http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/748.html
Tweet |
イスラエルが生存する道はアラブ諸国との和平しかない 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361089
2024/09/26 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
ポケベル一斉爆発で 約4000人の死傷者が出たという=レバノン、ベイルート(C)ロイター=共同
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが保有する無線通信機(ポケベル)が17日、レバノン各地で一斉に爆発。ヒズボラの戦闘員など11人が死亡し、4000人以上が負傷した。
イスラエルの情報機関が、納品の時点で工作したとみられている。スパイ映画「007」のような情報機関の視点で言えば“偉業”である。
イスラエルは建国以来、近隣諸国に対して武力で威嚇してきた。武力攻撃を受ければ、「倍返し」「3倍返し」どころか、「10倍返し」の被害を受けることになると、執拗に示してきたのである。
ハマスがイスラエルを攻撃して以降、イスラエル軍は報復攻撃と称してガザ地区などを空爆。対イスラエルの戦闘に参加しているのは、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、イラクのシーア派、イラン政府及びシリア政府である。
イスラエルと交戦状態にあるヒズボラは15万発以上のロケット弾でイスラエル北部を砲撃し、約10万人のイスラエル人を住居から追放している。
ヒズボラの攻撃に対し、かつてのイスラエルは戦車などでレバノンを制圧する戦術を取った。しかし、今のウクライナ戦争を見ても、戦車は制圧に貢献するのではなく、むしろ攻撃の目標になりかねない。そこでイスラエルはポケベル爆発や、空爆を使用している。
イスラエル軍は20日、レバノンの首都ベイルート郊外の住宅街を空爆し、ヒズボラ幹部のアキル司令官を殺害したと発表したが、こうした攻撃はイスラエルの長期的安全に貢献することになるのか。
ヒズボラに関しては、彼らの闘争意欲をますます駆り立てている。
問題はアラブ諸国全体の動きである。
アラブ諸国はパレスチナの闘争を支援する立場にある。仮にイスラエルを支持する立場に立てば、自分の政権も危うくなる。
イスラエルと友好関係にあったサウジアラビアも、皇太子が「パレスチナ国家が樹立されない限り、サウジがイスラエルと国交を樹立することはない」と明言した。イスラエルが長期的に生存する道はアラブ諸国との和平しかない。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。