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元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2063715.html
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マスクの着用について武見敬三・厚生労働相は3日の記者会見で推奨の方針を改めて示し、エアロゾル(空気)感染に対しても「一定の有効性」があるとしながらも、その確率については「分かりません」と答えるとともに、「現状においては効果があるとみなし、推奨させていただいている」との立場を明らかにした。
わが国の厚労省はマスク着用が感染拡大防止に有効だとして、「個人の判断」となった現在も、場面によってマスク着用を推奨している。
しかし、インフルエンザ予防効果について10件以上のランダム化比較試験(RCT)をメタ解析した最高級のメタアナリシスである、2020年5月発表の「香港論文」はマスクの効果は認められないとしている。
23年1月30日に『コクランレビュー』に掲載された“Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses” (手洗いやマスク着用などの物理的な対策は、呼吸器系ウイルスの拡散を止めたり、遅らせたりするか?)は、新型コロナウイルスを含めマスクを着けた場合と着けなかった場合の感染者数を比較したが、ほとんど差が見られなかった。
わが国がマスク推奨の根拠としてきたのは、いずれもエビデンスピラミッドの外にある東大医科学研究所のマネキン実験と、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を使った飛沫シミュレーション。現在は西浦博・京大教授のアドバイザリーボード提出資料が根拠で、そこには21年1月発表の米国における研究などが含まれる。
7月26日の厚労相会見で筆者が先述の『コクランレビュー』掲載論文について「なぜ、検討しないのか?」とただすと、武見氏は「検討していると思います」と答弁。しかし、同省ホームページには全く見当たらず、感染症対策課に聞くと、マスクに関する見解は「WHO(世界保健機関)に準じている」旨を答えた。
わが国の国立感染症研究所ホームページには、WHOと全く同じ内容で新型コロナウイルスについて「3つの感染経路」が説明されている。すなわち、「エアロゾル感染」「飛沫(ひまつ)感染」「接触感染」である。しかし、エアロゾル感染はマスクで防げるのか? 防げないとすれば、飛沫感染が防げたとしても、着ける意味がなくならないか。
今回の会見でこのことをただすと、武見氏は「そうはなりません。そうはなりません」と繰り返した。
筆者「一定の有効性があると?」
武見氏「一定の有効性は確実に、私の方としては認識しております」
筆者「エアロゾル感染の場合、どのぐらいの確率で防げるんでしょうか?」
武見氏「それはまだ分かりません」
新型コロナウイルスの感染経路を説明する感染研・WHOのいずれのページにも、最後に「研究は進行中であり、知見は今後更新される可能性がある」旨が書かれている。筆者がこの記述を引き、重ねて質問した。
筆者「まだ未知数があるということでよろしいか?」
武見氏「現状においては効果があると見なし、私どもとしてはこれを確実に実施するよう、国民の皆さま方にもご推奨させていただいてる」
筆者「どのくらいの確率で防げるんでしょうか
武見氏「それはまだ分かりません」
マスクに感染防止効果がない可能性に含みを持たせた。
👆9/3厚労相会見全編(藤江成光チャンネルより、筆者の質問は7:20〜)
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