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トランプ返り咲きはアメリカ帝国に襲いかかる狼男伝説 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/337142
2024/03/06 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
もはや真面目に議論するのを諦めざるを得ない絶望的な事態…(提供)筆者
先週は「もしトラ」、すなわち、もしかして本当にあのトランプが米国大統領に返り咲いたら全世界に一体どれほどの恐怖をもたらすのかについて述べた。
正直に言って、「もしトラ」はほとんどジョークでしかなく、どこだかの大陸の、国名もあまり知られていない小国ならまだしも、今なお世界最大の軍事・経済大国であり、なおかつ「民主主義の本家」とさえ呼ばれる政治大国でもある国の最高指導者にこういう人物が選ばれかねないというのは、ほとんど絶望的な事態である。これはもはや真面目に議論するのを諦めざるを得ないほどのことで、そのため私も今回はジョークで対応する。
私がトランプという人物が何であるかを直感的に悟ったのは、3年ほど前に地下鉄京橋駅前の地下道のギャラリーを歩いている際に目に飛び込んできた人形である。
えっ? と思ってよく見ると、そこは昔懐かし外国映画とその関連グッズの超マニアックな展示コーナーで、私がトランプと誤認したのは、ホラー映画の傑作とされている「狼男の呪い」の主役の仮面だった。そのポスターには「半人…半獣(HALF-MAN…HALF-WOLF)」というコピーの下に、狼男が歯を剥き出して半裸の美女に襲いかかろうとしているかの恐ろしげな画像が配されている。
普通の人間かと思われていた男が満月の夜に突然、狼に変身して凶暴な行動に出るという伝説は、何とローマ帝国の時代から語り継がれている欧州人にとっての根源的な幻想なのだそうだ。トランプがその伝統の流れから出てきて、アメリカ帝国に襲いかかっていると思えば少しは理解が深まるかもしれない。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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