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ゼレンスキー氏、ロシア軍が撤退すれば「明日にでも和平交渉を開始」 平和サミット閉幕/
BBC News によるストーリ
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%B0%8F-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E3%81%8C%E6%92%A4%E9%80%80%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0-%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%82%82%E5%92%8C%E5%B9%B3%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B-%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88%E9%96%89%E5%B9%95/ar-BB1omdBQ?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=ee6e5b451d54481987b34e1effa790f7&ei=10
ロシアの侵攻を受けるウクライナの和平案を協議する「平和サミット」が16日、2日間の日程を終え閉幕した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍がウクライナの全領土から撤退すれば、ウクライナ政府は「明日にでも」ロシアとの和平交渉を行うと述べた。
ゼレンスキー大統領はスイスで開かれた平和サミットで、和平交渉に応じる条件について言及した。ただ、ゼレンスキー氏は閉幕に際し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領には戦争を終わらせるつもりはなく、軍事的手段であれ外交的手段であれ、「どんな方法を使ってでも」同大統領を止めなければならないと述べた。
ゼレンスキー氏はまた、西側諸国からの援助は戦争に勝つには不十分だが、平和サミットはウクライナへの国際的支援が弱まっていないことを示したと付け加えた。
サミットは、数十カ国がウクライナの領土保全を支持する共同声明を採択して閉幕した。
最終文書には、戦争による苦しみと破壊が広範囲に及んだ責任は確実にロシアにあるとする内容が盛り込まれた。
しかし、インドや南アフリカ、サウジアラビアなど数カ国は支持せず署名しなかった。
このサミットは、ウクライナでの戦争を終結させるためのプロセスを、可能な限り幅広く支援することを目的としたもの。
90以上の国や国際機関がサミットに参加した。
ロシアは招待されず、その最大の後ろ盾である中国も出席しなかった。そのため、サミットがもたらす効果に疑問を投げかける声もあった。
共同声明の内容
スイス中部のリゾート地ビュルゲンシュトックでのサミットに集まった人は、ウクライナと最も親密な関係にある支持者ばかりではなかった。外相がウクライナは難しい妥協をしなければならないと警告したサウジアラビアや、最近の対ロシア制裁に反対を表明したケニアも参加した。
最終文書は、現在ロシアに占領されているザポリッジャ原子力発電所について、ウクライナの支配権を回復するよう求めている。
また、ロシアによる軍事侵攻を「戦争」と呼んでいる。ロシア政府はこの呼び方を拒否している。
すべての捕虜と引き換えに、ロシアに連れ去られた子どもたちをウクライナへ返すことも、同文書は求めている。
軍撤退なら「明日にでも交渉開始」
サミット終了後、ゼレンスキー氏は記者団に応じ、出席した各国首脳に感謝の意を表し、ロシアからの圧力があるにもかかわらず、主体性を見せてサミットに出席してくれたことをありがたく思うと述べた。
ゼレンスキー氏は、「このサミットは(ウクライナに対する)国際的な支援が弱まっていないことを示すものだ」と述べ、これまで外交努力に関与してこなかった国々がこのプロセスに参加したことに言及した。
戦場でのウクライナの立場が弱まり、外交的な動きを検討せざるを得なくなったのかとBBCが尋ねると、そのような事実はなく、ウクライナは常に和平について語ってきたと、ゼレンスキー氏は答えた。
また、ロシアが交渉に参加することで和平への意欲を示すことができるだろうとした。
「ロシアが我々の領土から撤退すれば、ロシアは明日にでも交渉を開始できる」
中国については、ウクライナの敵となっているわけではないとした。
「我々は中国とその領土保全を尊重している。中国にも我々と同じようにしてもらいたい」とし、和平案の策定に真剣に取り組むよう、中国政府に求めた。
和平への道のりの「始まりに過ぎない」
オランダのマルク・ルッテ首相は先に、サミットの出席者はウクライナの和平を求めるという点で一致していると述べていた。
「我々は全員、自分たちがまだ和平への道のりの始まりにしか立っていないことを分かっている」
「そして、ウクライナの和平実現のための具体的方法について、この(交渉の)テーブルを囲む者の中には異なる意見を持っている人もいる。それでも、誤解の無いように言っておくが(中略)我々は原則や価値観、良識に関するビジョンを共有し、完全に団結している」
「他国を侵略してはならない。子供たちを連れ去ってはならない。世界の食料供給を利用して政治を行ってはならない。そして、核の安全を脅かしてはならない」
ロシアの侵略行為を非難する最終声明には、すべての代表団が賛同すると予想されていた。しかし、オーストリアのカール・ネハンマー首相は16日に記者団に対し、最終声明は全会一致では支持されないだろうと語った。
ゼレンスキー氏は15日、「第2回平和サミットで戦争の真の終結を調整できるように」今回のサミットの結果はロシア政府に伝えられるだろうと述べた。
ロシアはスイスでのサミットは時間の無駄だとしている。プーチン氏はロシアが部分的に占領し、併合を主張しているウクライナの4州から、ウクライナ軍が撤退すれば停戦に同意すると述べている。
しかし、サミットに出席していた西側諸国の首脳たちは16日、プーチン氏の提案を強く拒否した。
イタリアのジョルジャ・メローニ首相はこれは「プロパガンダ」だと指摘。イギリスのリシ・スーナク首相はプーチン氏が「交渉への意欲があるという偽りの物語を紡いでいる」と非難した。
クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は16日、プーチン氏はウクライナとの会談の可能性を排除してはいないが、その信頼性を確保するには保証が必要で、会談にゼレンスキー氏は参加できないと付け加えた。
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