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元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2059563.html
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2024年5月の世界保健総会(WHO総会)で決議される「パンデミック条約」と国際保健規則IHR(2005)改訂について国政9党に出していた公開質問状に対し、21日までに回答があったのは日本共産党のみだった。同党からは回答期限の11月18日にメールで届いた。
質問状を送付した先は、自民・公明・立民・国民・共産・維新・社民・れいわ・参政の各党。「パンデミック条約」と国際保健規則IHR(2005)改訂について党としての賛否を4つの項目でただした。
日本共産党中央委員会名で届いた回答書の全文を下段に転載する。4問全てについて賛否の選択肢を「選択せず」だった。自由記入欄に党としての考え方が記されていた。それによれば、両提案は現在交渉中で成案が示されていないため、賛否を評価できないとのこと。
ただし、同党は両提案についておおむね肯定的な立場に読める。国際的な感染上の危機に際し、医薬品や医療サービスが低所得国においても先進国と平等に供給される枠組みが策定されることを歓迎している。
この回答書の中で筆者が注目したのは、次の記述部分である。
「途上国の政府や、国際的な医療支援活動を行う市民社会団体から推進の声が上がる一方、一部の先進国政府と、製薬大企業の団体からは、強力な反対意見が出されているようです。」
なるほど、医療・薬品部門での途上国支援を随所にうたう両案を共産主義政党や左翼市民が支持するのは論理的に整合性を感じる。一方で、先進国や製薬大企業の団体が反対しているという。この事態を筆者は知らなかった。ぜひ、ビッグファーマには頑張ってもらって両提案をつぶしてほしいとさえ思った。
共産党からの回答とこれに対する所感は19日のisf(独立言論フォーラム)シンポジウム「WHOパンデミック条約の狙いと背景〜差し迫る人類的危機〜」と20日配信の『真田信秋 多事争論』チャンネル「テクノクラート独裁を一気に進める パンデミック条約と国際保健規則改定」でも公表した。
回答期限の18日までに返信してきた日本共産党には、心より敬意を表す。
なお、19日のisfシンポジウムの全編動画は2週間後に同フォーラムのホームページで公開されるとのこと。
ジャーナリスト・高橋清隆氏の公開質問状に対する回答
【問1】第77回世界保健総会で、IHR改正案に日本政府は賛成すべきと考えるか。
A.賛成すべき B.反対すべき――選択せず
【問2】同総会でIHR改正案が可決した場合、10カ月以内(2025年3月まで)に世界保健機関(WHO)事務局長に拒否を申し出た国において改正IHRは発効されないが、拒否すべきと考えるか。
A.拒否すべきではない B.拒否すべき――選択せず
【問3】同総会で「パンデミック条約CA+」条約案に日本政府は賛成すべきと考えるか。
A.賛成すべき B.反対すべき――選択せず
【問4】同総会で「パンデミック条約CA+」条約案が可決した場合、WHO加盟国は18カ月以内(2025年11月まで)の批准手続きが求められるが、国会での承認が必要な場合、貴党としてはこの条約の承認に賛成するか。
A.賛成するつもり B.反対するつもり――選択せず
【その他】第77回世界保健会議で決議される上記2議案について、貴党の考え方として、補足があれば、記入されたい。
IHR(国際保健規則)改正案とパンデミック条約をめぐっては、来年5月の世界保健会議に向けて交渉用のテキストなどが提示され、各国政府とステークホルダー(利害関係者)が意見・主張を出し合っている最中にあります。そのように確定した成文が示されない段階で、賛否などの評価を行うことはできません。
両議案については、パンデミック条約の交渉用テキストにもあるとおり、国家主権の尊重、内政不干渉、国際連携促進の原則のもと、将来のパンデミックに際し、低所得国が当該感染症の治療薬・ワクチン等の衡平な供給を受けられるよう、技術・ノウハウの移転、生産能力の強化、病原体情報へのアクセスと利益配分にかかわるルールを定める方向で、交渉が進められているものと承知しています。
とくに、パンデミック条約では、緊急時に当該感染症の医薬品・治療法にかかわる「知的財産権」を「免除」する仕組みを発動し、製薬企業が独占的に保有する情報や技術を共有できるようにすることなどが目指されているため、途上国の政府や、国際的な医療支援活動を行う市民社会団体から推進の声が上がる一方、一部の先進国政府と、製薬大企業の団体からは、強力な反対意見が出されているようです。
私たちは、新型コロナによって世界的な健康危機が起こり、多くの低所得国が置き去りにされた痛苦の経験を踏まえ、世界の人々を新興・再興感染症から守るための、実効ある国際的な枠組みが策定されることを望んでいます。
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