http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/776.html
Tweet |
2023年12月31日 17時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/297976
2022年の東京都杉並区長選を接戦で制した岸本聡子区長(49)。知名度、組織力、資金力がなく、選挙の2カ月前から活動を始めた岸本氏がどのように有権者の心をつかみ、支持を広げていったのか。その舞台裏を描いたドキュメンタリー映画が完成した。監督は、住民との対話を通じた街づくりを目指す岸本氏に共感した劇作家で演出家のペヤンヌマキ氏(47)で、民主主義とは何かを問いかけている。(山口哲人)
◆我が家の立ち退き危機で区長選に興味
映画のタイトルは「映画 ○月○日、区長になる女。」。110分。東京・ポレポレ東中野で1月2日、封切りとなる。
ペヤンヌ氏は政治や社会問題にあまり関心はなかった。それが一変したのは、閑静な住宅街にある自宅アパートが対象となる道路拡張計画だった。計画が進めば、約20年慣れ親しんだ家から立ち退きを迫られる。そのことを2019年春、偶然知った。体調を崩して訪れた近所の診療所に道路反対を訴える署名が置いてあったからだ。
「このまま黙っていたら、いまの生活が奪われてしまう」。コロナ禍で将来への不安がさらに大きくなり「今の政治は自分を守ってくれない気がした」。そんな時、1年後に区長選があることに気付いた。
◆知名度・組織力・資金力「3なし」新人の逆転劇
区政について調べ始めると、区長(当時)が道路拡張推進の立場だということが分かった。そこで「この人ではない」と思った。22年4月、住民との対話を重視し民主的な合意形成による街づくりを目指す岸本氏と知り合い、「区長選に関わり、この人を手伝いたいという気持ちになった」。
4選を狙う有力な現職候補(当時)に対し、約20年間海外の非政府組織(NGO)で活動し、区長選の2カ月前に帰国したばかりの岸本氏。知名度の差は歴然としていた。交流サイト(SNS)に動画を投稿することが彼女を浸透させるのに効果的と考え、知人から借りたデジタルビデオカメラを手に毎日密着した。
撮影は延べ数百時間に及ぶ。時には選挙戦略を巡って支援者と衝突し、弱音を漏らして葛藤するシーンなど、岸本氏のありのままの姿も映画に盛り込んだ。区長選後の区議選で、女性が半数を占めた地殻変動も描いた。
ペヤンヌ氏は本紙の取材に「世の中にはやっても無駄という空気があるが、一人一人のアクションはつながっていて無駄にはならない。そのことを映画で伝えたかった。政治を考えるきっかけになれば」と話している。
―――――――――――――――
東京都杉並区長選 2022年6月に行われた。自民、公明両党の区議らの応援を受けて4期目を目指した無所属現職の田中良氏に、立憲民主、共産、れいわ新選組、社民の各党が推薦した岸本聡子氏ら無所属新人2人が挑んだ。区が進める道路拡幅のほか、児童館廃止計画を住民参加で見直すよう訴えた岸本氏が7万6743票を獲得。187票差で現職の田中氏に競り勝って初当選し、区として初の女性区長となった。当日有権者数は47万2619人、投票率は37.52%。
―――――――――――――――
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。