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れいわ新選組、期待の本格派新人・三好りょう氏擁立へ 衆院神奈川2区で菅元首相に挑む 横浜の力結集が鍵
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/28110
2023年11月10日 長周新聞
れいわ新選組は2日、次期衆議院選挙を見据えた公認候補予定者発表会見を開き、神奈川2区・比例南関東ブロックに、元外務省官僚で内閣情報調査室での勤務経験をもつ三好りょう(本名・三好諒)氏(38歳)を擁立する考えを明らかにした。同選挙区は、菅義偉元総理大臣の選挙区でもある。会見で三好氏は、役人として自民党政治を支える立場に立つのではなく、自民党の汚れた政治を終わらせるべく立ち上がる決意を語り、「蟻が象に挑むかのような厳しいたたかいになるとは承知しているが、神奈川2区が変われば日本は変わるとの思いで頑張りたい」と力強くのべた。れいわ新選組の高井幹事長は、衆議院選に向けた抱負と戦略についてのべた。
会見するれいわ新選組公認候補予定者の三好諒氏(2日、東京)
三好りょう氏の決意 元外務官僚・内調でも勤務
私は神戸で生まれ、高校卒業までは徳島、松山(愛媛)、香川で過ごした。高校卒業後はアメリカの大学に進学し、大学卒業後は台湾大学の大学院、その後2013年に外務省に入省して2014年から7年間、ロシアに駐在していた。
19歳から6年間アメリカに留学していたさいに感じたことは、日本の政治、外交が思っていたよりもずっと低いということだ。私はアメリカと対等な関係を築いていくには、まず外交を学び、そして政治で変えていかなければならないと思って外務省に入省した。しかし、派遣されたのは希望していたアメリカではなく、まさかのロシアだった。ロシアではプーチン大統領の訪日準備や、日ロ外相会談、日ロ首脳会談など二国間交渉の準備、そして政治家の通訳などを担当した。しかし一方で垣間見れたのは、自分たちのお友達企業に税金を配っていく自民党の国会議員の姿だ。
7年を経て日本に帰国した際に、私はこの日本の衰退具合に非常に大きなショックを受けた。このまま自民党政治が続けば、日本が日本でなくなってしまうとの危機意識が日増しに強くなり、政治の世界へ身を投じようと決断し、外務省を退職した。その後、れいわ新選組の門を叩き、今は山本太郎代表の事務所で国会質疑の準備であったり、街宣用のスライドを作成し、永田町の政治を肌で感じている。
なぜ、れいわ新選組なのか。それは、れいわ新選組しかこの国を変えることはできないと強く感じているからだ。永田町、霞が関の経験から、既存の大政党がしがらみのなかでいってはいけないことや触れてはいけないことが非常に多いと感じた。そんななかでも、れいわ新選組は逃げずに、真っ正面から真っ正直に国民に対して真実を明らかにしようとしている。実際に中に入って思ったことは、国会議員の方々、そして秘書の方々が本気でこの国を良くしようと努力している姿であり、このれいわ新選組しか日本を変えることはできない、との思いが確信に変わった際に立候補を決断した。
私が外務省を辞める際に家族、親戚、友人など多くの人から、「なんでやめるんだ? もったいないじゃないか」といわれた。しかし、このまま役人として自民党の政治を支える立場に立っていくのか、それとも自民党のこの汚い政治をやめるべく立ち上がっていくのか、どちらかを考えたときに、私はどうしても信念上、前者に立つことはできなかった。もちろんこの神奈川2区は、蟻が象に挑むかのような厳しいたたかいになるとは承知しているが、それでも神奈川2区が変われば日本は変わるとの思いを持って頑張っていきたい。
記者との質疑応答より
質問 神奈川2区で挑戦するのは自身の希望なのか?
三好 その通りだ。私から党にお願いして、この神奈川2区で擁立させてもらった。日本に帰国して、このれいわのボランティアの方々と横浜で活動する際に、この横浜の美しい街並みが、市民と政治との対話で築き上げられたものだと聞いた。しかしこの失われた30年間で、市民を置き去りにして、弱者切り捨ての政治が平然とおこなわれている。この衰退の元凶は自民党の利権政治であると強く思っている。
そんななかでも横浜市民は黙っていない力を持っていると私は信じている。この神奈川2区では以前、カジノが推進されたが、市民の方々が結束してこのカジノをストップさせた経緯もある。だからこそ、この変える力、そして黙っていない横浜市民とともに私はこの政治を変えていきたいと思った。
日本は元々こういう状況ではなかったのになぜこうなったのか。この期間、一体誰が政権を担ってきたのか。それがもし利権というのであれば、この利権は打破していかなければならない。横浜に生きる人たちは、悪いことと良いことを判断できる知識層が非常に多く、日本全体を変える非常に大きなエネルギーを持っていると感じている。横浜市民の方々と一緒に神奈川を変えていく。そして神奈川2区が変われば日本は変わる、これを実現したい。
質問 菅元総理はかなり強いと思うが、今後どのようにたたかっていくのか?
三好 誠実さをアピールしていきたい。やはり自分に嘘をついてないこと。自分に嘘があると、いうことやることすべてに影響が出る。おかしいと思っているのに黙って自分に嘘をつきたくない。多くの人もいいたいことはあると思うが、上げられる声を持っているはずだ。だからそういった方々の声を集めて、率先してその声を代弁していきたい。
質問 どんな政策を実現したいと思っているか?
三好 私が外務省にいたから外交に力を入れたいんじゃないか、といわれる方も結構いるが、私としてはやはり国内経済の立て直しが優先だと思っている。外交でやはり発言力を高めていくには国内経済の強さは必須だ。国内経済が弱くて外交的に発言力のある国を私は見たことがない。国内経済の立て直しにおいて、れいわ新選組は非常に素晴らしい経済政策を持っているのでこれを実現していきたい。
質問 内調(内閣調査室)では何を担当していたのか。内調の中にはいわゆる国内政党の担当があると思うが、れいわ新選組を担当して深く知っていたなどという経緯はないのか?
三好 内調にもさまざまな部門がある。ロシアに7年間駐在していたので、内調でもロシアを担当に情報収集などをおこなっていた。内調時代にれいわ新選組とかかわっていたことはない。
質問 国内経済の立て直しに活かせる外務省での経験や知見などはあるのか?
三好 外務省では経済を担当してたわけではないので、その知見をどれだけ活かせるかというのは答えづらい。だがやはり私が実現したい政策は消費税の廃止だ。参議院の調査でも消費税を廃止にした五年後に私たちの所得は30万円、10年後には57万円アップすることや、消費税を廃止にしても物価高はさほど起こらないという調査結果も出ている。消費税の廃止というのを1丁目1番地としてやっていきたい。
高井たかし幹事長による補足説明
会見に同席した高井幹事長は、三好氏に期待することなどについて要旨以下のようにのべた。
三好さんは外務省で官僚として9年間、しかもロシア大使館でかなりの年月を勤めてきた。官僚行政に対してしっかり監視をし、悪いものはダメだということが、特に野党の政治家の使命だ。外務省の闇の部分、そして自民党の政治家との癒着、利権を彼自身体験しているので、そういったことを議員になる前からどんどん街頭演説などで訴えていくべきだと思う。それと彼は日本のCIAといわれる内閣情報調査室(内調)で働いていた。私も官僚出身だが、内調で働く人というのはほとんど知らない。そういった話もどんどんこれから発信をしてほしい。
三好さんには修行してもらおうということで、山本太郎代表の事務所で働いてもらっている。彼は山本代表の質問原稿などを準備する。他にも山本代表の街宣の10万枚あるスライド作りなどを担当しながら、れいわの政策やれいわ新選組とはというところから代表のお膝元で学んでもらい、満を持して今回発表ということになった。本当に期待の本格派候補だ。ロシアに詳しい政治家は本当に少ない。ぜひ三好りょうが国会議員になり、ロシアとのパイプ役を担う国会議員になれればいいと考えている。
私も最初、三好さんがれいわに来たとき「本当にれいわでいいの?」と思わずいったくらい経歴も素晴らしい。だがもう、れいわ以外は考えられないということで来てくれた。れいわ新選組には必ずしも外交の専門家がいるわけではない。外交の部分が少し弱い面もあるので、党としては三好さんにはぜひ国会議員になってもらって外交分野をリードしてほしいと思っている。三好さんは本当にびっくりするような外務省の、そして自民党の大物政治家との癒着、利権の話も持っている。どのタイミングでそれを彼がいってくれるか楽しみにしている。
私も官僚出身だが、役所で働いた経験というのは本当に得がたく、特に政治家になるにあたってはすごく重要な経験だ。自民党に行く人が多いが自民党に行くとそれが活かせない。結局政府、与党一体なので役所批判がなかなかできないし、自分が知った役所の悪い部分などを表に出す人は少ない。
野党はそれができるのに、立憲民主党などを見ているとお行儀が良い。岡田幹事長も元通産省だがあまり暴露したり、厳しく政府を追及する感じがない。れいわ新選組はまさに誰にも忖度しない。この国のオーナーである有権者の皆さんのために自分たちが見聞きした話をどんどんしていく。
次期衆院選に向け 50人の擁立目指す
高井崇幹事長
高井幹事長はさらに次期衆議院選挙について「今月の解散、12月の投開票の総選挙があるという前提で準備している」とのべた。神奈川2区は菅義偉元総理の選挙区だが、他の野党はまだ候補者を出していないため、この厳しい選挙区にあえて挑戦すると説明した。
また、野党共闘については「しないつもりはない」とするも、「一方的に候補者をとり下げて擁立しなければ、れいわ新選組はまったく拡大しない」ため一定数を擁立する考えがあるとのべ、「他の野党が立てずに統一候補にするということであれば、我々は喜んで協力する。だが今は残念ながらそうなってない」と指摘。立憲民主党などが党利党略で選挙区を被せて候補者を擁立する動きなども問題視した。そして「我々はまだ数少ない選挙区にしか立てていないが、あえてそうしている。候補者はもう40〜50人立てる体制はできている。いつでも解散になれば発表する準備はできている。この神奈川2区でも、もし他の野党が候補者を立てるということであれば、我々も全国で候補者を立てていくということになる」とのべた。
また、規模のわりに多くの選挙区に候補者を立てて比例票獲得を狙う政党もあるが、「われわれは小選挙区で勝てる候補を厳選して立てるのでやみくもに立てるということはしない。まずは基本的には野党が出していない選挙区を中心に考えている」「自民党と野党が競合し接戦になるような選挙区こそ、比例票が増える余地がある。そういうところに躊躇なく立てていくということになる」と方針を示した。
また、れいわ新選組として目指す方向性やたたかい方について、要旨以下のようにのべた。
まだ国会議員8人の政党だが、4年半前にたった1人で山本太郎が立ち上げたところからの8人だ。そして地方議員は今56人になった。ただ、ここで終わるわけにはいかない。消費税廃止は8人の国会議員ではなし得ない。次の衆議院選挙では倍増以上の獲得を目標に掲げている。
一方で、れいわ新選組単独で国会議員の過半数を取って政権を取るなんてことは無理だということは代表も含めてわかっている。まずは一定の中規模の政党になる。そうするとれいわ新選組の訴えが無視できなくなる。
そして今の野党第一党、第二党には任せておけない。このままでは政権交代はもう未来永劫起きない。なぜならたたかっていないからだ。もう万年野党の体質が染み付いてしまっている。徹底的にたたかわず、水面下で手を握って、国会も波静かなまま終わっている。
本気でたたかう野党はれいわ新選組だけだ。ここが一定の支持を集めることによって野党のなかに考え方の変化を起こしたい。私が元いた立憲民主党など野党のなかにも多くの仲間がいるが、みんなやっぱり今のままではダメだと思っている。今のままの野党、今の立憲民主党で政権が取れるなんて思っていない。そういった人たちのなかにも山本太郎待望論がある。特に神奈川は山本代表と親しい国会議員が多い。そういう若手を中心に我々の考えに共鳴する人たちと手を結ぶことによって野党再編が起き、そしてその結果、国民の皆さんの信頼を得たときに初めて政権交代ができる。山本太郎代表の参議院の任期があと5年だ。あと5年以内にそれを成し遂げるといっている。それが我々の目標だ。
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【録画配信】高井たかし幹事長、次期衆院選 公認候補予定者 発表記者会見(11月2日 13時〜神奈川県庁)
2023/11/02 れいわ新選組 公式チャンネル
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