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ドネツク要塞都市の攻防/石川一洋・nhk
2023年11月06日 (月)
石川 一洋 専門解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/489237.html
ウクライナ軍の反転攻勢が南部で続く中、東部ではウクライナ側の要塞都市にロシア軍が逆に攻勢を強めています。石川一洋専門解説委員に聞きます。
Q 東部のウクライナ側の要塞都市とは。
A ドネツク州の州都ドネツク市の目と鼻の先にあるアウディーイウカ、人口3万の都市です。ドネツク州はドンバスと言われる炭鉱や鉄鋼業など重工業を中心とした工業地帯で、中心都市のドネツク市など州のほぼ半分は2014年以来ロシア側に支配されています。
一方ウクライナ軍は、アウディーイウカのコークス工場の地下施設などを利用して堅牢な地下道を張り巡らせ、防御の要塞とするとともに攻撃の拠点としてきました。ドネツク州の掌握を目指すロシア軍にとっては真っ先に陥落させたい町ですが、侵攻開始以来1年8ヶ月、ウクライナ側はロシア軍の攻撃をこの要塞都市で食い止めて、ビクともしませんでした。
Q ロシアはなぜ今、そこに攻勢を始めたのでしょうか
A プーチン大統領の政治的な思惑です。軍事侵攻の理由の一つをドネツクなどの親ロシア派の住民を保護することとしていました。しかしアウディーイウカから砲弾がドネツク市に打ち込まれ、親ロシア派の住民からは不満が高まっていました。
ロシアでは来年3月に大統領選挙が行われ、プーチン大統領が再選を目指し近く立候補を公式に表明するものと見られています。大統領選挙に向けて、要塞アウディーイウカを陥落させて、軍事侵攻の成果として宣伝したいのでしょう。
Q 戦闘の状況は?
A 先月9日からロシア軍は北と南から包囲しようと4万人以上の兵力をかけて攻勢を続けていて、攻撃の拠点となりうる炭鉱のボタ山を奪ったとしています。ウクライナ側も支援の兵力を投入するとともに地雷原などを敷いてロシア側の戦車や装甲車を破壊し、多大な損失を与えているとしています。多くの住民は避難しましたが、まだ二千人の住民が町に残っていると見られています。
全体では戦線が膠着状況となる中、ドネツクの要塞都市をウクライナ側が守り通せるかどうか、一つの焦点となっています。
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