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米大統領選からバイデン撤退…致命傷の高齢不安払拭ならず、ハリス副大統領を後継指名
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357914
2024/07/22 日刊ゲンダイ
米大統領選から撤退表明をしたバイデン米大統領(C)ロイター
昨年のG7広島サミットで岸田首相とガッチリ握手を交わしたバイデン大統領だが・・・(代表撮影)
バイデン米大統領(81)は21日、11月の大統領選からの撤退を表明した。後継としてハリス副大統領(59)を支持、推薦した。
11月5日の投票日まで約3カ月半。現職が出馬辞退に追い込まれるのは異例で、ベトナム戦争の反対運動に直面した1968年のジョンソン大統領以来56年ぶり。米大統領選は重大局面を迎えている。
バイデン大統領はSNSに書簡を掲示し、自らの決断について「私が(大統領選から)降りることが、わが党と国にとって最善だと信じる」と述べた。残り任期の職務に尽力するとも語った。バイデン大統領は週内に国民に向けて、決断の詳細を説明する。
バイデン大統領はトランプ前大統領(78)と対決した6月27日の討論会で、言葉に詰まる場面や意味の通らない発言が続き、判断能力や健康面に関し懸念が拡大した。本人や家族は選挙戦継続を模索したが、党重鎮や献金者からの撤退論がやまず、2021年1月の就任以来付きまとった年齢問題が致命傷となった。
オバマとペロシは支持明言せず
後継者にハリス副大統領(左奥)を指名(C)ロイター
民主党は党候補を正式指名する党大会を8月に控えており、新たな候補の擁立が急務になっている。バイデン大統領は民主党支持者に「結束し、トランプ氏を倒す時だ」と呼びかけた。ハリス副大統領はバイデン大統領からの支持を「光栄だ」とし「党候補指名を勝ち取る」と決意を示した。
撤退の決断に、オバマ、クリントン両元大統領、ペロシ元下院議長ら民主党の有力者からは称賛の声が相次いだ。一方、後継候補のハリス副大統領について、オバマとペロシ両氏は支持を明言しなかった。今後、誰が正式な候補者となるのか、国内外の目が注がれることになる。
一方、トランプ氏はバイデン大統領の撤退を受け、SNSで「そもそも大統領になる資格がなかった」「米国史上、最悪の大統領だ」などと痛罵した。その上で「彼が国にもたらした損害を直ちに回復する。左翼が誰を後釜に据えようと、同じことだ」と述べ、大統領選での勝利を誓った。
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