<■2603行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> ノルウェー、近くF16戦闘機6機をウクライナに供与 欧米、「戦勝計画」に慎重姿勢 2024/10/18 11:26 https://www.sankei.com/article/20241018-PC7XFHL6KRPOVMJEANBJPE4NFA/ ロシアの侵略を受けるウクライナのウメロフ国防相は2024年10月17日、ベルギー・ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会合でノルウェーのグラム国防相と会談した。 会談後、ウメロフ氏はSNSを通じ、ノルウェーから 「近い将来」 に6機の米国製戦闘機F16がウクライナに供与されると発表した。 ウクライナへのF16供与はこれで、ベルギー、オランダ、デンマーク、ノルウェーの4カ国が表明。 既に少なくとも6機が供与されたとされるが、ウクライナは2024年8月、1機が任務中に墜落したと公表した。 ノルウェーからのF16供与が実現すれば、ウクライナの防空力の向上が見込まれる。 ウクライナメディアによると、F16は2028年までに約80機が同国に供与される予定。 供与は段階的に行われ、2024年今年中に24機、25年末までに40〜50機程度となる見通しだとしている。 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ブリュッセルで欧州連合(EU)首脳会議とNATO国防相会合に出席し、ロシアに対する 「戦勝計画」 を説明した。 計画は、NATOがウクライナの加盟に向けた手続きを即座に開始することや、欧米製の長距離ミサイルによる露国内攻撃の解禁などを含んでいる。 ただ、ロイター通信によると、EUとNATOはウクライナ支援の継続を約束する一方、即座のNATO加盟手続きの開始には慎重姿勢を維持した。 ゼレンスキー氏は 「仮に計画への支持が得られなくとも、ウクライナはロシアの侵略と戦い続ける」 と表明した。 戦勝計画について、ペスコフ露大統領報道官は同日、 「狙いはNATOを紛争に公式に引き込むことであり、ロシアとNATOの直接衝突を招く」 と警告した。「ウクライナは負ける」とトランプ氏 ゼレンスキー氏は「最も偉大なセールスマン」 2024/10/18 11:24 https://www.sankei.com/article/20241018-TLAV2B7UW5JTDITXSV3CT33IB4/ 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は17日放送のポッドキャスト番組のインタビューで、ロシアが侵略するウクライナのゼレンスキー大統領について 「戦争を始めるべきではなかった」 「負け戦だ」 と批判した。 ロシアが侵略を始めたことを否定する発言とも受け取れ、民主党候補のハリス副大統領陣営が反発を強めるとみられる。 トランプ氏はロシアのプーチン大統領を指導者として高く評価しており、2021年の離任後にも対話したと報じられている。 侵略を正当化するプーチン氏寄りの姿勢が顕著で、ウクライナを支援する欧州の米同盟国に動揺が広がりそうだ。 ウクライナへの軍事支援に消極的なトランプ氏はゼレンスキー氏について 「最も偉大なセールスマンだ」 「米国に来る度、我々が1000億ドル(約15兆円)を与えている」 と誇張して皮肉る一方 「ウクライナ人を気の毒に思う」 「彼を助けたくないと言っているわけではない」 とも述べた。(共同) 中露を念頭、現状変更に反対 中谷防衛相、NATO会合で連携強化を呼びかけ 2024/10/18 10:04 https://www.sankei.com/article/20241018-FUE3PW4CSZPQ3OS5AGCXDFJ7IQ/ 中谷元・防衛相は17日(日本時間同)、北大西洋条約機構(NATO)とインド太平洋地域のパートナー国との国防相会合に初めて出席した。 中国やロシアを念頭に、力による現状変更の試みに反対し、対抗するための連携強化を呼び掛けた。 「厳しい国際情勢だからこそ、基本的価値と戦略的利益を共有する日本とNATOの協力が重要だ」 と述べた。 ロシアのウクライナ侵略を 「国連憲章の原則が踏みにじられた暴挙だ」 と非難。 日本は引き続きウクライナ支援を続けるとして、自衛隊車両を追加提供する考えを示した。 ウクライナのウメロフ国防相との会談でもこうした方針を伝えた。 会合では 「インド太平洋地域でも力や威圧による一方的な現状変更の試みが強化されている」 と述べ、中国軍が2024年10月14日に台湾を包囲する形で実施した軍事演習に言及した。(共同) NATO国防相会合、ウクライナの加盟で温度差 ゼレンスキー氏の戦勝計画、多難な前途 2024/10/18 9:59 https://www.sankei.com/article/20241018-RVHP6SP63VJIPLKL7CSR6QGYKU/ ブリュッセルで2024年10月18日まで開かれている北大西洋条約機構(NATO)国防相会合は、ロシアに侵略されたウクライナへの 「揺るぎない支援」 が改めて打ち出されたのとは裏腹に、ウクライナのゼレンスキー大統領が2024年10月16日公表の対露戦争計画で求めた 「NATOへの即時無条件加盟への招待」 を巡る加盟国間の温度差が目立ち、前途の多難さを印象付けた。 2024年10月1日に事務総長に就任し、今回初めてNATO会合を主催するルッテ氏は2024年10月17日、 「ウクライナをこれまで以上にNATOに近づける」 と述べるとともに、加盟が実現するまでは、ウクライナの勝利を確実にするため 「あらゆる手立てを講じ続ける」 と強調した。 会合では、初参加のオーストラリアが退役を控えた豪陸軍のM1エーブラムス戦車49両をウクライナに供与すると表明した。 また、加盟国が年間400億ユーロ(6兆5100億円)規模の対ウクライナ軍事支援を続けていくとの目標について、達成されるとの見通しが示された。 一方、ウクライナのNATO加盟を巡っては、エストニアのペブクル国防相やラトビアのスプルーズ国防相が、ゼレンスキー氏の戦勝計画を支持する立場からウクライナのNATO加盟実現を早急に具体化させるべきだと表明した。 ゼレンスキー氏は2024年10月17日、NATO会合に先立ちブリュッセルの欧州連合(EU)首脳会議で演説し、ウクライナのNATO加盟も含めて戦勝計画を今から実行に移せば 「戦争は遅くとも2025年までに終結する」 と主張した。 NATOは2024年7月に米ワシントンで開いた首脳会議で 「ウクライナのNATO加盟は不可逆的だ」 とし、将来のNATO加盟を確約している。 ただし、加盟に向けた実質的な動きは出ていない。 加盟国の間では、NATOの中心国である米国で2024年11月に実施される大統領選の行方を見極めたいとの思惑が強い。 加えて米国とドイツは、現時点でウクライナを加盟させればロシアが反発し、核兵器使用の恐れも含めて戦火が拡大しかねないとの懸念から 「ウクライナの加盟は戦争終結後であるべきだ」 と他の加盟国を説得しているという。 ウクライナが加盟するにしても、他国からの攻撃をNATO全体への攻撃と見なすNATO条約第5条の適用範囲を明確化させるため、ウクライナとロシアとの国境または境界線が明確に確定されていることが加盟の前提となるなど、加盟実現へのハードルは尚高いのが実情だ。 米、攻撃用無人機生産で中国企業に制裁 ウクライナ侵略でロシアが使用 2024/10/18 8:52 https://www.sankei.com/article/20241018-KEX2TZTNYNO5JM5PLNDBZN6L3U/ 米財務省は2024年10月17日、ロシアがウクライナ侵略で使用する長距離の攻撃用無人機の生産に関与したとして、中国などに拠点を置く3企業と1個人に制裁を科した。 米国内の資産が凍結される。 ロシアに武器を直接供給する中国企業が制裁対象となるのは初めてとしている。 ミラー国務省報道官は声明で、ロシア企業の協力の下、中国で生産された無人機がウクライナで重要インフラの破壊や多数の負傷者を生み出していると指摘。 「ロシアに対する軍事的支援には引き続き代償を負わせる」 と警告した。 財務省によると、今回制裁対象となった企業は無人機のエンジン生産に加え、今年2024年初めから無人機の部品となる電子機器の輸出にも関わっていた。 米政権高官らは、中国最高指導部がロシアへの軍事産業支援を進めていると非難している。(共同) 北朝鮮部隊1万人派遣準備 ゼレンスキー氏、露との連携に懸念 NATO国防相会合閉幕へ 2024/10/18 7:56 https://www.sankei.com/article/20241018-AKLNYDTKORI65D3SZWD7XFDSI4/ ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会合は2024年10月18日、ロシアに侵略されたウクライナに対する軍事支援の強化と、ウクライナの将来的なNATO加盟を確認して閉幕する。 2024年10月17日のウクライナ関連会合に出席した同国のゼレンスキー大統領は記者会見で、ウクライナ領内に北朝鮮軍の要員が送り込まれていると指摘し、ウクライナ戦争でのロシアと北朝鮮の連携に強い懸念を示した。 ゼレンスキー氏はウクライナの情報機関が入手した情報として 「北朝鮮がウクライナ領内の露支配地域に戦術要員と将校を送り込んだ」 と述べた。 また、北朝鮮が総勢1万人規模の部隊をロシアとウクライナの露占領地域に派遣する準備を進めているとした。 記者会見に同席したNATOのルッテ事務総長は 「北朝鮮の兵士が(ウクライナでの)戦闘に関与している証拠はない」 と述べる一方で、北朝鮮がロシアにミサイルなどの兵器や機器の供与といった多様な支援を展開しており 「非常に懸念している」 と語った。 ルッテ氏はまた 「中国はロシアの対ウクライナ戦争の決定的な支援者と化した」 と批判。 2024年10月17日の会合に中谷元・防衛相ら日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国の国防相が出席したのを踏まえ、NATO加盟国とインド太平洋地域のパートナー諸国が対中国を含めた幅広い分野で連携を深めていくべきだと強調した。 ルッテ氏は4カ国を交えた会合は 「意義深かった」 とし、防衛産業の生産能力強化、偽情報工作を駆使したハイブリッド戦争への対応、サイバー攻撃対策で協力強化を図るとした。 ゼレンスキー氏は日本からの支援に関し 「日本は本当に力強い相棒だ」 「日本がいなければ生き残れなかった」 と謝意を表明した。 <主張>ウクライナへ派兵 北の脅威をもっと論じよ 社説 2024/10/18 5:00 https://www.sankei.com/article/20241018-7IRDVZ74WBLD7KQSOTUO4KCUJA/ ウクライナのゼレンスキー大統領が2024年10月16日、最高会議(国会)の演説で 「ロシアによる侵略に北朝鮮が参戦している」 と明言した。 2024年10月13日の声明でも 「(北朝鮮からロシアへ)もはや武器だけでなく人が派遣されている」 と指摘していた。 複数のウクライナメディアは、ロシア軍が北朝鮮人で作る3000人規模の部隊を編成し、国境地帯に配備したと報じた。 北朝鮮兵1万人がロシアに派遣されたとの報道もある。 北朝鮮は弾道ミサイルや数百万発の砲弾をロシアに輸出し、ウクライナの戦場で使用されている。 ロシアは否定するが、実際に北朝鮮が派兵までしたのであれば、侵略への加担どころか侵略者になったことになる。 事実なら明白な国連憲章違反であり許されない。 北朝鮮は直ちに将兵を自国に戻し、武器弾薬の輸出も停止すべきだ。 北朝鮮軍の派遣について、カービー米大統領補佐官は 「露軍は毎日1000人超が死傷するなど大きな困難に直面している」 「その中で出てきた」 との見方を示し、露朝の軍事協力に懸念を表明した。 懸念されるのはウクライナへの侵略激化だけではない。 2024年6月に露朝が結んだ 「包括的戦略パートナーシップ条約」 には 「一方が戦争状態になれば、遅滞なく軍事的、またはその他の援助を提供する」 とある。 朝鮮半島有事になれば、ロシア軍の参戦の可能性があるということだ。 北朝鮮は韓国との対決姿勢を強めているが、南北の衝突がロシアを含む日本有事へ拡大することもあり得る。 日本にとって他人事ではない。 青木一彦官房副長官は記者会見でウクライナを巡る露朝軍事協力進展について、ウクライナだけでなく日本周辺の安全保障環境に与える影響の観点から 「深刻に憂慮すべきものだ」 と語った。 だが、石破茂首相や与野党からは危機感の表明や露朝両国への批判はほとんどない。 一体どうしたことか。 どの党も候補者も、日本を守る、国民を守る―と連呼する衆院選の最中であるにもかかわらず、この鈍さは理解に苦しむ。 石破首相は外務、防衛両省に北の派兵の詳細をウクライナ政府に確認するよう指示すべきだ。 その上で関係各国に露朝両国への制裁を呼び掛け、日本自身も急ぎ発動すべきである。 ウクライナ軍前総司令官、早期終戦に否定的 欧米が武器供給せず「勝利の機会失った」 2024/10/17 21:49 https://www.sankei.com/article/20241017-NWWI25AG4NPKZMFMBAT4R2NSEQ/ ウクライナ軍前総司令官のザルジニー駐英大使が2024年10月17日、ロンドンで講演し 「ロシアとの長期戦から抜け出すのは、ほぼ不可能に思える」 と述べ、早期の戦闘終結に否定的な見解を示した。 欧米が2023年、ウクライナに必要な武器を供給しなかったため、勝利の機会を失ったとも指摘した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年10月17日の欧州連合(EU)首脳会議で、対ロシア戦の 「勝利計画」 について演説し、計画に今すぐ着手すれば、2025年中に戦闘終結が可能だと主張した。 ザルジニー氏は軍総司令官だった2023年11月に英誌エコノミストが報じたインタビューで、戦闘が 「膠着状態」 にあると発言。 ゼレンスキー氏が 「膠着ではない」 と否定し、両者間の亀裂が指摘された。 ゼレンスキー氏は2024年2月、ザルジニー氏を解任した。(共同) 米、ウクライナのF16要員養成で若手重視に転換 欧米式訓練に柔軟対応も訓練長期化か 2024/10/17 17:02 https://www.sankei.com/article/20241017-NOBKFZHIQJKIXEQNVC6NXHXDKM/ 米紙ウォールストリート・ジャーナルは17日、ウクライナ空軍に供与された米国製F16戦闘機の操縦士養成に関し、米国が若手に重点を置く方針に転換したと伝えた。 訓練のためにウクライナを離れることが可能で必要な英語能力がある経験豊富な操縦士の不足が理由。 若手の場合、訓練に時間がかかり、F16による防空態勢の強化が遅れる可能性もある。 ウクライナでは2024年8月下旬にF16が墜落し、ベテラン操縦士が死亡した。 この操縦士は通常数年かかる訓練を6カ月で終えて前線に投入されたばかりだったことから、米国などは訓練の在り方を協議していた。 同紙によると、若手の方が欧米式の訓練に柔軟に対応できるとの意見もあるが、F16の訓練課程に進む前に英国とフランスの施設で1年間の基礎的な飛行訓練を終える必要がある。 方針転換前から、ウクライナ空軍が20機のF16と操縦士40人で構成する飛行隊を配備するには、早くとも来年2025年春までかかる見通しだったという。(共同) 米ウクライナ首脳、対露戦勝計画を協議 米は長射程攻撃で慎重維持、「北派兵」懸念共有か 2024/10/17 8:19 https://www.sankei.com/article/20241017-JYTHWXWJ5NIEVM42XJ6VJ2FSXU/ バイデン米大統領は2024年10月16日、ロシアの侵略が続くウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、4億2500万ドル(約636億円)の追加軍事支援を表明した。 ゼレンスキー氏は同日、最高会議(議会)演説で公表した対露戦勝計画を巡る最新状況を説明。 同氏が計画の柱とする米国製長射程兵器による露領内攻撃容認について、米側は慎重姿勢を維持したとみられる。 ウクライナ情勢を巡っては、ロシアに弾道ミサイルなどを供給する北朝鮮が部隊をロシアに派遣したと複数の欧米メディアが報道 ゼレンスキー氏は議会演説で北朝鮮が侵略に 「参戦している」 と表明しており、バイデン氏にも懸念を伝えた可能性がある。 米国家安全保障会議(NSC)のサベット報道官は 「ロシアの代わりに戦う北朝鮮兵士に関する報道に憂慮している」 「事実なら、両国の軍事関係の著しい増強を示すことになる」 と述べた。 また、ホワイトハウスは、バイデン氏が2024年10月17〜18日の日程でドイツを訪問、ショルツ首相らとウクライナや中東情勢などを協議すると発表。 2024年11月にはバイデン氏がウクライナ支援国によるオンラインの首脳級会合を主宰するとも明らかにした。 同月2024年11月の米大統領選に向け、現政権のウクライナ支援姿勢を継承する民主党候補ハリス副大統領と、対露交渉による早期停戦を唱える共和党候補トランプ前大統領との接戦が続いている。 一方でイランや北朝鮮、中国がロシアと軍事的連携を強めており、バイデン氏は支援国の首脳らとの協議を通じ、選挙結果にかかわらず、対露戦勝利に必要な支援をウクライナが確保できるよう、危機意識の共有を図るものとみられる。 NATO国防相会議が開幕へ 日韓など4カ国が初参加 ウクライナの「戦勝計画」など協議 2024/10/17 8:18 https://www.sankei.com/article/20241017-4WFOTPTSMRPXHBJIG7FUA4FQRM/ 北大西洋条約機構(NATO)の国防相会合が2024年10月17日、ブリュッセルのNATO本部で2日間の日程で始まる。 2024年10月19日からイタリア南部のナポリで開かれる初の先進7カ国(G7)国防相会合と合わせ、ロシアに侵略されたウクライナへの軍事支援の推進を確認する。 2024年10月17日の会合にはウクライナのゼレンスキー大統領も出席する。 NATO会合には中谷元防衛相を含め日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国の国防相が初参加する。 NATOのルッテ事務総長は2024年10月16日の記者会見で、日本など4カ国の国防相との協議では防衛産業分野での協力に関して話し合うとしており、増産が急務となっているウクライナ向けの弾薬の供給拡大に向けた連携や、先端技術協力などが議題に上るとみられる。 ルッテ氏は4カ国との協力について 「次の段階として何をするかを描き出すことが重要だ」 と指摘。 日本との関係では 「日本はウクライナとの強い連帯を打ち出している」 「中国の軍備増強についても共通の懸念を抱いている」 と述べた。 ウクライナを巡る討議では、ゼレンスキー氏が2024年10月16日に初公表したロシアに対する 「戦勝計画」 への対応などが主要議題となる。 ルッテ氏は戦勝計画に関し 「ウクライナのNATOへの即時無条件の招待」 などが盛り込まれていることを念頭に 「計画を全面的に支持するとは言えない」 と語り、慎重姿勢を示した。 ウクライナの対ロシア「勝利計画」に慎重姿勢 NATO事務総長 国防相理事会で議題に 2024/10/17 7:37 https://www.sankei.com/article/20241017-FWBDEPL4BZIMJEDZUK32CECGOE/ 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は2024年10月16日、ウクライナのゼレンスキー大統領が公表した対ロシア戦争の 「勝利計画」 について 「私は計画全体を支持しているとは言えない」 と述べ、慎重な姿勢を示した。 ブリュッセルで記者会見した。 勝利計画は、ウクライナのNATO加盟交渉に同国を招待することも要求している。 ルッテ氏は 「深く掘り下げ、その背景を理解しなければならない項目が数多くある」 と指摘。 2024年10月17〜18日に開くNATO国防相理事会で 「間違いなく議題に上る」 と述べた。 加盟国が表明したウクライナ軍事支援が今年前半だけで209億ユーロ(約3兆4千億円)に上るとして、来年も400億ユーロ規模の支援を継続するという目標を達成できるとの見通しを示した。(共同) 防衛産業協力を協議へ NATO、日韓豪NZの国防相と 実務的な関係深める狙い 2024/10/17 7:14 https://www.sankei.com/article/20241017-6NXEMG2KVNIK5I75KRYMQRSMJ4/ 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は2024年10月16日、ブリュッセルで2024年10月17〜18日に開催する国防相理事会に招待した日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国の国防相と 「工業生産や技術革新の協力の在り方について協議する」 と明らかにした。 防衛産業分野の協力を進める。 理事会を前に記者会見した。 NATOは2022年から3年連続で4カ国の首脳を招待しているが、国防相理事会に4カ国の国防相を招くのは初めて。 ロシアのウクライナ侵攻を支援する中国に対する懸念を共有するだけでなく、実務的な協力関係を深める狙いがある。 欧州のNATO加盟国はウクライナに対する弾薬などの軍事支援に注力しているが、防衛企業による生産が追い付かず、供給能力不足の克服が課題となっている。(共同) 米、ロシア領長射程攻撃で慎重姿勢を維持 ウクライナ支援の継続を約束 2024/10/17 7:02 https://www.sankei.com/article/20241017-MQKMTR4H5VNN3LEQGWJOG5C544/ ジャンピエール米大統領報道官は2024年10月16日の記者会見で、ウクライナに米国製長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるかどうかについて慎重な姿勢を維持した。 バイデン大統領はゼレンスキー大統領と電話会談し、4億2500万ドル(約636億円)の追加軍事支援を表明。 来年2025年1月の任期切れまで支援を続けると約束した。 米政府はバイデン氏が2024年10月17〜18日にドイツを訪れ、ショルツ首相とウクライナや中東の情勢を協議すると正式に発表した。 2024年10月11月にウクライナ防衛支援に関する首脳級会合をオンラインで主催するとも明らかにした。 ゼレンスキー氏は電話会談に先立ち、対ロシア戦争の 「勝利計画」 を初めて公表し、長射程兵器によるロシア領内への攻撃容認も強く求めた。 ジャンピエール氏は 「米国の方針は変わっていないし、今後も変わらない」 と述べた。 米国は使用容認が戦況を好転させるとの見方に否定的で、ロシアを過度に刺激しかねないと懸念している。(共同) ゼレンスキー氏、対ロシア戦勝計画を初公表 実現なら「来年中にも終戦」と見通し 2024/10/16 23:28 小野田 雄一の写真 https://www.sankei.com/article/20241016-BQW7TIMJYBL67IRQERZPGMOSGE/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は2024年10月16日、同国最高会議(議会)で演説し、ロシアに対する 「戦勝計画」 を公表した。 これまで計画の一部に言及していたが、全体像を明らかにしたのは初めて。 ゼレンスキー氏は、計画を実現して 「ウクライナが今、強くならなければ、ロシアは更に強大化し、外交(による停戦)を永久に放棄するだろう」 と指摘。 一方、計画が実現されれば2025年来年中にも戦争は終結するとの見通しを示した。 ゼレンスキー氏によると、戦勝計画ではウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への即時かつ無条件の招待を求めた。 その他、 ▽露西部クルスク州の占領地域の維持 ▽再侵略を予防するための欧米諸国と協力した戦略的措置 ▽経済力強化 ▽欧米が供与した長距離ミサイルによるロシア国内への攻撃の解禁 などが盛り込まれている。 NATOへの招待とは、将来的な加盟の確約を事実上求めたものとみられる。 NATO諸国などとの連携を強化することでロシアに侵略継続を断念させ、停戦交渉の場にロシアを引き出したいウクライナの思惑を示した。 戦勝計画の策定は2024年8月下旬にゼレンスキー氏が発表。 これまでに米国や英国、フランス、ドイツ、イタリアに提示し、関与を求めてきた。 ゼレンスキー氏は今月2024年10月17〜18日にベルギー・ブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)首脳会議でも計画を説明する。 ただ、ロシアは、停戦にはウクライナがNATO加盟を断念して 「中立化」 することや、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州の領有権を放棄することが不可欠だと主張。 戦勝計画が実現する前にウクライナを降伏に追い込む思惑だとみられる。 NATO諸国の間でもウクライナのNATO加盟には慎重論が根強く、戦勝計画の実現可能性は不透明だ。 独ショルツ首相、ロシアのプーチン大統領と協議も 戦争終結へ「あらゆること模索」 2024/10/16 23:20 https://www.sankei.com/article/20241016-7TV3NHHSMFL7XE7AZ4YB4NJNIA/ ドイツのショルツ首相は16日、連邦議会での演説で、ロシアとウクライナの戦争終結に向け、ロシアのプーチン大統領との話し合いに前向きな姿勢を示した。 一方で 「ウクライナの頭越しや同盟国の合意なしに決定が下されることは決してない」 とも強調した。 ショルツ氏は、ウクライナへの支持は明確だとした上で 「戦争がいつまでも続かないようにするために、あらゆることを模索しなければならない時が来た」 と述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年10月11日、ベルリンでショルツ氏に対ロシア戦争の 「勝利計画」 を説明。 欧米の支援を得て軍事的優位を固めてロシアを交渉の席に着かせ、ウクライナ主導で和平を受け入れさせることが狙いだとされる。(共同) G7初の国防相会合、伊ナポリで19日開催 ウクライナなど紛争多く安全保障面で連携強化 2024/10/16 18:36 https://www.sankei.com/article/20241016-INA6WJQGFRNJHJMJYIWMUMXWOM/ 日米欧の先進7カ国(G7)は19日、初の国防相会合をイタリア南部ナポリで開催する。 議長国イタリアによると、ロシアによるウクライナ侵略などの紛争が相次ぐ中、安全保障面での連携強化が目的。 ウクライナの防衛支援や緊張が高まる中東情勢が主要議題となる。 イタリア政府関係者は 「会合を通じて、防衛分野でのG7の結束を示す」 と強調。 ウクライナ支援で防衛産業の生産能力が不足した経験を踏まえ、産業基盤の強化もテーマになる。 ウクライナは砲弾など物量で優位に立つロシア軍に対して劣勢を強いられている。 ゼレンスキー大統領が2024年10月今月、英独仏伊の4カ国を訪問した際、各国はウクライナの防空や防衛産業などへの支援を表明。 今回の会合でも支援継続のメッセージを発信するとみられる。 中東情勢を巡っては、イスラエル軍がレバノン南部に地上侵攻し、駐留する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の施設が攻撃を受けた。 G7として対応を議論する。(共同) ロシア、北朝鮮人部隊を編成か 3000〜1万人規模 ウクライナ複数メディア報道 2024/10/16 8:26 https://www.sankei.com/article/20241016-GRWSIK5GKJKE3AFD2BYQYFH72I/ ロシアの侵略を受けるウクライナの複数メディアは15日、露軍が北朝鮮人で構成する部隊を編成し、ウクライナとの国境地帯に配備していると報じた。 ウクライナ軍の情報当局筋の話だとしている。 事実であれば、露軍の損耗拡大を背景とした動きの可能性がある。 部隊に配属された北朝鮮人18人が逃亡し、露軍が捜索しているとの情報があるとも報じている。 現地紙ウクラインスカヤ・プラウダによると、北朝鮮人で構成された部隊の名称は 「特別ブリヤート大隊」。 推定3000人規模だとした。 部隊名はロシアのアジア系少数民族、ブリヤート人に由来するとみられる。 ウクライナの英字紙キーウ・インディペンデントは15日、北朝鮮からロシアに 「兵士1万人」 が派遣されたと欧米側外交筋が話したと伝えた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は最近、北朝鮮がロシアに兵器を供給するだけでなく、実際の戦闘に人員を関与させていると指摘。 複数の欧米メディアも、北朝鮮がロシアに供給した短距離弾道ミサイルの運用に携わる人員を露軍に派遣している他、 「数千人」 の北朝鮮人が露国内で訓練を受けており、年内にも前線に配備される可能性があると伝えていた。 露朝は今年6月、事実上の軍事同盟となる 「包括的戦略パートナーシップ条約」 に署名するなど、安全保障協力を拡大している。 ウクライナ関係「強力に」 ジェトロ、首都キーウで事務所開所式 2024/10/11 10:57 https://www.sankei.com/article/20241011-DCN75SPATZNWDA4OEZSRY2RW3Y/ 日本貿易振興機構(ジェトロ)は10日、ロシアの侵攻が続くウクライナの首都キーウに事務所を設け、中心部のホテルで開所式を実施した。 日本とウクライナの企業関係者ら約280人が出席。 柴田哲男所長は 「両国のより強力な結び付きの始まりとなる」 と挨拶した。 ウクライナ進出を検討中の日系企業10社も参加。 新しい有機肥料の開発に取り組むスタートアップ企業WAKU(岡山県高梁市)の代表取締役CEO姫野亮佑さんは、ウクライナの農業生産法人と実証実験を進めたい考え。 戦闘が続く中でも 「他の企業が入ってくる前に、できるだけ早く進出したい」 と意気込みを語った。 ウクライナの電力会社の男性社員は 「経済は全ての土台」 「発展するほど勝利に近づける」 と日本の支援に謝意を示した。(共同) 露軍、ウクライナ港湾インフラに3カ月で60回攻撃 副首相「食料危機を引き起こす」と非難 2024/10/11 10:50 https://www.sankei.com/article/20241011-VHYYJBTN6ZKYRC7IKTYSPVSSGM/ ウクライナのクレバ副首相は10日、ロシア軍が直近の3カ月で、ウクライナの港湾インフラを約60回攻撃したと明らかにした。 農業大国ウクライナは黒海を通じた穀物輸出を継続しており、クレバ氏は 「ウクライナの輸出能力を破壊するのが狙いだ」 「食料危機を引き起こす挑発だ」 と非難した。 一連の攻撃で約300の港湾施設、車両177台、船舶22隻が破壊されたという。 港湾作業員や船員ら79人が負傷した。 クレバ氏によると、ウクライナは現在40カ国以上に穀物を輸出している。 輸出先には中国、インドネシア、ベトナムといったアジア諸国のほか、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、トルコ、オランダ、スペインが含まれる。(共同) ロシアでアフリカ女性ら200人が無人機製造か 虚偽広告で渡航 監視下で従事 2024/10/11 10:30 https://www.sankei.com/article/20241011-HOOZHSP2HJKR5ACPO74MYM3SNI/ AP通信は10日、無料航空券や接客業などの仕事を約束するソーシャルメディアの広告を見てロシアに渡航したアフリカ出身の女性ら約200人が、ウクライナ侵攻で多用される無人機の製造に従事させられていると、当事者の話を引用して報じた。 APによると、女性はウガンダやルワンダ、ケニアなどアフリカ諸国やスリランカの出身で年齢は18〜22歳。 ロシア中部タタルスタン共和国アラブガの経済特区にある工場で、イラン製の無人機 「シャヘド」 の組み立てに1日12時間従事させられているとした。 ロシア人や中央アジア諸国の学生も働いているという。 女性らは職場や寮で常に監視下に置かれ、約束された賃金も支払われていないと訴えている。 国際人権団体 「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」 によると、ロシアは侵攻継続のため、仕事の内容を十分に説明せず、アフリカやインドから労働者を募集している。(共同) ゼレンスキー氏が英仏首脳と会談 トランプ氏当選を視野に「勝利計画」への支持取り付けへ 2024/10/11 8:58 https://www.sankei.com/article/20241011-DMYT6OAAQ5JKDDYURBLTJ5ES4Q/ ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領は10日、欧州歴訪を開始し、英国とフランスでスターマー英首相、マクロン仏大統領とそれぞれ会談した。 ゼレンスキー氏は歴訪を通じ、各国から軍事支援強化の確約と、戦争終結に向けてウクライナが策定した 「勝利計画」 への支持を取り付けたい考えだ。 英メディアなどによると、ゼレンスキー氏はスターマー氏との会談で、戦勝計画の説明に加え、英国がウクライナに供与した巡航ミサイル 「ストームシャドー」 などの長距離攻撃兵器について露領内に対する使用制限を撤廃するよう改めて要請した。 1日に就任した北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長も会談に同席した。 ルッテ氏が就任後、NATO加盟国を訪れるのは初めて。 ルッテ氏は会談後、記者団に 「ウクライナを支援することは、NATO加盟各国にとって死活的に重要だ」 と訴えた。 戦況については、ロシア軍がウクライナ東部で徐々に前進しており、情勢は 「厳しい」 との認識を示した。 ウクライナによるロシアへの越境攻撃は 「合法的行動だ」 と明言しつつ、長距離兵器の使用制限の緩和の判断は 「供与国次第だ」 と述べるにとどめた。 ゼレンスキー氏は英仏に続いてイタリアとドイツも訪問。 11日のショルツ独首相との会談ではドイツが主導する弾薬の増産などが議題となる見通しだ。 ゼレンスキー氏としては投開票まで1カ月を切った米大統領選でウクライナ支援に懐疑的な共和党のトランプ前大統領が当選した場合を想定し、米欧の主要国との間でウクライナ支援の継続と、ロシアに侵略の利得を与えない形での戦争の終結に向けた合意を固めておきたい思惑がある。 トランプ氏は先月27日にニューヨークでゼレンスキー氏と会談した際、 「戦争は終わらせるべきだ」 「私なら直ちに終結させられる」 と戦いの幕引きに前のめりな姿勢を鮮明にしていた。 これに危機感を強めたゼレンスキー氏が今回の歴訪で改めて支持固めに走ったとみられる。 ただ、バイデン米大統領も含め12日にドイツで予定された米英独仏首脳とゼレンスキー氏との会談は、バイデン氏が米南部を襲ったハリケーンの対応のため出席できないとして見送られ、ゼレンスキー氏としては目算が外れた恰好だ。 「領土放棄してNATO加盟」形式の停戦案報道、ゼレンスキー氏が否定 2024/10/11 8:34 https://www.sankei.com/article/20241011-NMFXYW6N3ZMV3KM6YGTNFODFHM/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は10日、被占領地域の実効支配をロシアに認めるのと引き換えにウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟して安全を確保するという形での停戦案が検討されているという一部メディアの報道について、 「停戦に関する如何なる議論も行われていない」 と否定した。 パリで同日行われたフランスのマクロン大統領との会談後の記者会見での発言としてウクライナメディアが伝えた。 欧州歴訪中のゼレンスキー氏は 「私が停戦を協議するために支援国を訪問していると一部メディアが報じているが、事実ではない」 とも述べた。 ゼレンスキー氏はマクロン氏との会談で、ロシアに対する 「戦勝計画」 を説明し、支援を改めて要請した。 ゼレンスキー氏は同日、訪仏に先立ち英国も訪問。スターマー英首相に戦勝計画を説明した他、NATO加盟を望むウクライナの立場を改めて伝達した。 英紙フィナンシャル・タイムズなど一部メディアは最近、ウクライナや欧米当局者の間で、ウクライナが被占領地域を事実上放棄するのと引き換えに、NATOがウクライナの安全を保証するという形での停戦案が浮上していると報じていた。 ただ、ウクライナは報道を否定。 ロシアも停戦にはウクライナの 「中立化」 が必要だとし、NATO加盟は容認できないとの立場を示している。 一方、ウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」は10日、露軍がウクライナ東部ドネツク州の集落3カ所とルガンスク州の集落1カ所を新たに制圧したと伝えた。 ウクライナ最高会議、戦費調達の増税法案可決 財源確保が課題 2024/10/10 21:06 https://www.sankei.com/article/20241010-D2GLGNSM7BMVJEZ4ZWW4CVUHLA/ ウクライナ最高会議(議会)は10日、戦費調達のための増税法案を賛成多数で可決した。 発効にはゼレンスキー大統領の署名が必要となる。 ウクライナメディアなどが伝えた。 ロシアが2022年2月にウクライナに全面侵攻を始めて以降、ウクライナの国防予算は急増し、ゼレンスキー政権は財源の確保を迫られている。(共同) 露南部にドローン攻撃 ウクライナ、「燃料施設を破壊」と発表 2024/10/10 19:50 https://www.sankei.com/article/20241010-M54NUCMUPBOH7EWAKUTWJ3PT5A/ ロシア南部アディゲ共和国のクムピロフ首長は10日、同共和国の都市マイコープ郊外にドローン(無人機)攻撃があり、住民の避難を実施しているとSNSで発表した。 死傷者はないとした。 ウクライナ軍高官のコバレンコ氏は同日、マイコープ近郊の軍用飛行場の燃料貯蔵施設を破壊したとSNSで発表。 飛行場で爆発が起きた様子を撮影したとする動画も投稿した。 ウクライナ軍は最近、露軍の燃料貯蔵施設や弾薬庫への攻撃を激化。露軍の継戦能力を低下させるための作戦だとしている。 プーチン露大統領、「露朝戦略条約」法案を国会提出 北朝鮮と事実上の同盟締結へ 2024/10/15 8:23 https://www.sankei.com/article/20241015-HTQPRFXU7VNN3LOMIIC3BP4KUM/ ロシアのプーチン大統領は14日、北朝鮮と安全保障協力の拡大などを定める 「包括的戦略パートナーシップ条約」 を批准する法案を露下院に提出した。 条約は、どちらか一方の国が武力攻撃を受ける恐れが生じた場合に即座に協議を行うことや、実際に武力攻撃を受けた場合に相互が軍事支援を行うことなどを規定。 一方が他方に不利益を与える協定などを第三国と結ばないことも定めている。 ロシアは北朝鮮と事実上の軍事同盟を結ぶ形。 ウクライナ侵略で欧米諸国と決定的に対立したロシアは、核兵器開発や人権問題などを巡って同じく欧米と敵対する北朝鮮と関係を深め、欧米に対抗する思惑を改めて鮮明にした。 露朝の関係強化は、両国の軍事的威圧と対峙する日本にとっても脅威となる。 法案は今後、露下院と上院で可決された後、プーチン氏の署名により成立する見通し。 米国やウクライナによると、ロシアは北朝鮮から調達した弾道ミサイルや砲弾をウクライナの戦場で使用。 ロシアは見返りにロケットエンジン技術などを北朝鮮に提供していると観測されている。 露朝間の包括的戦略パートナーシップ条約は、6月に24年ぶりに訪朝したプーチン氏が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記とともに署名していた。 ロシアを退けたアフリカ諸国 国連安保理改革で見せたパワー、中国圧力にもひるまず アイ・ラブ・ニューヨーク 2024/10/11 7:00 https://www.sankei.com/article/20241011-RS6QSZB2EFPH3OOHFHJTIDM53U/ 国連安全保障理事会について、 「改革の緊急の必要性」 を首脳レベルで初めて明記した 「未来のための協定」 の国連総会での採択の成否は予測できなかった。 グテレス事務総長は @交渉決裂 A採択延期 B採択成功 の3種類の演説原稿を持って議場に入ったと聞く。 採択に難色を示したのは、安保理の常任理事国でありながらウクライナへ侵攻し、安保理の対露非難決議案に拒否権を行使して、改革機運を高める契機を作ったロシア。 「反対のための反対」 と批判されたロシアを押し切り、協定案を採択へと導く原動力となったのはアフリカ諸国だった。 交渉筋によると、カメルーン前首相のヤン国連総会議長は採択前夜、緊急会合を招集し、ロシアに寄り添う中国の圧力にも怯まず、協定案は 「可能な限り広範な合意」 を得ているとして修正協議の打ち切りを告げた。 ロシアの更なる修正要求を退け、議場の総意による採択にロシアを従わせたのは、アフリカ54カ国の即時採択を求める立場を訴えたコンゴ共和国代表の演説だったとされる。 採択にはアフリカ諸国と連携して交渉を進めた先進7カ国(G7)の貢献も大きい。 そうは言っても、途上国中心のアフリカ諸国が大国ロシアを押さえ込む場面は、各国が平等に1票を持つ総会が舞台でなければ見られまい。 ロシア外相、日本の常任理事国入りを否定 インドとブラジルは支持、国連安保理改革を巡り 2024/9/29 7:31 https://www.sankei.com/article/20240929-EW55CS2AURN7DG5U3UAP2CCALA/ ロシアのラブロフ外相は28日、ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論で演説し、安全保障理事会改革の必要性を訴えた。 インドとブラジルの常任理事国入りを支持する一方、日本には否定的な見解を示した。 演説でラブロフ氏は 「より公正な世界秩序構成のため、安保理の理事国拡大の議論が重要だ」 と述べ、アフリカ代表の常任理事国入りにも前向きな姿勢を示した。 日本や欧米諸国は 「安保理で過剰に代表されており、追加の席を与える議論すらできない」 と語った。 ウクライナ侵略を巡っては、北大西洋条約機構(NATO)が拡大し、ロシアの安全保障に脅威を与えていると指摘。 侵攻はロシアの安全とウクライナの 「ロシア系住民の保護」 のためだとし、正当化した。 パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘は、米国がイスラエルを支援していると非難した。(共同) 韓国外相、ロシアを批判 北朝鮮接近「違法な武器取引に関わり、嘆かわしい」 2024/9/28 11:01 https://www.sankei.com/article/20240928-LHSKFPBJJNNAZEU37VA5Z3IIC4/ 韓国の趙兌烈外相は27日、ニューヨークでの国連総会一般討論で演説した。 安全保障理事会の常任理事国ロシアが北朝鮮に接近し、同国から弾薬を得る 「違法な武器取引に関わっているのは嘆かわしいことだ」 と厳しく批判した。 約15年に渡り対北朝鮮制裁の履行を監視してきた安保理の専門家パネルの任期延長にロシアが拒否権を行使したため、4月末で活動終了に追い込まれたと訴えた。 北朝鮮の核・ミサイル開発と人権侵害は 「表裏一体だ」 と指摘。 北朝鮮は国民の人権を抑圧し、飢餓に苦しむ国民から資源を搾取して大量破壊兵器を平然と開発しているとも語った。 ごみをぶら下げた風船を韓国側に飛ばすなど 「卑劣なレベルにまで落ちた挑発で朝鮮半島内外の平和と安全を脅かし続けている」 と強調した。(共同) <主張>イランの対露支援 ミサイル供与は許されぬ 社説 2024/9/29 5:00 https://www.sankei.com/article/20240929-TBEW6H4O25NA3BNACJYQFCXFQY/ ウクライナを侵略するロシアに対しイランが弾道ミサイルを供与しているとして、先進7カ国(G7)の外相が 「可能な限り最も強い言葉で非難する」 との声明を発表した。 イランのミサイル供与を巡っては、ブリンケン米国務長官が声明に先立って、 「数週間以内にウクライナで使用する可能性が高い」 との見方を示していた。 米国は、ロシアが入手したのは最大射程約120キロの短距離弾道ミサイルだとしている。 イランのペゼシュキアン大統領は西側の非難に対し、 「(今年7月の)私の就任後はロシアに何も提供していない」 と反論したが、これを額面通りに受け止めるわけにはいかない。 イランは既に攻撃型無人航空機をロシアに大量供与している。 そこに弾道ミサイルが加われば、プーチン露政権のウクライナ攻撃が一段と拡大、激化するのは確実だ。 到底容認できない。 G7声明は 「ロシアはイランの兵器でウクライナ市民を殺害し、重要インフラを攻撃している」 「侵略は国連憲章を含む国際法の露骨な違反だ」 として、イランに対し 「全ての対露軍事支援の即時停止」 を要求した。 また、ブリンケン氏はミサイル供与に関わったとして国営イラン航空、イラン革命防衛隊などに制裁を科したと表明した。 英独仏も 「イランとの2国間航空サービス協定を即時に破棄する措置を取る」 としている。 イラン側に納得できる説明や、それを裏付ける行動がない限り、各国が圧力を強めるのは当然である。 ペゼシュキアン氏は国連総会での演説で、 「対等な立場で協力関係を築く用意がある」 と米国に対話を呼びかけたが、まず問われるのはイランが対外強硬路線をやめて融和姿勢に転じるかどうかだ。 「欧州および国際社会への直接的な脅威」(G7声明) である対露軍事支援に終止符を打たなければ西側諸国との有効な対話は望めない。 米国によると、ロシアはイランへの見返りに核技術などを提供している。 ロシアは北朝鮮に対しても砲弾や弾道ミサイルの供与を受ける見返りに軍事偵察衛星や原子力潜水艦などの技術を提供しているとされる。 日本や欧米などの国際社会は、ロシアが中国を含む強権国家と結ぶ動きを封じるため、さらに連携を強めるべきである。 病院にロシア軍がドローン攻撃 8人死亡 ウクライナ北部スムイ州 2024/9/28 18:01 https://www.sankei.com/article/20240928-DPJEJ4EQT5LPPAXNNPNKPO7IXQ/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は28日、北部スムイ州の病院が同日、露軍のドローン(無人機)攻撃を受け、8人が死亡、11人が負傷したと交流サイト(SNS)で発表した。 「世界はロシアがどこを攻撃しているか注視すべきだ」 「ロシアに和平を強いるのは力だけだ」 と表明した。 ウクライナのクリメンコ内相によると、病院に対する1回目の攻撃で1人が死亡した。 救急隊と警察官による救助・避難活動中に再び攻撃があった。 死者には警察官も含まれているという。 ロシア、送電施設3カ所を攻撃 ウクライナへのインフラ攻撃、冬の電力不足に懸念 2024/9/27 8:12 https://www.sankei.com/article/20240927-CB3XVBOVVNLOBPXNUGONKFLMCA/ ウクライナのシュミハリ首相は26日、ロシア軍が前夜から南部ミコライウ州を含む3カ所の送電施設を攻撃したと発表した。 被害程度は不明だが、シュミハリ氏は 「電力供給停止の予定はなく、ロシアは目的を達成できなかった」 と表明した。 ロシアによるインフラ攻撃が続き、ウクライナでは冬の電力不足の深刻化が懸念されている。 訪米中のウクライナのゼレンスキー大統領は国連総会一般討論での演説などで、ロシアがウクライナの原発への攻撃を計画しているとの見方も示している。(共同) ゼレンスキー氏、戦勝計画を提示 長射程ミサイル攻撃解禁が焦点 バイデン氏説得なるか 2024/9/26 17:31 https://www.sankei.com/article/20240926-6LQX6ONF75OOLDMMOHAVBJB4XI/ ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、米ワシントンでバイデン大統領と会談する。 ロシアの侵略に対する 「戦勝計画」 を提示し、米欧製長射程ミサイルを使った露国内の攻撃容認を求める見通しだ。 プーチン露大統領の報復を懸念して躊躇するバイデン氏を説得できるかが焦点だ。 ■解禁なら戦況好転可能 ウクライナには米英仏が長射程ミサイルを提供する。 ゼレンスキー氏がその使用制限の撤廃を戦勝計画の柱とするのは、民間施設への無差別攻撃を続ける露国内の出撃拠点を破壊できるからだ。 露軍機はウクライナの防空圏外から滑空爆弾などを発射して病院、学校、住宅街を爆撃。冬季に向け発電施設の空爆を激化するのは必至だ。 長射程ミサイルを制限なく使用できれば、より多くの軍事目標が射程に入り、戦況を好転させ、将来の停戦交渉を有利に持ち込む 「ゲームチェンジャーになる」(ゼレンスキー氏) と期待される。 ■バイデン氏は後ろ向き バイデン氏はしかし、ウクライナが殺傷力の高い兵器を要求する度に拒否し高官や欧州首脳に背中を押され決断するパターンを続けた。 新兵器が届く前に露軍が防御を整え時機を逸してきたとの批判は根強い。 今回もプーチン氏は米欧による攻撃とみなすとし、核使用を含む報復を示唆する。 ただし、ウクライナは8月、露西部クルスク州への越境攻撃を敢行。 プーチン氏の 「レッドライン(越えてはならない一線)」 を 「大規模な報復を恐れることなく、越えられると西側に示した」(米紙ワシントン・ポスト) と評価された。 欧米メディアによると、マクロン仏大統領やスターマー英首相は容認に傾くもののバイデン氏と歩調を合わせる意向。 米高官は米紙ウォールストリート・ジャーナルに対し、ウクライナの戦勝計画に 「感銘を受けない」 とし 「軍事支援強化の要求の域を越えていない」 との見方を示した。 バイデン氏は24日、国連総会での最後の一般討論演説で 「ウクライナが公正で永続的な平和を勝ち取るまで、同国への支援を緩めない」 と語ったが、長射程ミサイルを巡る決断には後ろ向きであることを窺わせる。 ゼレンスキー氏は26日に民主党大統領候補ハリス副大統領とも会談。 米メディアによると、共和党候補トランプ前大統領との会談の予定は決まっていない。 中国とブラジルの和平案を批判「現実を無視」 ゼレンスキー氏が国連で演説 2024/9/26 7:12 https://www.sankei.com/article/20240926-ZUT7TIF6PZOQLLONHM5XCN3JYM/ ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ニューヨークでの国連総会一般討論で演説し、自ら唱える和平案 「平和の公式」 への賛同を呼びかけた。 「中途半端な代替案は現実を無視し、ロシアのプーチン大統領に戦争を続ける余地を与える」 と訴え、和平で独自案を出した中国とブラジルを批判した。 ゼレンスキー氏は、ウクライナの犠牲を顧みない代替案は 「戦争を終わらせる代わりに、一時中断するだけだ」 と指摘。 「停戦によってノーベル賞をもらいたい者がいるかもしれないが、プーチンからは災難が降ってくるだけだ」 と述べた。 平和の公式は国連憲章に合致しているとして支持を訴える一方、 「中国とブラジルが平和に向けた代替案を訴える時、狙いは何かとの疑問が生じる」 と述べた。 中国は5月、ブラジルと共に独自提案を打ち出し、和平を話し合う会議にはウクライナだけでなくロシアの同意が必要だと表明した。 ゼレンスキー氏は今月のインタビューで、同案は 「破滅的だ」 と非難している。 ゼレンスキー氏はまた、ロシアがウクライナの原発への攻撃を計画しているとの見方を示した。 ロシアが他国の衛星によって原発の画像や情報を得ているとした。国名は明らかにしなかったが、米ABCテレビのインタビューでは中国の衛星が使われたと主張した。 「ロシアが画像を入手すれば、攻撃する脅威がある」 と述べた。 「ドローン攻撃に核反撃も」 露、核使用条件を拡大へ ウクライナ・欧米に抗戦断念迫る 2024/9/26 6:19 https://www.sankei.com/article/20240926-P2K3K72AVZPV3NTHSVUMN2DWYA/ ロシアのプーチン大統領は25日、国家安全保障会議の高官会合を開き、核兵器の使用指針を定めた国家文書 「核抑止力分野における国家政策の基礎」 を改訂する方針を示した。 改訂の原案も提示した。 それによると、ドローン(無人機)や巡航ミサイルを含む多数の飛行兵器が露領内に侵入した場合、ロシアは核兵器で反撃できると明示。 また、核保有国の支援を受けた非核保有国がロシアを侵略した場合、ロシアに対する合同攻撃とみなすと新たに規定する。 ロシアは事実上、核兵器を使用できる条件を拡大する形。 改訂は2020年以来となる。 ウクライナ侵略を続けるロシアは、ウクライナが欧米製ミサイルによる露国内攻撃の許可を欧米に求める中、核兵器で対抗する姿勢を示して許可を見送らせると共に、ウクライナに露国内へのドローン攻撃を躊躇させる構えだ。 また、ウクライナと同国を軍事支援する欧米諸国に対して核兵器を使用する可能性を改めて示唆して軍事支援を停止させ、抗戦を断念させる思惑もあるとみられる。 プーチン氏は会合で 「政治軍事情勢が劇的に変化しており、ロシアと同盟国に軍事的脅威が生じている」 と主張。 「文書を現状に適合させる」 ことが改訂の目的だと述べた。 更に、今回の改訂によりロシアは同盟国ベラルーシが攻撃された場合にも核兵器で反撃できると定めるとした。 ロシアは 「基礎」 や 上位文書「軍事ドクトリン」 で、核兵器を使用できる条件の1つに 「敵の通常兵器による攻撃で国家の存立が脅かされた場合」 と規定。 この規定に基づき、ロシアがウクライナに核兵器を使用する恐れが懸念されてきた。 しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領は8月に着手した露西部クルスク州への越境攻撃などを例示し、 「ロシアが主張するレッドライン(越えてはならない一線)は虚偽だと判明した」 と指摘。 欧米に供与ミサイルによる露国内攻撃の許可など、より積極的な支援を求めている。 このタイミングでプーチン氏が核使用指針の改訂を公表した背景には、ゼレンスキー氏の言動を押さえ込む思惑もあるとみられる。 ゼレンスキー氏「ロシアが原発攻撃計画」 国連で演説 「核災害につながる」と非難 2024/9/26 0:00 https://www.sankei.com/article/20240926-OU4K2KCEPVJUNDWCACLCZY4GBY/ ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、国連総会一般討論で演説し、ロシアが 「ウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所を攻撃する計画を立てている」 との情報を入手したとして、 「核災害に繋がる」 と厳しく非難した。 冬を迎える 「ウクライナ国民の士気を挫き、降伏させる」 ため、送電網も攻撃目標にしていると訴えた。 演説では、中国とブラジルが今年5月に発表したウクライナ危機の政治解決を謳う和平案を 「決して受け入れない」 と拒絶。 早期停戦を求める小国を取り込み、 「ウクライナを犠牲にして国力を増強させるのはいけない」 と批判した。 ゼレンスキー氏はこれに先立つ24日、ウクライナ侵略に関する安全保障理事会の会合に出席し、プーチン露大統領について 「多くの国際規範やルールを破ってきたので、自ら戦争をやめることはできない」 と強調。 ウクライナの 「戦勝計画」 に基づく 「行動」 によってロシアを和平に追い込む以外に終戦の手立てはないと訴えた。 ゼレンスキー氏は米国滞在中に、バイデン米大統領や11月の米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領と会談し、 「戦勝計画」 への支持を求める予定。 AP通信は25日、共和党候補のトランプ前米大統領はゼレンスキー氏と会う予定がないと報じた。 「平和を強要するのは不可能」 ロシア報道官、ゼレンスキー氏の国連安保理での訴えに反発 2024/9/25 19:51 https://www.sankei.com/article/20240925-SUIDSRJU5JPORJ2C35V4LTRFIU/ ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領が国連安全保障理事会会合でロシアを圧力で追い詰めて平和を受け入れさせる必要性を訴えたことを巡り 「決定的に誤っている」 「ロシアに平和を強要するのは不可能だ」 と反発した。 インタファクス通信が伝えた。 ロシアは平和を支持するとしながらも 「安全保障の基盤確保と特別軍事作戦の目標達成という条件付きだ」 と主張、侵攻を継続する立場を強調した。(共同) イラン大統領、米欧諸国と「協議の準備ある」と国連で演説 核合意再建と協力構築を呼びかけ 2024/9/25 13:06 https://www.sankei.com/article/20240925-OBG735UXV5NZVG7BPAU5YD4SNA/ イランのペゼシュキアン大統領は24日、国連総会の一般討論演説に臨み、イラン核合意を再建するため、2015年の合意に参加した米英仏独中露と 「協議する準備がある」 と表明した。 「対等な立場で有意義な経済、社会、政治、安全保障の協力関係を築く用意もある」 と対立してきた米国に対話を呼びかけた。 米国はイランがウクライナに侵攻したロシアや、パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦うイスラム原理主義組織ハマスを支援していると批判しており、実際に対話に応じるかどうかは不透明だ。 ペゼシュキアン氏は、ガザでの戦闘を巡り 「罪のない人々を殺害している」 とイスラエルを強く非難し、ハマスを擁護する姿勢も見せた。 ロシアによるウクライナ侵略については 「対話による解決」 を訴えた。 イランは米国の制裁で経済が長く低迷し、国民の不満が高まっている。(共同) バイデン氏、ロシアのウクライナ侵略は失敗 中東危機で自制呼びかける 国連一般討論演説 2024/9/25 10:12 https://www.sankei.com/article/20240925-6FNL62AOGNLWRG65D6PYVQTUVE/ バイデン米大統領は24日の国連総会一般討論での演説で、ロシアはウクライナ侵略の 「核心的目的」 を果たせず失敗したと語った。 イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの交戦については 「外交的解決が可能だ」 として双方に自制を求めた。 バイデン氏は、来月7日で1年となる、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの戦闘に関し、停戦と人質解放を巡る交渉の 「合意条件を確定させる時だ」 と早期妥結を求めた。 中国については、不公正な経済慣行や東・南シナ海での威圧に対抗し、台湾海峡の平和と安定を維持すると語った。 アフリカ北東部スーダンの内戦終結も呼びかけた。 また、ハマスとヒズボラを支援するイランの核開発疑惑について 「決して核兵器を手にすることがないようにしなければいけない」 と強調した。 この日はイランのペゼシュキアン大統領も登壇し、2015年のイラン核合意に加わった米英仏独露中と 「協議する用意がある」 と表明した。 核合意が再建されれば 「他の問題についての対話も可能だ」 と述べた。 バイデン氏は来年1月に退任するため、国連演説はこれが最後。 ウクライナについて、 「公正で永続的な平和を勝ち取るまで、支援を終わらせない」 と強調。 ロシアのプーチン大統領は 「ウクライナを破壊しようとしたが、核心的な目的を果たせなかった」 「ウクライナはまだ自由だ」 と米国の支援を誇った。 ウクライナのゼレンスキー大統領は総会議場で、バイデン氏の演説を見守った。 ゼレンスキー氏、ロシアの侵略「話し合いでは収まらない」 国連安保理会合で訴え 2024/9/25 8:51 https://www.sankei.com/article/20240925-A3ZWGFKXVNIWZDRQNQPLNZM6EM/ 国連安全保障理事会は24日、ロシアのウクライナ侵略に関する会合を開いた。 ウクライナのゼレンスキー大統領が出席して 「この戦争は話し合いでは収まらない」 と情勢を説明し、独自の戦勝計画に基づく 「行動」 によってロシアを和平に追い込む以外に終戦の手立てはないと訴えた。 ゼレンスキー氏はバイデン米大統領や、11月の大統領選の民主党候補のハリス副大統領、共和党候補のトランプ前大統領と会談し、戦勝計画への支持を求める予定。 この日の会合では、グテレス国連事務総長も情勢を報告し、2014年のウクライナ南部クリミア半島の一方的な併合に続いて22年2月に始まったロシアのウクライナ全面侵攻は 「明白な国連憲章違反」 と指摘した上で、病院や学校などの民間施設や民間人への組織的攻撃を強く非難した。 ゼレンスキー氏は、プーチン露大統領について 「多くの国際規範やルールを破ってきたので、自ら戦争をやめることはできない」 と分析した。 戦争を終わらせるには 「ロシアを和平に追い込むしかない」 と語った。 プーチン氏には国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪容疑で逮捕状が出ている。 この会合は米国やフランス、日本、マルタ、韓国、英国が開催を求めた。ネベンジャ露国連大使は「西側諸国がまたしてもコンサートの舞台を与えた」などと述べ、ゼレンスキー氏の出席を許可した9月の安保理議長国スロベニアを難じた。 ウクライナ東部の要衝ウグレダル、陥落の危機 ロシア軍が包囲の動き 2024/9/25 8:12 https://www.sankei.com/article/20240925-F4DNIMKTJROOZKXWXKWMH3P4CA/ ロシアの侵略を受けるウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」は24日までに、最激戦地の東部ドネツク州の小都市ウグレダルが露軍に包囲されつつあり、 「戦況が悪化している」 と伝えた。 ディープステートは要因について、同市を守備してきた精鋭部隊、第72独立機械化旅団の交代をウクライナ軍上層部が認めなかった上、練度の低い部隊を増援に派遣したことだとした。 ウクライナメディアによると、同国軍参謀本部出身の軍事専門家セレズニョフ氏は23日、 「ウグレダルは陥落する恐れがある」 と警告した。 米誌フォーブス(電子版)も23日、20カ月にわたりウグレダルを守ってきた同旅団が 「確実に疲弊している」 と指摘。 ウグレダルを包囲して同旅団を孤立させようとする露軍の試みが 「成功しつつある」 と分析した。 同旅団は支援を必要としているが、ウクライナにはそのための予備戦力に乏しいとの見方も示した。 一方、ドネツク州の親露派武装勢力幹部は24日、露国営テレビで 「露軍はウグレダルを挟み撃ちにした」 「ウクライナ軍の交代は事実上、不可能になった」 と主張した。 ウグレダルは州都ドネツクの南西に位置するウクライナ軍の重要防衛拠点の一角。 露軍はウグレダルを制圧し、主目標とするドネツク州全域の制圧につなげる思惑だとみられている。 英首相が党大会で演説 イスラエルとヒズボラに自制要求 移民対策に「本格取り組み」強調 2024/9/25 8:09 https://www.sankei.com/article/20240925-4ZRMFC4O2FLFJNCCMLXRZLOSTQ/ スターマー英首相は24日、中部リバプールで開かれている与党・労働党の年次党大会で演説した。 スターマー氏はイスラエル軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラが国境地帯で互いに攻撃を強めている問題で、双方に 「自制と事態の沈静化」 を促し、事態を全面紛争の瀬戸際から引き戻すよう求めた。 ガザ情勢を巡っては、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザのイスラム原理主義組織ハマスに 「即時戦闘停止」 を求めるとともに、ハマスに対して拘束中の人質の解放を要求した。 その上で、パレスチナ独立国家を樹立してイスラエルと平和的に共存する 「2国家共存」 への取り組みに立ち返るよう要請した。 ロシアに侵略されたウクライナを強固に支援していく方針も改めて示した。 スターマー氏が7月に首相に就任後、党大会で演説するのは初めて。 移民問題については、全体的な移民の受け入れ数と国内労働人口の移民への依存をともに減らしていく方針を打ち出し、不法移民対策にも正面から取り組んでいくと表明した。 一方で、8月に起きた極右勢力による暴動を踏まえ、人種・宗教差別に根差した移民排斥の暴力行為を決して容認しないと強調。 「人種差別は低俗で品位を欠く」 と非難し、聴衆から万雷の拍手を浴びた。 また、財政再建の一環として打ち出した、年金生活者への冬場の暖房費補助の削減などの財政緊縮策が不評を買っていることを踏まえ 「政権が進める幾つかの政策は不人気なのは承知しているが、負担が公平になるよう努める」 と述べて理解を求めた。 その上で、経済の安定化のためには、保守党のスナク前政権下で生じた220億ポンド(約4兆2000億円)規模の財政赤字という 「ブラックホール」 を埋めることが必須だと指摘し、 「短期的に痛みを伴ったとしても、いずれはトンネルの奥に見える光に到達する」 と訴えるなど、楽観的な見通しを強調した。 党大会は25日、向こう1年間の政策方針などを確認して終了する。 「NATO招待」を対露勝利計画に盛り込む ウクライナ高官が表明 2024/9/24 20:51 https://www.sankei.com/article/20240924-5F543NJ4XJOEVLTE2R5QNQMMCE/ 訪米中のウクライナのイエルマーク大統領府長官はニューヨークでの講演で、ゼレンスキー大統領が近くバイデン大統領らに示す対ロシア戦争での 「勝利計画」 について 「公正な平和を実現するために取る措置を明確にする」 と述べた。 ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に招待するとの項目が盛り込まれていると明らかにした。 大統領府が24日発表した。 ウクライナ政府高官が、勝利計画にNATO招待に関する項目が含まれると表明したのは初めてとみられる。 イエルマーク氏は、支援国に 「軍事支援の拡大と加速を要求する」 と語った。 防空システムや無人機、電子戦装置、長射程兵器、砲弾の供与が 「優先リストにある」 と強調した。 また、ウクライナの軍需産業への投資拡大を呼びかけた。 米側が慎重な長射程兵器によるロシア領内攻撃の容認に加え、ロシアの凍結資産をウクライナ支援に活用することの重要性を訴えた。(共同) ゼレンスキー氏、対露戦争「終結に近い」との見方示す 「プーチン氏は恐れている」と強調 2024/9/24 11:22 https://www.sankei.com/article/20240924-PIW2SX24KRIB5NDYKJNQUVU3PY/ ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、訪問先の米ニューヨークでABCテレビのインタビューに応じ、ロシアとの戦争が 「終結に近付いている」 との見方を示した。 勝利に向け欧米各国によるウクライナへの軍事支援強化の必要性を訴えた。 ゼレンスキー氏は国連総会出席などのため22日から訪米中。 26日にはホワイトハウスでバイデン米大統領と会談し、対ロシア戦争終結案 「勝利計画」 を示す。 ABCとのインタビューでは 「我々が考えているよりも和平に近付いている」 と強調。 ウクライナが 「強い立場」 に立たなければ、ロシアのプーチン大統領に戦争をやめるよう迫れないと語った。 ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃を巡り 「プーチン氏は恐れている」 「領土を守りきれないことをロシア国民に晒してしまうからだ」 と話した。(共同) 日本、ウクライナに医療支援 30施設にMRIなど供与 「傷ついた人々に」 2024/9/24 11:09 https://www.sankei.com/article/20240924-OOTJUJAXENMJ7GJFA2N42IHNOI/ ロシアの侵攻が続くウクライナの医療支援のため、日本の無償資金協力でウクライナ全土の30施設に提供が決まったMRIなどの医療機器の供与式が23日、首都キーウ(キエフ)の心臓研究所で開かれた。 松田邦紀駐ウクライナ大使は 「戦時の健康リスクや不安の解消に繋がり、傷付いた人々の治療に役立つよう望む」 とウクライナ語で表明した。 ウクライナ側はリャシュコ保健相が出席し 「ロシアの攻撃から人々を救うための支援に感謝する」 と応じた。 国際協力機構(JICA)を通じた総額約44億円の支援で、CTやMRI、手術用顕微鏡を提供。一部を除き既に供与され、心臓研究所にもMRIが設置された。(共同) ウクライナ軍の露越境攻撃で市民56人犠牲 ロシア主張、ウクライナは反発 2024/9/24 10:57 https://www.sankei.com/article/20240924-YLF6RYTUYROFJLBLZCY3DFF52M/ ロシア外務省でウクライナの攻撃による被害検証を担当するミロシニク特任大使は23日、ウクライナ軍が8月に始めたロシア西部クルスク州への越境攻撃で民間人の死者が56人、負傷者が266人になったと表明した。 ロシア通信が伝えた。 一方、ウクライナ外務省報道官はロイター通信に対し 「現状を見せたいのなら、ロシアは国連と赤十字国際委員会(ICRC)の現場入りを許可すればよい」 と指摘。 民間人を狙っておらず、ロシアの主張は誤りだと反発した。 英国防省は23日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝で物資輸送拠点のポクロウシクまで約8キロ地点にロシア軍がとどまっていると分析。 ウクライナ軍がこの1週間、進軍を遅らせているとした。(共同) 農業・IT・インフラ…日本の経験値に高まる期待 ウクライナ復興支援に動き出す関西企業 2024/9/24 10:00 https://www.sankei.com/article/20240924-OLMZ7SPOUZJ2NINKUDBQX4576Q/ ロシアによる侵略が続くウクライナ。戦後の経済復興を見据え、関西などの日本企業が支援の本格化に向けて動き始めている。 クボタはウクライナの主要産業である農業の復興に向け、必要な農業機械などの提供を行う。 スタートアップ(新興企業)のセレンディクス(兵庫県西宮市)は住宅再建のため、3Dプリンターを活用して短期間で建設する事業を計画。 戦争終結は依然見通せず、現地での本格的な活動は困難だが、停戦後に向けた準備が進められている。 ■人工衛星とAI活用 世界有数の小麦の生産地として知られるウクライナ。 クボタは2月、ウクライナ農業政策・食料省との間で、同国の農業生産力回復のため、農機の提供に向けた覚書を交わした。 ウクライナ側が必要とする情報提供も行う。 ウクライナで農機を民間にリースする事業を支援する国有財産基金とも、協力について覚書を締結している。 ミサイル攻撃などで破壊された住宅の再建も急務だ。 セレンディクスは3Dプリンター住宅の施工を手掛けるトルコ企業と2月に覚書を締結。 プリンターの出力を手掛けるウクライナ企業とも覚書を結び、事業開始に向けた準備が整った。 人工衛星と人工知能(AI)を活用して農地の状況を把握するなどの農業支援を手掛けるサグリ(同県丹波市)は、同業のウクライナ企業と共同で、実証プログラムの推進で協力するための覚書を交わした。 ■政府間で合意 各社の支援は主に、日本とウクライナの両政府間の合意に基づいている。 日本政府は2月19日、ウクライナ政府、経団連、日本貿易振興機構(ジェトロ)との共催で、 「日・ウクライナ経済復興推進会議」 を東京で開催した。 日本側は岸田文雄首相が、ウクライナ側からもシュミハリ首相が来日して出席した。 両国の間で56の協力文書が締結されたほか、新たな租税条約の締結やウクライナ国民向けの査証(ビザ)発給要件の緩和、ウクライナの首都キーウにジェトロの事務所を設置することが発表された。 ジェトロは中長期的に、ウクライナに進出する日本企業に情報提供などを行う。 日本としてウクライナ支援を継続する姿勢を前面に打ち出す狙いがある。 合意された協力案件からは、今後の日本企業によるウクライナ支援の方向性がうかがえる。 それは、インフラ、農業、IT―の3分野への注力だ。 ロシアによる攻撃で、ウクライナでは電力や水道、交通、情報通信など、人々の生活を支える幅広いインフラが破壊されている。 日本は震災復興などの経験が豊富で、インフラ復旧で多くの貢献ができると期待されている。 また農業やITはウクライナの主要産業であり、それらの復興は国の経済回復に大きな推進力になりうる。 特に農業分野でウクライナは、ロシアによる侵攻前の2020年には小麦の輸出量が世界5位、ひまわり油が1位、大麦が2位で、世界有数の農業国として知られる。 ウクライナの農業は現在、農地の破壊や占領に加え、農産物が収穫できても、輸出のための主要港湾がロシア軍により妨害されるなど、極めて困難な状況にある。 ただ、これらの事態が終戦により解消されれば、ウクライナ経済の回復だけでなく、国際的な農産物価格の安定にもつながると期待されている。 ITもウクライナの得意分野だ。 ウクライナのIT産業は、ロシアによる侵攻下でも海外の産業展示会に積極的に出展するなど、活発な活動を続けている。 今後のウクライナの復興の主力となりうる分野だ。 ■米大統領選が焦点 日本企業が戦時下の国に人員を派遣することは、社員の安全上、極めて困難だ。 戦争はロシア側がウクライナ東部での占領地を拡大し、ウクライナ側もロシア領内に越境攻撃するなど、終結の見通しは立っていない。 ウクライナへの最大の軍事支援国である米国で11月に選ばれる新大統領が、ウクライナに対し戦争終結に向けた圧力をかける可能性があり、一旦は停戦が実現する見込みは十分にある。 ただ、停戦が破られ、再び戦闘が発生した場合、企業は事業の途中で撤退を余儀なくされる恐れがあり、危険と隣り合わせの状況は続く。 欧州の戦後復興の歴史などに詳しい立命館大学の田中宏名誉教授は 「戦時中の国に企業が進出することは困難で、更にウクライナは各地の経済状況が大きく異なり、例えば日本企業がキーウでビジネスに成功しても、その事業が他の都市でも成功するとは限らない」 「労働力不足の問題もあり、復興支援やその後の現地での事業展開は、決して容易ではないだろう」 と指摘する。 その上で田中氏は 「ウクライナの戦後復興プロセスは、第二次世界大戦後の日本の経済復興と重なる部分がある」 「日本の回復は製造業が土台となったが、日本が今後、ウクライナでの製造業の発展を後押しすることが出来れば、その復興に更に役立つことができるだろう」 と語った。 英、ウクライナ支援強化へ外務・国防両省合同の専門家チームを設置 ヒーリー国防相が発表 2024/9/24 8:29 https://www.sankei.com/article/20240924-N6SXO6MMWBPPLPJZ5FHNHHKYWA/ ヒーリー英国防相は23日、中部リバプールで開かれている労働党の年次党大会の関連行事で講演した。 ヒーリー氏は、ロシアに侵略されたウクライナへの支援強化に向け、英外務省と国防省の合同による専門家チームの設置を発表した。 ヒーリー氏は、ウクライナの勝利に向けて 「軍事支援以上の取り組みを進める必要がある」 とし、専門家チームは 「軍事や経済、産業、外交など多岐にわたる支援を展開していく」 と述べた。 同氏はまた、ウクライナのゼレンスキー大統領が訪米し、国連総会の場でロシアとの戦争終結に向け策定した 「勝利計画」 の提示を予定していることに関し、 「将来的にウクライナが自国の防衛のために必要な兵器の生産と供与を含めた長期的な支援計画を立てやすくなる」 と語り、歓迎の意向を示した。 勝利計画に関しては、ウクライナ戦争の 「次段階の行方を左右する」 との認識を示し 「ウクライナが戦争の幕を引くと自ら判断するまで、英国は支援を継続していく」 と強調した。 ウクライナにとっての勝利とは 「プーチン(露大統領)が勝つのを徹底的に阻止することだ」 とも指摘した。 ウクライナ、新たにロシア弾薬庫2カ所を攻撃 ゼレンスキー氏「戦争終結早める」 2024/9/22 8:29 https://www.sankei.com/article/20240922-72NXMDZVSRMV5CZBJJCT2LZZTY/ ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍参謀本部は21日、露南部クラスノダール地方と西部トベリ州の露軍弾薬庫をそれぞれ攻撃し、打撃を与えたと発表した。 クラスノダール地方の弾薬庫はロシアの三大弾薬庫の一つだとし、攻撃当時、ロシアが北朝鮮から調達した弾薬2千トンを運び込んだ輸送部隊が敷地内にいたと指摘した。 ウクライナ軍は最近、露軍の兵站を破壊して戦力を低下させるため、露軍の弾薬庫を標的とした攻撃を強化している。 ウクライナ軍参謀本部によると、攻撃にはドローン(無人機)部隊などが参加した。 同国のゼレンスキー大統領は21日のビデオ声明で、弾薬庫には露軍がウクライナ国内への攻撃に使用するミサイルや誘導爆弾が貯蔵されていたとし、 「露軍の攻撃能力を破壊し、戦争終結を早めるものだ」 と述べた。 また、攻撃は国産兵器で行われたとも強調した。 ウクライナ軍が最近実戦投入した新型ドローンが攻撃に使用された可能性がある。 ウクライナ軍は18日未明にもトベリ州の別の弾薬庫をドローンで攻撃。 弾薬庫で大規模な爆発と火災が発生した。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、バルト三国エストニアの軍事情報当局者は20日、 「砲弾75万発分に相当する規模の爆発が起きた」 との見方を記者団に示した。 一方、露外務省のザハロワ報道官は21日、交流サイト(SNS)への投稿で、ウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」にロシアは参加しないと表明した。 ゼレンスキー氏は同サミットを11月にも開催し、ロシアも招待する考えを示してきた。 ロシアの弾薬庫2カ所攻撃 ウクライナ、いずれも火災発生 2024/9/22 6:34 https://www.sankei.com/article/20240922-7MJ34UGK3ZJYNB7VZNC76VE2BI/ ウクライナ軍は20日夜から21日未明にかけて、ロシア南部クラスノダール地方チホレツク地区と、同国西部トベリ州オクチャブリスキーにある弾薬庫を攻撃した。 チホレツク地区の弾薬庫はロシア有数の規模で 「兵站の鍵となる施設の1つだ」 と説明。 北朝鮮の弾薬も運ばれていたと主張した。 いずれの弾薬庫でも火災が発生した。 クラスノダール地方のコンドラチェフ知事はチホレツク地区の非常事態を宣言。 地区から住民約1200人が避難したと発表した。 クラスノダール地方でロシア軍はウクライナ軍の無人機18機を迎撃した。 このうち2機をチホレツク地区で破壊したが、残骸が落下して火災が発生し、爆発物に引火したという。(共同) 次回平和サミット参加せず ロシア外務省情報局長 2024/9/22 6:30 https://www.sankei.com/article/20240922-LUUG6GEDCZP6TIYPFO7C4OYE44/ ロシア外務省のザハロワ情報局長は21日の声明で、6月にスイスで初開催されたウクライナ提唱の和平案を協議する世界平和サミットの第2回会合に 「ロシアの代表が参加する予定はない」 とした。 ウクライナのゼレンスキー大統領が最近、ロシアの代表者も招待して第2回を11月に開く可能性があると述べていた。 ザハロワ氏は第2回会合の目的は 「実現不可能なゼレンスキー氏の提案を押し通し、ロシアに屈服の最後通告を突き付けることにある」 と指摘。 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃し、ゼレンスキー氏が米欧に長距離射程の兵器によるロシア領攻撃の許可を求めているのは 「住民に対するテロの継続だ」 と非難し 「我々はテロリストとは話さない」 と主張した。 ロシアの死傷者1日平均千人超、訓練不十分で増加 英国防省が分析 2024/9/21 7:41 https://www.sankei.com/article/20240921-NZTSMRZSDJNHPOKOFZXG43JACY/ 英国防省は20日、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の1日当たりの死傷者数が増加傾向にあり、平均で千人を超えているとの分析を発表した。 昨年までは多くても900人台だったが、今年5〜8月の4カ月間はいずれも千人以上で、9月も上回る見通し。 十分に訓練を受けていない兵士が砲撃の犠牲になっているとした。 英BBC放送とロシア独立系メディア「メディアゾーナ」は20日、独自調査を基に、2022年2月の侵攻後に確認できたロシア兵の死者数が7万人を超えたと報じた。 一方、ウクライナ国防省は20日、月平均で6500人が新たに軍に入隊していると表明した。 入隊者数は増加傾向にあるとしている。 戦死者が増えているウクライナは兵力不足が深刻で、5月に動員強化法を施行した。 NATO加盟国でロシアと国境を接するエストニアの軍情報機関トップは20日、ウクライナ軍による無人機攻撃の影響で爆発したロシア西部トベリ州の弾薬庫の被害が 「砲弾75万発分の爆発物3万トンだった」 との見方を示した。 ロシアの前線に影響が出る可能性があるとの考えを示した。(共同) バイデン氏、ハリス氏と26日にワシントンで会談へ ゼレンスキー氏が終戦案を説明 2024/9/20 22:14 https://www.sankei.com/article/20240920-BX2PLM35JBJ5NCKWSLQWRNGAFM/ 米ホワイトハウスは19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にワシントンでウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は2人に対ロシア戦争終結案を説明する方針。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定だ。 ゼレンスキー氏はロシアに勝つために必要な米欧製兵器の種類などを伝えた上で、米側が慎重姿勢を崩さない長射程ミサイルによるロシア領攻撃の容認を求める見通し。 バイデン氏とハリス氏は、ウクライナを支援する 「揺るぎない決意」 を表明する考えだ。 ゼレンスキー氏は20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)での記者会見で、戦争終結案の成否は 「バイデン氏の反応にかかっている」 と強調。 戦争終結案に対する判断を年内に示すよう各国に求めた。(共同) 露凍結資産活用でウクライナへ5兆円超支援 EU、協議難航のG7合意実施へ前進 2024/9/20 21:09 https://www.sankei.com/article/20240920-XNYLIS5O6NPHDIBODCQZIPLIQ4/ 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は20日、ロシアの凍結資産の運用益を活用した先進7カ国(G7)によるウクライナ支援のうち、EUが最大350億ユーロ(約5兆6千億円)を分担すると発表した。 支援全体の約8割に相当する。 G7の協議が難航しており、EUとして大部分を担う姿勢を示すことで支援実施へ前進させる。 G7は6月、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援金を融資の形で提供し、ロシアの凍結資産から生じる運用益を返済に充てることを決めた。 融資総額は500億ドル(約7兆2千億円)規模で、ウクライナは返済義務を負わない。(共同) 「岸田外交」集大成の訪米へ バイデン氏とは個別会談 「強固な同盟」を世界に発信 2024/9/20 20:40 https://www.sankei.com/article/20240920-ZU52Y2YRZNL2BNQK4IIMA63WGI/ 岸田文雄首相は21〜23日の日程で訪米し、日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合や国連総会に出席する。 自身の後継を選ぶ自民党総裁選を控え、在任中最後の外遊となる。首相は覇権主義的な動きを強める中国やウクライナ侵略を続けるロシアをにらみ、日米同盟やクアッドなど同志国連携の強化に心血を注いできた。今回の訪米は「岸田外交」の集大成となる。 「これまで取り組んできた外交は世界でも評価が高い」 首相は周辺にそう語り、 「岸田外交」 の成果に強い自負をにじませる。 その基盤となったのが、バイデン米大統領との間で築いた 「かつてないほど強固」 と言われる日米関係だ。 首相は2022年のロシアによるウクライナ侵略を受けて対露政策を転換し、欧米と歩調を合わせた強力な制裁に踏み切った。 このことでバイデン氏は首相への信頼を深め、今年4月には首相を国賓待遇で米国に招いて厚遇。 首相も議会演説で米国を鼓舞するなど、強固な同盟を世界に発信した。 首相同様、バイデン氏も退任が決まっている。 両首脳は今回、バイデン氏の地元の東部デラウェア州ウィルミントンで個別に会談するが、後継政権への申し送りを含め、これまでの取り組みや成果を確認する場となりそうだ。 首相はインド太平洋地域で 「米国頼み」 だった安全保障体制を強化するため、米国の同盟国や友好国との重層的なネットワークの構築にも注力してきた。 代表的なものがクアッドだ。 今回の首脳会合では中国が海洋進出を進める東・南シナ海の情勢や、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮について意見を交わす。 また、違法操業する中国の漁船団の監視に向けた取り組みも発表する見込みだ。 今回の訪米で3年に及んだ岸田外交は幕を下ろす。 ただ与党内では、各国首脳に知己の多い首相が、今後も国際舞台で存在感を保ち続けるとの見方が大勢だ。 自民総裁選で有力候補と目される高市早苗経済安全保障担当相や小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長はいずれも外交経験が乏しく、手腕は未知数だ。 首相周辺は 「誰が首相になっても外交では首相(岸田氏)に頼らざるを得ない」 と話す。 ゼレンスキー氏がバイデン、ハリス両氏と26日に会談 長射程ミサイル攻撃容認要請へ 2024/9/20 10:26 https://www.sankei.com/article/20240920-WPOXYJI6WFIIHJZLVDJC55NJDY/ ジャンピエール米大統領報道官は19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にホワイトハウスで、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は 「戦勝計画」 の詳細を2人に説明し、米欧製の長射程ミサイルを使った露領内の攻撃容認を求める方針だ。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定。 米大統領報道官は声明で、バイデン、ハリス両氏は 「ウクライナが戦争に勝利するまで支援する揺るぎない決意」 を表明するとしている。 最大の焦点は、ゼレンスキー氏が戦勝計画に不可欠とする米欧製長射程ミサイルの使用制限全廃の是非だ。 特に米国が供与する射程約300キロの「ATACMS」について、ゼレンスキー氏は戦況好転の 「切り札」 となると訴え続けてきた。 しかし、プーチン露大統領は、米欧諸国が長射程ミサイルによる露領内の攻撃を容認すれば 「北大西洋条約機構(NATO)諸国とロシアとの戦争を意味する」 と警告。 バイデン政権はロシアの軍事行動のエスカレートを懸念し、容認しない方針を維持している。 一方、トランプ氏は戦争終結が 「米国の利益」 と述べ、再選すればプーチン氏との停戦交渉に動くと表明。 バイデン氏としては11月の大統領選までに、ウクライナへの支援拡大を通じて戦況を極力優位に導きたい思惑があり、容認に傾く可能性もある。 ゼレンスキー氏がバイデン、ハリス両氏と26日に会談 長射程ミサイル攻撃容認要請へ 2024/9/20 10:26 https://www.sankei.com/article/20240920-WPOXYJI6WFIIHJZLVDJC55NJDY/ ジャンピエール米大統領報道官は19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にホワイトハウスで、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は 「戦勝計画」 の詳細を2人に説明し、米欧製の長射程ミサイルを使った露領内の攻撃容認を求める方針だ。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定。 米大統領報道官は声明で、バイデン、ハリス両氏は 「ウクライナが戦争に勝利するまで支援する揺るぎない決意」 を表明するとしている。 最大の焦点は、ゼレンスキー氏が戦勝計画に不可欠とする米欧製長射程ミサイルの使用制限全廃の是非だ。 特に米国が供与する射程約300キロの「ATACMS」について、ゼレンスキー氏は戦況好転の「切り札」となると訴え続けてきた。 しかし、プーチン露大統領は、米欧諸国が長射程ミサイルによる露領内の攻撃を容認すれば 「北大西洋条約機構(NATO)諸国とロシアとの戦争を意味する」 と警告。 バイデン政権はロシアの軍事行動のエスカレートを懸念し、容認しない方針を維持している。 一方、トランプ氏は戦争終結が「米国の利益」と述べ、再選すればプーチン氏との停戦交渉に動くと表明。 バイデン氏としては11月の大統領選までに、ウクライナへの支援拡大を通じて戦況を極力優位に導きたい思惑があり、容認に傾く可能性もある。 露の継戦能力は来年後半に転機 ウクライナ支援の息切れは最悪のシナリオだ 緯度経度 遠藤良介 2024/9/20 9:00 https://www.sankei.com/article/20240920-QJCOWSRSXNJEPLFELAAXGIWRMY/ 11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領が当選すれば、ロシアの侵略に抗うウクライナへの支援が停滞するのではないかと懸念されている。 そうでなくとも欧州諸国では「自国第一」のポピュリズム(大衆迎合主義)勢力が台頭し、ウクライナを取り巻く国際情勢は予断を許さない。 ただ忘れてならないのは、ロシアの軍事力は決して無限でなく、むしろ先行きが見えてきたということだ。 2025年の後半が重大な転機になるという見方が専門家の間では強まっている。 それまでに米欧や日本の支援が息切れするような事態は最悪である。 ロシアはウクライナ侵略戦争で物量戦を展開してきた。 それを支えるのは旧ソ連時代から北大西洋条約機構(NATO)との全面戦争に備えてため込んだ大量の備蓄兵器だ。 ウクライナに投入している戦車や装甲車両の大半は、備蓄を引っ張り出して改修や近代化を施したものである。 昨年12月、ショイグ露国防相(当時)は、軍に納入された戦車が年間で「1530両」に上ったと豪語した。だが、英国際戦略研究所(IISS)の分析によれば、そのうちの8割前後にあたる1180〜1280両は備蓄から賄われたのが現実だ。 2024年、最新主力戦車T90Mの完全な新規生産は23〜28両にとどまると分析されている。 英誌エコノミストが2024年7月に伝えたところでは、露軍が2022年2月のウクライナ全面侵攻後に失った戦車は約3000両、その他の装甲車両は約5000両。 ロシアは2024年2月時点で3200両の戦車を備蓄していたが、その7割は保管状態が悪く、改修はできない可能性が高い。 西側諸国の対露経済制裁により、兵器の改修や製造に必要な電子部品などの調達にも支障が出ている。 エコノミスト誌は、改修に回せる戦車や歩兵戦闘車の備蓄が2025年後半までに枯渇同然になるとの専門家らの見方を紹介した。 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)も2024年2月、 「露軍は2024年後半にピークを迎え、2025年には物的な難題が増す」 との分析を出した。 2025年は備蓄してある戦車や歩兵戦闘車に、より本格的な改修が必要となり、2026年には備蓄がほぼ底をつくという。 露国防省は、2025年の支配地拡大には口径152ミリと122ミリの砲弾が計560万発必要だとしている。 だが、ロシアが2024年生産できるのは約210万発とされ、残りは保管状態の悪い備蓄から引っ張り出すか、イランや北朝鮮からの供与に頼る他ない。 露軍の人的損害も甚大だ。 英国防省によれば、2024年5〜6月の露軍死傷者は1日当たり1200人前後だった。 今のところ、ロシアは高額の報酬で契約兵を補充できているが、いずれペースが落ち、動員も必要になるのではないか。 米国でトランプ氏を支える共和党は概してウクライナ支援に消極的とされる。 2024年4月まで約半年間、共和党議員らはウクライナ支援の緊急予算案が下院で可決されるのを阻んだ。 彼らが反対した理由の1つは、バイデン米政権の支援では 「勝利の道筋が見えない」 ということだった。 だが、少なくとも物量の面でロシアの限界は見えつつある。 イランや北朝鮮、中国がロシアを支えているのに米国がウクライナを見限れば、それはトランプ氏や共和党が唱える「MAGA」(米国を再び偉大に)に反することを認識してほしい。 ゼレンスキー氏「東部でロシア軍の攻撃能力が低下」 戦況改善との認識示す 2024/9/20 8:24 https://www.sankei.com/article/20240920-NFEGJ6EMDJL6DKD54OOVCZKR4Q/ ウクライナのゼレンスキー大統領は19日のビデオ声明で、最激戦地の東部ドネツク州で 「ロシア軍の攻撃能力を低下させることに成功した」 と述べ、劣勢が続く戦況に一定の改善がみられるとの認識を示した。 露西部クルスク州への越境攻撃の結果、約4万人の露軍兵力を同州に引き付けられた上、多数の露軍兵を捕虜にしたとも表明。 これらは戦争の見通しに 「重要な要素」 と指摘した。 ただ、ゼレンスキー氏は、露軍が全域の掌握を狙うドネツク州の小都市ポクロフスクとクラホベ方面で激戦が続いているとし、 「戦況は(ウクライナ軍にとって)非常に厳しいままだ」 と説明した。 一方、露国防省は19日、露軍がクラホベ近郊の集落ゲオルギエフカを制圧したと主張した。 露軍は越境攻撃によりウクライナ軍の予備戦力が手薄になったとみて、ドネツク州で攻勢を強化。 ポクロフスクとクラホベを制圧し、同州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。 ウクライナ北部スムイ州当局によると、州内の老人ホームが19日、露軍の空爆を受け、民間人1人が死亡、12人が負傷した。 ロシア軍への無人機納入10倍に プーチン氏、開発強化強調 2024/9/20 7:06 https://www.sankei.com/article/20240920-OJ2J3VMVAFOC5G7LH4Q56H527U/ ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍に今年納入される無人機は140万機に上り、昨年の14万機の10倍になる計画だと表明した。 「戦場での需要により早く対応した者が勝利する」 とし、ウクライナ侵攻の目的達成に向け、無人機開発強化の方針を改めて示した。 北西部サンクトペテルブルクでの無人機開発に関する会合で語った。 プーチン氏は 「様々な種類の無人機は現代の戦闘で不可欠なものになっている」 と強調。 多目的ロボットなどの開発を通じてロシアの無人機システムの生産ラインは拡大しており、製品の大部分を戦闘の前線部隊に送ると述べた。 2030年までに国内各地に最大48カ所の無人機研究・開発センターを創設するとも語った。 19日は無人機生産施設を視察した。 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍が同日に90発近い誘導滑空爆弾でウクライナを攻撃したと非難。 ウクライナ内務省は19日、ロシア軍の誘導滑空爆弾により北東部スムイ州の老人福祉施設で1人が死亡したと発表した。(共同) ウクライナにインド国営企業生産の砲弾か 友好国ロシア反発も黙認 2024/9/19 21:04 https://www.sankei.com/article/20240919-Z2ZC36EMTRMNVG5L6K4QY5GLTA/ ロイター通信は19日、ロシアの伝統的な友好国インドの国営企業が生産した砲弾が欧州経由でウクライナに渡っていると報じた。 ロシアの抗議にもかかわらずインドは黙認しているという。 印ロ関係に影を落とす可能性がある。 インド国営企業の元幹部や欧州政府当局者らによると、インド製砲弾のウクライナへの供給国にはイタリアやチェコが含まれている。 ロシアのラブロフ外相は7月にインドのジャイシャンカル外相と会談した際、ウクライナがインド国営企業製の砲弾を使っているとして不満を伝えたという。 インド側には、長期化するウクライナ侵攻を軍需産業の好機と捉える見方があるとしている。(共同) 火力発電所のウクライナ移設をEUが計画 リトアニアから 発電能力回復へ努力 2024/9/19 20:23 https://www.sankei.com/article/20240919-EW4EIX7NQFPS5PFH3HJ74VM43Y/ 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのエネルギーインフラ施設を強化するため、リトアニアの火力発電所を解体して部品などを輸送し、ウクライナに移設する計画が進行中だと明らかにした。 ブリュッセルでの記者会見で述べた。 フォンデアライエン氏はウクライナの首都キーウ(キエフ)を20日に訪問し、冬を前に同国のエネルギー事情についてゼレンスキー大統領と協議する考えを示した。 ロシアの攻撃でウクライナの火力発電所の8割が破壊されたとして、同国の発電能力の回復に努める考えを強調した。 また、侵攻を受け凍結されたロシアの資産から得た収益を活用し、ウクライナが冬を乗り切るために約1億6千万ユーロ(約255億円)の支援を実行するとした。(共同) ハリス氏、ワシントンでゼレンスキー氏と会談か 外交経験乏しいイメージ改善の狙い 2024/9/19 13:51 https://www.sankei.com/article/20240919-L6U5EIYCNZKLLL3CGMEA4DURJM/ 米ブルームバーグ通信は18日、民主党大統領候補のハリス副大統領が、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と来週ワシントンで会う計画だと報じた。 ハリス氏はウクライナを支援してきたバイデン大統領の政策を支持する立場。 ゼレンスキー氏との会談で、外交経験に乏しいとの自身のイメージを改善する狙いもある。 ゼレンスキー氏は24日から始まる国連総会の一般討論演説出席のため訪米し、バイデン氏と会談する見通し。 対ロシア戦争終結案を示す方針で、ハリス氏や共和党大統領候補のトランプ前大統領にも伝達したい考え。 トランプ氏はウクライナ支援の継続に消極的で、10日の大統領候補討論会では 「戦争終結が米国の利益だ」 と述べ、双方に妥協を求める姿勢を示した。(共同) ロシアの弾薬庫で大規模火災、住民が避難 ウクライナが無人機攻撃 2024/9/18 19:55 https://www.sankei.com/article/20240918-IHJZ6X6WP5MARFK52ML2HL5MYM/ ロシアの首都モスクワ北西部にあるトベリ州で17日夜から18日未明にかけてウクライナ軍の無人機攻撃があり、地元知事によると、ロシア側の迎撃で撃墜した破片が同州トロペツの弾薬庫に落下し、大規模な火災が発生した。 ロシアメディアは大きな火柱と煙が立ち上る映像を伝えた。 住民が避難したが死傷者の情報はない。 一方、ウクライナメディアによると、ウクライナ北東部スムイ州で17日夜から18日未明にかけ、ロシアが無人機で発電施設を攻撃。 南部ミコライウ州にはロシアの巡航ミサイルが着弾した。 英国防省は17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万人を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線の兵力補充に迫られ、新兵動員を続けていると分析した。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは両軍の死傷者は計約100万人で、ロシア側の死者は約20万人、負傷者は約40万人と報じた。(共同) 米欧兵器の必要量提示 ウクライナの対露戦争終結案判明、ゼレンスキー氏が訪米時に説明へ 2024/9/18 18:52 https://www.sankei.com/article/20240918-U76X42ON3NPULOFNHCXUZL7MEM/ ウクライナのゼレンスキー大統領が今月、バイデン米大統領との会談で提示する対ロシア戦争終結案「勝利計画」の骨格が18日、政府高官の話で分かった。 勝利するために必要な米欧製兵器の種類、数量、納期、使用の狙いを説明し、米側が慎重姿勢の長射程ミサイルによるロシア領攻撃の容認を求める。 また、国産兵器の製造能力増強に向けて軍需産業への投資を要請し、必要額も示す方向だ。 計画の概要が判明したのは初めて。 ウクライナが主導して和平を実現するため、 @軍事 A経済 B政治 C外交 の4分野で対露圧力強化の具体策を提言する。 ゼレンスキー氏は今月、国連総会に出席するため訪米する。 バイデン氏のほか、大統領選の候補のハリス副大統領、トランプ前大統領らにも伝達したい考えで、米国を中心にした支援国がどう応じるかが焦点になる。(共同) 赤十字国際委員会、露に支援活動の保護訴え ウクライナでのスタッフ死亡で 2024/9/18 12:01 https://www.sankei.com/article/20240918-4VTYPN22KRJGVG33G4HYIFXX2Q/ 赤十字国際委員会(ICRC)は17日、スポリアリッチ委員長がロシアの首都モスクワでラブロフ外相らと会談したと発表した。 12日にウクライナ東部ドネツク州でICRCの車両がロシア軍の攻撃を受け、スタッフ3人が死亡したとされることを念頭に、人道支援活動の保護の必要性を強調した。 ICRCによると、スポリアリッチ氏は2日間の滞在中、子どもの権利を担当する大統領全権代表のマリア・リボワベロワ氏や国防省高官らとも面会。 ロシアが拘束したウクライナの捕虜の処遇を評価するため、ICRCが捕虜に接触できるよう協力を求めた。(共同) IMF、ロシア経済に関する審査を無期限停止 加盟国が再開を批判 2024/9/18 10:46 https://www.sankei.com/article/20240918-SN2F6WGLQFPK7AXDOBCPNHVZWU/ タス通信は17日、国際通貨基金(IMF)がロシア経済に関する審査を無期限で停止したと報じた。 IMFはウクライナ侵攻後に停止していた審査の再開を発表していたが、加盟国から批判の声が上がっていた。 IMFは16日にオンライン協議を行い、その後に担当者がロシアを訪問して協議を行う予定だった。 タスによると、IMFは協議に対する技術的な準備不足を理由に、16日に無期限停止をロシア側に伝えたという。 欧米メディアによると、ウクライナを支援する国々は、IMFの審査再開によりロシアとの関係が正常化されたとの印象を与えることになるとして反発していた。(共同) 露軍死傷61万人超、英が分析 前線投入で新兵動員続く 米紙は露死者約20万人と報道 2024/9/18 10:15 https://www.sankei.com/article/20240918-PFSHIRHO2RLZZJHP5CUWJOOOCM/ 英国防省は17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万人を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは両軍の死傷者は計約100万人で、ロシア側の死者は約20万人、負傷者は約40万人だと報じた。 米ニュースサイト、ポリティコは16日、今年2月に解任されたウクライナ軍のザルジニー総司令官が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。 越境後の展開が見えず、越境攻撃は 「賭けだと感じていた」 という。 ザルジニー氏はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。 ウクライナメディアによると、南部ヘルソンで17日、ロシアの無人機攻撃があり1人が死亡した。(共同) 米国連大使、ウクライナの戦争終結提案を評価 「実行可能な計画」と指摘 2024/9/18 9:55 https://www.sankei.com/article/20240918-QH6EB3U2NVMQNJY2UAU3HAUX6Y/ 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は17日の記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領による戦争終結に向けた提案を確認したと明らかにし 「実行可能な戦略と計画だと思う」 と評価した。 米国務省によると、ブリンケン国務長官が11日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した際に、概要の説明を受けた。 近くゼレンスキー氏が提案の詳細について、バイデン大統領に直接説明する予定だという。 ゼレンスキー氏とバイデン氏は、ニューヨークの国連本部で24日から始まる国連総会の一般討論演説に出席する見通しだ。(共同) ウクライナ空軍の幹部「長距離ミサイルが必要」 2024年9月18日 5時30分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240918/k10014584281000.html ウクライナ空軍の幹部がNHKのインタビューに応じ、防空システムが不十分で、市民の犠牲を防ぎきれていないとしたうえで、 「敵の領土や補給拠点、弾薬を破壊する長距離ミサイルが必要だ」 などと強調しました。 ウクライナ空軍の幹部で2024年3月まで報道官を務めたユーリー・イグナト氏は、2024年9月、NHKのインタビューに応じました。 このなかでイグナト氏は、十分な防空システムを保有していないことを課題としてあげ、 「ロシア軍のミサイルが残念ながら都市や住宅地に命中してしまうことが時々ある」 と述べ、市民の犠牲を防ぎきれていないとしています。 そのうえで 「敵の領土や補給拠点、弾薬を破壊する長距離ミサイルが必要だ」 「そうすれば、ロシアの攻撃能力を奪うことができる」 と強調しました。 ゼレンスキー大統領も、アメリカなどが供与する射程の長い兵器の使用制限を撤廃し、ロシア領内への攻撃を容認することが必要だと繰り返し訴えています。 こうした中、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は17日、おととし2月から続くロシアによるウクライナ侵攻で、両国の死傷者の数が合わせて100万人に達したと伝えました。 いずれの国も死傷者の数を公表しておらず、正確な人数の把握は困難だと指摘しながらも、ウクライナ軍はことしはじめの推計で死者8万人、けが人40万人、ロシア軍は欧米の情報機関の推計で死者20万人近く、けが人はおよそ40万人にのぼるとしています。 そのうえで、人口がロシアの4分の1に満たないウクライナにとっては非常に厳しい状況だと指摘しています。 岸田首相、ゼレンスキー氏と23日会談 退任後も政府の支援継続を伝達へ 2024/9/17 19:21 https://www.sankei.com/article/20240917-VWL7X5FEXNPBXKKKN4VZNQJIZM/ 岸田文雄首相が、米ニューヨークの国連本部で開かれる未来サミットへの出席に合わせ、23日にもウクライナのゼレンスキー大統領と会談する方向で調整していることが分かった。 首相を退任しても日本政府としてウクライナ支援を続ける方針を伝える。 複数の外交筋が17日、明らかにした。 会談では、殺傷能力のない防衛装備品の供与や地雷・がれき除去、生活再建、経済復興などの支援を巡り、6月に両首脳が署名した協力協定に基づき着実に取り組む考えを説明。 ロシアが侵攻を続ける限り、厳しい制裁を緩めない意向も示す。 ニューヨークでは国連のグテレス事務総長、先進7カ国(G7)議長国イタリアのメローニ首相、欧州連合(EU)首脳らとの個別会談も調整。 8月に南海トラフ巨大地震の注意情報発表を受けて訪問を中止したモンゴルの首脳とも会談したい考えだ。 カザフ大統領「軍事的にロシアは無敵」 早期停戦求める 2024/9/17 11:01 https://www.sankei.com/article/20240917-7GOUAJNYRJOPVISTSWJW3TL6QA/ 中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンのトカエフ大統領は16日、ウクライナ侵略を続けるロシアについて 「軍事的に無敵だ」 とし、戦闘のさらなる激化は 「人類全体に取り返しのつかない結果を招く」 と述べた。 その上で、各国が提案する和平案を検討した上でまずは停戦し、その後に(ロシアとウクライナの)領土問題について協議すべきだとの考えを示した。 カザフの首都アスタナを訪問したドイツのショルツ首相との会談で発言した。 トカエフ氏はウクライナについて 「カザフと見解相違があったことは一度もない」 「カザフ国民はウクライナ国民や文化に心から好意を持っている」 と述べ、ウクライナを 「ネオナチ国家」 だと主張するロシアとの立場の違いを暗に示した。 トカエフ氏はこれまでも、ロシアがウクライナ侵略に先立って 「国家」 承認したウクライナ東部の親露派支配地域をカザフが国家承認しないと表明。 旧ソ連圏の国境問題は 「平和的手段」 で解決すべきだと訴えるなど、ウクライナ侵略に否定的な立場を示してきた。 ロシア、新たに2集落奪還と主張 越境攻撃下のクルスク州 ウクライナは防御の構え 2024/9/17 10:57 https://www.sankei.com/article/20240917-RV6B63XDRVN7XDH3DZY66D3R5A/ ロシア国防省は16日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州で新たに集落2カ所を奪還したと主張した。 ロシアは今月10日ごろから同州での反撃作戦に着手したとみられ、12日時点で集落10カ所を奪還したと主張していた。 越境攻撃に関し、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、ウクライナの国防当局者が 「ウクライナは占領地域をこれ以上拡大することを計画していない」 「その代わりに塹壕を掘り、陣地を防御している」 と述べたと伝えた。 また、別のウクライナ軍情報当局者が 「露軍はクルスク州での反撃に3万8000人の兵力を投入したが、同州で戦術的成果を挙げるには戦力不足だ」 との認識を示したとも報じた。 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃に着手。 同月下旬時点でクルスク州の集落100カ所と約1300平方キロの面積を掌握したと報告していた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の狙いに関し、 @領土を占領してロシアを交渉に引き出し、譲歩を迫る A最激戦地のウクライナ東部ドネツク州に展開する露軍戦力をクルスク州防衛に回させ、ドネツク州での露軍の圧力を弱める ことなどだと説明した。 これに対し、露軍はクルスク州防衛に予備戦力を投入する一方、主力部隊をドネツク州に維持。 越境攻撃に戦力を投入した結果、ウクライナ軍の防衛線が弱体化したと見て、むしろドネツク州で攻勢を強めている。 ウクライナ軍がクルスク州で露軍の反撃を撃退して占領地域を維持し、露軍をドネツク州での戦闘に注力できなくさせられるかどうかが目下の焦点となっている。 ロシア、イラン製無人機640機で攻撃 ゼレンスキー大統領が発表 2024/9/17 8:01 https://www.sankei.com/article/20240917-ASK7BFERGRKWFMEXNWFU6FA5TA/ ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシア軍が9月前半だけで、イラン製の攻撃型無人機シャヘドを640機以上使って攻撃したと発表した。 ウクライナ空軍によると、ロシア軍は15日夜から16日朝にかけても、56機のシャヘドで北部キーウ州を中心に攻撃。 キーウ州当局者らによると、53機を撃ち落とした。 ウクライナメディアによると、デンマークのポールセン国防相は15日、今年中に米国製F16戦闘機をウクライナに追加提供すると明らかにした。 今夏の供与に続く支援。 追加する機数には言及しなかった。 ウクライナ軍は、デンマークを含む北大西洋条約機構(NATO)加盟国からのF16で防空態勢の強化を急ぐ考えだ。 ゼレンスキー氏は16日、無人システムに特化した軍の部門を設置する法案に署名した。 無人機の活用が戦略的な優先事項だとして重視する考えを強調した。(共同) ウクライナ、ロシア占拠のザポロジエ原発「状況悪化」と非難 IAEA総会が開幕 2024/9/16 22:20 https://www.sankei.com/article/20240916-6WKSEMMRSFKDNCPLIR7SHCRDQQ/ 国際原子力機関(IAEA)の総会が16日、オーストリアの首都ウィーンで開幕した。 ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発についてウクライナは 「状況が悪化している」 などと訴え、ロシアを非難した。 グロッシ事務局長は演説で、戦闘によって原子力事故が起こることに懸念を表明した。 20日までの予定。 一方でロシアは、ウクライナがザポロジエ原発や露西部クルスク州にあるクルスク原発を攻撃したなどと主張した。 ザポロジエ原発は欧州最大で、戦闘に巻き込まれて大事故に繋がることが懸念されている。 関係筋によると、正式に許可されていない軍や人員の原発からの撤退要求などを盛り込んだ決議を探る動きがある。(共同) ロシア軍、150万人規模に 18万人増、プーチン氏が大統領令署名 2024/9/16 21:49 https://www.sankei.com/article/20240916-7IYV2TGXCVL5ZHQ5WLF3NFXGJ4/ ロシアのプーチン大統領は16日、露軍兵士の定員を現行の132万人から18万人増やし、150万人にすると定める大統領令に署名した。 12月1日付で発効する。 ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍兵士の定員拡大は3回目。 ロシアは兵力を増強し、攻勢を強める思惑だとみられる。 ロシアが2022年2月にウクライナへ全面侵攻する前、露軍兵士の定員は約100万人だったが、大統領令により2023年1月から115万人に拡大。 2023年12月には132万人へと再び拡大されていた。 ロシア軍の空爆で1人死亡、42人負傷 ゼレンスキー氏、露国内攻撃の許可改めて要請 2024/9/16 6:25 https://www.sankei.com/article/20240916-YZZ4EDXT3ZLPHAFMGST5VFDZ24/ ロシアの侵略を受けるウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフ市の高層住宅に15日、露軍の誘導爆弾が着弾し、建物の一部が崩壊して火災が発生した。この空爆で少なくとも市民1人が死亡、子供4人を含む42人が負傷した。 ハリコフ市のテレホフ市長が交流サイト(SNS)で発表した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は15日のビデオ声明で、露軍によるこうした被害を防ぐためには、誘導爆弾を投下する露軍航空機やその基地を破壊する必要があると指摘。 欧米諸国に対し、供与した長距離ミサイルによる露国内攻撃を許可するよう改めて求めた。 ゼレンスキー氏は15日に公開された米CNNテレビのインタビューでも 「露軍機はウクライナ東部だけで毎月4000発の誘導爆弾を投下している」 と表明。 「米国が供与ミサイルによる露国内攻撃を許可すれば、他の支援国も同調する」 との考えを示し、米国の許可が不可欠だと訴えた。 一方、米ブルームバーグ通信は15日、英国のスターマー首相が16日にイタリアのメローニ首相と会談し、供与ミサイルによる露国内攻撃の許可問題を協議すると伝えた。 スターマー氏は露国内攻撃の許可に前向きだとされ、米国などにも許可を働きかけている。 米国やドイツなどはロシアとの直接衝突に発展する恐れを懸念し、許可に慎重な姿勢を崩していない。 ウクライナ東部ハリコフで41人負傷 ロシア軍の攻撃、滑空爆弾使用 2024/9/16 1:35 https://www.sankei.com/article/20240916-C6PLZ6SROBIQFDCS6ZCNTRYSIM/ ウクライナ東部ハリコフで15日、ロシア軍の攻撃があり、地元当局者によると、子供を含む41人が負傷した。 滑空爆弾が使われたとみられ、高層の集合住宅が損傷した。 英国防省は14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表した。 ロシア軍の補給を妨害する狙い。 破壊された橋を撮影したとする写真を公開した。 ウクライナ側はクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、ロシア国防省は12日、10集落を奪還したと発表。 ゼレンスキー大統領は12日の記者会見で 「ロシアの反攻が始まった」 との認識を示していた。 ウクライナ南部ザポロジエ州の知事によると、同州グリャイポレの農業関連企業が14日、ロシアの攻撃を受け、従業員ら3人が死亡した。(共同) 越境作戦のクルスク州で橋を連続攻撃 ウクライナ軍、ロシア軍の補給を妨害 2024/9/15 6:40 https://www.sankei.com/article/20240915-IQSFPGZE2FIMZEZ5NOXT2DFZ3I/ 英国防省は14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表した。 ロシア軍の補給を妨害する狙い。 破壊された橋を撮影したとする写真を公開した。 ウクライナ側はクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、ロシア国防省は12日、10集落を奪還したと発表。 ゼレンスキー大統領は12日の記者会見で 「ロシアの反攻が始まった」 との認識を示していた。 ウクライナ南部ザポロジエ州の知事によると、同州グリャイポレの農業関連企業が14日、ロシアの攻撃を受け、従業員ら3人が死亡した。(共同) ウクライナ越境攻撃地域のロシア住民、避難へ「人道回廊」設置を要請 家族らが書簡を公開 2024/9/14 21:27 https://www.sankei.com/article/20240914-4O4KDG7J6BL6PDPWYSITJ7B25E/ ウクライナ軍が越境攻撃で制圧したロシア西部クルスク州スジャに取り残されたロシア人住民の家族らが14日までに、住民避難のための人道回廊設置を求める書簡をロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」(電子版)で公開した。 書簡はロシアのプーチン、ウクライナのゼレンスキー両大統領や赤十字国際委員会(ICRC)に宛てた。 書簡によると、クルスク州のウクライナ軍支配地域には少なくとも698人の住民が取り残され、大半は高齢者。 実際の残留住民はもっと多いとみられるという。 書簡は、11日にロシア軍による反撃が始まり、ウクライナ軍がスジャ防衛を決断すれば 「住民が生き延びられるチャンスはほぼない」 と指摘。 「ロシアとウクライナの当局が住民避難のための交渉を開始するようにお願いする」 と結んだ。(共同) イラン外務省、EUの制裁拡大警告に反発 「露にミサイルを売っているという主張は虚偽」 2024/9/14 19:46 https://www.sankei.com/article/20240914-3BYPEA5MGVPMTDEHXXAMFZTXAI/ イラン外務省報道官は13日、欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表がウクライナに侵攻するロシアに弾道ミサイルを輸出したとして対イラン制裁の拡大を警告したことに反発する声明を発表した。 「イランがロシアに弾道ミサイルを売っているという主張は虚偽だ」 と強調。 「EUは嘘の情報に基づく非難を避けるべきだ」 と指摘した。(共同) ロシア高官のショイグ氏が訪朝、金正恩氏と会談 「朝露の戦略対話深化」と同盟継続を強調 2024/9/14 18:54 https://www.sankei.com/article/20240914-I7OLZK7VHVLWRP624J6F4WYJEQ/ 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は13日、訪朝したロシアのショイグ安全保障会議書記と会談し、 「朝露の戦略対話を引き続き深化させ、互いの安全を守る協力を強化する」 ことで一致した。 党機関紙、労働新聞が14日報じた。 昨年9月13日にロシア極東で露朝首脳会談が開かれて1年の節目で、韓国の専門家からは、 「同盟が一時的ではなく続く意思を強調する狙い」 との分析がある。 金氏の訪露日程を協議した可能性も指摘されている。 英、ウクライナ軍の長射程兵器使用容認を米に要請か ロシア領攻撃、バイデン大統領は慎重 2024/9/14 16:20 https://www.sankei.com/article/20240914-S3LI2SV7QBJOVD3SVN7GVVRVCA/ バイデン米大統領とスターマー英首相は13日、ホワイトハウスで会談した。 スターマー氏は、ウクライナ軍がロシア領内への攻撃に欧米供与の長射程兵器を使えるようにすることを求めたとみられる。 バイデン氏は戦火拡大を招くとして制限撤廃に慎重な姿勢を維持したもようだ。 オースティン国防長官は13日、南部アラバマ州で記者団の質問に答え、長射程兵器の使用がウクライナの勝利に必ずしも結び付かないとの認識を改めて示した。 「我々は戦争が拡大することを望んでいない」 と述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」や米国製地対地ミサイル「ATACMS」を対ロ攻撃に使うことを求めている。 AP通信によると、ストームシャドーは米国製部品を使っているため、ウクライナ軍が長距離攻撃に用いるには米側の承認が必要。(共同) ゼレンスキー大統領、長距離攻撃の認可求める 露部隊の位置「全て把握」 2024/9/14 15:35 https://www.sankei.com/article/20240914-S3JL3CMN2JI5XDBBTOINURUHZA/ ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ウクライナと支援国がロシアの攻撃部隊の位置を 「全て把握している」 と述べ、米欧が供与した長距離射程の兵器を使ったロシア領攻撃を認めるよう改めて訴えた。 「戦争の流れを変え、ロシアに和平を求めさせるために必要だ」 と語った。 欧米の政治家らが参加したキーウ(キエフ)での会合で演説した。 ゼレンスキー氏は通信アプリへの投稿で、ロシアとの捕虜交換で民間人の女性や兵士ら49人が帰還したと発表した。 ウクライナ内務省は、ロシア軍が北東部スムイ州を攻撃し、2人が死亡して9人がけがをしたと発表した。(共同) 英首相、ウクライナの露攻撃で長射程兵器使用容認を要請か バイデン氏は慎重姿勢を維持 2024/9/14 10:06 https://www.sankei.com/article/20240914-QZIQID3N75OEVHXRQHCPUSEOGM/ バイデン米大統領とスターマー英首相は13日、ホワイトハウスで会談した。 報道によると、スターマー氏はウクライナ軍がロシア領内への攻撃に欧米供与の長射程兵器を使うことに前向きで、英国の巡航ミサイル「ストームシャドー」の使用容認を米側に求めたとみられる。 バイデン氏は戦火拡大を招くとして慎重な姿勢を維持したとみられる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は欧米供与の兵器に関し使用制限をなくすべきだと強く要求している。 AP通信によると、ストームシャドーは米国製部品を使っているため、ウクライナ軍が長距離攻撃に用いるには米側の承認が必要。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米側は今後、米国が提供した武器を使わないことを条件に制限撤廃を認める可能性がある。 ロシアのプーチン大統領は 「ロシアと米欧の戦いになる」 と警告し、対抗措置も辞さない構え。 同紙によると、米側はロシアがイランや親イラン組織による中東の米軍への攻撃を支援する恐れがあるとみている。(共同) EUがイランに制裁拡大を警告 ロシアに弾道ミサイル輸出したとして強く非難 2024/9/13 19:56 https://www.sankei.com/article/20240913-7HDMEJGO3RMP3G6WA5HKO36BCI/ 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は13日に声明を発表し、ウクライナに侵攻するロシアに弾道ミサイルを輸出したとしてイランを強く非難し制裁の拡大を警告した。 声明で 「イランの弾道ミサイルは、ウクライナに更なる苦痛と破壊をもたらすために使用される恐れがある」 と指摘。 イランの弾道ミサイルや無人機、航空分野に関与する個人や団体に対し、新たな制裁を検討する考えを示した。(共同) 今年製造の北朝鮮ミサイル、ロシアがウクライナ攻撃に使用 英団体「短期輸出ルート示す」 2024/9/13 12:03 https://www.sankei.com/article/20240913-A4FYA5L2TJD27G3G22EU2RSVGA/ ロシアが今夏のウクライナ攻撃で、北朝鮮で今年製造されたばかりの弾道ミサイルを使用したことが分かった。 英国の民間調査団体「紛争兵器研究所(CAR)」が11日、発表した。 北朝鮮が製造したミサイルをすぐに輸出できるルートを持っていることが示されたとしている。 CARは7〜8月、ウクライナで回収された4つの北朝鮮製ミサイルについて、残骸を分析した。 8月18日にキーウ近郊で見つかったミサイルの部品には、「113」と刻まれているのが確認された。 CARは、この数字は北朝鮮の暦「主体年号」で西暦2024年に当たり、 「今年製造された北朝鮮製ミサイルがウクライナで初めて確認された」 としている。 1月にウクライナ東部で回収された北朝鮮製ミサイルには「112」と刻まれており、CARは昨年製造されたと分析している。 回収された北朝鮮製ミサイルはいずれも、KN23、KN24と呼ばれる短距離弾道ミサイルだった。 ミサイルはウクライナ軍が残骸を回収し、CARはデータ分析を行っている。 ゼレンスキー氏「露軍が反撃開始」 越境攻撃下のクルスク州 戦局の帰趨を左右 2024/9/13 9:35 https://www.sankei.com/article/20240913-3RZZXW3O25NORCUXBIRHDNDHSE/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は12日、自国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州の戦況に関し、 「露軍が反撃行動を開始した」 と述べ、露軍が同州の奪還作戦に着手したとの見方を示した。 露軍の反撃は 「我々の計画通りだ」 とも述べた。 ウクライナの首都キーウ(キエフ)で行われたリトアニアのナウセーダ大統領との会談後の共同記者会見での発言を現地メディアが伝えた。 一方、露国防省は12日、クルスク州で過去2日間に集落10カ所を奪還したと報告した。 ゼレンスキー氏は越境攻撃と露領土占領の狙いについて @ロシアを交渉に引き出して譲歩を迫る A露軍戦力を分散させ、最激戦地のウクライナ東部ドネツク州で露軍の圧力を弱める ことなどだと説明してきた。 プーチン露大統領は今月、占領された領土を奪還する意思を繰り返し表明。越境攻撃が失敗すれば、ウクライナは戦力が枯渇し、ロシアの求める条件で和平交渉に応じざるを得なくなるとの認識も示していた。 露軍はウクライナの狙いに反し、越境攻撃の開始後もドネツク州に主力を維持。 ウクライナ軍は越境攻撃に戦力を投入した結果、ドネツク州の防衛が手薄となり、劣勢が進んでいるとされる。 ウクライナ軍が露軍の反撃を阻止し、クルスク州の占領地域を維持できるかが今後の戦局の帰趨を左右しそうだ。 クルスク州での露軍の反撃を巡っては、露軍の現地部隊司令官が、 「攻勢に転じ、10集落を奪還した」 と主張。 ウクライナや欧米の軍事メディア、米シンクタンク「戦争研究所」なども露軍が同州で反撃に着手したと分析していた。 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃に着手。 8月下旬時点でクルスク州の集落100カ所と面積1300平方キロを掌握したと報告していた。 米、対露長射程兵器の使用容認に前向き 長官「必要に応じ調整」 2024/9/13 8:44 https://www.sankei.com/article/20240913-WGTLLZFFEVKCVCUQHYHOI773I4/ ブリンケン米国務長官は12日、欧米がウクライナに供与した長射程兵器によるロシア領攻撃を容認するかどうかについて 「我々は適応、調整し、ウクライナが必要なものを必要な時に備えられるようにする」 と述べ、前向きな考えを示した。 訪問先のポーランドでの記者会見で答えた。 米国は戦火拡大に繋がるとしてロシア領内への長射程兵器の使用を制限。 ウクライナは、空爆を実施するロシア軍戦闘機が拠点とする露領内の飛行場やミサイル貯蔵庫などを長射程兵器で攻撃する必要があるとし、制限撤廃を求めている。 バイデン米大統領は13日、ワシントンでスターマー英首相と会談し、使用制限の解除を協議する。 ブリンケン氏は11日、ラミー英外相とウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領らと会談した。(共同) 米英外相、供与ミサイルによる露国内攻撃許可の検討約束 ゼレンスキー氏と会談 2024/9/12 10:14 https://www.sankei.com/article/20240912-FDMYKEYFIZKWBNOW45IVGKKWQU/ 米国のブリンケン国務長官と英国のラミー外相は11日、ロシアの侵略を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。 ゼレンスキー氏は、米英から供与された長距離ミサイルによる露国内への攻撃を許可するよう両外相に改めて要請した。 両外相は協議内容を本国に持ち帰り、それぞれバイデン米大統領、スターマー英首相に報告して検討すると約束した。 会談後の共同記者会見での発表としてウクライナメディアが伝えた。 米英外相が今回のキーウ訪問に合わせ、両国が供与した長距離ミサイルによる露国内攻撃の許可を発表するとの事前観測も出ていたが、この問題を巡る協議はなお継続される形となった。 米英外相は同日、それぞれ7億ドル(約1千億円)と6億ポンド(約1100億円)規模のウクライナ追加支援を発表した。 一方、英紙ガーディアンは11日、英国が供与した長距離ミサイル「ストームシャドー」による露国内攻撃の許可を英政府が既に内々で決定したもようだと報道。 米国も非公式に同様の決定をしているとの見方を示した。 ゼレンスキー氏は、ウクライナがロシアに勝利するためには供与ミサイルによる露国内攻撃が不可欠だと主張。 一方、欧米側はロシアを過度に刺激する恐れがあるとし、慎重姿勢を示してきた。 ロシアの戦争犯罪13万7千件、医療従事者100人死亡 ウクライナ指摘 2024/9/12 7:02 https://www.sankei.com/article/20240912-AJID6DDLV5NWPNJFRVA7AT7PII/ ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、首都キーウ(キエフ)での会合で演説し、2022年2月の侵攻以降、ロシアがウクライナで少なくとも13万7千件の戦争犯罪を犯したと指摘した。 民間人への意図的な攻撃や拷問などが含まれる。 リャシュコ保健相は11日、ロシアの侵攻以来、1877の医療施設が被害を受け、100人以上の医療従事者が犠牲になったと発表。 ロシアが前線で救急医療用の車両を狙っていると批判した。 ウクライナ保健省によると、ロシアの攻撃による医療インフラの損害は少なくとも70億ドル(約1兆円)に上るという。 東部ドネツク州検察当局は11日、ロシアの攻撃で民間人2人が死亡したと発表。 非常事態庁は11日、東部ドニエプロペトロフスク州で男性1人が死亡したと表明した。 ロシア国防省は11日、ウクライナ軍が同日未明、黒海に浮かぶ資源掘削リグ「クリミア2」を制圧しようと試みたが、ロシア軍が撃退したと発表した。 掘削リグは元々ウクライナの所有物だったが、14年3月のロシアによるクリミア併合に伴いロシアが接収していた。(共同) 米、ウクライナのロシア領長距離攻撃の検討継続 ブリンケン長官「大統領に報告」 2024/9/12 6:58 https://www.sankei.com/article/20240912-UQ2A65FMINNNLINEVZQQDGZH4Q/ ブリンケン米国務長官とラミー英外相は11日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領らと会談した。 ウクライナ側は、欧米供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう要請した。 ブリンケン氏は記者会見で、バイデン大統領に会談結果を報告するとして、検討を続ける考えを示した。 バイデン米大統領とスターマー英首相は13日にワシントンで会談する予定。 長射程兵器を使った攻撃を容認するかどうかも協議する見通し。 ブリンケン氏は 「我々はウクライナに勝利してほしい」 「米国はウクライナへの防衛支援を主導していく」 と述べ、強力な支援を続けるとアピール。 長射程兵器使用を巡る議論については 「ワシントンに戻り大統領に報告する」 と述べるにとどめた。 ブリンケン氏は会見で、7億ドル(約1千億円)を超えるウクライナ支援策を発表した。 電力インフラ補修、飲料水や医薬品の提供などの人道支援などが含まれるという。(共同) 米、ウクライナのロシア領長距離攻撃の検討継続 ブリンケン長官「大統領に報告」 2024/9/12 6:58 https://www.sankei.com/article/20240912-UQ2A65FMINNNLINEVZQQDGZH4Q/ ブリンケン米国務長官とラミー英外相は11日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領らと会談した。 ウクライナ側は、欧米供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう要請した。 ブリンケン氏は記者会見で、バイデン大統領に会談結果を報告するとして、検討を続ける考えを示した。 バイデン米大統領とスターマー英首相は13日にワシントンで会談する予定。 長射程兵器を使った攻撃を容認するかどうかも協議する見通し。 ブリンケン氏は 「我々はウクライナに勝利してほしい」 「米国はウクライナへの防衛支援を主導していく」 と述べ、強力な支援を続けるとアピール。 長射程兵器使用を巡る議論については 「ワシントンに戻り大統領に報告する」 と述べるにとどめた。 ブリンケン氏は会見で、7億ドル(約1千億円)を超えるウクライナ支援策を発表した。 電力インフラ補修、飲料水や医薬品の提供などの人道支援などが含まれるという。(共同) ロシア軍、クルスク州で反撃開始か、「10集落奪還」と主張 ウクライナ軍が越境攻撃 2024/9/11 18:38 https://www.sankei.com/article/20240911-QQBV2PVCVZPX3AZ4MC3KNQ4DRU/ ロシア軍幹部のアラウディノフ氏は11日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州の一部で露軍が攻勢に転じ、集落10カ所を奪還したと主張した。タス通信が伝えた。露有力オンラインメディア「マッシュ」も同日、露軍が同州で150平方キロの面積を奪還し、ウクライナ軍に制圧された要衝スジャの近郊まで進出したと報道。同州で露軍が本格的な反撃作戦に乗り出した可能性がある。 ウクライナの軍事メディア「ディープステート」も11日、「露軍がクルスク州で積極的な攻勢を行い、ウクライナ軍の状況が悪化している」と報告した。 越境攻撃を巡っては、プーチン露大統領が今月、ウクライナ軍を駆逐して占領地域を奪還する意思を繰り返し表明。反撃の開始が近いとの観測が出ていた。プーチン氏は、越境攻撃が失敗すればウクライナは戦力が枯渇し、和平交渉に応じざるを得なくなるとの見解も示している。 ウクライナ軍は越境攻撃を8月6日に開始。同月下旬までに州内の集落100カ所と面積約1300平方キロを掌握したと発表した。同国のゼレンスキー大統領は越境攻撃と露領土占領の狙いについて、@ロシアを交渉に引き出して譲歩を迫るA露軍の戦力を最激戦地のウクライナ東部ドネツク州から分散させる−ことなどだと説明していた。 露軍はクルスク州に予備戦力を投入してウクライナ軍の前進を防ぐ一方、主力はドネツク州に残し、攻勢を維持している。 中国・王毅外相とショイグ露安保会議書記が会談、意思疎通強化で一致 2024/9/11 12:30 https://www.sankei.com/article/20240911-4DG4DIWDP5JENKPQMTXADLTNCY/ 中国外務省は11日、王毅共産党政治局員兼外相が10日に訪問先のロシアでショイグ安全保障会議書記と会談し、両国の協力関係を確認し、戦略的な意思疎通を強化することで一致したと発表した。 王氏は主要新興国による「BRICS」の関連会合に出席するため、ロシア北西部サンクトペテルブルクを訪れた。 王氏は、10月にロシア中部カザンで開かれるBRICS首脳会議を通じ、 「参加国の相互信頼と協力が深まることを望む」 と強調。 両氏はウクライナ情勢についても意見を交わした。(共同) ウクライナ新兵器「ドラゴンドローン」公表 2200度の溶解鉄降らせる 対露戦投入か 2024/9/11 10:51 https://www.sankei.com/article/20240911-2TAMN7YNA5GI3LY3ZKK2RIR44E/ ロシアと戦うウクライナ軍が、火炎をドローン(無人機)で上空から噴射する新兵器を開発したと明らかにした。 火を吹く竜になぞらえて 「ドラゴンドローン」 と呼ばれる。 米CNNは、火炎について摂氏2200度の溶解金属だと報じた。 ウクライナ国防省は4日、SNSで 「ハリコフ(ウクライナ東部)に向かうドラゴンドローン」 と題した動画を公開した。 森の上を低空飛行しながら火炎を降らせる様子が映っている。 イエルマーク大統領府長官は、夜間飛行した後に爆発するドローンの動画をSNSに投稿し、 「まさにドラゴン」 と書き込んだ。 動画は、軍関連の複数のSNSで発信された。 実戦で使用されたのか否かなど、詳細は明らかにされていない。 CNNによると、溶解金属は、アルミニウム粉と酸化鉄を混合した特殊金属テルミットとみられる。 テルミットは高温で燃えあがり、第二次大戦では焼夷弾として使われた。 ウクライナ軍第60機械化旅団は、 「敵の陣地をこれほど的確に燃やせる兵器はない」 と発信し、森に潜んでいるロシア軍攻撃への投入を示唆した。 新兵器を誇示し、威嚇する狙いとみられる。 テルミットは、ナパーム弾や白リン弾としても使われる。 これらの焼夷兵器は国際法上、軍事標的への使用は禁じられていないが、重度の火傷や呼吸器障害に加え、長期的に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を残すとして、人道団体は規制を求めている。 ウクライナはこれまで、ロシアの焼夷兵器で民間人の犠牲が出たとして非難してきた。 ロシア、安保理でウクライナ駐日大使の靖国参拝を批判「日本の先人と同じ運命たどる」 2024/9/11 9:57 https://www.sankei.com/article/20240911-RR5MRJPW7JPFLHM3C5VNJMELBI/ ロシアのネベンジャ国連大使は10日、ウクライナ侵攻を巡る安全保障理事会の緊急会合で、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が靖国神社を参拝したと指摘し、ウクライナは 「戦争犯罪をなかったことにしようとしている」 と批判した。 ロシアは侵攻の当初から、ウクライナのゼレンスキー政権を 「ネオナチ」 などと呼び、侵攻を正当化してきた。 ネベンジャ氏は、在日ウクライナ大使館が3日にX(旧ツイッター)で、コルスンスキー氏の参拝を公表したと指摘。 軍国主義者やナチスとの戦いが侵攻の目的だと改めて主張し、ウクライナは 「日本やドイツの先人らと同じ運命を辿るだろう」 と述べた。(共同) 米英外相がきょうキーウ訪問 露領へ「ストームシャドー」など長射程兵器使用巡り協議 2024/9/11 7:13 https://www.sankei.com/article/20240911-ROP2GSIOVZLUNFPHCOMZN7XWZU/ 米国務省は10日、ブリンケン国務長官とラミー英外相が11日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れると発表した。 米英外相が揃って訪問するのは異例。 対ウクライナ支援や欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用などを巡り、ゼレンスキー大統領らと協議する。 欧米は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」など長射程兵器の使用制限を求める一方、ウクライナは制限の撤廃を主張している。 13日にはワシントンでバイデン米大統領とスターマー英首相が会談する予定。 ブリンケン、ラミー両氏は首脳会談に先立ち、ウクライナ側と制限の扱いなどを調整するとみられる。 両氏は10日にロンドンで会談し、対ロ制裁、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉などでも意見交換した。 ロシアを支援するイランに、英米が団結して対抗する必要があるとの認識で一致した。(共同) ウクライナのシュミハリ首相、「世界平和サミット」に150カ国超の参加目指す 2024/9/11 6:58 https://www.sankei.com/article/20240911-J5DB66KTGROWNJL5FOQBZLA4V4/ ウクライナのシュミハリ首相は10日の記者会見で、ゼレンスキー大統領が提唱する和平案を協議する 「世界平和サミット」 の第2回会合に150カ国以上が参加することを期待すると述べた。 6月にスイスで開かれた初会合には計100の国・国際機関が代表を派遣しており、参加国の大幅増を目指す。 ロシアは初会合に招かれなかったが、ウクライナは第2回会合にロシアを参加させたい考え。 年内にも開催したい意向だ。 ゼレンスキー政権としては和平案に賛同する国数をできるだけ増やしてロシアに圧力をかけ、自らの望む形で戦争終結を図りたい考えだ。 シュミハリ氏は第2回会合では 「ロシアが和平交渉を望んでいるのか、あるいは望んでいないのかが明らかになるだろう」 とも述べた。 和平案「平和の公式」は、ロシア軍の全面撤退やウクライナ領土の一体性回復など10項目が盛り込まれている。(共同) ラミー英外相、ブリンケン米国務長官と会談、今週共にウクライナ訪問へ 2024/9/10 22:41 https://www.sankei.com/article/20240910-CCIQN2Y64ZNNJBATVX5WFJHX2I/ ラミー英外相は10日、英国を訪問中のブリンケン米国務長官と会談し、ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援などについて協議した。 ラミー氏は会談後の共同記者会見で、ブリンケン氏と共に今週ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問すると明らかにした。 ラミー氏は 「このような合同訪問は10年以上ぶりだ」 と語った。(共同) モスクワ近郊に最大規模ドローン攻撃か 1人死亡、露国防省は東部で4集落制圧と主張 2024/9/10 19:49 https://www.sankei.com/article/20240910-6BPPCTO5KRLUXMQUEWMKIM74R4/ ロシア国防省は10日、同日未明までに首都モスクワ近郊を含む同国各地に大規模なウクライナ軍のドローン(無人機)攻撃があり、計144機を撃墜・無力化したと主張した。 モスクワ近郊では20機のドローンを無力化したとしている。 事実であれば、モスクワ地域を標的としたドローン攻撃としては過去最大規模だとみられる。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、ドローンの一部が州内に落下して火災が発生し、市民1人が死亡、3人が負傷したと指摘した。 ウクライナ軍は最近、露国内の石油精製施設や燃料貯蔵施設などを標的としたドローン攻撃を激化させており、今回の攻撃もこの一環である可能性がある。 露国防省によると、モスクワ州のほか、ウクライナ国境に近い露西部ブリャンスク州やクルスク州、トゥーラ州などの上空でも、それぞれ多数のドローンを撃墜した。 一方で露国防省は10日、全域の支配に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で集落4カ所を制圧したと主張した。 同省は9日にも別の集落1カ所を制圧したと主張している。 タス通信によると、ショイグ露国家安全保障会議書記は10日の国営テレビ番組で、露軍が8月から9月上旬にかけて1000平方キロのウクライナ領を制圧したと述べた。 ショイグ氏はまた、ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃によりドネツク州での露軍の前進を止めようとしたが、失敗したとの認識も示した。 ウクライナ、モスクワ郊外に無人機攻撃 1人死亡、空港一時停止 2024/9/10 16:13 https://www.sankei.com/article/20240910-SFGGUGCFQ5PQLCTJG7J3SPQS6M/ ロシア各地に9日夜から10日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、モスクワ州のボロビヨフ知事によると同州ラメンスコエでアパートが損傷し、女性(46)が死亡した。 負傷者は3人。 ロシア国防省はモスクワ州で20機を撃墜し、ロシア西部や南部を含めて計144機を撃ち落としたと発表した。 この攻撃により首都周辺のドモジェドボやブヌコボなど主要空港では発着が6時間以上にわたり停止した。 ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事は9日、州内の2集落で露軍の攻撃があり、民間人2人が死亡し、3人が負傷したと発表した。 一方、イランが露に短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し 「2国間関係に破壊的な影響を与える」 と警告した。 イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに 「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」 と訴えた。(共同) ロシアの統一地方選、侵攻参加の300人超が当選 当選率は81% 2024/9/10 15:56 https://www.sankei.com/article/20240910-ZSESMDRP2VJCVL65MNUBVNLB3A/ ロシア政権与党 「統一ロシア」 幹部のヤクシェフ氏は9日、ロシア全土で6〜8日に投票が行われた統一地方選で、ウクライナ侵攻に兵士として参加後、同党から立候補した380人のうち約81%の308人が当選したと明らかにした。 ロシア通信などが報じた。 統一ロシア幹部によると、380人のうち55人は州などの議会、48人は市議会、277人は町村議会などの選挙に立候補。 ヤクシェフ氏は8割以上の当選は 「十分に高い」 と評価した。 プーチン大統領は2月下旬の連邦議会への年次報告演説で、侵攻作戦の参加者が 「国や地方自治体、国営企業で主導的な立場に登用されるべきだ」 と主張。 「真のエリートとは国に奉仕する労働者や軍人だ」 とも訴え、侵攻参加者の登用プログラムが3月1日に始動していた。 党幹部のペルミノフ上院議員は 「新たな指導エリート層の形成」 というプーチン氏から提示された課題を党は実現していくと強調した。(共同) ウクライナ、弾道ミサイルの対露供与でイランに警告 「テロ国家に兵器渡す国は罰すべきだ」 2024/9/10 8:15 https://www.sankei.com/article/20240910-5C2B756T25J2NFY4QOKNLVBKGI/ イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し 「2国間関係に破壊的な影響を与える」 と警告した。 イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに 「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」 と訴えた。 英紙タイムズが6日、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じていた。 イラン外務省は 「ウクライナでの戦争に関与していない」 として否定している。 欧米は、ウクライナが露領内を攻撃するのに欧米供与の長射程兵器を使うのを制限。 イエルマーク氏は、露領内のミサイル貯蔵庫を長射程兵器で攻撃することを認めるよう要求した。 国連ウクライナ人権監視団によると、ウクライナでの8月の民間人の死者は少なくとも184人で負傷者は856人になった。 2024年に入ってから月別の死傷者数では、7月に次いで2番目に多かった。(共同) ウクライナは米国とも戦っている バイデン氏には東西冷戦期の「呪縛」 黒瀬悦成 グローバルレビュー 2024/9/9 14:00 https://www.sankei.com/article/20240909-GAUUJYRK7NPJTEM4F7CFCOEY7M/ ロシアに侵略されたウクライナの地上軍部隊が露西部クルスク州への越境攻撃作戦を始めてから6日で1カ月を迎えた。 この作戦がウクライナ戦争の帰結を左右する一大転機にもなると目される中、同国のゼレンスキー政権はロシアとの戦いとは別に、最大支援国の米国から兵器供与とその使用範囲の拡大を引き出すという、勝利を確実にするための切実な外交戦を改めて強いられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は5日放映の米CNNテレビの番組で、東部ドネツク州の重要拠点ポクロフスクの制圧を目指す露軍が 「過去6日間は全く前進していない」 と述べ、越境攻撃が成功しているとの認識を示した。 プーチン露大統領は 「越境攻撃は失敗した」 と主張するものの、自国の領土の制圧を許したことでプーチン氏の権威が揺らいだのは確かだ。 ウクライナの国際軍事筋は、越境攻撃にはプーチン体制転覆という長期的かつ戦略的意図も込められていると指摘する。 ウクライナが今回の作戦を成功させて戦況を打開することは、ロシアの不法な侵略を挫折させる形での和平実現に不可欠だ。 そのためにはウクライナの後ろ盾である米国の支援がカギを握るのは論をまたない。 ところが、バイデン米政権は2022年2月の露軍による侵略開始以降、ウクライナから兵器供与の要請を受ける度に、当初は拒否姿勢を示した上で、結局は同国高官の説得に押され、戦機を逸しかねないタイミングで供与に応じる行動形式を繰り返してきた。 ここ数カ月間、ウクライナは米政権に対し、米国製地対地ミサイル 「ATACMS」(エイタクムス、最大射程約300キロ) の使用制限を撤廃して露国内の軍事目標を自由に攻撃できるよう求めている。 だが、米政権は慎重姿勢を崩そうとせず、ウクライナ軍は露軍に決定的な打撃を与えられずにいる。 背景にあるのは、 「外交通」 とされるバイデン大統領をはじめ米高官に根強く残る、核の均衡に基づく東西冷戦期以来の古典的な核抑止論の 「呪縛」 だ。 プーチン氏はこれまで核使用に言及し、米欧の政策決定者やメディアを一種のパニック状態に陥れることに成功した。 特に、東西冷戦を経験したバイデン氏に関しては、戦争の激化がロシアの核使用、そして米露間の核戦争にエスカレートする事態を恐れて同氏がロシアの核威嚇に屈し、ウクライナに早期の圧倒的勝利をもたらす支援には及び腰になると読み切っていた。 ウクライナ大統領直属の諮問機関 「国立戦略研究所」 のベレスコフ研究員は 「プーチン氏は極めて安上がりな手法でバイデン氏を手玉に取った」 とした上で 「中国はプーチン氏の言動から核威嚇は効果的であるとの教訓を得た」 と指摘し、中国が台湾海峡有事の際に同様の手口で日米の軍事介入を牽制するのは必至だと強調した。 プーチン氏が国際社会から決定的に孤立するリスクを冒してまで核使用に踏み切る可能性は低い。 また、核使用を強行して現行の核抑止の構造と核不拡散体制を崩壊させることは、ロシアにとっても何ら得にはならない。 ゼレンスキー氏は月内に訪米し、バイデン氏にATACMSの使用制限の撤廃を直接求めるという。 ロシアの核を巡る迷妄に捉われた同氏の目を開かせることができるかどうか。 ウクライナの対米外交は正念場を迎えようとしている。(ロンドン支局長) ゼレンスキー氏、「戦勝計画」をトランプ、ハリス両候補に提示へ 軍事支援継続図る 2024/9/9 10:05 https://www.sankei.com/article/20240909-LF2K77OKTNP73AVKNVVYBCSSNI/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は8日のビデオ声明を通じ、国際フォーラム出席のため6日に訪問したイタリアで、ウクライナの 「戦勝計画」 について米代表団と協議したと明らかにした。 その上で、戦勝計画の全てをバイデン米大統領と、11月の米大統領選に出馬する共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領に提示する予定だと表明した。 ゼレンスキー氏は8月下旬、戦勝計画の存在に言及。 ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃や、欧米諸国による長距離ミサイルの供与を通じた対露圧力の強化が計画の一部に含まれていると説明していた。 ゼレンスキー氏は、ウクライナが有利な状態でロシアと停戦するためにはウクライナ支援を主導する米国の協力が不可欠だと訴え、軍事支援の継続や拡大を働きかけたい考えだとみられる。 ゼレンスキー氏は、11月にもウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」を開き、6月の第1回サミットには招待しなかったロシアを参加させる考えを示している。 クルスク州の占領地域や露国内を攻撃できる長距離ミサイルを背景にロシアを交渉の場に引き出し、譲歩を迫る考えだとみられる。 一方、ロシアは招待されてもサミットには参加しないと表明している。 ロシア、ウクライナ東部ポクロフスク近郊の町を制圧と主張 月内に市街戦の予測も 2024/9/9 9:02 https://www.sankei.com/article/20240909-HLBCBJSDBROVJLH3EOWPGOPPNA/ ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスク近郊の町ノボグロドフカを制圧したと主張した。 ウクライナメディアによると、同国の軍事専門家は、早ければ9月中にもポクロフスクを巡る市街戦が始まると予測している。 露軍は過去数カ月間にわたりポクロフスク方面で攻勢を強化。 これまでにポクロフスク方面の複数の集落を制圧したと発表していた。 米シンクタンク「戦争研究所」も8月下旬、露軍がノボグロドフカの中心部を制圧し、ポクロフスク方面で前進したと分析した。 露軍はポクロフスクを制圧し、全域の掌握を狙うドネツク州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官によると、露西部クルスク州への越境攻撃には露軍戦力をポクロフスク方面から引きはがす狙いがあった。 ただ、露軍は主力を同方面に維持。 越境攻撃に予備戦力を投入したウクライナ軍に対し優勢を拡大したと伝えられている。 ロシア攻撃、ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 2024/9/9 6:02 https://www.sankei.com/article/20240909-UHWGV4QGNFNTRA7FE57Q7TDPTQ/ ウクライナ東部ドネツク州の検察当局は8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。 ゼレンスキー大統領は8日、この1週間で、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾は800発以上に上り、イラン製の攻撃型無人機「シャヘド」も約300機発射したと発表した。 ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。 ドネツク州では8日もロシア軍の攻撃で村の女性3人が死亡した。 ロシア国防省は8日、ドネツク州の南東約14キロの集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。 一方、ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 またロシアと隣接するバルト3国のラトビアの国防省は8日、同国東部で7日にロシア軍の無人機が墜落したと発表した。 ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。(共同) ウクライナがロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難 2024/9/8 7:24 https://www.sankei.com/article/20240908-KQFQM7SDPZPB3JP7ZENNF4EATA/ ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 情報筋が明らかにした。数カ所で火災が発生。 州は非常事態を宣言し、住民が避難した。 ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。(共同) 「公正な和平」実現に向けた支援継続を確認 伊ウクライナ首脳会談 2024/9/7 21:27 https://www.sankei.com/article/20240907-B6WSQZGPWJIZDIB6ZELFNSJTI4/ イタリアのメローニ首相は7日、北部チェルノッビオでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。 イタリア首相府によると、メローニ氏はウクライナにとっての 「公正な和平」 実現に向けた支援継続を改めて表明。 ロシアがウクライナの重要インフラ施設への攻撃を強める中、防空支援などの必要性を協議した。 メローニ氏は会談後、チェルノッビオで開催されたフォーラムで演説し 「ウクライナを見捨ててはいけない」 「イタリアの選択は今後も変わらない」 と強調した。 中国とインドに対し紛争解決に向けた役割を果たすように求めた。 ゼレンスキー氏は6日にチェルノッビオに到着し、フォーラムで演説した。(共同) ウクライナ首都キーウに無人機攻撃 議会近くに破片落下 2024/9/7 20:36 https://www.sankei.com/article/20240907-SKWG3VIDMJKOTO5N2YPWLBYB2A/ ウクライナの首都キーウで7日未明、ロシア軍の無人機攻撃があった。 市当局によると、飛来した複数の無人機は全て撃墜されたが、破片が市街地に落下して火災が発生した。 ウクライナの最高会議(議会)は7日、議会の建物の近くに無人機の破片が落下したと明らかにした。 建物に被害はなかった。 市中心部では同日午前3時ごろ、爆発音が連続で響いた。 集合住宅の敷地にも破片が落ちたが、負傷者は報告されていない。 一方、ロシア南部ボロネジ州で7日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、地元からの情報によると撃墜された破片が落下して弾薬庫で火災が発生した。 同州のグセフ知事は火災が発生した地域に非常事態を宣言し、住民の避難が行われている。 ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの東方約35キロの集落カリノベを制圧したと発表した。(共同) イラン、ロシアに短距離弾供与 英紙報道、射程110キロ超 2024/9/7 21:13 https://www.sankei.com/article/20240907-M5ZRL2ND6JJJNGV3DR3HUYS2JY/ 英紙タイムズは6日、ウクライナ軍関係者の話として、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じた。 ウクライナ側は射程110キロ超のイラン製ミサイルとみている。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国も提供を確認しており、欧州など同盟国に通知済みだという。 イランはロシアに攻撃型無人機「シャヘド」を提供しており、ウクライナ侵攻で多用されている。 WSJによると、欧州高官は 「これで終わりではない」 と述べ、より射程が長いミサイルを保有するイランのロシアへの武器供与が続くとみている。 国営イラン通信は7日、イラン国連代表部がミサイル供与の報道を否定したと報じた。 ウクライナ外務省は7日、ミサイル供与の報道について 「深刻な懸念を表明する」 との声明を発表し、イラン指導部に対し、いかなる兵器もロシアに提供しないよう求めた。(共同) ゼレンスキー氏、戦争終結へ対露圧力必要と訴え 米国防長官は長射程兵器の使用制限撤廃に慎重 2024/9/7 18:32 https://www.sankei.com/article/20240907-67V5OLU5CBOKXNXS3T3VH46F7I/ ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、自国の勝利による戦争終結に向けてロシアを交渉の席に着かせるには、各国が連帯してプーチン大統領に圧力をかける必要があると述べた。 対露交渉に備え、ウクライナは軍事的優位を確保しなければならないとも強調。 欧米供与の長射程兵器による露領内への攻撃を、欧米は容認すべきだと訴えた。 イタリア北部チェルノッビオで開かれたフォーラムで演説した。 米国のオースティン国防長官は6日、訪問先のドイツで記者会見し、長射程兵器の使用制限撤廃に慎重な姿勢を崩さなかった。 「ウクライナは無人機などで露領内を攻撃する能力を既に持っている」 と述べた。(共同) ガザやウクライナの紛争当事国首脳ら出席か 国連総会一般討論 2024/9/7 16:45 https://www.sankei.com/article/20240907-KIVQQ47X3RIPFKZKV4OE2DN77Q/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 昨年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定。 実現すれば、ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが集う異例の機会になる。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 総会に合わせ、安全保障理事会は25日に世界的な紛争を協議する首脳級会合を開催する。 議長国スロベニアは、ネタニヤフ氏やアッバス氏、ゼレンスキー氏らが顔を突き合わせて議論し、ガザ、ウクライナ両紛争の解決の足掛かりになることを期待している。(共同) 「6万8000人の露軍戦死者を確認」英BBC報道 「実際はさらに多い」と指摘 2024/9/7 16:42 https://www.sankei.com/article/20240907-N2DBBBSIRNLSHH6U4CX2IEFNPU/ 英BBC放送は6日、ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍で約6万8000人の戦死者を確認したと伝えた。 露各地の自治体トップの発表や地方メディアの報道、遺族による交流サイト(SNS)への投稿など公開情報のみを集計したもので、BBCは 「実際の戦死者数はこれより更に多い」 と指摘した。 BBCはウクライナ侵略に関し、露独立系メディアと共同で露軍の戦死者数を追跡してきた。 BBCによると、露軍で戦死が確認されたのは6万8011人。 戦死者の分類では、 ▽露国防省と契約した契約兵=1万3348人 ▽自発的に従軍した志願兵=1万3152人 ▽恩赦を約束されて軍に入隊した囚人兵=1万3037人 ▽予備役から招集された動員兵=8797人 ▽民間軍事会社の兵士=2586人 ▽分類不能=1万7091人 となった。 ロシア軍とウクライナ軍の戦死者数は判然としていない。 露国防省は自軍の戦死者について、2022年9月に5937人だと主張して以降、言及を避けている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月、自軍の戦死者を3万1000人だとする一方、露軍の戦死者は18万人だとした。 米紙ニューヨーク・タイムズは2023年8月時点で、米国が露軍の戦死者を最大12万人、ウクライナ軍の戦死者を7万人と推計していると伝えた。 ウクライナに連帯表明 中国の対露輸出にも懸念 イタリアでG7下院議長会議 2024/9/7 12:19 https://www.sankei.com/article/20240907-P6INNAUXKNOMJEY6MVAGMUX5N4/ 先進7カ国(G7)下院議長会議が6日、イタリア北部ベローナで開かれ、ロシアの侵略戦争に対峙する 「ウクライナと無条件に連帯する」 との共同宣言を発表した。 中国から軍事転用可能な物品がロシアへ輸出されていることにも 「強い懸念」 を表明した。 日本からは額賀福志郎衆院議長が、ウクライナからも最高会議(議会)のステファンチュク議長も参加した。 イタリアのメローニ首相はオンラインで演説し、ウクライナ支援について 「公正で恒久的な平和が達成されるまで継続される」と強調した。 また、会議では人工知能(AI)を巡る問題も主要議題となった。 共同宣言では、生成AIを使った 「ディープフェイク」 などが選挙で悪用されないよう 「特別な注意を払い続けなければならない」 と指摘した。(共同) ブリンケン国務長官、ウクライナ新外相と電話会談 米国の軍事・復興支援継続を確認 2024/9/7 10:33 https://www.sankei.com/article/20240907-7INP5ETF25MTTKN3EJ2U7FUNOE/ ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナのシビハ新外相と電話会談し、ロシアの侵略に対抗するための軍事支援のほか、経済復興を後押しする取り組みを継続する考えを強調した。 今月の国連総会に合わせて予定されるウクライナ関連イベントでの連携も確認した。(共同) 国連総会演説 ネタニヤフ首相、アッバス議長、ゼレンスキー大統領 紛争当事国首脳らが出席か 2024/9/7 10:32 https://www.sankei.com/article/20240907-ZGI2WKDWAVIALCPCB2QU7BXYOA/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが顔を揃える異例の機会になる可能性が高まった。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 2023年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定する。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 最新の演説者リストによると、初日の24日には開催国米国のバイデン大統領が登壇し、同日中にイスラム原理主義組織ハマスを支援するイランのペゼシュキアン大統領も演説する。 最終日の30日には北朝鮮の国連代表部の演説が予定され、金星(キム・ソン)国連大使が登壇するとみられる。(共同) イランがロシアに数百発の弾道ミサイル供与 米紙報道、ウクライナへの脅威拡大 2024/9/7 8:25 https://www.sankei.com/article/20240907-6TWXDOV4EFK5RMUNBVMXPXYCTQ/ 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、ウクライナ侵略を続けるロシアにイランが数百発規模の短距離弾道ミサイルを供与したと伝えた。 米国と欧州の当局者の話だとした。 米国が最近、このことを同盟国に通知したという。 同紙によると、イランの国連代表部の報道官はロシアへのミサイル供与を否定した。 ウクライナでは最近、露軍による大規模ミサイル攻撃が相次ぎ、防空システム不足などで多数の民間人が死傷している。 イランからロシアへのミサイル供与が事実であれば、ウクライナにとって更なる脅威となる。 ロシアは従来、イランから自爆ドローン(無人機)を調達する一方、北朝鮮から砲弾や弾道ミサイルを調達してきたとされる。 ロシアはいずれも否定している。 先進7カ国(G7)は今年3月、イランに対し、ロシアに弾道ミサイルなどを供与した場合は制裁を科すと警告。 ただ、複数の欧米メディアは最近、イランがロシアへの弾道ミサイルの輸送を開始する兆候があると報じていた。 「ロシア兵に同情」批判 ウクライナ、映画祭で物議「恥ずべきこと」 2024/9/7 8:04 https://www.sankei.com/article/20240907-BEESFJNCRZIYHOXPNZ653O77NE/ ウクライナのイエルマーク大統領府長官は6日、イタリア北部で開催中のベネチア国際映画祭で、ウクライナに侵攻したロシア軍兵士のドキュメンタリーが上映されたことを 「恥ずべきことだ」 と批判した。 ロシア兵に同情的な描写が物議を醸しており、ロシアの 「プロパガンダ映画」 とX(旧ツイッター)に投稿した。 欧州メディアによると、映画はロシア系カナダ人のトロフィモワ監督が前線近くの部隊に同行して制作。 ロシア兵を 「戦争犯罪者」 とみなす欧米諸国の固定観念に挑戦したとしているが、ウクライナの被害実態にはほとんど触れられていないという。 ウクライナの映画関係者らは 「ロシアの侵攻を正当化している」 「ウクライナ人の苦しみを無視する内容だ」 と非難していた。(共同) 露ミサイル攻撃で51人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワで教育施設など被害 2024/9/4 1:19 https://www.sankei.com/article/20240904-XXWVQPI6WZIQFCAMAMFHGILXCM/ ウクライナの中部ポルタワ州ポルタワ市で3日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡し、負傷者は200人を超えた。 ゼレンスキー大統領らが通信アプリへの投稿などで明らかにした。 前線の東部ドネツク州などに比べ頻度が少ない中部への攻撃で、1度の攻撃としては異例の被害規模。 地元メディアによると、攻撃は午前中に起きたとみられる。 ゼレンスキー氏は、弾道ミサイル2発が使用され教育関連施設とその隣の病院が標的になったと指摘した。 通信関連施設の一部も損壊したという。 現場は軍関連の通信学校。 国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。 ゼレンスキー氏は防空態勢と長距離攻撃能力を強化する必要があるとして、各国に一刻も早い支援を求めた。(共同) ロシアのミサイル攻撃で47人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワの教育施設など 2024/9/3 23:36 https://www.sankei.com/article/20240903-TZQ2TTV4CZLHZO2IQSNNXOIDQM/ ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、中部ポルタワの教育施設と、隣接する病院の敷地内にロシア軍のミサイルが着弾し、41人が死亡、180人以上が負傷したと発表した。 ゼレンスキー氏の妻、オレナ夫人はその後、死者が47人、負傷者が206人に増えたと明らかにした。 ゼレンスキー氏は暫定情報として、弾道ミサイル2発による攻撃だとみられると指摘した。 瓦礫の下に閉じ込められている人々がおり、救出作業が続いているとも説明した。死傷者数は更に増える恐れがある。 ゼレンスキー氏は死傷者らに哀悼の意を示し、 「ロシア人はこの攻撃の代償を必ず支払うことになる」 と表明。 「露軍のテロを止めるためにウクライナには防空システムや長距離ミサイルが必要だ」 とし、軍事支援の継続と拡大を求めた。 ロシアは中国と戦略的連携 極東の即応態勢維持、プーチン大統領は北方領土訪問を示唆 2024/9/3 20:23 https://www.sankei.com/article/20240903-WMA6SSIMJJJZBDPSAOPYCM7KUM/?479939 ロシアはウクライナ侵略を継続し、西側に地上戦力を割く一方、極東の日本周辺でも航空機や艦艇による軍事活動を活発化させている。 中国との戦略的な連携を強化する動きも顕著になっている。 プーチン大統領は将来的な北方領土訪問も示唆しており、日本政府は警戒を強めている。 ロシアはウクライナ侵略で地上戦力を消耗させている。 だが2023年10月にロシア所属とみられるヘリコプター1機が北海道根室半島沖を領空侵犯するなど、日本周辺での海空戦力の活発な活動を継続している。極東における即応態勢の維持を強調し日米同盟を牽制する狙いがあるとみられる。 中国とは緊密な軍事協力を進める。 2023年6月、中露の爆撃機が戦闘機を伴い日本海から東シナ海、太平洋に渡る空域を共同飛行。 2023年7〜8月には3回目となる中露艦艇の共同航行を日本周辺海域で実施した。 日本政府は 「我が国に対する示威活動を明確に意図している」 とみる。 日本の対露制裁に反発するプーチン氏は2024年1月と6月、自身による初の北方領土訪問に意欲を示しており強行する可能性もある。 木原稔防衛相は3日、ロシアと東側で国境を接するノルウェーのグラム国防相と会談し、中露を念頭に 「最近の我が国周辺における軍事活動の状況を極めて重大かつ深刻に捉えている」 と述べ、強い警戒感を示した。 ロシア選手が挑発と抗議 ウクライナのパラリンピック委員会会長「非常に不快だ」 2024/9/3 17:04 https://www.sankei.com/article/20240903-BVXMATE5ARNNZIMWFFHBKFP4YE/?outputType=theme_paris2024 ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長(70)は3日までに、パリ・パラリンピックに個人の中立選手(NPA)として出場しているロシア選手から自国の選手が挑発を受けていると主張した。 共同通信のインタビューに応じた。 国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に抗議したとしている。 スシケビッチ氏は、ロシア選手が 「ウクライナ野郎」 などと差別的な用語を発したり、親しげに挨拶をして気を引こうとしたりしたと述べた。 「非常に不快だ」 と批判し、ウクライナ選手を動揺させる目的との見方を示した。 ロシアの侵攻を受けるウクライナは開会前、ロシアと同盟国ベラルーシの出場を禁じるよう求めたが、IPCは侵攻不支持などを条件にNPAとしての参加を容認した。 スシケビッチ氏は 「侵攻不支持を表明した選手はいない」 「中立ではなく、出場を認めたのは間違いだった」 とIPCの対応も批判した。(共同) ロシアへの越境攻撃「復讐でなく倫理」に基づき実行 駐日ウクライナ大使インタビュー 2024/9/3 18:20 https://www.sankei.com/article/20240903-H2MBCYU5R5NCJGFSHQ6Z3JWH6A/ ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が産経新聞とのインタビューに応じた。 ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への進軍は 「復讐」 ではなく、 「倫理」 に基づき抑制された形で実行されていると言及。 「有意義な作戦だ」 と強調した。 コルスンスキー氏は越境作戦について、露軍に強力に反撃でき、ウクライナが最終勝利するとの確信を国民に抱かせているという意味で 「士気高揚に繋がる」 と指摘した。 露軍が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで住民を虐殺したことを念頭に 「私たちの軍は露領土で民間人殺害、レイプに手を染めていない」 「文明的に行動している」 と述べた。 ウクライナ軍はクルスク州の住民に支援をしているとも述べ、復讐ではなく倫理に基づいた行動を 「味方や敵の国家に示している」 と語った。 米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ前大統領と争う民主党候補のハリス副大統領について、 「バイデン大統領に代わって多くの国際会議に参加した十分な経験を持つ」 と指摘。 どちらが大統領に就任しても 「有効なウクライナ支援が堅持されると信じている」 と強調した。 ◇ インタビューの詳細は以下の通り。 ■露軍の若い兵士、自主的に投降 ーー8月に始まったウクライナ軍の露西部クルスク州への越境作戦について ウクライナ軍が強力な力を持っていると国民が再確認した。 最終的にウクライナが勝利できるとの確信を国民に抱かせている。 士気高揚に繋がる。 有意義な作戦だ。 ウクライナ軍は露領土で民間人の殺害、レイプに手を染めていない。 文明的に行動している。 ウクライナ軍は露政府がほったらかしにした地域で、現地住民に様々な支援を展開している。 復讐ではなく、倫理に基づく行動を味方や敵の国家に明確に示している。 ーーウクライナ軍の越境作戦に露軍が効果的に反撃できていないように見える 多くの神話、伝説が存在することが改めて明らかになった。 その典型は露軍が世界で2番目の力を持つということだ。 露軍は即時に予備役を集めることもできない。 また、ロシア国民の運命はどうでもいいとプーチン(露大統領)は思っているようだ。 クルスク州の前線に投入され、捕虜になっている露軍兵士は、恐怖でいっぱいの17、18歳の若い兵士たちだ。 みんな自主的に投降している。 母親と今回、初めて別れた子供たちだろう。 適切な時期に彼らを母親のもとに返す。 ■ドローンが露軍の補給路破壊 ーープーチン氏の露国内での立ち位置をどう分析するか 苦境にあるというより、弱く見える。 欧州の童話にあるように『裸の王様』同然だ。 ロシアで彼は『神様』のように、崇められてきた。 しかし、近くで見ると裸だった。 ーーウクライナは新型無人機(ドローン)を開発したといわれる ウクライナは航空機『アントノフ』の開発で知られた国だ。 (大使であると同時に)航空技術関連の専門家として私が言えるのは、ウクライナでは伝統的に航空力学の学校教育が充実しているということ。 航空機やヘリコプター用のエンジンやモーターなどの設計事務所、工場は未だに活動している。 ウクライナは1000キロ以上飛行できるドローンを作っている。 露軍の空からの攻撃を回避するため、ロシアの飛行場や露軍の補給路破壊などに当たっている。 ■米、大統領選後も支援堅持を信じる ーー米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は指導力不足が指摘されている 米国の大統領、副大統領の権限は明確に定められている。 大統領がいる以上、(指導力不足に見えるのは)当たり前だ。 思い出してほしいのは、ハリス氏はバイデン大統領に代わり、多くの国際会議に参加していること。 各国の国家元首とコミュニケーションをし、やり取りをしているという十分な経験を持っている。 ハリス氏と(共和党候補の)トランプ前大統領のどちらが当選しても、有効なウクライナ支援が堅持されると信じている。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続される。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続されると信じている。 射程600キロ超の新兵器でクリミア攻撃か ウクライナ、国産のミサイル型無人機 2024/9/3 8:03 https://www.sankei.com/article/20240903-O4XC5ZYFPBOCLKVSEJUNMCGJFQ/ ウクライナメディアは2日、軍が新開発の国産ミサイル型無人機を初めて使用し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。 英メディアによると、射程600〜700キロとされる。 欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されていない中で戦局好転への期待をかけるが、配備数は不明で効果は見通せない。 ゼレンスキー大統領が8月24日に初使用を公表したが、攻撃目標は明らかになっていなかった。 開発期間は1年半で、ロシア領内にある軍用飛行場少なくとも20カ所を射程に収めるとされる。 ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル 「ストームシャドー」 や300キロの米国製地対地ミサイル 「ATACMS(エイタクムス)」 を供与されており、ゼレンスキー氏は 「防衛を強化できる」 として再三にわたり使用制限の解除を求めている。(共同)
[18初期非表示理由]:担当:スレと関係が薄い長文多数のため全部処理。自分でスレを建てて好きな事を投稿してください
|