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不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」(東京新聞)
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/438.html
投稿者 蒲田の富士山 日時 2024 年 3 月 27 日 12:55:40: OoIP2Z8mrhxx6 ipeTY4LMlXiObY5S
 

2024年3月27日 12時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/317541?rct=tokuhou

 沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている。近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に「沖縄のため」なのか。本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃、木原育子)

◆保革を超えて『負けてーならん』
 今月20日、うるま市内で開かれた訓練場新設に反対する集会。計画地の周辺自治会や地方議員でつくる「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」が主催、約1200人が詰めかけた。登壇者は政治的立場を超え、計画への怒りを訴えた。
 元自民党県議の伊波常洋共同代表は「(普天間飛行場の)辺野古の移設では、故翁長雄志元知事が保革を超えて戦った。私たちも、保革を超えて『負けてーならん』ということ」と気勢を上げ、「いきなり新聞報道で計画が分かった。地元にひと言もない」と国への不信感を吐露した。中村正人市長も「国の動向を注視し、訓練場をつくらせないという強い反対の意志を伝えていく」と語った。
 今回の計画が表面化したのは、新年度予算案に防衛省がゴルフ場跡地の取得費を計上すると報じた、昨年12月の地元紙のスクープ記事だった。閣議決定はそのわずか2日後。年が明けると、地元の旭区自治会が反対決議を採択し、抗議の輪は周辺自治会や議会関係者へと広がっていった。
 県議会とうるま市議会は、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決。自民県連は今月18日、「土地取得の断念を含めた白紙撤回」を木原稔防衛相に申し入れた。中村市長や玉城デニー知事も土地取得自体の断念を求める。
 「島ぐるみ」とみえる強固な反発のうねり。その背景には訓練場計画地の立地がある。年間4万人の子どもたちが訪れる県立石川青少年の家が隣接し、周辺は幼稚園児の散歩コースとしてなじみの場所。住宅街も間近に広がっている。
 「訓練場が完成すれば、日常生活が根底から脅かされてしまう。まさに『寝耳に水』だ」と憤るのは、求める会事務局長の伊波洋正さん(71)。「自然とふれ合う教育施設や民家があるのに、住民の意向を事前にくみ取る様子もなかった。場所が確保できるという一方的な理由だけで、決定事項を押し付けるやり方には我慢できない」

◆事故の記憶があるのにまた危険と隣り合わせ?
 過去の苦い記憶もある。計画地の1.5キロほど南西にある宮森小学校を襲った悲劇だ。1959年6月、米軍のジェット戦闘機墜落事故に巻き込まれた。近くに落ちたジェット機は家屋をなぎ倒しながら、児童が過ごすコンクリート校舎に激突した。周辺は大規模火災に襲われ、児童と住民の計18人が死亡、200人以上が重軽傷を負った。
 事故の体験者でもある伊波事務局長は「午前中の休み時間、とてつもない破壊音がした。私の教室は無事だったが、衝突現場の方角から聞こえた児童の悲鳴を今も忘れられない」と声を絞り出す。
 担任教師に帰宅を指示された下校中、やけどで肌が変色し、荷車に乗せられた全裸の男児を目撃した。「荷車を押していた女性は真っ青な顔。男の子は目をつぶり、身動き一つしなかった。後遺症が残った人も多かった」。65年前に事故に遭った住民が今も暮らす中、今回の計画で多くの人が当時の過酷な状況を思い出しているという。伊波事務局長は語気を強める。「この場所に訓練場をつくる動き自体が、体験者の尊厳を踏みにじる行為だ」

◆「つくられてしまえば何をされるか分からない」
 うるま市で保革を超えて反対が広がった理由は、他にもあるという。
 今月、同じ市内にある陸自勝連分屯地に、陸地から艦艇を攻撃する地対艦ミサイル部隊が新編された。防衛省によると、名称は「第7地対艦ミサイル連隊」。連隊の本部と指揮下の中隊など計約200人規模となる。県内の宮古島駐屯地(宮古島市)や石垣駐屯地(石垣市)のほか、鹿児島県・奄美大島の地対艦部隊の指揮を担う。
 地対艦部隊の発足は沖縄本島では初で、配備された21日も分屯地の前で多くの人が抗議の声を上げた。
 さらに同時期に、米空軍輸送機V22オスプレイの墜落事故と、強行な飛行再開も重なった。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた8人死亡の事故の後、米軍は、全世界でオスプレイの飛行を停止。その後、「特定の部品の不具合」が事故原因としながら、詳細を明かさないまま今月8日、停止措置を一方的に解除。防衛省も追随する形で飛行を再開した。
 「基地を巡るさまざまな出来事が起きる中で、訓練場の計画も地元の頭越しに決められ、『つくられてしまえば何をされるか分からない』と市民に強い憤りと危機感が広がった」と地元議員の1人は振り返る。
 6月16日投開票の沖縄県議選や来春のうるま市長選といった今後の政治日程も影響したという。「市民からの強い突き上げがあって、最初は静観していた議員らも訓練場計画の白紙撤回を求めざるを得ない状況に追い込まれた」と話す。

◆木原稔防衛相「白紙にする考えはない」
 2022年に閣議決定された安保3文書には、那覇市内にある陸自第15旅団の師団への格上げが盛り込まれている。自衛隊の人員増への対応として、沖縄に訓練場を増やすのは政府の命題でもある。
 今月22日の参院外交防衛委員会で、会派「沖縄の風」の伊波洋一議員(無所属)は「訓練場が足りなくなるから購入するのか」と迫った。木原防衛相はそれをあっさり認め、取得後の土地利用のあり方は「検討する」と譲歩の姿勢を見せた。
 ただ、ゴルフ場跡地への整備が見送られたとしても、県内の他の土地に訓練場がつくられるという可能性もある。伊波議員は「地元住民には『オスプレイは来ません、ミサイルは配備しません、弾薬は持ち込みません、米軍は来ません』って口約束をし、全て後でひっくり返してきた。土地の取得自体を断念してください」と促したが、木原氏は「白紙にする考えはない」と一蹴。「これは沖縄のためでもある。沖縄での訓練を増やさせていただきたい」と理解を求めた。

◆「県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」
 防衛問題に詳しいジャーナリストの布施祐仁氏は、「本当に沖縄のためか」と疑問を呈する。新年度予算の防衛費は7兆円を超え過去最大を更新。「日本政府が想定しているのは台湾有事。具体的には中国の侵攻から台湾を防衛するために米国と一体で参戦していく準備だ。台湾防衛のために日本の国土を戦場にするのか。県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」と首をかしげる。
 「日本政府は、沖縄に基地を集中させることで『基地問題』を沖縄に封じ込めようとしてきた。だが、いざ戦争になった時、沖縄だけが攻撃されるのか。被害は日本全体に及ぶと考えるのが自然だ」とし、沖縄の軍備拡張も「日本の安全保障の問題だ」ととらえる。
 「沖縄の過重な基地負担を解消するためにも、日本の国土を再び戦場にしないためにも、日本全体で考えていかなければならない問題だ」と訴えた。

◆デスクメモ
 「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー」。2015年、辺野古新基地反対の県民集会。翁長雄志氏の叫びに歓声が広がった。集会後、沖縄の人をないがしろにしないで、という意味と知る。戦争を経てなお過重な基地を抱える痛みと平和への願い。心に焼きついている。(恭)

【関連記事】「国策なら」基地でも処分場でも自由に造れる?…沖縄県敗訴の辺野古判決にちりばめられた「矛盾」
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コメント
1. 2024年3月27日 14:29:33 : aD39qGVdqU : Q3Q3LkplbkZkNTI=[773] 報告
■『不意打ちの「自衛隊訓練場計画」』

 ・・・『訓練場』と言う名の

 ・・・『前線基地』!

 岸田自公政権

 着々と 開戦準備

 沖縄が戦争に巻き込まれないための・・・

 残る手段は・・・『琉球独立』が最善の策!


2. モブキャラ[132] g4KDdYNMg4ODiQ 2024年3月27日 16:23:50 : GDZwiyo7iU : Nm10R3ZMUHRTcVU=[1795] 報告
米軍に、臨時に使用させる意図はないか?
辺野古は役に立たないかもしれないし。
3. 蒲田の富士山[2253] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年3月28日 07:52:41 : 9pt0clQTfw : Q2lvbUpEQmRRa2c=[31] 報告
<△20行くらい>
有事拠点16空港・港湾指定へ 7道県、自衛隊・海保使用に整備(東京新聞・共同)
2024年3月27日 21時04分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/317737

 政府は防衛力強化の一環として、有事の際の自衛隊や海上保安庁による使用に備えて整備する「特定利用空港・港湾」に、北海道や沖縄など7道県の計16カ所を指定する方針を固めた。部隊展開や国民保護活動、訓練の拠点を確保する。近く関係閣僚会議で決定し、2024年度に整備事業を始める。初年度の予算は計350億円程度となる見通しだ。政府関係者が27日、明らかにした。
 中国の海洋進出や台湾有事への懸念が背景にある。整備する空港・港湾は物流や観光、災害時に活用でき、地元に恩恵がある一方、有事に軍事拠点と見なされ攻撃目標となる危険もある。
 関係者によると、16カ所は北海道、香川、高知、福岡、長崎、宮崎、沖縄の7道県の5空港、11港湾。南西諸島防衛を想定して九州・沖縄が半数近い7カ所に上り、自衛隊部隊が多数配置されている北海道の5港を選んだ。四国の4港は物資補給への活用を見込む。
 空港では、戦闘機や輸送機などの使用に向け、滑走路の延伸や駐機場の整備を推進。港湾は、岸壁整備や海底の掘り下げなどを計画する

4. 蒲田の富士山[2283] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年4月13日 06:19:07 : MgGbK6uGWE : bzMuVnU4b3gyVzI=[6] 報告
陸自訓練場の整備断念を表明 防衛相、沖縄県うるま市で(東京新聞・共同)
2024年4月11日 19時46分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/320683?rct=politics

 木原稔防衛相は11日、沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新設する計画について、地元の理解を得るのは難しいとして整備を断念すると表明した。防衛省で「住民生活と調和しながら必要な訓練などを十分に満たすことは不可能だと判断した」と記者団に述べた。用地取得も取りやめ、同県内の別の場所で訓練場の確保を再検討する。
 計画を巡っては、ゴルフ場跡地が住宅地に隣接していることなどから、2月に開かれた住民説明会で「生活環境が脅かされる」と不安の声が相次いだ。玉城デニー知事やうるま市の中村正人市長のほか、政権与党の自民党沖縄県連も白紙撤回を求めていた。

5. 蒲田の富士山[2284] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年4月13日 06:22:39 : MgGbK6uGWE : bzMuVnU4b3gyVzI=[7] 報告
うるま訓練場計画の断念を歓迎 沖縄知事「賢明な判断をされた」(東京新聞・共同)
2024年4月12日 12時10分 (共同通信)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/320825?rct=national

 沖縄県の玉城デニー知事は12日の記者会見で、政府が同県うるま市に陸上自衛隊訓練場を新設する計画を断念したことを歓迎した。「今回の計画は計画ありきのずさんなものだった。地元の実情を踏まえ賢明な判断をされた」と述べた。
 政府は県内の別の場所で訓練場確保を再検討する方針だが、玉城氏は「今回のように計画ありきで説明が二転三転するのでは、今後も県民の賛意を得るのは難しい」と指摘。「自衛隊施設の整備は米軍基地負担軽減と併せて検討すべきだ」と求めた。
 2024年度予算にうるま市のゴルフ場跡地の取得経費を盛り込み、26年度の着工を目指していたが、木原稔防衛相は11日、整備を断念すると表明した。

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