http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/838.html
Tweet |
https://www.tokyo-np.co.jp/article/280160?rct=national
「原子力政策の迷走ぶりは止まらない。」
私が言っているわけではない。
「社会の木鐸」たらんと努力する東京新聞の記者が、怒りを堪えて投げつけた、本記事の最後の言葉だ。
この警鐘を受け止めずして、人と言えようか。
迷走に次ぐ迷走、そしてなおも迷走。
立ち止まる事さえできずに、さらに迷走の愚を繰り返す。
しかも、「あっちでも、こっちでも」
その先にあるのは、誰が考えても「絶望」。
私達は今、その「淵」に立たされているのだろう。
それでも「政府と原子力ムラの住民」を突き動かすものは・・・「利権」と「私利私欲」。
彼らにとっては、原発事故の除染作業でさえも「利権」に過ぎない。
身に降りかかる不利益を恐れず警鐘を鳴らす姿が眩しい。
私達も、そろそろ覚醒する時ではないか。
以下記事の抜粋。
原発の積極活用を掲げる岸田政権が重点施策とする高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定で、長崎県対馬市のトップは応募しないと判断した。政府が交付金という「アメ」を示したところで、自治体の「NO」は覆せない。そもそも核のごみを造る核燃料サイクル政策は絵に描いた餅の状況で、廃棄物問題を解決できぬまま原発推進に突っ走っている。
◆「同意」が必要な選定プロセス 進む見通しなく
「これ以上、市民の分断を深めたくない」。比田勝尚喜市長は27日午後の記者会見で、慎重に言葉を選び選定に応じない理由を話した。・・・住民の理解が深まらなかったと振り返った。
政府は4月、処分場選定に注力する方針を打ち出し、・・・選定までには3段階の調査があり、段階を進むには知事と市町村長の同意が必要だ。
2020年に始まった北海道寿都町と神恵内村での第1段階の文献調査は、事業主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)が報告書の作成に入る最終段階。寿都町は第2段階の概要調査に進むかどうかを決める住民投票を実施し、町長が判断する方針だ。
北海道の鈴木直道知事は一貫して反対の立場。・・・「概要調査に移行する場合は現時点で反対の意見を述べる」と明言した。
◆そもそも核燃料サイクル政策が絵に描いた餅
他の自治体が選定に応募する動きはない上に、前提となる核燃料サイクル政策が破綻している。核のごみは、原発の使用済み核燃料を再処理工場で化学処理する過程で出る。だが、肝心の日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)は稼働の見通しが全く立たない。
再処理工場は完成延期を26回繰り返し、原子力規制委員会が工事計画の審査を始めて3年近くたっても、原燃は十分に説明できずにいる。今月4日の審査会合では、耐震性評価の前提条件を「一から検討する」と出直しを約束し、ゴールはさらに遠のいた。・・・
原発でたまり続ける使用済み核燃料。それを再処理できず、政府が想定する核のごみさえ造れるか分からない。原子力政策の迷走ぶりは止まらない。(渡辺聖子)
記事の抜粋はここまで。
少し古いが、時事通信の今年3月の下記URLの記事によれば、
「実現遠い核燃料サイクル=再処理延期、最終処分地も未定」
https://sp.m.jiji.com/article/show/2917059
・・・六ケ所工場は日本初の商業用再処理施設として1993年に着工したが、完成が26回延期され、現在の目標は2024年度上半期。・・・原子力規制委員会が新規制基準に適合しているか審査中だ。
この間、総工費は安全対策を含め約3兆2000億円と当初計画の4倍超に拡大。全国の原発の敷地内で保管されている使用済み核燃料は増え続け、貯蔵能力の約8割に達した。・・・保管場所がなくなれば原発は動かせなくなる。見切り発車で再稼働を急いでも、六ケ所工場の稼働が重い課題として残る。
工場で取り出すウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を既存の原発で利用するプルサーマル実施には地元同意が必要となる。現状は全国4基の導入にとどまる。政府は交付金制度を新設して推進する方針だが、受け入れに動く自治体が現れるかは不透明だ。・・・
・・・NPO法人原子力資料情報室の松久保肇事務局長は「核燃料サイクルは破綻している」と指摘する。
二つの記事に共通しているのが
「核燃料サイクルは破綻している」という認識。
どちらも、「当然であるかのように」強く断定している。
日本原燃の再処理工場には既に約3兆2000億円の費用が投入されているという。
着工から30年、その間26回もの完成延期。
どんな計画を立ててきたのか。すでに当事者能力は無いも同然ではないか。
これほどの費用と期間が投入されても、稼働の見通しが全く立たない。
今、「核燃料サイクル政策の破綻」を認め、3兆円を損切する勇気を持たなければ、今後さらに投入される税金は「青天井」となることに疑う余地は無い。
「核燃料サイクル政策の破綻」は、目前で使用済み核燃料の保管場所を失いつつある原発の稼働停止に直結する。
つまりは、
「核燃料サイクル政策の破綻」は「原発政策の破綻」を意味する。
そして、
「核燃料サイクルは破綻している」という認識。
論理的に考えれば、「原発政策は破綻している」となり、現実に符合する。
「交付金」という飴。
元をただせば、私達の血税。
私達も、そろそろ覚醒する時ではないか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK291掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK291掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。