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(回答先: 沖縄で新たな全県的「反戦組織」が発足…その狙いは? 台湾有事が起きれば…本土の人に想像してほしいこと(東京新聞 TOKYO … 投稿者 達人が世直し 日時 2023 年 9 月 26 日 21:27:09)
2023年10月1日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/280841
11月23日に1万人規模の県民大会の開催を目指す反戦組織「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」。9月24日に沖縄県沖縄市で開かれたキックオフ集会は、運営に若い世代が携わっていることが特徴的だった。平和運動が盛んな沖縄でも、シニア世代が中心となり、世代間の断絶が課題。県民大会を機に、運動を若者に広げることも目指している。(宮畑譲)
◆SNSやネットで情報発信、グッズ販売を展開
「島が戦場になるということは、私自身を失うということです。一人一人が、(沖縄の島々を)身近な生活や守りたい物、大切にしたい物に置き換えたとき、この運動に参加する意義はきっとあると思う」
キックオフ集会で若者代表として、石垣市出身の会社員・阿利斎生いつきさん(26)=浦添市=がこうあいさつした。阿利さんは石垣島出身で、与那国島に住んでいたこともある。この2島には陸上自衛隊のミサイル部隊の配備などが進む。「ミサイルがあれば逆に標的になりうる」との危機感から会の運動に賛同した。
大会に向け、SNSでの発信やTシャツなどのグッズ販売、ホームページ制作といった若い世代ならではの活動を展開していく。会場では、来場者にこうも呼びかけた。
「このチームに興味がある若者世代の人は声を掛けてください。大きな集会を成功させましょう。基地の周りにも生活の営みがあることを世界にアピールしていきましょう」
◆「世代を超え思いを一つに参加できる大会を」
県民の会は、敵基地攻撃能力(反撃能力)などが明記された昨年12月の安保関連3文書の閣議決定や、自衛隊の南西シフトを受け、60以上の市民団体などで構成。大規模な県民集会を開くことで、中国脅威論や台湾有事の想定に軍備拡大で対抗するのではなく、平和的に解決するよう訴える。
集会の司会を務めたのは平和ガイドの平良友里奈さん(35)=南城市。昨年4月、南西諸島で進む陸自ミサイル部隊の配備に反対する写真展に若者が全く参加していないことに危機感を覚えた。そこで沖縄戦を経験した高齢の参加者から「子どもや孫たちにつらい思いはさせたくない」と声を掛けられ、心に決めた。「シニアと若者のパイプ役になろう」
年配の世代への違和感もあった。基地の反対運動などで感じる怒りや憎しみのこもった言葉に、当然の感情だと思いつつ、若い世代にとっては「怖い、近づきたくない」と感じていた。スローガンには、柔らかい言葉を入れたいと提案。「争うよりも愛しなさい」が採用された。「若者のエネルギーが必要。世代を超え思いを一つに参加できる大会をつくっていきたい」
こうした動きに早速、触発される人もいた。集会に参加した民謡歌手の結歌さん(27)=北中城村=は「平良さんたちに共感するところがたくさんあった。平和に対する思いだけでなく、行動しないと。自分自身も発信して、下の世代にも大会に加わってもらえるようにしたい」と話していた。
◆選挙で民意を示しても政府に無視されているから
沖縄国際大の前泊博盛教授(日米安保論)は「台湾有事を理由に軍拡が進む中で、自衛隊の沖縄配備が強行されている。県民全体で反対の声を上げなければ容認したと誤解されてしまう」と指摘し、若い世代の動きに注目する。「新基地建設反対など、選挙で民意を示しても政府に無視される。市民運動や県民大会という直接的な表現でしか民意を示せない今、運営に次世代が参加した。平和運動のバトンが世代を超えてつながることに期待したい」
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