http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/809.html
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/300551?rct=national
記事によれば、
「・・・1993年に稼働した志賀原発1号機は99年に制御棒3本が脱落し、臨界事故を起こしたが、北陸電が事故を公表したのは2007年になってからで、「事故隠し」と批判された。・・・」
今回の震災での「事故」は何時まで隠し、何時公表されることになるのか。
人の意図に反して発生し、焦げ臭いにおいがして、消火器による消火作業が実行されていても、「火災」は無かったと強弁する、北陸電。
案外近いうちに、内部告発があるやも・・・
そしてまた、記事によれば、
「・・・今回の地震の震源となった断層は、あらかじめ知られていた断層ではないという。・・・」
そういえば、福島の事故の時も、あの地域での大地震の発生確率は0%だったような。
我々は、地球や海洋、そして自然に対して、もっと謙虚に向き合う必要があるのではないか。
まだまだ、分からないことが多いと。
自然そして放射能の恐ろしさばかりではなく、「原発の安全神話」にしがみつく政府の無能の怖さも再確認する機会になったのでは・・・
記事には貴重な市民の声が拾われている。
「・・・道路が寸断され、すぐには逃げられない状況。・・・」
になることも改めて確認することになった。
「・・・住民はこんなに不安を抱えながら生きている。」
「・・・これだけの地震大国でも原発を推進する国の方針は正しいのか。・・・」
国民の偽ざる気持ちではないか。
代替の電源など、いくらでもあるにも拘わらず・・・。
以下に記事の抜粋を記す。
元日の北陸を襲った能登半島地震。震度7という激震と津波が大きな被害をもたらしたが、地震直後から大いに気になったのは、震源に近い北陸電力志賀原発(石川県志賀町)だ。外部電源の一部を喪失し、変圧器からの油漏れや核燃料プールの水漏れなどはあったが、原子力規制委員会は「大きな異常はなし」とする。しかし、志賀原発は1度、原子炉建屋直下に活断層ありと判定されるなど、いろいろといわくのある原発。今回耐えたから大丈夫と言えるのか。(曽田晋太郎、宮畑譲)
◆不安を抱え続ける周辺住民、避難先の高台で「ひと安心」
「地震が起きた直後は何の情報もなく、東日本大震災の時のように急に事故が起こるかもしれないと思い、とても不安だった」・・・
・・・志賀原発は運転停止中といえ、近くに暮らす住民は常に不安と隣り合わせだ。志賀町に住む70代の男性は「大津波警報が出て、すぐに高台に避難した。・・・道路が寸断され、すぐには逃げられない状況。・・・」と語る。
規制委事務局の原子力規制庁は今回の地震で志賀原発に「大きな異常はない」と発表した。ただ、地震による影響は多々あった。
◆「火災」は勘違い、変圧器の油漏れ
同庁や北陸電力の発表などによると、原発内の変圧器で当初、点検した作業員が「爆発音がして焦げ臭い」と報告し、林芳正官房長官も1日午後の会見で「変圧器の火災が発生し、消火した」と説明したが、実際は勘違いで火災は起きていなかった。ただ、地震で同原発の1、2号機の変圧器の配管が壊れ、計約7100リットルの油が漏出。外部から受電する系統の一部が使えなくなり、別の系統に切り替えて電源を確保した。
また、地震の揺れで1、2号機の使用済み核燃料プールの水が計約420リットルあふれたが、外部への流出はなかった。一方、北陸電は2日午前の段階で1、2号機の敷地内にある取水槽の水位について「有意な変動はない」としていたが、同日夜に「約3メートル変動していた」と訂正した。プラントへの影響はないという。
◆「大事故」は起きなかったものの本当に「大丈夫」か
確かに東京電力福島第1原発事故のような事態には至っていない。だが、それで「大丈夫」となるのか。
金沢市在住で「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」の中垣たか子さん(72)は「・・・安全上問題はないと言っているが、外部に放射能が漏れていないからいいみたいな態度が問題で、原発が潜在的に危険という認識が欠けているのでは。小さな異常の積み重ねが大きな事故の引き金になりかねない。大事故が起こる前に立ち止まってもらわないとあまりに危険だ」と訴える。
前出の志田さんも・・・切実な思いを語る。「福島の原発事故が特別ではないと、改めてその怖さを強く感じた。住民はこんなに不安を抱えながら生きている。これだけの地震大国でも原発を推進する国の方針は正しいのか。もう誰もが不安を感じることがないように、原発政策を見直してほしい」
◆住民の反対運動で中止になった幻の原発計画
地元住民に不安をもたらす志賀原発。その来歴はいわく付きだ。
・・・志賀原発の廃炉を求める活動をしている金沢大の五十嵐正博名誉教授は「珠洲原発は・・・計画が中止となったが、もし高屋町に建設していたら、大変なことになっていたと思う」と想像する。
志賀原発はできてからも、トラブルが続いた。
1993年に稼働した1号機は99年に制御棒3本が脱落し、臨界事故を起こしたが、北陸電が事故を公表したのは2007年になってからで、「事故隠し」と批判された。06年に稼働した2号機は11年3月、東日本大震災が起きた日に定期検査入りして運転を停止した。その後、1、2号機とも動いていない。
16年には、原子力規制委員会の専門家チームが、1号機の原子炉建屋直下にある「S-1断層」などを「活断層の可能性は否定できない」と評価。事実上、再稼働は不可能とされた。
◆覆った活断層の評価 再稼働を目指していたところで…
ところが23年3月、隣接する2号機の再稼働の前提となる新規制基準への適合審査会合で、規制委は「敷地内に活断層はない」とする北陸電の主張が妥当だとし、16年の判断を覆した。・・・
まさに今年、再起を図っていた志賀原発だったわけだが、今回の地震は大きな影を落とす。
日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査を行った経験がある、名古屋大減災連携研究センターの鈴木康弘教授は「これほど大きな地震を起こす断層が志賀原発の近くにあるという想定はなかった。この地域でどういう地震が起きるのか、抜本的に見直さなくてはいけない。前提条件が相当変わった」と指摘する。
さらに、能登地方の断層は複雑で、一見、大きな断層と関係がないように見えても、連動する可能性は否定できないという。鈴木氏は「今回の地震を機にもう一度、点検をさせるのか、新たな規制基準を示すのか。これは原子力規制庁の責任問題だ」と強調する。
◆過小評価はできない「外部電力の喪失」
一方、原発のハード面の安全対策としては、北陸電や政府が「大きな異常ではない」とした外部電力の一部喪失も見逃せない。・・・
・・・北陸電は、1、2号機とも不具合が発生したのとは別の系統から外部電力を受け、非常用ディーゼル発電機もあるため、安全上の問題はないとしている。しかし、上沢氏は「今後の余震や別の地震が起きた時のことを考えると、非常に脆弱(ぜいじゃく)な状態になっている」と不安視する。
その上で、上沢氏もやはり根本的な断層の問題を指摘する。「原発直下の断層が動かなくても、周辺には多くの断層がある。どれかが動けば、影響を受ける可能性は高い。北陸電力は不適切な場所に建ててしまったことを認めて廃炉にするべきだ。今回の地震はその好機と捉えてほしい」
◆デスクメモ
今回の地震の震源となった断層は、あらかじめ知られていた断層ではないという。となるとその影響は、今までの志賀原発の断層議論では想定されていなかっただろう。原子炉建屋直下の活断層あるなしといったミクロな話ではなく、トータルで原発の適地かどうかを議論すべきでは。(歩)
記事の抜粋はここまで。
23年3月、当初「原発の直下に活断層がある」としていた規制委は、「敷地内に活断層はない」とする北陸電の主張が妥当だとした。
政府が出した原発再稼働の方針に影響され、忖度あるいは圧力があったことは容易に想像されよう。
そして今回の大地震。
名古屋大減災連携研究センターの鈴木康弘教授は「これほど大きな地震を起こす断層が志賀原発の近くにあるという想定はなかった。・・・前提条件が相当変わった」と指摘する。
敷地内で活断層が動かなくても、火災が発生し、外部電源を喪失する事態になることを目の当たりにすれば、誰しもが、
「・・・原子炉建屋直下の活断層あるなしといったミクロな話ではなく・・・」
と言いたくなる。
「・・・北陸電力は不適切な場所に建ててしまったことを認めて廃炉にするべきだ。・・・」
この議論を突き詰めていけば、地震大国の日本には「原発立地は存在しない」という自明の結論に達する。
「原発の安全神話」はあくまでも神話であり、現実の世界では「妄想」でしかなかったということだろう。
原発ムラの住民も、そんなことは百も承知で、確信犯的に原発利権に群がっているのがあからさまで、そのことが許しがたい。
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