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モーリー・ロバートソン氏が読み説くトランプ再選と米国の変質、その先にある本当のMAGA 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/24/kokusai35/msg/220.html
投稿者 赤かぶ 日時 2024 年 12 月 09 日 22:45:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


※2024年12月5日 日刊ゲンダイ7面 紙面クリック拡大


モーリー・ロバートソン氏が読み説くトランプ再選と米国の変質、その先にある本当のMAGA 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364503
2024/12/09 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)


国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏(C)日刊ゲンダイ

 トランプ氏が圧勝したアメリカ大統領選挙。インフレや移民問題が人権問題より重視されたとか、従来、民主党を支持してきた中南米系のヒスパニック層がトランプ支持に変わったなど、さまざまな解説がある。アメリカという国自体が変質しているのか。日米両国を深く洞察するこの人に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ──大統領選では在外投票をされたそうですね。

 アメリカの行く末を自分が左右するぐらいの気持ちで、万難を排して投票しました。日本からの投票は結構大変でした。オンライン認証して、1回だけ発行されるリンクで作成されたPDFをダウンロードして印刷し、署名して郵送する。何段階か問題もあって、アメリカの正式な書式はレターサイズと言ってA4やB5ではなく、文字組みのポイントなどが微妙に違うので、きちんと印刷できるのか不安で。海外在住者の悩みに答えてくれる団体にメールで相談したりして、投票できました。EMS(国際スピード郵便)代3500円と団体へのお礼の寄付100ドルなどで、私の票は計2万円です(笑)。

2040年に人口構成で多様性実現

 ──結果をどう見ますか。

 2つあります。1つは多くの方が指摘しているように、トランプさんのスタイルが分断をあおることで味方を増やすというやり方なので、アメリカの亀裂が非常に深いということ。これが4年や8年単位の短期テーマとすると、もう1つ、裏テーマとしてあるのは、2040年には白人が全人口の50%を切って、マイノリティーに転落するということです。中南米系移民の人たちを中心にした現在のマイノリティーがヨーロッパ系の人口を上回ってマジョリティーになる年なんです。トランプ支持の多くの人たちは「50年前の白人主体のアメリカが良かった。安定していたし、強かった。多様性はダメだ」と思っている。ところが、その多様性が人口構成で実現してしまうんです。

 ──それは大きな変化です。

 そしてその頃、2040年には、おそらく女性のCEOや決定権のあるミドルマネジメントの比率も50%に近づくでしょう。そうすると大きな意識変化が起こる。今年生まれた子どもが20歳になる頃には、もうアメリカって呼べなくなるんじゃないですか。その子たちのおじいさんやおばあさんが知る戦後のアメリカ、20世紀のアメリカが消失し、「上書き」されてしまっているでしょう。白人アイデンティティーが霧のように次第に消失していく。もう始まっているんですが、2040年になると不可逆で、今、トランプさんに懸けている人は、最後のひと踏ん張りで、まだなんとかなると期待している。

共和党はMEGAでトランプ以降を見ている

 ──トランプ氏を支持した人たちは、それを食い止めたい人たち?

 これが面白くて、「モーリー理論」は他の専門家とはかなり違うのですが、実は共和党そのものはトランプ以降を見ていると思います。本当のMAGA(Make America Great Again=アメリカを再び偉大に)です。未来のアメリカをつくるのは少子高齢化する白人労働者ではなく、新移民の中南米系のイケイケドンドン。つまり「フロリダを見ろ」なんです。トランプ政権の首席補佐官に就くスーザン・ワイルズさんは主に(中南米系移民の多い)フロリダ州の選挙対策をやっていました。彼女は、アメリカがこの先どうなるかを熟知したうえでMAGAを進めている。

 ──MAGAは、古き良きアメリカを求める白人だけでなく、中南米系移民も対象だったと?

 変な話なんですよ。中南米系で英語もなまりが強く、生まれた子は普通に英語をしゃべるけど、家ではスペイン語じゃないですか。しかもカトリックが強い(注=トランプはプロテスタント)。この人たちが「プエルトリコはゴミの島」と支持者が発言したトランプをなぜ支持するのか。お金持ちのリベラルには理解できない。しかし、この新移民の人たちはマッチョが好き。金ピカが好き。モデルの奥さんが好き。そして何よりもお金が好き。自分たちは貧しい国や独裁の国から来て、アメリカンドリームを大爆発させたいわけですよ。だから、「何? 分配?」みたいな。3世代後にあなたの子孫が博士号をもらったりできます、とか言われてもしゃらくさい。「彼らはトランプ化が早い」と見通したワイルズさんが仕切った選対は、コロンビア系移民のインフルエンサーやベネズエラ系の若いスターにアメリカの夢を語らせ、草の根でトランプ支持を広げていったとみています。

理系教育とミドルマネジメントに女性を


マッチョが好き(C)ロイター

 ──そうなると、2040年に向け、アメリカ全土がフロリダ化する?

 全土は言い過ぎかもしれませんが、アメリカ人の平均がミックスになって、オラオラ、イケイケ、資本主義、マッチョ、パワー。ルールなんて細かいこと言わないで欲望を解放しろ、となる。ただ、こうした興奮がある一方、もう片方には冷静な憲法の精神や人権、女性が産まないを自分で決める権利もある。この両輪が、矛盾しながらも、アメリカにとってのエンジンになるんだと思います。

 ──トランプを支持した白人層はそれでいいのか?

 お金持ちは減税してくれればいいんです。一方で、民主党のハリスさんは、お金持ちへの増税。イスラエルに関しても、つかず離れずで変えられない。つまり既得権維持。それで若い人たちも怒って、だったら目をつぶってトランプに懸けよう、良くも悪くも変わる可能性のある破壊者がいい、という人たちも相当いた。金持ちの気持ち、憤る若者の気持ち、移民の気持ち。これらを拾って、ワイルズさんが3つの糸で3色のしめ縄にしたんじゃないですか。これはある意味、芸術的です。

 ──変質していくアメリカに日本はどう対応したらいい?

 ロバート・ケネディ・ジュニアさんが厚生長官で入閣する。彼は反ワクチンで、ホメオパシーも好きで、医者などエキスパートは嫌い。さらに、トランプ支持の組織票の大きな塊に福音派がいて、聖書の方が進化論より大事な人たちなんです。そうなると、トランプ政権の4年でサイエンスや基礎研究が軽視される恐れがある。これは日本にとってチャンスだと思います。この4年で日本の理系教育をバージョンアップさせる。大事なのが理系女子を増やすこと。1世代で日本のGDPは移民を入れたのと同じくらい上がるとIMFが分析しています。そして、ミドルマネジメントに女性を増やすことです。

 ──石破首相はトランプ政権とどう付き合ったらいい?

 私は引いた視点から見る形ですが、アメリカは日本を友達として失いたくないはずです。特に中国と対決する上で日本が強い相棒になってくれることは大事です。石破さんはトランプさんに「私は電撃的に日韓の和解を実現する。そして軍事的に日米韓を強固なデルタにする。これでアメリカの負担が軽減される」と約束されてはどうかと思います。今、朝鮮半島の緊張が高まっている。「歴史問題は安全保障上の問題を解決してから、改めて話し合わないか。今は日米韓でしょう」と石破さんが韓国に現実対応を提案する。そして安全保障条約の一歩手前ぐらいの関係を結ぶ。いろんな反発を受けると思うが、大局的に見て、トランプ時代のアメリカと強固に組みたいのであれば、日韓が和解することが重要だと思います。

 ──日本も変わらなきゃいけない?

 アメリカはアイデンティティーの書き換えが行われている。日本はまだ全体を再編成する時期には来ていないけれど、70年間ほったらかしにした宿題がある。男女同権や文系・理系を分けない教育の在り方、官僚を生み出す受験システムではなく、本当のイノベーションをもたらす教育とシステム。これらに向き合わなければならない時期に来ている。アメリカはアメリカファーストなので、日本は日本ファーストにならないといけない。私は40代から60代の女性に期待しています。この人たちが覚醒すると、随分といろいろ動くような気がします。

*インタビューは【動画】でもご覧いただけます。

(聞き手=小塚かおる/日刊ゲンダイ)

▽モーリー・ロバートソン 1963年、米ニューヨーク州生まれ。日米双方で教育を受け、81年東大とハーバード大に同時合格。東大中退後、88年ハーバード大卒(電子音楽専攻)。タレント、ミュージシャンとしても活動。富山県氷見市の市政参与。広島大特別招聘教授。


【アメリカの変質】モーリー・ロバートソン直撃インタビュー

2024/12/09 日刊ゲンダイ
 

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コメント
1. 赤かぶ[232117] kNSCqYLU 2024年12月09日 22:45:41 : IvD8SHFNnE : MFVDdUVtdUFlT1U=[215] 報告

2. Ikkei[1] gmiCi4KLgoWCiQ 2024年12月10日 16:04:01 : dAqGPOYpf6 : SjF0bnRDOTVXR3c=[1] 報告
<■93行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

Ikkei:

IWJのニュースによれば、
日刊IWJガイド・会員版「スクープ! 日本も含めて、世界中が騙されていた! 北朝鮮軍は、まだ戦闘に加わっていないと米国防省がしれっと発表!」2024.12.6号〜No.4397
■はじめに〜スクープ! 日本も含めて、世界中が騙されていた! 北朝鮮軍は、まだ戦闘に加わっていないと米国防省がしれっと発表! 北朝鮮軍が、すでに戦闘参加し、犠牲者も出ていると言い続けてきた西側政府とマスコミは、なぜ国民を騙し、自らも騙されてきたと国民に伝えないのか!?(その1)
■米国防総省が「ロシアに派兵された北朝鮮軍が最前線の戦闘に参加する様子を確認することができなかった」と白状!!「北朝鮮軍が参戦したぞ!」という、西側の政治家や高官・有識者、そしてマスメディアの大合唱は長距離ミサイルを使用する口実に過ぎなかったのか!?『ロイター』はじめとする日本と西側のマスメディア、米英、EU、NATOなどの政治家・高官も加担! しかも、驚くべきことに、日本の主要新聞は、ここにきて嘘を認めた米国防総省の「告白」を一切報じず! シラを切り通し、このまま騙し続けるつもりか!!(その2)


ところが、
ヤフーニュースにあった、
モーリーなんとかという奴の書いた週プレの記事。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dff94d1ac25218d1ec369a9db57921b726314a8b
あまりにも酷い内容に唖然とする。

《1万人の北朝鮮兵士》、《バイデン政権の配慮》、
《総合的な観点から見れば〔ロシアの〕「負け戦」の色が濃くなっています。》

ATACMS やストームシャドウの攻撃によって、
「終末時計」の針が進んだことも、
非核兵器「オレシュニク」によって、その針が戻されたことにも言及せずに、
ロシアの「負け戦」???
こんなのが注目の人???

_________

モーリー・ロバートソンの指摘。核戦争よりも世界が警戒すべきは「ロシア発の大混乱」?
12/9(月) 6:00配信

『週刊プレイボーイ』で「挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、急展開を見せているロシア・ウクライナ情勢について考察する。

* * *

このまま第3次世界大戦に突入か――そんな声まで聞こえてきます。

米バイデン政権がついに使用範囲拡大を許可した長距離ミサイル「ATACMS(エータクムス)」や、英仏が供与している長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ/SCALP-EG」で、ウクライナ軍がロシア領内への攻撃を開始しました。対するロシアは報復として、核弾頭を搭載可能な弾道ミサイルを初めて実戦で使用。さらに核使用のドクトリンも改定しました。

こうした報道の見出し部分だけを追いかけて、W最悪のシナリオWを想像する方がいるのも無理はないでしょう。もちろん全世界を巻き込んだ核戦争の可能性はゼロではありません――ただ、今の時点ではその可能性が飛躍的に上がったわけでもありません。

まず、バイデン政権がATACMSのロシア領内への使用を許可したのは、「トランプへの当てつけで政権末期に決断」したというより、ウクライナ軍がW逆侵攻Wしているロシア西部クルスク州に、1万人の北朝鮮軍兵士が送り込まれたことへの「最低限の対抗措置」です。現状では不意打ちのような形ではなく、ロシア軍が迎撃しやすい状況を整えてから発射させていることからも、バイデン政権の配慮がうかがえます。

トランプ前政権で一時、国家安全保障問題担当補佐官を務めたジョン・ボルトン元国連大使は、ロシアの侵攻開始から1000日以上、常に及び腰だったバイデン政権の対応をWRisk AverseW(リスク回避型)と評しています。いわゆるタカ派の急先鋒で、特に対イランでは強硬な発言が目立つ人物ですが、その言動にはある種の合理性と一貫性もあり、耳を傾けるべき見方であるように思います。

ただ、つけ加えるなら、NATO(北大西洋条約機構)加盟国のリーダーたちも、誰ひとり紛争の拡大を望んでいません。そしてロシアのほうも、プーチン大統領やラブロフ外務大臣は勇ましい発言を繰り返していますが、兵力も経済も摩耗が激しく、総合的な観点から見れば「負け戦」の色が濃くなっています。

つまり現時点で想定される、核使用よりも起きる可能性が高い「世界にとっての脅威」は、WプーチンのロシアWの崩壊、あるいはそこまでいかなくとも政治・経済の急速な不安定化に伴う混乱でしょう。

自国民の人命を軽視してすり潰し続け、北朝鮮にまで頼らざるをえない戦況。危険水域に達しつつある国内のインフレ。ディスインフォメーションと国威発揚で、いつまで国をコントロールし続けることができるのか。一歩間違えれば、プーチンは自身がかつて目にしたW悪夢Wというべき記憶――ベルリンの壁が崩壊し、怒れる旧東ドイツの群衆――のような光景を、モスクワで目の当たりにするかもしれないのです。

そして、仮にロシアが大混乱に陥った場合、日本にとって憂慮すべき危機は「玉突き」的に発生する東アジア情勢の悪化と、その先に待つ難民問題です。

ロシアの核使用は引き続き繊細な問題であり続けますし、トランプというWワイルドカードWがどう作用するかも予断を許しません。しかし、現時点では第3次世界大戦の危機を喧伝するよりも、その手前にあるさまざまなグラデーションのシナリオを、日本政府もメディアも真剣に考えたほうがいい。それがリスクヘッジというものです。

_________


私は、プーチンの「赤の石」とトランプの「赤の石」に挟まれて、ウクライナや民主党、あるいは西側寄りのマスメディアの「青の石」が「赤」に変わりつつあるというオセロゲームを想像しています。
まさに〈マトリックス〉の世界。
__ここを出たければこれを飲め
  今が満足ならばこっちを選べ これまでの毎日を繰り返す 永遠に
赤い!ロシアか、
青い!ウクライナか。

さらに私は、〈オレシュニク〉というロシアの新兵器は、ゲーム・チェンジャーとして《核戦争という第三次世界大戦を「脱構築」してしまった》と思っています。
20世紀SFのテーマでもある「終末の世界」をも超えた、まさに「21世紀の出来事」。
さてトランプは、米欧のマスメディアに汚濁された世界をシャッフルし、「反ディープステート」として、次にどんなカード(反ワクチン、反・人為的温暖化説)を差し出すのだろうか?


[風評に吹かれて]

どれだけ「嘘」が伝われば 真実がわかるのだろうか?
どれだけ「虚報」が流れれば 争いは終わるのだろうか?
答えはわからない ただ「風評」に吹かれるまま

***

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