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盛り下がる大阪万博、海外メディアからネタにされる! 英紙「ハラハラする楽しさ」と皮肉たっぷり
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/333725
2023/12/21 日刊ゲンダイ
英語発進はスルー… 何を持って“チャンス”か(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ
2025年大阪・関西万博のボランティアについて、日本国際博覧会協会(万博協会)と大阪府・市は20日、募集を来年1月中旬に始めると発表した。大阪の吉村府知事は会見で「世界各国の人と直接触れ合って、サポートしたい人に参加して欲しい」と呼びかけたが、万博は国内だけでなく海外の反応もイマイチなのが実態だ。
万博協会は日本語の公式X(旧ツイッター)アカウントのほか、英語版(Expo 2025 Osaka Kansai)も運用している。日本語版のフォロワーが6.9万人いる一方、英語版はわずか8453人。英語で〈フォローしてね〉と呼びかけているのが物悲しい。
ただ、決して協会が英語での投稿をサボっているわけではない。むしろ、ほぼ毎日、熱心に万博関連の話題を提供しようと奮闘している。
その努力は涙ぐましい。海外で人気の高いポケモンのキャラクターを使い、〈スペシャルサポーターのポケモンも大阪・関西万博が開幕まで500日を切ってワックワクだぜ!〉と繰り返し英語で投稿。しかし、どれもこれも再生数は1万回に達していない。投稿に対するコメントも軒並み1ケタで、関心を集めている様子は皆無。もちろん、ポケモンに罪はまったくない。
「日本のノスタルジックな情熱は…」
その努力は涙ぐましいが(「Expo2025 大阪・関西万博」のXから)
海外が注目しているのは、大阪万博の展示や意義よりも成否だ。英紙フィナンシャル・タイムズは、〈今の時代、万博の意味とは何か?〉と題した記事(11月16日)で〈日本開催に向けた準備の混沌ぶりは、万博が世界秩序の過去の遺物であることを示唆している〉と指摘し、こう書いている。
〈ヨーロッパのある国は、日本最大手の建設業者から『お望み通りのパビリオンは確実に建てられるが、完成は万博閉幕後から1カ月後になる』と言われたという〉
主催国の無責任ぶりを表す残念なエピソードを紹介しつつ、皮肉交じりにこうつづっている。
〈この種のイベントにかける日本のノスタルジックな情熱は、過小評価されるべきではないし、見ていてハラハラする楽しさがある〉
もはやネタにされている感があるが、吉村知事は万博について「日本の最大のチャンスだ」と訴えてめげない。ただでさえ、国民の約8割が「チケットを購入しない」と表明している状況だ。
いい加減、税金やポケモンのムダ遣いはやめて欲しい。
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