http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/509.html
Tweet |
岸田首相は本当に「外交が得意」なのか? 元外交官の冷ややかな答え 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/332677
2023/11/29 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
実は何もしていない(「全拉致被害者即時一括帰国を求める国民大集会」に出席後、拉致被害者の家族に声をかける岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
よろず行き詰まっている岸田文雄首相が、最後の局面打開策として賭けているのが「得意な外交」だそうで、そのため外務省を駆り立てて「国賓待遇による米国訪問」を来春にも実現しようと躍起になっている。
実際、この秋の政局を通じて政権の浮揚を図り、あわよくば解散・総選挙を打って態勢を立て直し来年9月の自民党総裁選で再選を果たしたいというのが岸田が思い描いたベストシナリオだったが、その第一歩となる内閣・党人事は裏目に出て副大臣・政務官クラスに不祥事が続出。
それを見て捜査当局も「この政権は叩きがいがある」と見たのかどうか、主要派閥のパーティー券を利用した裏金づくりのシステムにメスを入れ始めた。
そこで目先を変えて「経済、経済、経済」と連呼し乾坤一擲、4万円の所得減税と7万円の一律給付を打ち上げた途端に、肝心の鈴木俊一財務相から「そんな財源はない」と言われてしまい、支持率がまた一段と低下して内閣始まって以来の最低レベルに突入した。慌てて今度は「得意の外交」で点数を稼ごうというわけだが、果たして彼は本当に外交が得意なのか。元外交官に聞いた。
「第2次安倍政権で4年半も外相を務めて場数を踏んでいるのは確かだが、その割には何を成し遂げたのか目覚ましい実績はないように見える」と、冷ややかな答えである。
単に外交セレモニーに列席して官僚の作った原稿を読み上げてワインで乾杯するくらいのことは誰でも出来る。問題は、国際関係の停滞を切り開くような大胆な踏み込みが出来るかどうかだと、元外交官は指摘する。
「北朝鮮による拉致問題一つとっても、岸田は安倍や菅と同じで『やる、やる』と口先だけで言って家族会を騙し、実は何もしていない。ウクライナやパレスチナの戦争に関しても、本当は日本はどちらにも利害を抱えていない立場を生かして積極的な停戦・和平の構想を持ちかけるべきだと思うが、ただ何となく米国の居丈高な姿勢に同調しているだけだ」と。
こんな程度の外交力しかない岸田が、内政の行き詰まりの打開策として日米首脳会談の派手な演出を利用しようとしても、トマホーク400発に続いてまた要らない高額兵器を押し売りされるだけに終わるのではないか。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK292掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。