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https://www.asahi.com/articles/ASRC46S6DRC4UTFK00L.html
泉代表が、法政大学の学生から「立憲民主党のビジョン」について問われたそうだ。
それに対する泉代表の答えは、頓珍漢なものであり、おそらく質問した学生を失望させただろう。
関連するので、先に言葉の整理をしておきたい。
MVVというキーワードで語られることの多い、ミッション・ビジョン・バリュー。
これらをググってみた。
ミッション(Mission)には「使命」という意味がある。
政治の世界おいては、そのまま「政党の使命」という意味で、あるいは「政党理念」「政党の存在意義」「政党の役割」などの意味でも使われる。
ビジョン(Vision)には「展望・理想像・未来像」という意味がある。
いずれも、政党がどんな未来を、どんな社会を、実現したいのかを説明した内容となる。
バリュー(Value)には「価値」という意味がある。
「政党が共有する価値観」「行動指針」を指し、政党がどうやって使命や役割を果たすのかを説明するものとなる。
MVVとはミッション・ビジョン・バリューの3つの言葉が連なった用語で、それぞれの言葉は以下のように密接に関係している。
・政党の使命である「ミッション」
・ミッションを通じて実現したい「ビジョン」
・ミッションを遂行していくための価値観や行動指針を示す「バリュー」
閑話休題。
法政大学の学生が問うたのは、「立憲民主党のビジョン」。
発言録なので、以下に記事の全文を転載する。
立憲民主党・泉健太代表(発言録)
(学生から立憲民主党のビジョンについて問われ)5年で政権交代を考えている。これを言うとまた怒る人もいる。野党第1党たるもの、次の(衆院)総選挙で政権交代は当たり前だという人はいる。理想論は間違いなくそうだ。でもそのためには候補者がいて、一人ひとりが勝てるような状況も作らなくてはいけない。いくつもクリアしなければいけないことがある。
前回(2021年)の総選挙で僕らが150議席をとっていれば、次は当然政権交代と言いたい。もう一回再生していくには手順が必要。そういう意味で5年。次の総選挙でしっかりと基盤を築いて、ホップ、ステップで(政権を)とれる。そういうものを目指している。
自民党の若手議員、自民から立候補している人たちに言いたい。なんで自民からばかり出ようとするのと。覚悟、気概はないのかと。やすきに流れてはいないかい。より厳しい道でチャレンジしてもいいじゃないか。この国に大きな政権交代可能な政治を作るという思いを持って欲しい。(法政大学での講演で)
記事の転載はここまで。
法政大学の学生が問うたのは、「立憲民主党のビジョン」。
立憲民主党は、或いは泉代表は、政権交代を果たして、腐りきった自公政権に代わって、どのような日本の国、日本の社会を作ろうと考えているのかを聞きたかったはずだ。
対して、泉代表が答えたのは、「ミッション」。
政権を奪取しなければ、どんな理想も「ビジョン」も実現できないことは自明だ。
政権奪取が簡単でないことは学生でも分かる。
その学生を前にして政権奪取の難しさをあれこれ説いても、なんの意味があろうか。
聞いている方は、「言い訳」を聞かされているとしか感じないだろう。
一党の代表が、当面「政権を目指さない」との「行動指針」を公言する。
恐らく、個人的な考えの範疇のものだろうが、自ら、政党の「存在価値」を否定するものと言えよう。
立憲民主党は「国民の生活が第一」の政治、社会の実現という崇高な「ビジョン」を掲げ、その「ビジョン」の実現のために、政権奪取を使命「すなわちミッション」としているのではなかったか。
学生に「理想を持て」、「大志」を抱け」と講釈する前に、折角問われた「立憲民主党のビジョン」を熱く語り、学生の、そして若者の心を揺さぶり、立憲民主党への支持を訴えるべきだったのではないだろうか。
そこで語った熱い思いは、朝日新聞にも取り上げられ、全国の読者の目にも止まったかもしれない。
絶好の機会を、一つ逃してしまったと言えよう。
泉代表は、自ら「政権交代」という「「ミッション」に距離を置き始めた。
泉代表での政権交代が不可能であることがはっきりしたということだ。
一種の「ギブアップ宣言」というものだろう。
「殿御乱心」。
「大将の敵前逃亡」。
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