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野党第一党が連合に頼る限り庶民は救われない
https://tanakaryusaku.jp/2024/02/00030254
2024年2月6日 17:06 田中龍作ジャーナル
当選確実となり立憲の京都府連トップに頭を下げる松井氏。自公と立憲の蜜月関係を示す光景だ。=4日夜、京都市中京区 撮影:田中龍作=
立憲(当時民進党)の候補者の選挙事務所を訪ねた時のことだ。歯に衣着せぬ発言で知られる男性議員である。
「この事務所は誰に紹介してもらったのですか?」と田中が聞いた。
立憲の候補者はにべもなく「連合です」と答えるのだった。
こんな例もある。厳しい追及では天下一の女性議員は、厳しかった選挙戦を振り返って「連合はありがたい」と力を込めた。
大接戦ともなればチラシ配りやポスティングが明暗を分ける。それをやってくれるのが連合と言うのだ。
連合は大企業の単産労組の集まりである。芳野友子会長はミシンメーカーのJUKI出身だ。
輸出産業は「戻し税」なる奇態な制度により消費税が上がれば上がるほど儲かる仕組みになっている。
十倉経団連会長が「消費税から逃げてはいけない」として「消費税増税」を主張するのは、彼らにとっては当然の論理なのだ。
大企業と利益を同じくする労働組合・連合が消費税増税に反対するわけがない。
2012年の総選挙東京12区で連合東京は公明党の候補を支援した。今や裏金で時の人となった萩生田経産相(当時)の姿も。=2021年、東京・赤羽 撮影:田中龍作=
先の通常国会で武器輸出に手を貸す「防衛生産基盤強化法案」に立憲が賛成に回ったことは記憶に新しい。
低収入労働者の生き血を啜るインボイスについて芳野会長は「完全な実施が必要だ」とも述べている。
経団連と連合が表裏一体であることは改めて言うまでもない。
「連合がいなかったら選挙もできない」と言われる(実際その通りだが)立憲が自民党政治と変わりないのは当然なのだ。
京都市長選挙で立憲はありのままの姿を見せてくれた。
野党第一党が連合のお世話になっている限り、庶民が救われることはない。求められているのは立憲に代わりうる強力な野党だ。
〜終わり〜
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