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※2023年12月27日 日刊ゲンダイ8面 誌面クリック拡大
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腹の立つことばかりだけれど…2024年こそ「生きづらい世の中を変える」年にしよう ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/334025
2023/12/28 日刊ゲンダイ
映画「ヤジと民主主義」から
まあ、腹の立つことばかりで今年も暮れていく。2023年最後の記事ぐらいは笑顔にしたかったのだが、なかなかいいニュースがない。
そこで、少し古い記事だが、以前から書きたかったいい話があるので今日はそれを紹介する。12月9日に公開されたドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義」(現在も全国で上映中)の話だ。
2019年7月に札幌で参議院選挙の応援演説にきた安倍晋三首相(当時・以下略)にヤジを飛ばすなどした男女が警察に排除された動画を覚えておられるだろうか。あの時はなんと理不尽な話だ、もうこんな時代になったのか、と憤りを禁じ得なかったものだ。
この事件をHBC北海道放送が問題にし追及したTV番組があり、今回はその映画版である。男女2人の主な登場人物の一人が桃井希生さん(28)だ。桃井さんは安倍首相に向かって「増税反対」と声を上げた瞬間に警察官によって排除された。
桃井さんは小学生時代に突然吃音症になり、人間関係に悩み「生きづらさ」を抱えていたという。それでも懸命に勉強して北海道大学に入ったのだが「生きる目的」を見失い休学した。
その間にドキュメンタリー映画に夢中になる。その中で、重い障害のある人々が車イスでの乗車を拒否されたバス会社に抗議するドキュメンタリーを見て「こんなに重い障害がある人たちが、生きる権利を主張している」ことに衝撃を受けた。「この社会は生きづらいけど変えられる」と気づいた瞬間だった。
そして復学した4年の時、事件は起きた。
傍観しているだけでは何も変わらない
2019年7月15日。JR札幌駅前。第25回参議院選挙で応援演説に来た安倍首相に大杉雅栄さんという男性が「安倍やめろ」とヤジを飛ばした。すると十数秒ほどで4、5人の警察官が大杉さんの体を取り押さえながら強制的に連れて行った。
桃井さんはその様子を20メートル後方で目撃していた。私も声を出した方がいいと思ったが出せなかった。しかしここで声を上げなかったことを絶対後悔すると思い「増税反対」と叫び警察官に排除された。
桃井さんはその後卒業、札幌地域労組に就職して現在は労働運動のお手伝いをしている。
2022年、有名タレントが社長を務め、生キャラメルで有名な会社(ご存じ)がベトナム人従業員約40人に対し雇い止めを通知した。寮の水道光熱費の値上げに抗議し、ベトナム人従業員がストライキを行ったことへの報復だった。結果会社は謝罪し、すでに退職していた従業員に解決金を支払った。
「生きづらい世の中を変える」彼女は自らの気づきをそのまま職業にし、自分を克服したのだ。
監督の山崎裕侍さんは「ヤジは『俺たちは生きているんだ』という存在の証しだ」と言う。傍観しているだけでは何も変わらない。さあ、私もそしてあなたも。何かをヤジろう。勇気を持って声に出そう。
そして来年こそ「生きづらい世の中を変える」年にしよう。
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