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イ軍のガザにおける勝利が難しい中、米政府は天然ガス開発でパレスチナを懐柔か
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202311270001/
2023.11.27 櫻井ジャーナル
イスラエルでは警察もイスラエル軍の戦闘ヘリコプターがフェスティバルの一部参加者を攻撃したとしている。すでにハーレツ紙をはじめとするイスラエルのメディアはイスラエル軍がイスラエル人を殺したとする市民の証言を伝えているが、それを警察も認めたわけだ。
10月7日に始まったハマスの攻撃を利用してイスラエル軍はガザへの攻撃を開始、民族浄化を狙ったと見られているが、報道管制を実施したものの、ガザにおける住民虐殺の実態が世界へ伝えられ、ベンヤミン・ネタニヤフ政権は苦境に陥って停戦に応じた。
ガザでの虐殺に対する反発はイスラエルがサウジアラビアやインドと進めてきたプロジェクトを壊す可能性が出てきたが、これはアメリカの巨大資本にとっては憂慮すべき事態だ。最悪の場合、アメリカは中東における利権を全て失いかねない。
そうした中、アメリカ政府のエネルギー安全保障顧問であるアモス・ホクスタインはイスラエルを訪問、ヒズボラの問題だけでなく、地中海東岸の天然ガス田について話し合ったようだ。天然ガス田だけでなく、アカバ湾と地中海をつなぐベン・グリオン運河計画やIMEC(インド・中東・欧州経済回廊)プロジェクトを実現するためにもガザの戦乱が長引くことをアメリカ政府は避けたいだろう。
彼らにとってガザからパレスチナ人を一掃することがベストだったのだろうが、次善の策として、パレスチナ人を懐柔し、サウジアラビアやペルシャ湾岸の産油国がイスラエルやアメリカとプロジェクトを進めるようにしたいはずだ。ガザでの民族浄化は時間を置いてからということである。
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