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バイデンは大統領選に勝てない 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357775
2024/07/18 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
党首討論翌日には、活気みなぎる力強いバイデン米大統領を演出してみせたが(C)ロイター=共同
米大統領選に向け、世論調査では長くバイデン対トランプが拮抗し、両者の差は1%内、わずかにトランプがリードの状況が続いていた。
しかし、今、流れは変わり、差が開いた。直近の各種世論調査平均(RCP)によると、バイデン対トランプは44.2%対47.2%である。
興味あるデータは賭け率である。米国では賭けが盛んで、アメリカンフットボールやバスケットボール、野球が賭けの対象となり、野球ではドジャースの大谷翔平選手を巡り、野球賭博が注目された。
賭けはスポーツに限らず大統領選でも行われている。直近の各候補の支持率を見ると、トランプ56.8%、ハリス副大統領18.2%、バイデン大統領12.2%、オバマ元大統領夫人3.4%、ニューサム・カリフォルニア州知事3.3%である。
バイデンの選挙チームは密かに、トランプ対ハリスになった時にハリスがどれくらいの力があるのかを調べている。
出発点は6月27日のCNNで放送された大統領選討論会だった。
バイデンの言動は、認知症・徘徊老人のイメージである。さらにバイデンはABCTVの独占インタビューに応じたものの、逆に健康不安を一段と強めた。
バイデンを立候補断念に追い込む包囲網は徐々に形成されつつある。
第1に長くバイデンを支持してきたニューヨーク・タイムズ紙が撤退を社説で呼びかけたことだ。
第2に、他の米大手メディアも健康問題でホワイトハウスが重要情報を隠蔽しているとして、大統領府詰め記者団と大統領府の対立が生じている。
第3に、バイデンの敗北を予想し、大口献金者の支持撤退が出てきた。
そして第4に、民主党議員の中で、バイデンの撤退を求める動きが出た。
大統領選時、一部の上院議員選挙と全下院議員選挙がある。大統領選の影響がここに反映する。
問題はバイデンに代わりうる候補が民主党に今いるのかということだ。
例えばニューサム・カリフォルニア州知事。大統領選挙で重要な要素になる容姿でいえばハンサムだ。だが彼は今回、立候補する意思を示していない。
大統領は大変な利権を持つ。今から特定の候補一人に集約できるかとなると難しいだろう。ハリス氏には副大統領としての輝きがなかった上、インド系で反発を招きかねない。民主党にとっては苦しい選択の時が続く。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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