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自民・茂木幹事長、棚橋泰文氏の後援会 1.3億円使途不明…SNSでは《抜け穴ではななくマネロン》と大炎上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/336714
2024/02/26 日刊ゲンダイ
自民党の茂木敏充幹事長(左)、棚橋泰文元国家公安委員長(C)日刊ゲンダイ
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の真相解明が進まない中、同党で新たな「政治とカネ」の疑惑が浮上した。
茂木敏充幹事長(68)の資金管理団体から寄付を受けている政治団体「茂木敏充後援会総連合会」と、棚橋泰文元国家公安委員長(61)の政党支部や資金管理団体から寄付を受けている同「棚橋泰文後援会連合会」で2020〜22年、使途の詳細が不明な支出が見つかった、と共同通信が報じたのだ。
政治資金規正法は「国会議員関係政治団体」について、収支報告書には人件費を除く1万円超の支出全ての記載を義務付けているが、後援会は「その他の政治団体」に当たり、厳格な適用になっていない。共同通信の調べによると、茂木、棚橋両氏の後援会連合会では、全体の収入の97%超、計1億3500万円以上の使途が分からなかったという。
9割以上のカネが使途不明で「裏金事件以上の衝撃」とSNS
共同通信は「規正法の『抜け穴』が改めて露呈した形だ」と報じているが、一連の経緯を見る限り、厳格に法律が適用される政治団体のカネの一部を別の団体に移し、意図的に使途を分からなくさせていると疑われても仕方がない。「抜け穴」というよりも、経済事件では、こういう手法は「マネーロンダンリング」と呼ばれている。
ネット上では26日午前、X(旧ツイッター)で《自民茂木氏》が一時トレンド入り。SNSでこんな声が飛び交った。
《これは裏金事件以上の衝撃。9割以上のカネの使途が不明とは…》
《抜け穴ではななくマネロン。茂木、棚橋2人ともアウトではないのか》
《このやり方が通用するのであれば何でもあり。規正法を厳格化する以外ない》
26日午前の衆院予算委員会では、立憲民主党の野田佳彦氏(66)が、岸田文雄首相(66)を巡る「首相就任を祝う会」のパーティーの収支が報告書に記載されていない問題を取り上げ、「脱法パーティーじゃないんですか」と追及。岸田首相が改めて違法性を否定すると、野田氏は「抜け穴作りの先頭に立つんですか」と憤りをあらわにしていたが、次々と出てくる「政治とカネ」の問題を見ていると、自民党にとって強い関心は国家、国民よりも政治資金規正法の「抜け穴」探しのようだ。
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