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政治資金だけでなく選挙制度の改革から必要だ 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/336092
2024/02/13 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
コロナ禍での街頭演説に訪れ、有権者とグータッチをする岸田首相(2022年参院選)/(C)日刊ゲンダイ
過日、学生時代にバイトしていた写真屋の親父さんに呼ばれ、一通の書状を託された。「せめておまえの次の世代には実現できるようにしてくれや」。
題して「公職選挙法改正私案」。汚濁しきった政治に怒り狂ったり、絶望したりには辟易したと、世直しの処方箋をしたためたという。2年後に傘寿を迎える男による「建議書」の趣か。こんな具合だ。
①国会議員には在任中、聖人君子淑女となることを求める。
②定数を大幅に減らし、賄賂等の誘惑に負けないよう好待遇を与える。
③選挙活動での握手、ハグ、歌唱舞踏等を禁止。候補者の肉体的負担が大きすぎる。
④「投票をお願いします」等の演説禁止。お願いするのは(自分の代わりに国会に出席してもらう)有権者の側である。
⑤選挙の完全公営化。金持ちでなくても立候補できるようにする目的で、無意味な騒音を禁止すると同時に、屋内での立会演説会を選管主催で実施。
⑥政治家および立候補者の冠婚葬祭への参加、弔電、祝電を禁止。(3親等まで、または次回選挙不出馬を選管に届け出済みの場合を除く)
⑦政治家および立候補者が地元の公共工事等の陳情を受けることや、進学、就職斡旋等を禁止する。
⑧国会議員の定数を男女各100人とし、有権者は2票をもって男女1人ずつに投票する。
「最後のは戦争を回避するための秘策だよ。男女は同権だし、女は愛する夫や息子を戦地には送りたがらないもんだろ」
親父さんは胸を張った。甘いよ、雲の上から他人の殺し合いを楽しみたい、儲けたいって手合いに男も女もないぜと返しかけて、やめた。男ばかりよりはマシである可能性が皆無ではないからだ。
「⑥にも注目しろ。俺は以前、珍念(山口敏夫・元労相)の秘書同士が名刺交換してんのを見たんだよ。合計100人以上を地元の冠婚葬祭に代理出席させてると聞いた。な、ムダだろ? 政治家がカネに卑しい最大の理由は、選挙なんだよ」
素人の思い付きの域は出ないけれど…
かつて東京・板橋で、ちょっと名の知れたDPE店を経営していた片岡正道氏。彼の私案はもちろん、素人の思い付きの域を出るものではない。
しかし一理も二理もある。任意の政策提言組織「令和臨調」(共同代表・佐々木毅元東大総長)は、先に政治資金制度の改革案を提示したが、選挙制度については検討を放棄していた。
少なくとも片岡私案は、今後の議論の叩き台の一つ程度にはなり得ると、私は考える。いかがか。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
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