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万博エコ推進アプリはツッコミどころ満載! 「環境に優しくない」ポイントのため方も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/337291
2024/03/09 日刊ゲンダイ
ハードル高め(EXPOグリーンチャレンジアプリのHPから)
大阪・関西万博の開幕まで9日で400日。機運醸成に躍起の日本国際博覧会協会(万博協会)が7日にリリースした「EXPOグリーンチャレンジ(GC)アプリ」は、ツッコミどころ満載だ。
アプリの目玉は、7つのチャレンジメニューからエコ活動を重ねてポイントをためると、ポイントに応じて抽選で当たる景品だ。万博をキッカケに企業や学校、自治体などの団体を通じて個人のエコ活動を広げていく狙いがあるという。
例えば「マイボトル使用」や「食べ残しゼロ」で各100ポイントを獲得できる。
ちなみにマイボトルを持っていなくても、食べ残しても、ポイントはもらえる。
笑ってしまうのが、「使用済み食用油の回収」。ペットボトルなどに詰めて指定場所に持って行くと300ポイントをゲットできるのだが、肝心の指定場所は今のところ、大阪に7カ所、滋賀に3カ所のみ。万博協会は「今後、全国展開する予定」(広報担当)というが、CO²をじゃんじゃん排出する車で油を持ち込む人も出るだろう。「ペットボトル使ってるやん」「エコちゃうやん」とツッコみたくなる。
GCを通じた「省エネ旅行」(3000ポイント)は狙い目だが、開始時期は来年春ごろ。とっつきやすそうな「ごみ拾い」(300ポイント)は、イベントに参加してイベント名と参加日を入力しなければならず、意外とハードルが高い。
集めたポイントは景品交換の応募に使える。5月末締め切りの第1弾の応募に必要なポイントが最も高い景品は「ポータブル電源・ソーラー充電セット」(2万ポイント)。9日から毎日平均238ポイントをため続けて、ようやく応募できる高難易度。しかも「当選者は1人」だ。
会場は電力不足の恐れ
わざわざアプリを作ってまでエコ活動の啓発に力を入れているものの、万博会場はエコと逆行している。
「開催後の会場内で電力不足が懸念されます。万博は脱炭素や省エネも開催意義に掲げており、会場内は冷水プラントを使った一元管理でエネルギー消費を効率化する想定です。しかし、専用の機器が足りず、各パビリオンに個別の空調を認めることとなりました。パビリオン全体で個別空調による電力量がどの程度必要なのか検証できておらず、必要量を供給できるのか懸念されているのです」(万博関係者)
一事が万事、何もかもがグダグダ。巨額の税金を使うことへのエコ精神はみじんもない。
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