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共和党の米副大統領候補 J・D・バンス上院議員とは何者か? 反トランプから「伴走者」へ華麗なる転身
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357707
2024/07/18 日刊ゲンダイ
トランプの後継者とも言われるバンス氏(右)/(C)ロイター
40歳も年の離れた正副大統領コンビが誕生するのか。11月の米大統領選に向け、共和党が15日、トランプ前大統領(78)とJ・D・バンス上院議員(39)を正副大統領候補に指名した。
バンス氏は「ラストベルト(錆びた工業地帯)」と呼ばれるオハイオ州ミドルタウン出身。薬物中毒の母親に代わり、祖父母に育てられたという。高校卒業後、米海兵隊に入り、イラクに駐留。退役後にオハイオ州立大を卒業し、エール大法科大学院で博士号を取得した苦労人だ。
法律事務所や投資会社勤務を経て、ベンチャー投資家だった2016年、白人貧困層の実態を描いた自叙伝「ヒルビリー・エレジー」がベストセラーに。22年の中間選挙で中西部オハイオ州から出馬し、トランプ前大統領の支援を受けて初当選を果たした。
忠誠心厚いイエスマン
バンス氏は人呼んで、「アメリカンドリームの体現者」。かつてはトランプ前大統領を「モラルの破壊者」「アメリカのヒトラー」などとコキおろしていたが、飽くなき上昇志向ゆえか、今では立派なトランプ支持者である。その忠誠心がハンパない。
トランプ前大統領が敗北した20年の大統領選を「盗まれた」と繰り返し主張。トランプ前大統領への銃撃事件が発生した直後には自身のXで、敵対するバイデン陣営の選挙キャンペーンが事件につながったと強弁した。ウクライナ支援に反対するなど「米国第一」を掲げる点もトランプ前大統領と同じ。実際、米メディアでは「トランプの後継者」ともいわれている。
副大統領候補は黒人やヒスパニック系、女性からの得票を見据えた有力候補が並んだが、なぜバンス氏に落ち着いたのか。国際ジャーナリストの堀田佳男氏がこう言う。
「『ラストベルト』と呼ばれる中西部は白人労働者層が多く、大統領選の行方を左右する激戦州です。そこに出自を持ち、成りあがったバンス氏のサクセスストーリーはウケがいいに違いない。大統領が実務をこなせなくなった場合、後を継ぐのは副大統領です。トランプ氏が『自身に万が一があった場合』を考えてバンス氏を選んだ可能性もありますが、最大の理由はやはり激戦州の票固めでしょう。選挙に勝つための最善策としてバンス氏が適当だったのではないか。さらに、側近としての使いやすさ、イエスマンぶりも加味したと思います」
米大統領選において副大統領候補はいわば、大統領候補の「伴走者」。「アメリカンドリームの体現者」が思い描く次なる夢とは……。
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トランプ銃撃事件で市場では「ほぼトラ」の可能性が高まったとの見方が出ている。●関連記事【もっと読む】では「ほぼトラ」後の円相場について、報じている。
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