スパイ防止法がないため中国に付けこまれているなら、尚更問題だ。 岸田文雄政権は欧米や韓国を見習って、中国の闇警察を排除せねばならない。 中国「海外派出所」疑惑の中華店送検 韓国警察 2023/4/20 17:58 https://www.sankei.com/article/20230420-7UHAEPMKTNK67GWNUDQXC6T2NM/ 中国当局が海外に不法に設置した 「海外派出所」 とも呼ばれる 「秘密警察」 の韓国内の拠点との疑惑が持たれてきたソウル市内の中華料理店について、韓国警察が店のオーナーや代表を2023年3月末に食品衛生法違反などの疑いで書類送検していたことが分かった。 聯合ニュースなどが2023年4月20日報じた。 同店は2021年末の営業申告の期限満了後も営業を続けた疑いが持たれている。 2022年12月に 「中国の秘密警察」 拠点との疑惑が報じられた後、疑惑を否定するメッセージを流すため、店の外壁に無許可で電光掲示板を設置した屋外広告物法違反容疑も適用された。 中国は反体制派の監視や強制送還をするため、各国に秘密警察の拠点を設けていると国際人権団体が告発。 米当局は2023年4月17日、米国内の拠点運営に関わったとして中国系米国人2人を逮捕したと発表した。 韓国当局は、送検された店が韓国での拠点に当たるとみて実態把握を進めてきた。 米NYで中国公安部門“出先”の「警察拠点」運営か 男2人を逮捕 2023年4月18日 19時24分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230418/k10014041841000.html アメリカのニューヨークで、現地に住む中国の反体制派の監視などを行う 「警察拠点」 を開設し運営に携わったとして、男2人がアメリカの司法当局に逮捕されました。 中国のこうした拠点について、人権団体はヨーロッパやカナダなど各国にあると指摘していて、司法当局はこの件に関連した逮捕者は初めてだとしています。 アメリカ司法省は2023年4月17日、記者会見を開き、ニューヨークのチャイナタウンにあるビルの一室に中国の公安部門の出先機関にあたる 「警察拠点」 を開設し運営に携わったとして、ニューヨークに住む61歳と59歳の男2人を逮捕したと明らかにしました。 司法省によりますと、この 「警察拠点」 では、アメリカ政府の同意を得ず中国の運転免許証の更新の支援などのサービスを提供していた他、アメリカ国内に住む反体制派の中国人の監視などを行っていたということです。 また、逮捕された2人は中国の公安当局者とのやり取りの記録を携帯電話から削除し、司法当局の捜査を妨害した疑いも持たれています。 2人が活動していた 「警察拠点」 は2022年、FBI=アメリカ連邦捜査局の捜索を受けた後閉鎖されています。 また司法当局は、アメリカ国内に住む反体制派の中国人に対する脅迫や嫌がらせを行ったなどとして、中国公安当局の34人を訴追したということです。 会見を行ったニューヨーク東部地区の連邦地検の検事は 「明白に我が国の主権を侵害してきた」 と強く非難しました。 中国のこうした拠点について、スペインにある人権団体はヨーロッパやカナダなど各国にあると指摘していて、司法当局はこの件に関連した逮捕者は初めてだとしています。 ■スペイン人権団体 “中国「警察拠点」53か国に 日本にも2か所” スペインに主な拠点を置く人権団体 「セーフガード・ディフェンダーズ」 が2022年12月に発表した報告書によりますと、中国の 「警察拠点」 はアメリカやヨーロッパ、アジアなどの少なくとも53か国、102か所に設けられているということです。 報告書では、アメリカやカナダなどには国内に複数のこうした拠点があるとしている他、日本国内には東京と所在不明の1か所の合わせて2か所にあるとしています。 ■松野官房長官 “国内での活動の実態解明進め適切な措置を” 松野官房長官は、午後の記者会見で、スペインに主な拠点を置く人権団体の報告書では、中国の 「警察拠点」 が日本国内に2か所あるとされていることについて、 「中国側に対し、我が国の主権を侵害するような活動が行われているのであれば、断じて認められないと申し入れを行っている」 と述べました。 その上で、 「関係国とも情報共有を行っており、緊密に連携しつつ、各種情報の収集や分析に努めている」 「引き続き、我が国での活動の実態解明を進め、その結果に応じて適切な措置を講じる」 と述べました。 ■中国外務省「“警察拠点” 根本的に存在しない」 中国外務省の汪文斌報道官は、2023年4月18日の記者会見で 「中国は、アメリカが誹謗中傷や政治的な工作を行い、悪意を持って国境を越えた弾圧をでっち上げることに断固反対する」 と述べました。 また、汪報道官は 「アメリカは海外に住む中国人にサービスを提供する事務所と中国の外交官を悪意を持って関係付けて、根拠もなく非難しているが、完全に政治的な工作だ」 「いわゆる『警察拠点』というものは根本的に存在しない」 と強く反発しました。 米、中国の「海外派出所」を初摘発 逮捕の2人、捜査妨害や嫌がらせも 2023/4/18 9:55 産経新聞 米司法省は2023年4月17日、中国警察が米国内に違法に設置した 「海外派出所」 の開設・運営に関与したなどとして東部ニューヨーク州に住む中国系米国人の男2人を逮捕したと発表した。 米メディアによると中国の海外派出所が刑事事件として摘発されたのは世界初。 中国当局は反体制派弾圧や諜報活動の拠点として海外派出所を世界で100カ所以上設置しているとみられており各国でも海外派出所の摘発や実態解明が進む可能性がある。 司法省は2023年4月17日交流サイト(SNS)で米国在住の民主活動家らへの嫌がらせや恫喝を繰り返したなどとして中国の公安省や国家インターネット情報弁公室の職員ら計44人を訴追したことも明らかにした。 44人は中国国内やアジア各地に潜伏しているとみられる。 オルセン司法次官補(国家安全保障担当)は声明で中国による米国内での反体制派弾圧は 「国民国家の振る舞いとして許容範囲を大きく逸脱している」 と非難。 「強権主義の脅威から米国内に住む者の自由を守る」 と強調した。 司法省の発表によると逮捕されたのはルー・ジャンワン容疑者(61)とチェン・ジンピン容疑者(59)。 2人は中国公安省が2022年初めにニューヨーク州マンハッタンの中国人街にあるオフィスビルに米国で最初の海外派出所を設置するのを手助けした。 派出所はその後連邦捜査局(FBI)の捜査対象となり2022年秋に閉鎖されたが2人はその際に公安省当局者らとの通信記録を消去するなどして捜査を妨害した疑いがある。 ルー容疑者は公安省と長年に渡る接点があり中国政府に批判的な在米中国人に帰国するよう圧力をかけたり西部カリフォルニア州に住む民主活動家の居場所特定を手伝ったりした疑いもあるという。 また訴追された公安省職員らはSNS上で偽のアカウントを多数運用し監視対象の在米中国人らに悪質なメッセージを送り付ける嫌がらせをしたり中国政府のプロパガンダ(政治宣伝)を拡散させたりしていた。 侮れない中国”闇警察”のスゴ腕 純粋な日本人であっても闇警察の存在は無関係ではない 元警視庁刑事 坂東忠信 漫画家 孫向文 WiLL2023年2月号 ■A4用紙販売中止! ・坂東 習近平のゼロコロナ政策には、学生を中心に 「NO!」 が突き付けられましたね。 ・孫 150以上の大学で習近平政権に対して抗議デモが広がりました。 厳しい行動制限を強いる 「ゼロコロナ政策」 への不満が高まった。 ・坂東 そのきっかけは新疆ウイグル自治区のウルムチで起こった火災(2022年11月24日)でしょう。 ・孫 ええ、高層ビルの火災で、10人が死亡しています。 避難通路が整備されておらず、消防活動も満足にできる状況にありませんでした。 死者の中にはウイグル人の3歳の男の子も含まれます。 男の子は生まれた日からロックダウン(封鎖)下にあり、家族はまともに食料も入手できませんから、大根を離乳食としていたそうです。 更に調べると、あるウイグル人の家族では母親と4人の子供が焼死し、実はその父親と長男は5年前からウイグル人収容所に移送されていたことが分かっています。 ・坂東 実に悲惨です。 上海と重慶でも同じような火災が発生し、まともな消防活動ができなかったため、被害が拡大した。 ・孫 ところが、中国メディアは住民たちの避難訓練の不足で被害が拡大したと報じた。 この報道を受け、一気にデモが広まっていったのです。 ・坂東 いつ暴発してもおかしくない状況でした。 ・孫 今回の抗議デモは香港の 「雨傘革命」(学生を中心に広がった民主化要求運動)、 台湾の 「ひまわり革命」(国民党政府に抗議した学生運動) に続き 「白紙革命」 と言われています。 メディア系大学の南京伝媒学院校内の階段で、1人の女性が何も書かれていない白紙を持ち、当局の火災への態度に抗議すると、それを見咎めた教師が白紙を取り上げた。 しかし、女子学生は怯まず、白紙を持っているように手を構えたまま立ち続けたのです。 その姿に共感を覚えた学生たちが、同じように白い用紙を手にし、抗議活動が拡大していったのです。 女子大生の名前は李康夢と特定されましたが、行方不明です。 ・坂東 白紙には 「言いたいことはあるが、言えない」 「白紙ならば、咎められない」 という意味も込められています。 ・孫 中国の民主化運動の活動家は、SNS上でA4の白い紙を投稿してほしいと呼び掛けています。 政治に興味がない人たちの間でも関心が高まっており、一気に拡散しています。 海外に留学中の中国人学生も白紙を掲げていた。 実は2022年3月、ロシア国内で行われたウクライナ侵攻に対する抗議デモでも、白紙を掲げる行為が見られています。 まさか中国でもロシアと同じような状況になるとは。 事態を重く見た中央政府は 「ウルムチ(烏魯木斉)」 と書かれた看板をどんどん撤去しています。 ・坂東 いずれ禁止ワードになるのではありませんか。 ・孫 既に始まっています。 ネットで 「ウ(烏)」 と検索しただけで引っかかってしまう(笑)。 更に中国国内の文具会社 「晨光(しんこう)」 はA4用紙販売を取り止めにしています。 ・坂東 中国共産党からの圧力があったのでしょう。 ・孫 でも、A4用紙に拘る必要はありません。 別のサイズの白紙だったり、白い布でも構わないわけですから、実に茶番です。 ■人権も何もない ・坂東 「第2の天安門事件」 になる? ・孫 中国のある評論家は 「北京大学と清華大学の学生が集まれば、天安門事件の再来となる可能性は十分ある」 と言っています。 数千人規模の学生運動になれば、まさに再来です。 ・坂東 ウルムチの火災がきっかけとはいえ、ここまで拡大するとは、習近平政権も驚いたのではありませんか。 ・孫 2022年10月の共産党大会で新人事が発表されましたが、李強の首相就任が発表されました(正式には2023年3月に就任)。 李強は上海市党委書記(事実上のトップ)時代、習近平のゼロコロナ政策を忠実に実行し、上海を約2カ月間、ロックダウン。 深刻な食糧不足や医療機関の利用困難など、大きな混乱を引き起こしました。 特に酷かったのが妊婦の扱い。 臨月で病院に行っても、陰性証明書がなければ入院できません。 結果的に自宅で流産し、妊婦も死亡するといったケースが多発しています。 ・坂東 そんな酷い政策を実行した人物が首相になるわけですから、人々が憤るのも当然です。 ・孫 私の両親が住む杭州市でもロックダウンが3日間、実施されました。 私は様々な情報源から中国のゼロコロナ政策の酷さを知っていましたから、以前から母親に保存食を買いためた方が良いと提案していましたが、耳を傾けてくれなかった。 そうこうするうちにロックダウンが発令され、3日間、監禁状態に。 家にはお米しか残っておらず、それで凌ぐしかなかった。 ・坂東 支給も何もない。 ・孫 ええ、生殺し状態です。 隣人は我慢できず、外に飛び出して、バリケードを抜け出し、食料品を何とか入手したそうです。 まだ両親のいる地域はそれほど厳しい措置が取られていなかったから良かったものの、厳しい所だと捕まり、隔離施設に移送される。 ・坂東 人権も何もあったものではありません。 ・孫 母親は深く反省していました。 中国のロックダウンが如何に凄まじいかを理解していなかったと。 それだけ情報統制されているのです。 母親は中国で抗議デモが広がっていることも知りません。 ・坂東 驚きますね。 確かに最近はウイグル・チベット問題も全く聞こえてきませんからね。 かなりの規制が敷かれていて、そのシステムは完成しているのでしょう。 ・孫 私が教えないと何も知らないのです。 もちろん中国国内で私からデモのことを聞いたと話したら、当局に逮捕される可能性もありますから、慎重にならなければなりません。 ・坂東 しかし、多くの中国人は黙っていられない状況にあります。 ・孫 ええ、多くの中国人はロックダウン解除を求めています。 さすがに習近平政権も一部で緩和政策を始めており、ガス抜きを図っています。 しかし私は、抗議デモは終わらないと見ています。 というのも、天安門事件で掲げられた 「不自由、母宁死」(自由がなければ、死んだ方がマシ) というスローガンが、今回も登場しているからです。 ゼロコロナ政策が撤回されても、根本的な解決には繋がらないことが中国人には分かっています。 問題の本質は中国共産党、習近平であると。 政変がない限り、抗議デモは続くでしょう。 ・坂東 ロックダウンを続け、ほとぼりが冷めるのを待つ作戦に切り替えるかもしれません。 冷めなければ、次の手をどうするか。 今ロックダウン政策を緩めると、暴動が拡大するかもしれませんから、支配層としては考え所です。 より圧力を追メルことも考えられます。 ・孫 江蘇省徐州市では人民解放軍の戦車が目撃されています。 どこまで実力行使するかは分かりませんが・・・。 中国共産党の内部情報に詳しい法学者の袁紅氷(えんこうひょう)氏によると、デモの鎮圧命令に人民解放軍が消極的な対応をしているため、習近平がイライラしているとのことです(笑)。 「ロックダウンやめろ」、中国・ウルムチで異例の抗議 10人死亡の住宅火災きっかけ 2022年11月27日 https://www.bbc.com/japanese/63771287 中国・新疆ウイグル自治区ウルムチ市で25日夜、市民が新型コロナウイルス対策に抗議する様子を捉えたとみられる動画が、中国のソーシャルメディアで共有されている。 同市では24日に10人が死亡する集合住宅火災があり、コロナ対策の影響で住民避難が遅れたとの声が上がっているが、政府はこれを否定している。 動画には、市民が障壁を破壊し、 「ロックダウンをやめろ」 と叫びながら当局に立ち向かっている姿が映っている。 中国では厳しい 「ゼロコロナ」 政策を導入しているにも関わらず、過去最多の感染者数を記録している。 ウルムチでは8月上旬から規制が敷かれている。 ウルムチ当局は現在、新型ウイルス対策の規制を段階的に廃止すると約束している。 ただ、24日に火災から逃れようとした人を阻止した事実はないと否定している。 BBCは、火災が起きた集合住宅の住民が部屋から出るのを阻止されたとの証言を聞いている。 これに中国国営メディアは反論している。 しかし、ウルムチ当局は25日遅くに異例の謝罪を表明。 職務を放棄した者を罰すると約束した。 ■闇警察の存在 ・坂東 日本でも抗議デモが実施されています。 在日中国人約200人が新宿駅西口に集まり、 「習近平は退陣せよ」 などと声を上げていた。 ・孫 しかも改札口前ですよ。 ・坂東 私は彼らの気持ちには賛同するものの、やり方には疑問を持ちましたので、SNSに次のように投稿したので、SNSに次のように投稿したのです。 <反習近平は結構ですが、先を読むなら、今後 「反体制無罪」 な風潮を彼らに作らせてはいけません> <ここは日本です> <不特定多数が往来する公共の場所で通行の妨げになるなら排除するなど毅然とした態度を示さないと、中国民主化祝いで滅茶苦茶にされますよ> と。 すると、中国人から 「なぜダメなのか」 「我々が中国人だからなのか」 「台湾人なら許されるのか」 と返信があった。 そこで私は 「国籍を問題にはしていません」 「その国の人々の共感を得ないと、あなたたちの活動も成功しない」 「許可を取ったから良いという問題ではない」 「今いる国の人たちとの調和を考えるべきだ」 と返したのです。 そのやり取りで実感したのは、彼らは真面目に民主活動に取り組んでいますが、日本人に 「理解してもらう」 というより 「理解させる」 というスタンスが基本であること。 中華社会で生きていれば仕方がないことかもしれませんが、私は今後の展開には警戒心と期待感が半々です。 もう1つは中国人の使う日本語が実に巧みなこと。 短い文章だったら、日本人と勘違いするかもしれません。 ・孫 今は自動翻訳機も発達しています。 私は白紙革命を支持するネット上の中国人のコメントをたくさん読みました。 「習近平を退陣させ、中国共産党を打倒する、しかし、台湾は中国の固有の領土であり、台湾開放の計画は変わりません」 と主張する人の方が多数派です。 これでは日本人の支持は得られませんね。 ・坂東 日本人に成りすましながら、時の政府を批判したり、中国の良さをアピールしたりする。 そうやって世論を形成していくのです。 また彼らの活動は、日本国内にいるスパイに必ず目を付けられています。 実際に中国の国家安全部(国安)も日本で活動しており、法輪功信者が国安の職員から手帳を見せられ、脅されているという話も聞いています。 ・孫 スパイを投じ、写真をたくさん撮影する。 実際に 「警僑海外服務站」(以下、闇警察)の存在が明るみに出ています。 ・孫 2022年9月、スペインに拠点を置く人権NGO団体 「セーフガード・ディフェンダーズ」 が 「中国の海外110番:中国の多国籍警察の暴走」 というタイトルの報告書を発表しました。 その報告書には、中国共産党が世界各国に警察署を設置し、カナダ・トロントで確認された3つの機関を遥かに超える数が存在していると警告している。 ・坂東 詳細は後述しますが、日本をはじめ、米国や英国、フランスを含めて、世界50カ所超存在しているということです。 ・孫 闇警察は、いずれも福建省福州市公安局、浙江省青田県公安局の管轄です。 ・坂東 彼らの仕事は運転免許証の更新の支援などを目的としていると言いますが、それだけではない。 ・孫 米国ではFBIが実態調査に乗り出しています。 ニューヨークで本拠地を突き止めたのですが、米国人の車に盗聴器が仕込まれていたことが判明しています。 しかもGPS付きで、行動が24時間監視されていた。 ・坂東 闇警察は表向きはネット犯罪撲滅のために作られたシステムです。 逮捕するわけではなく、実家を人質に取って圧力・脅迫をかける。 しかも、帰国しても逮捕するわけではないのですが、自首しないと実家が危なくなるので全自動的です。 ・孫 まさにカナダに在住していた中国人女性がそのような目に遭っています。 彼女は習近平体制を批判するデモ活動に参加するため、在カナダ中国大使館を訪れたところ、そこで写真を撮られた。 すると翌日、中国にいる両親が警察から取り調べを受けることに。 しかも実家は水道・電気まで止められてしまった。 父親からデモには参加するなと叱られ、中国に帰って来いと言われる。 そうなると帰国せざるを得ません。 ■日本人も危ない ・坂東 そうやって反乱分子の芽を摘んでいるわけです。 デモ隊の中に変装した闇警察署員が多数紛れ込んでいたのでしょう。 ・孫 そこで盗撮をし、顔認証に回され、身元を特定することができます。 ・坂東 中国人は全員、 「居民身分証」 という顔写真入りの身分証明書を持っています。 しかも中国は警察が戸籍を管理していますから簡単に特定できます。 ・孫 自首しなければ、両親がどうなるか分かりません。 ・坂東 実に効率的なやり方です。 カナダ在住の中国人女性がカード詐欺被害に遭った。 被害総額は44,000円程度です。 そこでカナダの闇警察に通報したところ、福州市公安局指揮所にすぐさま通達され、刑事捜査支隊が精鋭部隊を編成、捜査を開始。 被害女性と連絡を取り合い、銀行などにも照会し、詐欺犯の身分と拠点を特定。 ネット工作員の五毛党まで駆使し、何と23時間後には、犯人の林氏を福建省で発見・逮捕しています。 更に林氏は合計9人の被害者と総額2万元ほどの被害額の存在まで自白しました。 ・孫 日本ではここまでのスピード逮捕は無理でしょう。 ・坂東 ええ。 このシステムを知ってしまったら、闇警察を頼りにするのは当然です。 犯罪者を含む 「対象者」 が日本国内にいれば、在日中国人の密告を通じて特定するでしょう。 ・孫 在日中国人同士で、相手の住所を探りあっていたりします。 友人だと思って住んでいる場所をうっかり話をしたら、遊びに行くと称してやって来る。 それで家族構成なども把握されるわけです。 だから、私は中国人とはあまり付き合わないようにしています(笑)。 スパイがいるかもしれませんから。 ・坂東 付き合いが悪いと、それはそれで警戒されてしまいますけどね(笑)。 在日中国人の住所を把握するために、様々な情報源を活用しています。 特に活用されるのが、先述したように免許証の更新です。 中国にいなくて免許証の更新ができるのは、海外在住の中国人の住所を把握するためには中国の本籍や住所が記載された申請書を闇警察を通じて本国に送る必要があります。 本人が申請書を手に持って撮影した写真画像なども必要です。 ・孫 実に徹底しています。 ・坂東 当局は更新手続きを終えると、免許証を当人に郵送するわけですが、その際に、海外の住所を把握する。 ・孫 私は帰化しましたから、中国の免許証が無効になり、更新は不要ですから、身分を簡単に明かすことはできません。 しかし日本に帰化しても、中国政府の意識の中では 「こいつは永遠に中国人だ」 と、闇警察を通じて監視し続け、私の正体を特定したら、中国在住の両親を拘束し、私に帰国を迫ってくるでしょう。 ・坂東 純粋な日本人であっても闇警察の存在は無関係ではありません。 それは国際結婚を通じてです。 コロナ以前は10組に1組が国際結婚で、うち中国人と日本人カップルが5割近くを占めていました。 更にそのうち8割が日本人男性・中国人女性の方に接触することも考えられる。 妻の実家を人質にされて、奥さんを帰国させろとか、会社の機密書類を持ってこいと言われたら、突っぱねられる日本人男性はまずいないでしょう。 更に国際結婚している人が親族にいれば、脅しの対象に十分なります。 ・孫 機微情報が流出する可能性もある。 中国人は日本の企業の技術を盗むため、入り込んでいることもあります。 ■日本の政治家も ・孫 では、日本の闇警察はどこにあるのか。 秋葉原近くの千代田区神田和泉町に存在していることが判明しています。 ・坂東 ええ、表向きは一般社団法人 「日本福州十邑(じゅうおう)社団聯合総会」(以下、福州十邑社団)という名称です。 フランスでも福州十邑同郷会という名称の団体が存在しており、2020年、日本福州十邑同郷會から福州十邑社団に名称を変え、台東区島越から千代田区神田和泉町に引っ越しています。 福州十邑社団は世界40カ国に存在する110団体が加盟する世界最大の華僑団体の1つです。 2019年、日本支部が設立された時には、鳩山由紀夫氏も参加し、熱烈な祝辞を述べています。 ・孫 呆れてしまいますね(笑)。 カナダ・トロントの福清商会は貿易会社として登録していましたが、公安局の住所と一致したことが判明しました。 福清商会の会長が逮捕され、事情聴取を通じて、闇警察の本拠地であることを認めています。 海外にたくさんスパイを派遣し、闇警察のアジトになっているわけです。 ・坂東 表向きは友好団体、経済団体などと銘打ちながら、そこに闇警察が入り込み、事務所として利用しています。 福建省だけでなく、北京や上海の同郷会でも同じような組織が作られている可能性はあります。 ・孫 福州十邑社団には、自民党議員が関わっていることも指摘されている。 ・坂東 松下新平参議院議員ですね。 同郷会が名称格上げで福州十邑社団になった3カ月後には高級顧問に任命され、楯の授与式まで行っています。 ・孫 闇警察の役割は免許証更新以外にも多岐に渡ります。 中国人の監視、国会議員の買収などにも関わっている可能性が高い。 松下新平議員の周囲には、中国人女性(女性A)が存在していることも一部の週刊誌で報じられています。 ・坂東 ええ、松下新平議員の秘書を務める女性Aは、元々中国人が経営する北海道のなまこ会社に勤めていました。 ・孫 なまこ会社は、銀座にも支社を作っている。 ・坂東 それと同時に女性Aも議員会館に出入りするようになり、更に福建省出身ということも相まって、福州十邑社団にも関わるようになったわけです。 松下新平議員はなまこ会社を通じて女性Aと知り合ったそうですが、福州十邑社団にも上手く引きずり込まれた格好です。 そもそも女性Aが、なぜ北海道に来たのか、それも不可解です。 というのも、福建省は中国でも南部に位置し、温暖な地域ですから、寒冷な北海道や東北地方に留学することはほとんどありません。 よほどのコネがあったのかどうか。 気になる所です。 ・孫 松下新平議員の動向が気になります。 台湾では実際にスパイが逮捕されている。 陸軍歩兵訓練部の大佐主任・向徳恩(こうとくおん)は、退役した軍官・邵維強(しょういきょう)に買収されていたのです。 2019年から毎月4万台湾ドル(日本円にして約18万円)、総計56万台湾ドル(250万円)に上るとのこと。 しかも軍服を着たまま誓約書を書いた動画まで撮影しています。 余罪を調査すると、向徳恩は周りの同僚や官僚の趣味・性癖を調査し、毎月中共に報告していたことが分かりました。 しかも向徳恩を台湾司法機関に通報したのは性癖を聞かれた同僚の軍人です(笑)。 更に、向徳恩は以下のような宣誓書を書いています。 「私、向徳恩は中国と台湾の統一事業を支持し、将来は自分の職役を発揮し、祖国(中国)のために力になる」 「祖国統一の神聖な偉業を果たすために中国が台湾を解放しに来たら、私は抵抗せず、すぐに投降します」 ・坂東 まさに 売 国 奴 ですね。 信じられません。 ■もはや「目に見える侵略」 ・孫 一方、邵維強は2011年から中共と往来を始め、金門県経済貿易及び文化交流、観光発展協会の理事長を務め、中国と金門の間のスパイ工作をずっとやっていたのです。 向徳恩が軍を退役すると伝えた際、邵維強は 「退役しないでください」 「現役の方が中共に売れる価値のある情報を提供できる」 と説得したとのこと。 台湾検察は向徳恩を起訴し、13年の懲役を求めるとしていますが、闇警察はそういったスパイを利用するために暗躍していたとも考えられます。 ・坂東 特に日本の場合、スパイ活動をされても 「スパイ防止法」 がありませんから、それこそやりたい放題です。 ・孫 闇警察の存在を重く見たカナダ政府は、カナダ国民とカナダに移住した外国市民権利を侵害しようとする中共を阻止するための措置を取ろうと動いています。 カナダ連邦議会のレオ・ハウサコス上院議員は 「外国人工作員登録法 S237」 の成立を急いでいます。 レオ・ハウサコス氏は、 「外国人工作員登録法」 について、ビジネスや貿易のロビイストが政府に登録するのと同様に、外国政府を代表し、カナダの政府関係者や議員に影響を与えようとする代理人の登録を義務付けるものであると説明。 「我が国への外患誘致問題は、益々深刻化している」 「この法案は、中国共産党だけでなく、イラン、トルコ、ロシアなどの権威主義政権を対象としており、地政学的な理由だけでなく、我が国と戦う工作員の侵入を警戒する必要があるからだ」 「少なくとも、透明性のあるシステムができるはずです」 「国会や政府関係者の中に潜り込み、我々の法律に影響を与えようとしている国が誰であるかを知ることができるように、外国からの干渉があった場合の防御機構を持つシステムです」 と、ハウサコス氏議員は述べています。 また、法案S237は、具体的に外国人工作員への制裁に関わるものについて、工作員がカナダ人の利益に反することをしに来た場合、あるいはカナダ人、特に中国系カナダ人を威嚇しようとする場合、カナダの治安機関は適用法の下で制裁を科すことができます。 ・坂東 カナダの動きは要注目です。 中国の浸透工作は、最早 「サイレント・インベージョン」(目に見えない侵略) ではなく 「ノイジー・インベージョン」(目に見える侵略) と言っても過言ではありません。 一方で、相手をよく観察し、選んでいます。 例えばアイルランドの闇警察の場合、指摘された途端、すぐに閉鎖し、沈黙を守っている。 ところが、日本を相手にしている時は違う。 隠そうとする意思を示していません。 それだけ余裕があるのでしょう。 ・孫 そこまで浸透工作がうまく行っているわけですね。 ・坂東 政治家もほぼ動きがないし、闇警察の存在は一部のメディアしか報じていませんから。 やっと少しだけ動き出しましたが、我々が声を上げ続ける必要がありますね。 中国警察海外派出所に懸念、政府に調査を要望へ 自民有志 2022/12/19 20:02 https://www.sankei.com/article/20221219-DINDMWDR75OIPH7B4JR2RFAAYE/ 自民党の議員グループ 「日本の尊厳と国益を護る会」 は2022年12月19日、中国警察が 「海外派出所」 を日本を含む国外に展開している問題を巡り国会内で会合を開き、政府に実態把握を促す方針を決めた。 中国当局が反体制派の在外中国人の監視に利用していると指摘され、日本の主権を侵害している恐れがあるためだ。 「日本政府は『それが海外警察みたいなものだったら困る』と言うに留まっている」 「オランダは強制的な撤去の措置をしている」 護る会代表の青山繁晴参院議員は会合でこう述べ、強い危機感を示した。 中国警察の 「海外派出所」 について、スペインの人権NGO(非政府組織)は、中国当局が反体制活動を行う在外中国人に対し、中国国内の家族への脅迫なども通じ、帰国を迫る拠点になっていると指摘する。 同NGOによると、派出所は53カ国計102カ所に及ぶ。 警察の出先機関を、設置国の同意なく外国に設けて捜査や取り締まりを行うのは主権侵害に当たるため、欧州など十数カ国が実態調査に乗り出した。 一方、日本政府は中国政府に懸念を伝えたが、調査しているかは明らかにしていない。 内モンゴル自治区出身で、中国当局による事実上の同化政策に抗議する楊海英静岡大教授も、当局から自治区に戻ることを求められているという。 護る会の会合で講師を務めた楊氏は、 「日本政府による『懸念』では不十分」 「1日も早く取り締まることを要望する」 と訴えた。 正論 中国人権侵害究明にODA活用を 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英 2022/12/19 8:00 https://www.sankei.com/article/20221219-URUQAPI6BZIBRK4N6DHM6WMAUQ/?506242 2022年12月5日に 「中国による人権侵害を究明し行動する議員連盟」 (略称・中国人権侵害究明議連) が発足した。 設立総会に出席した私は途上国への政府開発援助(ODA)を中国による人権侵害の調査・究明に充てるよう提案した。 その理由は以下の通りである。 ■高く評価される日本の姿勢 新しい議連は 「南モンゴルを支援する議員連盟」 と 「日本ウイグル国会議員連盟」、 それに 「日本チベット国会議員連盟」 と 「人権外交を超党派で考える議員連盟」 など4議連を母体として結成されたものである。 自民党を中心に日本維新の会と立憲民主党の議員も含め、総数100人以上のメンバーを擁する強力な組織に発展し、自民党の古屋圭司元国家公安委員長が会長に就任した。 中国の人権侵害を究明しようとする日本の取り組みは、世界的に高く評価されている。 チベット議連に参加している国会議員は先進国の中でも最多を誇る。 南モンゴル議連は他国に先駆けて結成されたし、ウイグル議連の活動も多岐にわたる。 新議連のアドバイザーとして迎えられたジャーナリストの櫻井よしこ氏は、 「日本は今まで中国の人権問題を避けてきたが、今後はモンゴル人とチベット人、それにウイグルの人たちの国を失った悲しみを共有したい」 と話した。 総会で挨拶した会長代理の高市早苗経済安全保障担当相は、中国による人権侵害を糾弾し、是正を求めるのは昨年実施された総選挙時の自民党の公約だったと指摘。 その上で、先進7カ国で人権制裁法(マグニツキー法)を有していないのは日本だけで、1日も早く法整備に取り組む必要があると強調した。 ■失敗したODAの是正に 豊富な実績のある諸議連が団結して形成された今回の新議連は着実な行動が期待されている。 実践を実らせるためには経費が必要不可欠で、さもなければ単にスローガンを叫び、看板を飾っただけで終わってしまう可能性がある。 従来、議連が支援してきた南モンゴル人とチベット人、それにウイグル人は全て自腹で人権侵害を訴えてきた。 日本国民に広く伝えようとして声を挙げ、資料を配布するなどの費用はどれも自費で賄ってきた。 欧米に比べると、日本の企業には人権問題を重視する精神的風土が希薄で、善意ある財団のチャリティーも少ないように見える。 実際に中国でどんな侵害が発生し、どう対応するかとなると、経費がないと実態究明には繫がらない。 この点でも米国は先進的な事例を示している。 毎年、中国の人権問題に一定の予算を計上しているので、蓄積されたデータも質量ともに優れている。 ODAのこうした活用は従来の負のイメージの是正にもなる。 周知の通り、対中ODAを2018(平成30)年10月に終了するまで、日本は40年近くで合計3兆6000億円を中国に注いできた。 「日中友好」 を実現しようと日本国民の血税を北京に提供してきたが、軍備拡張にも悪用されたので、 「戦後日本の対外政策で最大級の失敗」 とみられている(古森義久『ODA幻想 対中国政策の大失態』)。 日本国民の善意が報われることなく、却って対外的には日本の領土である尖閣諸島を奪おうとしているし、対内的には諸民族を弾圧するモンスターのような狂暴国家が育てられてしまったことへの救済措置にもなる。 ■世界レベルの資料センターを 具体的な行動の一つとして、ODAを活用して世界レベルの人権資料センターを作るよう提案したい。 こちらも米国に似たような前例がある。 首都ワシントンにホロコースト博物館と共産主義犠牲者博物館があり、多くの研究者が第1級の資料を集めて人類共通の財産として活用している。 その目的は当然、人権侵害をストップし、真相を究明してから和解するという人間の安全保障政策にある。 アジア唯一の先進国である日本に同様な資料センターが設立されれば、日本の国際社会におけるイメージも一層良くなるに違いない。 中国は今や国境を超えて世界各国でも人権侵害を大々的に繰り広げている。 その実例が海外警察署の設置である。 中国から追われた人権活動家や体制批判者だけでなく、当該国家の市民にも脅迫行為を働いていると報告されており、日本やモンゴル国をはじめ実に数十カ国に被害が及んでいる。 現に古屋会長が以前にウイグル人を支援した際には駐日中国大使から 「身の安全を保障しない」 との脅迫文も届いた。 日本の政治家が、中国から恫喝されるという前代未聞の主権侵害である。 諸民族の人たちは民主主義国家の日本に居ながら、日々独裁国家からの脅迫に怯えているのは由々しき事態である。 世界と人類全体に危害をもたらしている中国の暴挙を行動で止めるための資金としてODAが活用されれば、日本国民もより安全に暮らせるようになるし、世界平和への大きな貢献となる。 主張 中国「海外闇警察」 政府は実態の解明を急げ 2022/12/7 5:00 https://www.sankei.com/article/20221207-35PSOET53RLAFKOUDB3YWBZECQ/ 林芳正外相が2022年11月29日の記者会見で、中国警察が日本を含む各国に展開する海外拠点について、外交ルートを通じて中国政府に懸念を伝えたと明らかにした。 林氏は、 「(日本の主権を侵害する活動をしているなら)断じて認められない旨の申し入れを行っている」 と述べた。 ある国が、自国警察の出先機関を外国に設けて捜査や取り締まりを行うのは国際法に反し、設置先の国の主権侵害となる。 スペインの人権NGO(非政府組織)は報告書で、中国が、日本や米国、英国、ドイツ、スペイン、アイルランド、カナダなど30カ国で数十カ所の海外警察拠点を設け、中国人を取り締まったり、監視したりしていると指摘した。 いわば闇の警察署である。 報告書によると、対外工作を任務とする中国共産党の中央統一戦線工作部が関わり、共産党政権を批判する海外の中国人を監視し、反体制運動を止めるよう脅し、中国の家族にも圧力をかけて、 「帰国の説得」 をしているという。 これらが事実なら、日本を含む各国の主権と在外中国人の人権を侵害するもので看過できない。 中国外務省の報道官は、国際法違反および他国の主権侵害を否定し、海外警察拠点とされる機関は海外在住中国人の運転免許証更新などをオンラインで行う 「サービスステーション」 だと語った。 だが、アイルランド政府は 「アイルランドで順守すべき国内法、国際法に従っていない」 として、首都ダブリンにあった中国警察拠点の閉鎖を命じた。 オランダも違法として閉鎖処分を下した。 米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は上院で、中国の海外警察拠点に強い懸念を表明した。 米英加なども閉鎖を視野に調査に乗り出している。 日本にも東京・神田に、中国警察のものと言われる拠点が存在している。 日本政府は、外交ルートで懸念を伝えた以上、実態解明を急ぐべきだ。 この拠点以外にも存在していないかも調べなくてはならない。 主権侵害の問題が認められれば撤去の必要がある。 東京でも、習近平政権のゼロコロナ政策などに抗議する 「白紙デモ」 が中国人らによって行われた。 中国少数民族の抗議活動も日本で続けられている。 自由の国日本で、専制主義中国の警察が弾圧に動くことは許されない。 識者に聞く中国「非公式警察署」問題、危機に厳格対処を 静かなる侵略℃蛹侵害の疑い「意思表明しない政府の感覚は理解不能」 2022.11/28 06:30 https://www.zakzak.co.jp/article/20221128-7SINNC4L5BKTPBGCQBZ5HK5JUY/ 中国が、日本を含む30カ国に 「非公式警察署」 を設置していたとされる問題で、国内外から懸念の声が上がっている。 世界各国では、主権侵害や人権侵害の疑いを厳しく批判し、当局が実態解明に乗り出したが、日本政府の明確な意思表明はなく、反応は乏しいのだ。 米国と中国に精通する識者に聞いたところ、中国共産党政権による 「静かなる侵略(サイレント・インベージョン)」 の一端だと指摘。 断固とした姿勢で臨まなければ、 「日本国や国民が重大な危機に直面する」 と警鐘を鳴らした。 ニューヨークで 「非公式警察署」 の存在が浮上した米国では、米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官が2022年11月17日、上院国土安全保障・政府活動委員会の公聴会で 「常軌を逸している」 「放置しない」 と明言した。 主権侵害などの疑いで捜査を進めるという。 日本でも、東京・JR秋葉原駅近くの拠点が指摘され、夕刊フジをはじめ、幾つかのメディアが直撃取材をした。 ところが、松野博一官房長官は2022年11月14日の定例会見で、 「ご指摘の報道は承知しているが、私からお答えすることは差し控える」 「その上で申し上げると、日本における外国警察の活動に関するお尋ねであれば、警察庁にお問い合わせを頂きたい」 と答えた。 米軍で情報部門を担当した経験がある評論家、マックス・フォン・シュラー小林氏は、同盟国・日本の対応について、 「主権侵害の疑いがある国際問題なのに、これほど反応が薄いのは驚きだ」 「こうした事態に対処する、日本版CIA(中央情報局)やFBIの整備も必要だろう」 と語る。 米国では2022年10月、在米中国人を強制帰国させようとした中国人7人を連邦大陪審が起訴した。 汚職摘発が名目の監視や抑圧を阻止する動きは、非公式警察署の問題とも密接に絡んでいる。 同氏は 「非公式警察署に関与した人物は何者で、どのような経緯で入国したのか」 「どんな行動だったか」 「調べるべきことは山積している」 「日本政府は『回答を差し控える』のではなく、厳格に対処すべきだ」 「中国は外交ルールを逸脱している」 「主権国家として許してはならない」 と語った。 中国側は、免許証更新や結婚届の受理など、一般的な行政サービスを提供していると主張するが、どう見るか。 中国事情に詳しい評論家の石平氏は 「世界各国に散らばった中国人を監視し、中国共産党の反対勢力を抑圧するのが狙いだろう」 「他国の主権侵害を省みない中国の典型的な行動であり、既成事実を積み重ねる『静かなる侵略』だ」 「放置すれば、沖縄県・尖閣諸島周辺への中国海警局船の侵入のような事態を招く」 と警告した。 2012年の尖閣国有化以降、中国の主権侵害は増加している。 当初は敏感に反応した政府や国民も慣れてきている。 石平氏は 「中国は、主権侵害を続ければ、相手国が見過ごす局面が来るかもしれないと期待している」 「増長を看過すれば、次のターゲットは日本人になる」 「最悪の事態を招く」 「明確な抗議や調査など、意思表明をしない日本政府の感覚は理解不能だ」 と語っている。 中国「海外派出所」に米欧が警戒 閉鎖要求も 日本は秋葉原駅近くに? 2022/11/27 17:22 https://www.sankei.com/article/20221127-3G34THFLZRLIJOTCEPMK7JDA2Y/ 中国警察が国外に展開する 「海外派出所」 に対し、米欧各国が警戒を強めている。 スペインの人権団体が2022年9月、反体制派の亡命中国人を監視し、帰国を迫る拠点になっていると報告書で指摘したことが契機となった。 オランダやアイルランドは、国内の 「派出所」 に閉鎖を要求。 実態調査を表明する国も相次ぐ。 ■「中国に戻れ」 ハーグ在住で中国人の民主活動家、王靖渝さん(21)は 「ロッテルダムの『海外派出所』から2022年2月以降、何百回も電話があった」 「『中国に戻れ』『両親がどうなるか分かっているのか』と脅された」 と証言する。 2022年11月初めには 「お前を殺す」 「ドイツからそちらに向かっている」 と通告され、生きた心地がしなかった。 「海外派出所」 は、中国の公安当局が在外中国人向けに設けた組織。 運転免許証などの支援が目的としており、 「海外110番」 としてPRしてきた。 2022年に入り、中国メディアを通じて日本や欧州、アジアなど30カ所の在外連絡先リストを発表した。 ロッテルダムはハーグの東にある港湾都市。 リストにあった住所を訪ねると、アラブ系住民が多い住宅地の4階建アパートだった。 近くの食品店主は 「中国警察?」 「全く知らないね」 と述べた。 ■中国「違法ではない」 報告書を発表したのは、 「セーフガード・ディフェンダーズ」(本部・スペイン)という団体。 中国の 「海外派出所」 は反体制派や汚職疑惑の容疑者を標的に、 「脅しや嫌がらせ」 を行っていると指摘した。 「派出所」 は世界で50カ所以上あるとみている。 オランダでは地元テレビが王さんのインタビューを報じ、騒ぎが広がった。 「海外派出所」 はロッテルダムなど国内に2カ所あるとされ、フクストラ外相は2022年11月初め、 「このような活動は許可していない」 「中国大使に対し、即時閉鎖を求めた」 とする声明を発表した。 アイルランド外務省も 「中国側から事前申請を受けていない」 として、首都ダブリンでの活動停止を中国大使館に求めたと明らかにした。 王さんは、中国・重慶市の出身。 香港の民主化運動への支持を交流サイト(SNS)で発信して中国当局に追われ2021年、ハーグに逃れた。 王さんによると、ドイツから来たという男は駆け付けたオランダ警察に聴取されたという。 オランダ警察は 「この件では、何も言えない」 と明言を避けている。 中国外務省は、2022年10月末の記者会見で 「海外派出所」 について尋ねられ、 「在外中国人を助けるサービスセンターに過ぎない」 と述べ、違法行為に当たらないと主張した。 ■掲示の警察旗撤去 だが、外国での無許可の警察活動は、主権侵害の恐れがあるため、波紋は広がるばかり。 米国では、レイ連邦捜査局(FBI)長官が2022年11月17日、 「中国警察が適切な連携なしに、ニューヨークに拠点を構えようとするなど言語道断だ」 と懸念を表明した。 報道によると、ドイツや英国、チェコ、カナダなどが調査を行う方針を表明した。 中国に配慮する動きもある。 ハンガリー野党のマルトン・トムポス国会議員は 「首都ブダペストでの活動が中国メディアで報じられたため、国会で質疑した」 「政府は『中国警察の存在は確認されたわけではない』と答弁するだけ」 「我が国のオルバン政権は対中関係を重視しており、事を荒立てたくないのだ」 と述べた。 ブダペストでは在外中国人団体が入居するビルに中国警察の名を記した旗が掲示されていたが、騒ぎが広がった後、トムポス氏が再訪すると撤去されていたという。 ■リストに日本拠点 秋葉原駅近く、公安関係者「重大な関心」 「セーフガード・ディフェンダーズ」(本部・スペイン)の報告書にある 「海外派出所」 のリストには、日本国内の拠点として東京都千代田区内の住所と電話番号が示されている。 ただ、活動実態は不透明で、交流サイト(SNS)の書き込みなどで被害や接触を受けたと訴えるようなものは確認されていない。 公安関係者は 「重大な関心を持っている」 とした上で、 「実際に警察活動をするなど違法な主権行使があれば、厳正に対処することになる」 との見解を示している。 国内拠点とされる住所はJR秋葉原駅近くの大通りに面した場所で、雑居ビルが建っている。 登記簿によると、ビルは2019(令和元)年9月、社名に中国の地名を冠した民間企業が購入。 この企業はホテル経営や不動産取引などを行っているとされる。 2022年11月下旬、ビルを訪れると、入り口には同企業や中国系の団体の名前が記された郵便受けが確認できた。 ただ、電話や呼び掛けには応答がなかった。 一方、国会では参政党の神谷宗幣参院議員が2022年10月、中国の海外警察拠点に関し、政府が国内拠点の有無や、その活動について把握しているかなどを問う質問主意書を提出。 これに対し、政府は答弁書で 「我が国の情報収集能力等を明らかにする恐れがあることから、差し控えたい」 などと回答している。 また、2022年11月4日の松野博一官房長官の定例会見でも政府が把握している事実関係や今後の対応に関する質問が出たが、松野氏は 「私からお答えすることは差し控える」 として詳細を語ることはしなかった。
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