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https://www.tokyo-np.co.jp/article/285173?rct=national
「埒が明かない」とはこのことを言う。
出来ないことは、正直に「出来ません」と言うべき時が訪れたということなのだろう。
東電には、当事者能力はもとより、問題解決能力が無いことは、既に明らかになったではないか。
東電に出来ることは、「汚染水」を海水で1200倍に薄めて、国際基準に合致していると言い繕い、お茶を濁す代わりに、「汚染水」で海洋を汚してしまうことくらいだ。
東電と心中するのは「真っ平御免」こうむりたい。
ここまでくれば、政府が責任をもって、日本の科学と技術の粋を集め、国家の存亡をかけて取り組むべきではないか。・・・と思うのだが。
その日本政府も、東電に押し付けるばかりで、問題から逃げ回って「埒が明かない」。
以下に記事の抜粋を記す。
東京電力福島第1原発事故で、2号機原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しが、大幅な計画見直しを迫られつつある。取り出し試験用に開発したロボットアームが、現場で使えない恐れが出てきた。事故収束で最難関とされる作業は、準備段階で「想定外」の壁にぶつかった。(渡辺聖子)
◆アームが入らないかもしれない
10月16日朝、2号機の原子炉格納容器内につながる直径約55センチの横穴の扉が全開すると、内部は灰色の堆積物で埋め尽くされていた。計画では、2023年度後半に横穴からアームを入れ、遠隔操作で数グラムのデブリを取り出す。
この計画はまず、扉を開けるのに手こずった。・・・全て抜き取るまでに約4カ月かかった。
・・・扉の先を埋める堆積物も同様に固まっているかもしれない―。・・・横穴ぎりぎりの大きさのアームが入らない可能性が出てきた。
◆「釣りざお」でOK? でも被ばくの恐れ
長さ約2メートルの横穴にある堆積物は、事故前にあったケーブル類が事故時に熱で溶けたものとみられる。東電は今年末ごろに高圧の水で堆積物を押し流し、アームの通り道をつくる計画だが、固まって流せない場合の対処として新たな装置の検討を始めた。
装置は、伸び縮みする直径20センチほどの棒。先端にデブリの採取機器を付け、格納容器の底部までつり下ろす、釣りざおのような仕組みだ。2019年の炉内調査でも使い、デブリとみられる堆積物に触れたという「実績」もある。
ただ、アームよりも動ける範囲が狭く、格納容器内の状況把握が限られる。扉の外側で作業員が装置を設置する必要があり、高い放射線量の現場ゆえ被ばくが避けられない。・・・
◆「取り出し開始」が2年遅れ、完了への道筋は
デブリの取り出し開始は、アームの開発に時間がかかり2回延期し、当初予定の「21年中」から2年以上遅れている。現工法の準備と同時並行で新装置を開発し始めた東電には、焦りがにじむ。
デブリは2号機だけではなく、1、3号機にもある。総量は推計約880トン。アームで一度に取り出せるのは耳かき1杯程度で、この方法で廃炉完了目標の51年までに全てを取り出すことは不可能だ。3号機では建屋全体を水没させるなどの案が浮上するが、構想段階にとどまっている。
東電は8月に汚染水を浄化処理した水の海洋放出を開始。処理水の貯蔵タンクを減らし、跡地にデブリの保管施設を造ると放出の必要性を説いてきた。しかし、施設が必要なほどの量のデブリを取り出せるのか。事故から13年が近づく中でも、道筋は描けていない。
記事の抜粋はここまで。
記事の内容に新しさは無い。
「・・・10月16日朝、2号機の原子炉格納容器内につながる直径約55センチの横穴の扉が全開すると、内部は灰色の堆積物で埋め尽くされていた。・・・」
という事実が判明したことくらいだ。
そして誤りが一つ。
東電は、当初の計画では、「2号機で2019年度下期に少量のサンプルを取り出す」、としていた。
既に4年の歳月が費やされていることになる。
記事で言う、
「・・・デブリは2号機だけではなく、1、3号機にもある。総量は推計約880トン。アームで一度に取り出せるのは耳かき1杯程度・・・」。
「埒が明かない」とはこのことを言う。
さらに記者が言う。
「・・・東電は8月に・・・海洋放出を開始。処理水の貯蔵タンクを減らし、跡地にデブリの保管施設を造ると放出の必要性を説いてきた。しかし、施設が必要なほどの量のデブリを取り出せるのか。・・・」
と。
「汚染水」の海洋放出を急がなければならなかった「訳」は他にあるということだ。
そのことは、国民には絶対に知られてはいけない。・・・「アレ」だ。
かくして、本来は消滅して当然の東電は、半永久的に倒産しない優良企業として復活した。
どんなに成果が出なくても、人員整理による失業の不安は無い。
おそらく、メルトダウンした核燃料と同様、従業員のモラルは既に崩壊してしまっている。
東電に、燃料デブリの取り出しが出来ると考えるのは、非科学的な新たな「神話」だろう。
燃料デブリの取り出しが出来ないとき、日本はどうなるのか。
その責任は誰が負うのか。
危機管理上からすれば、今から、燃料デブリの取り出しが出来ない場合への備えが必要ではないのか。
そのことを実行する責任と義務は、日本政府にある。
東電と心中するのは「真っ平御免」こうむりたい。
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