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日銀“利上げ”もまさかの円安加速…早くも崩れたインフレ抑制シナリオとその後
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337773
2024/03/21 日刊ゲンダイ
とうとう151円をも突破(C)共同通信社
日銀が異次元の金融緩和政策を大転換して一夜明けた20日の外国為替市場で円相場が急落。昨年11月中旬以来、約4カ月ぶりに1ドル=151円後半まで売られた。対ユーロでも164円台後半となり、2008年8月以来、約15年半ぶりの安値を付けた。
「マイナス金利解除」という日銀の決定は利上げだ。これまでマイナス0.1%だった政策金利が0〜プラス0.1%に引き上げられた。日銀が利上げすれば、為替相場は円高方向に振れると解説されていたのに、まさかの円安進行。話が違うじゃないか。どういうことなのか。
「マイナス金利は解除したものの、日銀の植田総裁が記者会見で『緩和的な金融環境を継続』と発言したこともあり、海外の投資家は『当面、日米の金利差は縮まらない』と受け止めた。YCC(長短金利操作)も撤廃し、金融政策の正常化に踏み込んだとはいえ、海外投資家に日本が金融引き締めに転じたという意識はない。急激な円安に振れたのは『早く追加利上げを』という催促相場とも言えます」(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
現状5%前後の欧米の政策金利と比べれば、利上げしたとはいえ依然「ゼロ金利」の日本との金利差は大きい。低金利の円を調達し、高金利の海外で運用する「円キャリートレード」が続き、円安も続く。
だとすると、期待された円高進行によるインフレの是正は望めない。
海外の金融市場の投資家で「岸田る」が流行る意味
“伝家の宝刀”抜いたのに「円売り」が加速とは…(植田和男日銀総裁)/(C)共同通信社
実質賃金が22カ月連続マイナスなのは、現状の超がつく円安による輸入物価高が影響している。
消費者の買い控えは深刻で、総務省が今月発表した1月の家計調査では、1世帯(2人以上)あたりの消費支出が、実質で前年同月比6.3%もの減少だった。
インフレ退治が進まなきゃ、岸田首相が期待する実質賃金プラスは遠のく。4月末に期限を迎えるガソリン補助金も継続だろう。大手企業を中心とした大幅賃上げも、人件費増がさらなる物価高要因になるから、庶民にはダブルパンチだ。
「日銀が『伝家の宝刀』を抜いたのに、予想と逆の円安に振れてしまった。『利上げイコール円高』という教科書通りには行かず、利上げでインフレを抑えるシナリオは崩れた。消費者にとっては最悪です。予想外の円売りには、日本の政治状況がよくないことも影響している。海外の金融市場の投資家の間で『岸田る』という言葉がはやっているそうです。何かやっているように見えて、何もやっていない、という意味だそうです」(森岡英樹氏)
まだまだ、苦しい買い控え生活が続く。
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