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日本が従属しているアメリカは世界制覇を目指して侵略戦争を繰り広げ、窮地に
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202407310000/
2024.07.31 櫻井ジャーナル
アメリカはソ連が1991年12月に消滅した後、立て続けに侵略戦争を行なってきた。例えば、1999年3月にはユーゴスラビア、9/11を経て2001年10月にアフガニスタン、2003年3月にイラク。ここまではアメリカ軍を主体とする軍隊が攻撃しているが、アフガニスタンやイラクでつまずく。
そこでバラク・オバマ大統領は師匠であるズビグネフ・ブレジンスキーに倣い、サラフィー主義者(ワッハーブ主義者やタクフィール主義者と渾然一体)やムスリム同胞団を主体とするアル・カイダ系の武装集団を編成。そして2011年2月にリビア、同年3月にはシリア。リビアはその年の10月にムアンマル・アル・カダフィ体制を倒し、カダフィ本人を惨殺したが、シリアのバシャール・アル・アサド政権は倒れていない。
シリアでは新たな武装集団ダーイッシュ(IS、ISIS、イスラム国)などとも表記)を組織、残虐さを演出し、それを口実としてアメリカ/NATOが軍事侵略しようと目論んだが、その前にシリア政府はロシアに軍事介入を要請、ロシア軍はアメリカの手先であるジハード傭兵軍を敗走させた。その際、ロシア軍の強さ、ロシア製兵器の優秀さを世界の人びとが知ることになる。
2004年にアメリカはロシアの隣国であるウクライナに内政干渉して自分たちの手先を大統領に据えたが、その政策が貧富の差を拡大させる新自由主義だったため、2010年の大統領選挙では中立を掲げるビクトル・ヤヌコビッチが当選、その政権を倒すため、2013年11月から2014年2月にかけてクーデターを実行、ヤヌコビッチ政権を倒した。ウクライナのクーデターでアメリカはネオ・ナチを手先として使い、新体制はナチズムの影響を強く受けることになる。
2023年10月にはガザで戦闘が始まる。パレスチナでの戦闘は1948年5月にシオニストがイスラエルを「建国」したところから本格化する。「建国」への道筋を作ったのはイギリスだが、フランスの富豪も支援していた。アメリカがイスラエルを支援するようになるのはジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された後、「親イスラエル」のリンドン・ジョンソンが大統領に就任してからだ。ジョンソンのスポンサーはハリー・トルーマンと同じシオニストの富豪だった。
昨年10月にハマスはイスラエル領へ攻め込んだのだが、その前にイスラエルはイスラム教徒に対して挑発を繰り返していた。例えば、2023年4月1日にイスラエルの警察官がイスラム世界で第3番目の聖地だというアル・アクサ・モスクの入口でパレスチナ人男性を射殺し、4月5日にはイスラエルの警官隊がそのモスクへ突入、ユダヤ教の祭りであるヨム・キプール(贖罪の日/昨年は9月24日から25日)の前夜にはイスラエル軍に守られた約400人のユダヤ人が同じモスクを襲撃、さらにユダヤ教の「仮庵の祭り」(昨年は9月29日から10月6日)に合わせ、10月3日にはイスラエル軍に保護されながら832人のイスラエル人が同じモスクへ侵入しているのだ。それをアメリカなど西側諸国は黙認した。
昨年10月の攻撃直後、イスラエルのハーレツ紙は記事の中で「ハンニバル指令」について触れている。攻撃の際、約1400名のイスラエル人が殺されたとされたされたのだが、その中にハマスと交戦したイスラエルの軍人や治安機関員が含まれていると指摘されて1200名に訂正されたが、相当数はイスラエル軍の攻撃で殺されたと伝えたのだ。
同紙によると、イスラエル軍は侵入した武装グループを壊滅させるため、占拠された建物を人質もろとも砲撃、あるいは戦闘ヘリからの攻撃で破壊したとしていた。ハーレツの記事を補充した報道もある。
その後、ハーレツ紙は当初の報道を補強する情報を入手した。文書のほかイスラエル軍将兵の証言からイスラエル人を殺害した命令が具体的に示されている。誘拐されたイスラエル人の多くが、イスラエル軍に銃撃され、危険にさらされていたのである。パレスチナの武装集団にイスラエル人拉致され、人質になることを避けるため、自国の兵士や民間人を殺害するよう指示されたということだ。
ハマスは10月7日に民間人を虐殺、子どもの首が切り落とし、女性をレイプしたと西側では宣伝されてきたが、殺害したのはイスラエル軍、子どもの首を切り落としたり女性をレイプしたとする話は証拠が示されていない。作り話である可能性が高いと考えられている。
戦闘が始まった直後、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はパレスチナ人虐殺を正当化するため、「われわれの聖書(キリスト教における「旧約聖書」と重なる)」を持ち出し、「アマレク人があなたたちにしたことを思い出しなさい」(申命記25章17節から19節)という部分を引用している。虐殺を正当化するため、ネタニヤフや彼の仲間はヘブライ語聖書(キリスト教の旧約聖書と重なる)を持ち出す。ネタニヤフたちの発言はカルトに他ならない。
旧約聖書には「アマレク人」を家畜ともども殺した後、イスラエルの民」は「天の下からアマレクの記憶を消し去る」ことを神に命じられたとは記述されている。アマレク人は歴史の上で存在が確認されていないが、この民族をイスラエルが敵視している勢力に重ねて見せた。
サムエル記上15章3節には「アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」ということが書かれている。これこそがガザでイスラエルによって行われていることだというのだ。
ネタニヤフによると「われわれは光の民であり、彼らは闇の民だ」としたうえで、イザヤの預言を理解しなければならないと主張する。「われわれ」とはイスラエル人、「彼ら」とはパレスチナ人、イスラム教徒、あるいはイスラエル以外の人びとを指しているのだろう。イスラエル政府はガザの人びとを皆殺しにしようとしている。
神に選ばれたと信じている人びとはイスラエルが負けるはずがないと考えているようだが、イスラエルはハマスに勝つことができず、その一方で非武装の市民を虐殺しているだけだ。すでに4万人が殺されていると言われているが、瓦礫の下には数千人の死体があり、その約4割が子ども、女性を含めると約7割に達すると推測されている。大量虐殺と言わざるをえない。
そのイスラエルをアメリカの支配層は賛美している。イスラエルはイギリスやアメリカを拠点とする帝国主義者の手先だからだ。そのアメリカに従属しているいのが日本にほかならない。
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