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コンサート・ホール襲撃で西側が犯人役に知っているダーイッシュは西側の傭兵
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202403280000/
2024.03.28 櫻井ジャーナル
クロッカス・シティ・ホールが襲撃され、140名以上が殺されたテロ事件の背景が徐々に判明してきた。ロシアの監視網を逃れ、武器を調達するためには西側の情報機関が必要で、逃走ルートも綿密に計画されていたようだ。
すでにロシア側はウクライナの役割を指摘しているが、ウクライナの情報機関GURや治安機関SBUは2014年2月以降、CIAの指揮下にあるほか、イギリスのMI6(SIS)も大きな影響力を持っている。アメリカの元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターによると、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はイギリスの対外情報機関MI6の命令で動いている。
アメリカのCIAとイギリスのMI6は、いずれも金融資本との関係が深い。両機関を誰が作り上げたのかを調べれば、金融資本との関係は容易に理解できるだろう。
MI6が創設されたのは1909年。本ブログでは繰り返し書いてきたように、第1次世界大戦にロシアを引きずり込むために有力貴族のユスポフ家との関係を築き、戦争に反対していたグリゴリー・ラスプーチンを暗殺している。暗殺犯はフェリックス・ユスポフだとされているが、止めの弾丸を発射したのはユスポフとオックスフォード大学でルームメートだったオズワルド・レイナーだった可能性が高い。勿論、レイナーはMI6の工作員だ。
ロシア工作を進めていたイギリス外務省は1916年にサミュエル・ホーアー中佐を責任者とする情報機関のチームをペトログラードへ派遣したが、そこにはユスポフ家の宮殿で生まれたというスティーブン・アリーやレイナーが含まれていた。(Joseph T. Fuhrmann, “Rasputin,” John Wiley & Son, 2013)
イギリスでは1940年、ウィンストン・チャーチル英首相の命令で破壊活動を担当するSOE(特殊作戦執行部)を創設している。「ベーカー街の不正規兵」とか「チャーチルの秘密軍」とも呼ばれていたが、この組織も金融資本との関係が深い。チャーチルはロスチャイルド金融資本と関係が深いが、1942年からSOE長官を務めたのはハンブロー銀行のチャールズ・ハンブローだ。
1942年にアメリカではイギリスのアドバイスに従い、戦時情報機関としてOSS(戦略事務局)が設置され、ウォール街の弁護士だったウィリアム・ドノバンが長官に就任した。アメリカ版SOEとしてOSSの内部にSO(秘密工作部)を設置、ドノバンは弁護士仲間のアレン・ダレスをその責任者に据えている。ダレスがウォール街で親しくしていたひとりがプレスコット・ブッシュにほならない。
ところで、MI6の正式名称は「秘密情報局(SIS)」である。イスラエルの情報機関「モサド」をイギリス式に表記するとISISだが、現在、「ISIS」と書くと、それはダーイッシュを意味する。
クロッカス・シティ・ホールのテロ攻撃を実行したのはダーイッシュ-ホラサン(IS-KP、ISIS-K)だと西側では宣伝している。9/11の時と同じように、事件の詳細が不明な段階でアメリカ政府はISIS-Kの犯行だと断定したのだ。ISIS-Kは犯行声明を出しているが、それを裏付ける証拠はない。
ダーイッシュのデビューは2014年のことだ。その年の1月にイラクのファルージャで「イスラム首長国」の建国が宣言され、6月にはモスルが制圧された。その際にトヨタ製小型トラック、ハイラックスの新車を連ねたパレードが行われ、その画像が世界に流された。こうした戦闘集団の動きをアメリカの軍や情報機関は偵察衛星、無人機、通信傍受、人間による情報活動などで知っていたはずだが、反応していない。
そうした武装集団の出現をアメリカ軍の情報機関DIAは2012年8月の時点でホワイトハウスに警告していた。オバマ政権が支援している反シリア政府軍の主力はアル・カイダ系武装集団のAQI(イラクのアル・カイダ)で、アル・ヌスラと実態は同じだと指摘、その中心はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団だとしているのだ。2012年当時のDIA局長はマイケル・フリン中将である。
報告書の中で、オバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるとも警告、それがダーイッシュという形で現実になったわけだ。そしてダーイッシュは残虐さを演出、アメリカ/NATOの介入を誘ったわけだが、2015年9月にシリア政府はロシア政府に軍事介入を要請、ロシア軍がダーイッシュなど傭兵部隊を一掃していく。
ダーイッシュもアル・カイダ系武装集団も傭兵だという点で同じ。リビアの戦闘で地上部隊の主力として活動したLIFGはアル・カイダ系だが、1996年の段階でMI6の手先として活動していたとする証言がある。
この年、LIFGはムアンマル・アル・カダフィの車列が通りかかるタイミングで爆弾を炸裂させたのだが、失敗している。この事件に絡んでカダフィ政権はオサマ・ビン・ラディンに逮捕令状を出したが、MI5(イギリスの治安機関)の元オフィサー、デイビッド・シャイラーは暗殺計画の黒幕をMI6だと語っている。協力関係にあったLIFGへMI6が資金を提供したというのだ。
LIFGとアル・カイダとの関係はカダフィ体制が倒された直後に広く知られるようになった。反カダフィ派の拠点だったベンガジはアル・カイダ系武装集団の拠点でもあり、カダフィ体制が倒された直後には裁判所の建物にアル・カイダの旗が掲げられたのだ。この様子を撮した映像はすぐにユーチューブへアップロードされ、イギリスのデイリー・メール紙も大きく取り上げている。(Daily Mail, November 2, 2011)
カダフィ体制を倒した後、アメリカなど侵略国は戦力をシリア攻撃に集中させるが、シリア軍は手強い。そこでバラク・オバマ政権は傭兵部隊への支援を強化するのだが、そうした行為は危険だとDIAが警告したのだ。
ちなみに、アル・カイダは1970年代にズビグネフ・ブレジンスキーがアフガニスタンで始めた秘密工作の一環として創設された。イギリスの外務大臣を1997年5月から2001年6月まで務めたロビン・クックは05年7月、「アル・カイダ」についてCIAの訓練を受けた「ムジャヒディン」の登録リストだと説明している。
コンサート・ホールの襲撃は西側の情報機関が協力しなければ実行できなかっただろうが、西側が責任を押し付けようとしているダーイッシュは彼らの手先なのである。
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