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ウクライナ停戦に乗り出すトランプ(田中宇)戦争の真の目的である、欧州の破綻・米覇権の終わり・多極化がまもなく具現化する
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/302.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2025 年 2 月 01 日 17:45:14: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

田中宇の国際ニュース解説 無料版 2025年2月1日 https://tanakanews.com/

トランプ米大統領はこれまで、ウクライナ戦争を終わらせると言いながら、具体策を言わず、手の内を見せなかった。トランプはウクライナを停戦させる気がないかも、と私は疑っていた。
ウクライナの戦争構造が長引くほど、ロシアなど非米諸国が結束する。欧州と米英覇権が自滅し、世界多極化が進む。プーチンはウクライナを停戦させないために、昨夏以来、ウクライナ軍をロシア領のクルスクに引き込んで占領させ、クルスクが占領されている限り停戦交渉できないと言ってきた。
トランプは、隠れ多極主義者で、米諜報界の英国系(米覇権運営体、DS)を潰すため大統領になった。ロシアの台頭と欧州の自滅を進めるウクライナ戦争の長期化は歓迎なはず。トランプが表向きの停戦努力と裏腹に、こっそりプーチンに協力しても不思議でない。

https://tanakanews.com/250104ukrain.php
まだ続くウクライナ戦争

だが最近の動きを見ると、どうやらトランプはウクライナを4-5月ごろまでに停戦するつもりのようだ。2月初めに米露首脳の電話会談、トランプ就任後百日目の4月20日までに停戦、その20日後の5月9日までに和平合意締結という案が、ウクライナのメディアにリークされて報じられている。
ニセ情報の可能性もあるが、全体的にありそうな話と感じられる。ウクライナはクルスクなど占領しているロシア領から撤退せねばならないと、和平案に盛り込まれている。同時にウクライナは、クリミアやドンバスなど、ロシアがウクライナから奪って自国領にした地域をロシア領と認ねばならない。ウクライナは、軍事的だけでなく外交的にも、クリミアやドンバスの奪還をロシアに求めてはならない。

https://news.antiwar.com/2025/01/29/ukrainian-media-outlet-leaks-alleged-trump-plan-to-end-ukraine-war/
Ukrainian Media Outlet Leaks Alleged Trump Plan To End Ukraine War

ウクライナは、戒厳令と徴兵令も終わらせねばならず、これはゼレンスキーの辞任と大統領選挙につながる。ゼレンスキーの大統領任期は昨年5月に切れたが、戦争中で戒厳令だから選挙をやれないと言って勝手に続投してきた。戒厳令の終了で、ゼレンスキーは続投の理由がなくなる。
次の大統領選では、ロシアとの停戦和平に賛成する者しか立候補できない・・・。などなど、報じられているトランプの和平案には、ロシアの賛同を得られる条件が山盛りになっている。

https://tanakanews.com/250114trump.htm
トランプ返り咲きで世界が変わる、という演出

ゼレンスキーは米欧からもらった巨額資金を着服した疑いがあり、辞任したら犯罪者として裁かれうる。辞めたくない、和平したくないので、ロシアとの和平交渉を禁じる法律を決めた。
ロシアを勝たせたくない、終戦したくないのは米諜報界の英国系、米民主党系も同様だ。英国系がゼレンスキー傘下のメディアに、トランプの和平案の推進を妨害する目的でリークしたと考えられる。
トランプは就任後、和平を渋るウクライナへの経済軍事支援を90日間停止した(イスラエルとエジプト以外のすべての諸国が米国から支援を一時停止されている)。トランプは、兵糧攻めでゼレンスキーを軟化させようとしている。
米国内のトランプと英国系の政争も、今のところトランプが圧勝している。トランプは、英国系の妨害を乗り越えられる状況にいる。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/putin-declares-he-wont-negotiate-zelensky-ukrainian-leader-has-outlawed-peace-talks
Putin Declares He Won't Negotiate With Zelensky As Ukrainian Leader Has Outlawed Peace Talks

クルスクの戦場では、ロシア側に北朝鮮軍が1万人の部隊を派兵し、ロシア人兵士の替わりに戦って戦死者を出していると報じられてきた。最近、クルスクの北朝鮮軍が撤兵し始めているという報道が出ている。
これも、ロシアがトランプの和平案に同意し、和平の障害として置いてあったクルスクのウクライナ軍を追い出して和平交渉にのぞむ道筋かもしれないと考えられる。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/north-korean-troops-retreat-kursk-front-line-after-heavy-losses-nyt
North Korean Troops Retreat From Kursk Front Line After Heavy Losses: NYT

クルスクでは、トランプが当選してウクライナ停戦に動いていく可能性が強まった昨夏、停戦防止策としてロシアとウクライナが裏で連携し、ウクライナ軍が国境沿いのクルスクに侵攻し、ロシアがその掃討・追い出しに(わざと)時間がかかるようにした。
クルスク戦は、政治的にやらせだが、軍事的は本物の戦争だ。ウクライナは地雷敷設や無人機攻撃を繰り返し、露側が演出した一進一退の戦闘の中で、露軍の戦死者が増え始めた。

https://tanakanews.com/240814ukrain.htm
ウクライナ戦争で米・非米分裂を長引かせる

露軍は、ドンバスなど他の戦場でも一進一退の戦闘を演出しているが、もともとウクライナ領だったドンバスの地理や状況についてロシア人は詳しくない。戦闘が長引き戦死が増えても、ロシアの世論に疑問をもたれにくい。
対照的に、クルスクはロシア領だ。露軍がまっとうに戦えばすぐウクライナ軍を追い出せるのに、なんで戦死が増えるのかと批判が高まり、プーチン政権が不人気になりかねない。

https://tanakanews.com/240827russia.htm
ウクライナ戦争の永続

そこでプーチンは、金正恩に事情を説明して派兵を頼んだ。ロシアは近年、北朝鮮と親しくなり、石油や穀物、軍事技術を安く(無償で)輸出して感謝されている。プーチンに恩返ししたい金正恩は喜んで派兵した。
北朝鮮の兵器はソ連・ロシア製で、露軍の戦車や銃器の操作に慣れている。北朝鮮は兵士だけ送り、クルスクの戦場で露軍の指揮下に入り、それまで露軍兵士が使っていた兵器類をそのまま使って露軍として戦闘を継続した。
指揮官は露軍のまま、戦場で地雷や無人機と対峙して戦死する兵士の役割を北朝鮮が担った。派兵数の1割にあたる千人以上の北朝鮮兵が戦死した。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/us-says-putin-treating-north-korean-troops-expendable-amid-mass-casualties
US Says Putin Treating North Korean Troops As 'Expendable' Amid Mass Casualties

ウクライナや米軍は北朝鮮軍の存在に気づき、報道が始まったが、露政府は全否定し続けた。北朝鮮も派兵を否定した。情報公開がない北朝鮮では、自国の兵士が露軍兵士の替わりに死んでも問題にならない。金正恩はプーチンに恩返しでき、露朝の同盟が深まった。
そんな流れのクルスクで今回、北朝鮮軍が撤兵に動き出している。ロシアが北に任務完了を伝えたのだ。露軍が本気でウクライナ軍を追い出す段階に入り、一進一退演技の中で戦死を担当した北朝鮮の任務が終わった可能性がある。

https://www.rt.com/russia/608774-north-korea-security-agreement-details/
Details of Russia-North Korea ‘indefinite’ security agreement revealed

3月までにクルスクからウクライナ軍が掃討され、ウクライナ戦争の停戦和平交渉が始まりそうな気配がある。そんな状況だからこそ、トランプはロシアを誹謗中傷する目くらましを発している。
トランプは1月30日に「プーチンは交渉する気がない。ロシア経済は崩壊している。このまま交渉しないなら制裁関税を課してロシアを潰してやる」といった趣旨のSNS発信をしている。実際は、すでに実務者間の米露協議が始まっているはず。だからこそ、米欧両方の英国系に向けたトランプの目くらましが発せられている。

https://strategic-culture.su/news/2025/01/28/is-trump-positioning-for-no-deal-with-russia-or-not/
Is Trump Positioning For A "No-Deal" With Russia?

私はこれまで、米覇権体制と欧州が完全に自滅するまで、今後何年もウクライナの戦争構造が続くと予測してきた。トランプがウクライナを停戦和平させると、この予測は外れるのか。
私はしぶとく、そうでない、話は逆だと考えている。意外に早く、米覇権体制と欧州が完全に自滅する見通しがついたので、これからウクライナが停戦和平するのでないか。
米覇権体制と欧州が破滅過程に入ってもウクライナ戦争が続いていると、米諜報界の英国系が軍事的な策略をやって、代理戦争であるウクライナ戦争を、ロシアと欧米との直接の戦争=世界大戦に発展させ、トランプの米国が欧州防衛のためにロシアと戦争せねばならない状況に陥らされるかもしれない。
米国(資本家層)は2度の大戦の時にも、自国は高みの見物をしつつ、ドイツを強化して英国を攻撃させて英覇権を潰そうとした。だが米国は英国に政治逆襲され、米国が英国防衛のためドイツと戦争して打ち負かし、米国自身が英傀儡にされて覇権を継承する状況に転換させられた。その繰り返しは避けたい。

https://tanakanews.com/240704europ.htm
欧州エリート支配の崩壊

2月末にドイツで総選挙があり、英米傀儡エリート系の政党であるCDUやSPDが議席を減らし、ドイツを英米傀儡から離脱させようとする右派のAfDが拡大する。エリートや左派はAfDを外した連立政権を組む政治手法で、AfDに政権をとられるのを防ぐ。
だが、移民やウクライナ、温暖化、コロナ、覚醒運動などの諸分野で、エリートや左派は超愚策を繰り返して国民の支持を失っている。AfDを外した連立は不安定で、選挙を繰り返すほどAfD(やBSWなど)が強くなる。
欧州は2月以降、英傀儡のエリートや左派が弱体化を加速し、ひどくなる混乱の中で欧州は右派が強くなり、英傀儡を脱して非米側に動いていく。

https://tanakanews.com/250116europ.php
欧州を政権転覆するトランプ陣営

ルーマニアでは、昨年11月の大統領選で右派のジョルジェスクが勝ったのに、エリート(英国系)が裁判所を動かして選挙を無効にした。今年5月にやり直し選挙することになったが、ジョルジェスクは支持が増し、選挙するほど英国系が凋落する流れになっている。ルーマニアは英国系を離れてロシアに接近し、隣のモルドバ(ルーマニア人が住む旧ソ連の国)も露系に戻る。ルーマニアと似た動きが、ドイツやフランスでも起きる。

https://www.rt.com/news/611425-romania-presidential-election-poll/
Scrapped presidential elections frontrunner tops polls again

https://www.zerohedge.com/geopolitical/ex-eu-commissioner-breton-what-was-done-romania-may-be-needed-germany
EU Globalist Explicitly Threatens To Cancel German Election Result If Right Wing AfD Wins

その過程で、独仏やEU当局、NATO、英国本体が機能不全に陥る(すでに陥っている)。北米でもカナダが、英傀儡のトルドー首相がトランプに揺さぶられて辞任に追い込まれ、トランプの言う通り米国に併合してもらうしかないような機能不全に陥った。
米国自身も、民主党やマスコミ学術界リベラル左派などの英国系勢力が、トランプの返り咲きと同時に全崩壊している。欧米全体で、戦後の英覇権構造が驚くべき速さで瓦解している。
米英覇権が崩壊し、世界的な覇権の空白を中露BRICSなど非米側が埋めていく。今年は、覇権の多極化が大きく進む。英国系の一部であるマスコミは、欧米日の全体で機能不全で、この状況を全く報じていない。人々は(マスコミ軽信者ほど)何も気づいていない。

https://tanakanews.com/240125trump.htm
トランプの隠れ多極主義

ウクライナ戦争の真の目的である、欧州の破綻・米覇権の終わり・多極化がまもなく具現化する。目的を達成したウクライナ戦争は、終戦した方が良い状態になっている。トランプの返り咲きとともにこの状況になるよう、米諜報界の隠れ多極派が采配したかのようだ。
トランプは、欧州の政治崩壊と転換の流れに合わせ、中東で展開しているような即時でなく、4月や5月まで時間をかけてウクライナを停戦していく。停戦しないと英国系が世界大戦に発展させかねない。トランプと英国系の政争が続いているので、今後、事態の逆流や遅延もありうる。

https://tanakanews.com/241202europ.htm
終わりゆくEUやユーロ



この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/250201ukrain.htm
 

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コメント
1. воробей[869] hHKEgISChICEcYR1hHo 2025年2月01日 18:52:59 : Ip0uVvnnrI : bk5SazYwbnlQZm8=[346] 報告
<▽30行くらい>
https://tanakanews.com/240827russia.htm
ウクライナ戦争の永続

そこでプーチンは、金正恩に事情を説明して派兵を頼んだ。ロシアは近年、北朝鮮と親しくなり、石油や穀物、軍事技術を安く(無償で)輸出して感謝されている。プーチンに恩返ししたい金正恩は喜んで派兵した。
北朝鮮の兵器はソ連・ロシア製で、露軍の戦車や銃器の操作に慣れている。北朝鮮は兵士だけ送り、クルスクの戦場で露軍の指揮下に入り、それまで露軍兵士が使っていた兵器類をそのまま使って露軍として戦闘を継続した。
指揮官は露軍のまま、戦場で地雷や無人機と対峙して戦死する兵士の役割を北朝鮮が担った。派兵数の1割にあたる千人以上の北朝鮮兵が戦死した。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/us-says-putin-treating-north-korean-troops-expendable-amid-mass-casualties
US Says Putin Treating North Korean Troops As 'Expendable' Amid Mass Casualties

ウクライナや米軍は北朝鮮軍の存在に気づき、報道が始まったが、露政府は全否定し続けた。北朝鮮も派兵を否定した。情報公開がない北朝鮮では、自国の兵士が露軍兵士の替わりに死んでも問題にならない。金正恩はプーチンに恩返しでき、露朝の同盟が深まった。
そんな流れのクルスクで今回、北朝鮮軍が撤兵に動き出している。ロシアが北に任務完了を伝えたのだ。露軍が本気でウクライナ軍を追い出す段階に入り、一進一退演技の中で戦死を担当した北朝鮮の任務が終わった可能性がある。

                  ↑

この部分、田中のウーさんも西側情報を鵜呑みにしてますね。
それなら北朝鮮軍捕虜の映像が出てこなければなりませんが、西側が提示した証拠は、身分証明書などは西側が準備した証拠品、そして捕虜の映像は韓国で撮影された作り物とロシア側では報道されてますよ。w

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