http://www.asyura2.com/23/senkyo292/msg/458.html
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https://www.asahi.com/articles/ASRCR4SLLRCRUHBI01P.html?iref=comtop_7_01
日本の社会は、国際社会の常識と比べて、性暴力、性被害に対する問題意識が希薄に過ぎるのではないか。
ジャニー喜多川による性加害に対して、周りが「見て見ぬふり」をし「沈黙」してしまったことが、多くの被害者を生んでしまった遠因とも言える。
先の戦時中をふり返れば、それよりももっと酷い性被害を公然と受け、誰にも助けられることも無く苦しんでいた人達がいる。
韓国の元慰安婦の人達だ。
加害者は日本人であり、官製であるがゆえに日本政府も断罪される。
そして、ソウル高裁が日本政府に賠償命じた。
日本人として、恥ずべきことだ。
以下に朝日新聞の記事の全文を転載する。
旧日本軍の元慰安婦ら16人が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が23日、韓国のソウル高裁で言い渡された。一審判決は国家には他国の裁判権が及ばないとする国際法上の原則「主権免除」を認め、原告の請求を却下していたが、控訴審判決は一審判決を破棄し、日本政府に賠償金の支払いを命じた。(ソウル=太田成美)
記事の転載はここまで。極めて短い。
被告が加害者「日本政府」という裁判だ。もう少し、書くことはあると思うのだが。
直近の「沈黙に対する反省」は本物ではなかったということか。
さすがに、韓国の聯合ニュースが詳しく報じている。
「慰安婦被害者らが逆転勝訴 一審破棄し日本政府に賠償命令=韓国高裁」
(https://jp.yna.co.kr/view/AJP20231123003100882?section=japan-relationship/index)
ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんのほか故クァク・イェナムさん、故金福童(キム・ボクドン)さんらの遺族、計16人が日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、韓国のソウル高裁は23日、原告の訴えを却下した一審判決を取り消し、日本政府に対して原告側の請求全額(1人当たり2億ウォン=約2300万円)の支払いと訴訟費用の負担を命じた。
高裁は「国際慣習法上、被告である日本政府に韓国裁判所の裁判権を認定することが妥当だ」と述べた上で、慰安婦を集める過程で被告の違法行為が認められることから適切な慰謝料を支払う必要があるとの判断を示した。
被害者について「最低限の自由すら抑圧され、日本の軍人との性行為を強要された結果、無数の傷害を負わされたり妊娠・死亡の危険まで甘んじたりするしかなく、終戦後も正常な範囲の社会生活に適応できないという損害を被った」と言及した。被告の行為は韓国の民法上の違法行為に当たるとし、各被害者への慰謝料は原告が求める2億ウォンを上回るとみるのが妥当だと述べた。
この日、車いすに乗って出廷した李容洙さんは判決を聞いて法廷を出てくると、両腕を上げて万歳を叫びながら涙を流した。「ありがとう」と何度も繰り返し、「天にいらっしゃるハルモニ(おばあさん、慰安婦被害者)たちにも私から感謝を伝えたい」と語った。
李さんや被害者遺族らは2016年12月、日本政府に対し1人当たり2億ウォンの賠償を求める訴訟を起こした。21年4月にソウル中央地裁は日本の主権免除を認め、原告の訴えを却下した。
この年、同地裁は同種の訴訟に異なる判断を示していた。別の慰安婦被害者ら12人が起こした賠償請求訴訟で21年1月、「日本の違法な行為に国家免除(主権免除)を適用できない」として日本政府に1人当たり1億ウォンの賠償を命じた。日本政府はこうした訴訟に対応しないとの原則を崩さず控訴もしなかったため、判決は確定した。
mgk1202@yna.co.kr
聯合ニュースの転載はここまで。
彼女たちが味わった苦しみは決してお金に換算できるものではない。
しかし、今となっては、その賠償の手段は、「償いのことば」と共に、「お金」でということになるのはやむを得ない。
取り戻すことが出来ない、「壊された人生の代償」として、韓国の高裁は1人当たり2億ウォン=約2300万円と認定した。
その金額が妥当かどうか、私には分からない。
正直に言えば、「たったそんなもん?」と感じている。
日本国内では、ジャニー喜多川の性加害に対する補償問題が遅々とはいえ、すこしづつは進みつつある様子だ。
その間に、被害を告白した「被害者」が、SNSによる誹謗中傷という2次被害に会う中、自死するという痛ましい事件も発生してしまった。
日本の社会は、どうして性暴力、性加害に対して、かくも鈍感で、寛容なのか。
その事は、私には理解できない。
告発することも叶わず、泣き寝入りを余儀なくされている「隠れた被害者」あるいは「隠された被害者」は数知れないのだろう。
勇気をもって警察に被害を訴えても、警察は言葉巧みに、告訴の取り下げを進めると言うではないか。
ジャニー喜多川による性加害の全貌は、未だに何も明らかになっていない。
明かにする努力も、されていない状況だ。
「沈黙」を反省したはずのメディアも、事件を忘れたかのように、新会社の体制や、ジャニタレの去就に関心が移っている始末だ。
このままでは、同様の事件の再発は防ぎようもない。
そんな中、今度は世間の興味が「賠償金額」に移りつつある。
これについては、私も注視している。
その賠償金額の「額」が、日本という国、社会が、性暴力、性加害が被害者の人生に与える影響の重大さを、どれほどのものと認識しているかを知るバロメータになると思っているからだ。
願わくば、お隣韓国の社会と同等か、それ以上であってほしい。
日本が、日本の社会が、弱者にもっと優しい国、社会になってほしいと願うからだ。
日本政府は今回も、「こうした訴訟に対応しない」と「沈黙」するのか、「無視」するのか。
そして、ほとぼりが冷めたころを見計らって、最後は「一定の理解を得た」と嘯くのだろうか。
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