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バイデン米大統領選撤退で後継指名 カマラ・ハリス副大統領に「勝機」はあるのか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357990
024/07/24 日刊ゲンダイ
初の女性・黒人・東南アジア系の大統領が誕生するかもしれない(カマラ・ハリス米副大統領)/(C)ロイター
11月の本選まで3カ月あまり。米大統領選は、現職大統領が撤退する急転直下の展開で混迷を極めている。引導を渡された民主党のバイデン大統領(81)は、後継にハリス副大統領(59)を指名。短期決戦を強いられる彼女に勝機はあるのか。
民主党の大統領候補者選びは、8月上旬にオンラインで代議員による指名投票を行う案を軸に検討中。それで決まらなければ、8月19〜22日にシカゴで開かれる党大会での投票に委ねられる見通しだ。
バイデン撤退にガタつく民主党が「ハリス候補」で一枚岩になれるかどうかに注目が集まっていたが、重鎮のペロシ元下院議長が22日、ハリス支持を表明。またライバルと目されたカリフォルニア州のニューサム知事や、ブティジェッジ運輸長官、ミシガン州のウィットマー知事も早々に支持を明確化しており、ハリスが事実上の党指名候補に決まった。
共和党のトランプ前大統領(78)は米CNNの取材に「ハリスのほうがバイデンよりも倒しやすい」と豪語するなど余裕しゃくしゃくだが、自信を裏付けるほどのリードではない。
バイデンの断念直前、米CBSニュースが今月16〜18日に実施した世論調査では、トランプ支持が51%、ハリス支持は48%。NBCニュースの世論調査(7〜9日実施)によれば、トランプ支持は47%でハリスを2ポイント上回っただけだ。
とはいえ、追うハリスには不吉なジンクスがついて回る。過去75年で現職大統領が選挙戦から撤退した事例は、いずれも民主党のトルーマン大統領(1952年)とジョンソン大統領(68年)の2回。どちらも本選で敗れた。
カギは「フレッシュさ」の演出にあり
自信を裏付けるほどのリードではない(トランプ前米大統領)/(C)ロイター
歴史は繰り返すと言われる通り、今回も民主党候補は後塵を拝するのか。
それとも歴史を覆すハリス逆転劇の目はあるのか。
「数ポイント差の大接戦ですから、ハリス氏に十分勝機があると言えます。トランプ氏はバイデン氏の年齢問題を批判してきましたが、20歳年下のハリス氏が出てきたことで、逆に高齢がトランプ氏のアキレス腱になってしまった。ハリス氏は『フレッシュさ』を演出できるかどうかがカギでしょう。初の女性・黒人・南アジア系の大統領が誕生するかもしれない期待感を支持につなげられるかどうか。政策面での弱さゆえに人気を集めているとは言い難いですが、見方を変えれば、伸びしろがあるということ。『確トラ』(確実にトランプ勝利)と判断するのは時期尚早です」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)
ハリスが副大統領候補に誰を指名するのかも注目だ。ウィットマーと並べば正副大統領候補が初の「女性コンビ」になるし、同性愛者を公言しているブティジェッジを指名すれば「新しい民主党」のアピールになる。
トランプが4つの刑事事件の訴追を受ける「犯罪者」であるのに対し、ハリスは「元検察官」。この構図も分かりやすい。
「9月10日に予定されている2回目のテレビ討論会がひとつのヤマ場です。恐らくトランプ氏は真実かどうか分からないことを言い募ると考えられますが、ハリス氏は冷静に対処するでしょう。僅差だけに、どちらが無党派層に好ましく映るか。見ものです」(前嶋和弘氏)
バイデン陣営がかき集めた選挙資金はハリスが引き継ぐことになるため、資金面での心配もほぼない。批判が飛び交うキャンペーン合戦から目が離せない。
◇ ◇ ◇
共和党候補に指名されたトランプ前大統領ですが、銃撃のトラウマでうつ病発症の恐れがあるとか。●関連記事【詳しく知る】は必読だ。
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