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https://mainichi.jp/articles/20231220/k00/00m/040/336000c
「辺野古ノー」の民意は司法に届かなかった――。
「うちなんちゅ」分断の歴史に1ページが加えられる。
「公益」とは何ぞや。
民意よりも重たい「公益」など、民主主義の社会にあるのか。
「・・・そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。・・・」
と、その前文で宣言した日本国憲法が言う「国民」とは、ただ「やまとんちゅ」のことでしかないのか、或いは単なる「お飾り」だったということか。
以下、記事の抜粋。
「辺野古ノー」の民意は司法に届かなかった――。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画を巡る訴訟で、埋め立て予定海域にある軟弱地盤の改良工事を承認するよう玉城デニー知事に命じた20日の福岡高裁那覇支部判決。知事が判決に従わなくても国は承認を「代執行」して地盤改良などの工事に着手する。県民を分断したまま、工事は新たな段階へと進むことになる。
法廷は傍聴席48席が満席となり、三浦隆志裁判長が主文を言い渡すと、傍聴席から「不当判決だよ」と声が上がった。被告席の県側代理人の弁護士や県幹部らは硬い表情を変えず、判決理由に耳を傾けた。
玉城知事は10月30日にあった第1回口頭弁論の意見陳述で、沖縄の民意について重ねて強調。・・・「辺野古新基地建設に反対している沖縄県民の民意は明確だ。民意こそが公益とされなければならない」と訴えていた。
判決は「ここでいう『公益』とは法定受託事務にかかる法令違反を放置することによって害されるものだ」と法律論で県の主張を退けた。一方で、・・・戦後の米国統治下では「銃剣とブルドーザー」と呼ばれる強引な手法で米軍基地が建設された経緯に触れ、「沖縄県民の心情は十分理解できる」と付言した。
判決後、玉城知事は「多くの沖縄県民の民意という真の公益をくんだ判決がなされるべきではなかったか」とコメントし、判決に疑問を投げかけた。
大葉性肺炎で20日から療養することになった玉城知事に代わって記者団の取材に応じた池田竹州(たけくに)副知事は「付言という形で沖縄の民意や県の立場に一部理解を示しているが、そこはしっかりと判決の中に組み込んでほしかった」と不満をにじませた。
判決をいち早く知ろうと、福岡高裁那覇支部前には多くの市民らが集まった。廷内で判決言い渡しを聞き、裁判所前で「不当判決」の紙を掲げた那覇市の北上田毅さん(78)は「予想はしていたが、目の前で聞いたときはぼうぜんとした」と憤りをあらわにした。
米軍普天間飛行場に隣接する沖縄国際大に通う新城(しんじょう)弘大(ひろと)さん(20)は、・・・判決の報告を聞き、「こんなあからさまに県民の意見を無視することがまかり通るのかと驚いた。今後は課題と関係なく自ら関心を持って学んでいきたい」と話した。
普天間飛行場の県内移設などに反対する政党や団体でつくる「オール沖縄会議」は同日夜、県庁前で集会を開き、国会議員や県議、市民ら約300人が参加。「司法による地方自治と民主主義の破壊であり、民意に背く判決は断じて許されない」とするアピール文を採択して玉城知事を支持する姿勢を鮮明にした。
工事用の土砂や資材を運ぶトラックの出入り口となっている米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、辺野古沿岸部の埋め立て工事に反対する市民ら約20人が座り込み、雨が降りしきる中で「埋め立てをやめろ」「代執行を許さない」などと抗議の声を上げた。
毎週ゲート前を訪れているという、同県うるま市の小橋川共行さん(81)は「判決に関わらず、埋め立てに反対する私たちの姿勢は変わらない。間違っているのは日米同盟を優先する政府だ」と話した。・・・
・・・【喜屋武真之介、比嘉洋】
記事の抜粋はここまで。
判決で言う。
「ここでいう『公益』とは法定受託事務にかかる法令違反を放置することによって害されるものだ」
簡単に言うと、ここでいう『公益』とは「役人の利益、都合」と言ってるんだね。
最近の司法は、「正義」という言葉と意味を忘れてしまったのか。
今回の判決は、「・・・法律論で県の主張を退けた。」と新聞に書かれ、ある時は、「手続き論で門前払い」と書かれる。
そんな司法でも、司法の頂点に鎮座する最高裁判所内には,ギリシャ神話の法の女神テミスに由来すると言われる「正義」の彫像が立っているらしい。
その女神は人々に「希望」を感じさせ、そして「裏切らない」。
正義の女神 テミス
彼女が手に持つ天秤は正邪を測る「正義」を、剣は「力」を象徴し、「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」に過ぎず、正義と力が法の両輪であることを表している。目隠しは彼女が前に立つ者の顔を見ないことを示し、法は貧富や権力の有無に関わらず、万人に等しく適用されるという「法の下の平等」の法理念を表す。
「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」
今の日本の司法は、強き者には「剣なき秤」、弱き者には「秤なき剣」の如し。
「法は貧富や権力の有無に関わらず、万人に等しく適用されるという「法の下の平等」の法理念」を何時頃何処に置き忘れてしまったのか。
また書くことになった。
「正義の女神テミス」の前で胸を張れる裁判官が、日本には何人いるのだろうか。
それでも、81歳の「うちなんちゅ」は健在だ。
「判決に関わらず、埋め立てに反対する私たちの姿勢は変わらない。間違っているのは日米同盟を優先する政府だ」
闘う姿勢を崩す様子は微塵も無い。
何をやってるんじゃ、「やまとんちゅ」は。
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