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安倍派の異次元“ドンブリ勘定”…「残余金」把握者ゼロで、解散手続きが進まない!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/336375
2024/02/20 日刊ゲンダイ
安倍派の塩谷立座長(左)も高木毅事務総長も「分からない」と、当事者意識ゼロ(C)日刊ゲンダイ
安倍派(清和政策研究会)のカネ勘定のズサンさは、ホント底なし沼だ。
裏金事件を受けた派閥解散手続きのため、安倍派は幹部による常任幹事会を衣替えして「清算管理委員会」を設置。億単位とみられる残余金の行方に注目が集まっている。
派内では「全員で山分け」などの声もあったが、5年間で6億円超もの裏金をつくって世間を騒がしておきながら「反省ゼロ」だと有権者から批判を浴びるのは必至。そこで、能登半島地震の被災地など外部への寄付に充てられるとみられていたのだが、どうも雲行きが怪しくなってきた。安倍派議員がこう言って呆れる。
「2月14日に清算管理委員会が開かれたのですが、誰一人、残金がいくらあるのか分からず、話がまったく前に進まなかったんです」
先月31日に修正された安倍派の2022年分の政治資金収支報告書を見ると、残余金である「翌年への繰越金」は1億6151万円ほどある。その前年の2021年分では、繰越金が約2億1521万円。そう考えると、現在も1億~2億円は残っているはずだが……。
「検察に派閥の通帳が没収されているとはいえ、事務局長の松本さんでさえ正確な数字を把握していないという。座長の塩谷さんや最後の事務総長の高木さんも『分からない』と。そんなことあるんでしょうか。一方で、今回の事件に絡み、検察の任意の事情聴取に呼ばれた所属議員のために8人の弁護士を派閥で雇ったので、その費用に2000万~3000万円かかったとか。起訴された松本さんの弁護士費用もさらにかかる。これに解散までの事務所の賃料や職員の給料などもあり、資金が残るどころか、足りなくなる可能性もあるというのです」(前出の安倍派議員)
能登へ寄付どころじゃない
つまり、被災地への寄付どころじゃない、ということらしいが、億単位の裏金をつくったうえ、収支報告書の修正で幹部らが「不明」を乱発させるような異次元の「ドンブリ勘定」の派閥である。寄付するぐらいならと、まさか残余金を裏金化してやしないか。
収支の決算ができなければ派閥の解散もできない。どこまでもフザケた派閥だ。検察はもう一度、捜査し直した方がいい。
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