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※2024年1月9日 日刊ゲンダイ3面
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まさか小者で終わりではないだろうな【裏金議員逮捕】検察捜査の行方と今後の政局(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334414
2024/01/09 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
誰が見ても派閥を牛耳っていたのは森喜朗とその子飼い
事実上のボス(森元首相=左)、「共謀」に問われるのか(西村康稔前経産相)/(C)日刊ゲンダイ
派閥パーティーの収入を裏金化するスキームは、安倍派で少なくとも20年前から続けられ、慣例になっていた。派閥側で立件されるのが事務方の会計責任者だけでは、どう考えてもおかしい。派閥の指揮命令系統の解明と派閥幹部を共謀に問えるのかどうかが本丸だ。
そこで捜査の焦点になっているのは、いったん決まったキックバックの取りやめを、安倍元首相の死去直後の2022年夏に撤回して継続させた経緯。これを主導したのは当時、安倍派の事務総長だった西村前経産相だと6日、産経新聞が報じたが、安倍派関係者によれば、どうやら「西村主導」を裏付けるペーパーが存在するらしい。
「還流継続に至った経緯を記した議事録のようなペーパーを、安倍派の会計責任者が検察に提出しているそうなのです。西村さんは22年8月10日の内閣改造で入閣し、事務総長を交代しましたが、改造前に複数の幹部で協議した際には、すでに還流継続が前提となっていた。つまり、継続を決めたのは、西村さんが事務総長時ということになる。会計責任者はペーパー提出とともにそうした供述もしているようです」(安倍派関係者)
そして、もうひとつの焦点は、検察が安倍派議員らの事情聴取で執拗に問いただしているという、森元首相の関与である。
還流スキームは森が清和会会長だった頃には既にあったとされる。そのうえ、安倍亡き後の安倍派を実質的に牛耳っていたのは森であり、森の意を受けた子飼いの「5人衆」なのは誰の目にも明らかだ。
森は、安倍派の後継会長選びで、下村元文科相をパージし、5人衆をしきりに持ち上げた。会長代理だった塩谷座長が会長昇格を念頭に森と面談した際には、「カネはあるのか」と詰め寄ったとされる。岸田内閣の人事にも首を突っ込み、安倍派幹部の起用を促すこともあった。まさに安倍派のオーナー気取りだったのである。西村ら5人衆が、還流継続について森に相談していてもおかしくない。
共同通信記者時代から清和会を取材している政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
「森さんは『お山の大将』じゃないと気が済まないタイプ。安倍さんがいなくなって事実上の派閥ボスですから、みな従わざるを得なかったでしょう。執念深いので敵に回したら大変ですし、逆に任せておけば人事のポストなど『よしなにしてやる』という空気だったのではないか。かつて清和会に所属していた議員から、『森さんは集金力拡大にとりわけ熱心だった』と聞きました」
池田を逮捕し、身柄を拘束したことで、「検察は、森元首相や池田が兄貴分と慕う萩生田前政調会長のことも詳しく調べられる。渡りに船」(検察事情通)だという。
安倍派崩壊、震災で生き延びたと言われる岸田首相の命運
自身は延命でニンマリ(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
今月下旬に召集予定の通常国会は、「政治とカネ」一色になるはずだった。ところが元日に能登半島地震が発生したことで一変。震災対応で協力するため、与野党は一時的に“政治休戦”の状態にある。いまは被災地対応が最優先。野党側が求めていた「政治とカネ」がテーマの閉会中審査も開かれない見込みだ。
「岸田さんは胸をなでおろしているんじゃないか。通常国会では『政治とカネ』が徹底追及されて火だるまになるとみられていた。3月末の予算成立と引き換えに退陣という予想もあったのに、震災で延命したようなものだ。こうなると、9月の総裁選でまさかの再選もあり得るね」(自民党閣僚経験者)
岸田が何よりも優先しているのが、総裁選の再選戦略だ。そのために、最大派閥の安倍派に人事面などで配慮してきた。
だが、裏金疑獄で総崩れの安倍派は、もはや派閥の体をなしておらず、秋の総裁選に自前の候補を立てるなんて無理。自分たちのことで手いっぱいで、党内政局の主導権を握る余力もない。最大派閥が動かなければ、岸田降ろしは広がらないというのだ。
ポスト岸田の有力候補もいない以上、このままいけば岸田の再選が現実になってもおかしくないが、死角もある。安倍派がガタガタになった裏金疑獄で何人が議員辞職に追い込まれ、あるいは公民権停止になるのか。柿沢の事件もあるし、4月には複数の補選が行われる可能性が高い。
「補選で自民党が惨敗すれば、『やはり岸田ではダメだ』という声が党内で大きくなるでしょう。岸田首相は、どんなに支持率が下がっても、党内だけ見ていれば政権を維持できると考えて、派閥の力学を重視してきた。しかし、国民の声を無視し続けることはできません。4月の補選だけでなく、これから毎週のように地方議会や首長の選挙も行われる。そこで有権者から『NO』を突きつけられ続けたら、政権は持たない。岸田首相の命運は、どんなに長くても総裁選まででしょう。春から秋にかけて政局になるのではないでしょうか」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
岸田が辞めても、自民党政権が続くかぎり「政治とカネ」の問題はなくならない。
前回記事
まさか小者で終わりではないだろうな<裏金議員逮捕>検察捜査の行方と今後の政局(上)(日刊ゲンダイ)
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まさか小者で終わりではないだろうな<裏金議員逮捕>検察捜査の行方と今後の政局(中)(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/857.html
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