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※補足 2023年11月4日 東京新聞 こちら特報部 各紙面クリック拡大
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<タモリさんの予言した流行語 「新しい戦前」を「戦中」にしてはいけない ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/331751
2023/11/09 日刊ゲンダイ
ノンフィクション作家の澤地久枝さん(C)日刊ゲンダイ
今年も流行語大賞のノミネートが発表された。
並み居る流行語の中に、ひっそりとたたずむ「新しい戦前」を見つけた。ご存じタモリさんが徹子の部屋で発した言葉、去年の暮れに「来年はどんな年になるかしら」と問われた答え。はやっては廃れる流行語の仲間に加えるにはもったいない、今の時代を映した普遍の表現だ。
あれから1年、まさにタモリさんの予言通り、時代はますます「新しい戦前」の様相を呈している。ウクライナ、そしてガザでは市民を巻き込む悲惨な戦闘が行われ、日本の政治家は、次は台湾有事で血を流す覚悟をしろと訴える。
マイナンバーカードにはあらゆるものが紐付けされる。それは戦前に医療や建設など特定の労働者を把握する目的の「職業能力申告手帳」が作られ、戦争に備えて必要な人材を必要な時に連れて行ける「国民徴用令」が施行され、さらに拡大して「国民労務手帳」となったのに酷似している。「徴兵制」につながる流れだ。
東京新聞に今年93歳で、毎月3日に国会前に立ち続けるノンフィクション作家、澤地久枝さんの記事が出た。
澤地さんは終戦当時、満州で14歳。ゴリゴリの軍国少女だったが、ソ連軍の侵攻で関東軍は住民を置いて逃げてしまい、ソ連兵にレイプされかけるなどしながら命からがら帰国。それから自分を反省し、一貫して反戦を訴えてきた。大江健三郎氏らと始めた「九条の会」も今は澤地さんだけになった。2015年から毎月3日には雨の日も風の日も、要介護4の体をおして国会前に立ち続ける。
澤地さんには、「戦死という『異形の死』を日本に繰り返させてはならない」という強い願いがある。「戦死はほかの死とは違う。権力者の命令に従って戦場へ送り込まれ、自分では何も選べないまま殺されてしまうの」と言う。
ミッドウェー海戦での日米の全戦没者3418人の細かい資料を調べ上げた。アメリカの遺族も積極的に協力してくれた。夫をミッドウェー海戦で亡くし、遺児の息子をベトナム戦争で亡くした女性がいた。
「これこそが日米の戦後の違いですよ。戦後の日本に戦死者がいないのは、憲法9条があって、再び戦争をさせない歯止めになってきたからです」
日本でもアメリカでも「お国のために戦死してよかった、と言った遺族は一人もいなかったもの。戦死しては駄目なんです」
今はイスラエルの侵攻にも反対する。国会前には毎月3日に200人ほどの人が集まる。英国、フランス、ドイツ、インドネシアでは、街を埋め尽くすほどの人々がデモをしているのに。日本人には「お上には逆らえねえ」根性が染み付いているのか。澤地さんに若者たちが続かねば。いざ「戦前」が「戦中」になってしまってからではもう手遅れだ。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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2023年11月4日(土曜日)
— 大木晴子・「明日も晴れ」 (@kuronekoroku) November 4, 2023
東京新聞・「こちら特報部」
時間をかけて丁寧に澤地久枝さんと向き合って取材をされています。それは、何度も「3の日・スタンディング」に国会正門前に取材にいらしてた。澤地さんと挨拶される時に自然体の気が流れていました。 #澤地久枝 さん pic.twitter.com/dTkRvTE4Se
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