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二階元幹事長の「政倫審」出席リスクに自民が戦々恐々…党内グダグダも、本人は意気軒昂
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/336273
2024/02/16 日刊ゲンダイ
「派閥は悪くない」と、二階俊博元幹事長(C)日刊ゲンダイ
「じゃあ俺が出る……どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部の“伝統芸”のようにはいかないようだ。自民党は裏金事件を受け、国会の政治倫理審査会(政倫審)の開催を検討。再来週までの衆院通過を目指す新年度予算案の審議をにらみ、近く野党の要求を踏まえ、日程調整に入る見込みだ。
問題は政倫審には出席を強制する権限がないこと。誰もが出席したがらない中、15日、「俺が出る」と前向きな姿勢をみせたのは萩生田前政調会長だ。野党が出席を求める安倍派幹部「5人衆」のひとり。ただ、「出席要請の明確な基準が公表され、その対象になるのであれば」と、5年で2728万円もの裏金を受け取りながら、エラソーに条件を付けた。
「5人衆のうち1人は『出席する合理的な理由がない』と難色を示しているそうです。いくら調整しても『俺が出るのに、アイツは出ないのか』『だったら出ない』と大モメは必至です」(自民党関係者)
「書籍代3472万円」にも悪びれず
政倫審の出席を巡っても党内はグダグダだが、二階元幹事長は野党の出席要求に「そんなに言うなら、出て行ってやる」と意気軒高らしい。そんな本人のヤル気に周囲は凍り付いているという。
「与党が政倫審開催を前提に、予算案の衆院通過を野党にのませるか。それとも与党の足元をみて、野党が衆院通過前の政倫審開催を強硬に主張するのか。どちらにせよ、開催が決まれば、次は『公開か、非公開か』でひと悶着しますよ。政倫審の審査は原則、非公開。しかし、審査対象となる議員が公開を求めれば、その限りではない。野党に『非公開では国民に説明を果たしたことにはならない』と押し切られた場合、二階さんを出すワケにはいかないでしょう」(自民党関係者)
何せ、自派閥解散宣言の会見でも「派閥が悪いことをしているわけでもなけりゃ、金をごまかしているわけでもなんでもない」と言い放った二階氏のことだ。周囲が気を揉むのも理解できる。
「野党は『書籍代3472万円』の追及に手ぐすねでしょうが、本人には1ミリも悪びれた様子はない。購入本の内訳や領収書を堂々と公開したのも、その証拠。政倫審で『自分について書かれた本を配って何が悪い』とすごみ出したら、たまらない。党のイメージがこれ以上、悪化するのを恐れ、皆、体を張ってでも出席を止めにかかるんじゃないか」(ある自民党議員)
自民党内は「どうぞどうぞ」どころか、「逆ダチョウ」状態。国民には、政倫審での二階氏の「リアクション芸」を見る権利がある。
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