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政治家はどこまで劣化するのか? 日々、新記録を打ち立てる維新の会【適菜収】
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2023.09.14 適菜 収 だから何度も言ったのに 第47回 BEST TiMES
内閣改造と自民党役員人事を岸田文雄が発表。日本維新の会代表・馬場伸幸は「総裁選対策内閣」だと斬り捨てた。選挙対策委員長に就いた「ドリル優子」については「襟をきちっと正して説明を果たす責任がある」。自分たちの襟も正せない男がどの口で言うのか? 維新の本質を 「政治家が犯罪に手を染めているのではなくて、犯罪者が政治に手を染めていると言ったほうが適切かもしれない」と喝破した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第47回。このほど『日本人は豚になる:三島由紀夫の予言』が重版決定。
日本維新の会代表・馬場伸幸
■ほぼ日。維新クオリティ
連日のように不祥事を引き起こす維新の会。ここまで来ると、異常を通り越して、常態になっている。維新の不祥事が数日間報道されないと少し心配になる。維新の政治家の不祥事が発生すると「今日もいつも通り」と安心し、別の政党の政治家がトラブルを起こすと「おやっ?」と思う。
維新の犯罪をまとめようにも、次から次へと問題を起こすので、まとめることができない。いっそのこと、日めくりカレンダーでもつくるか。たとえば、「1月2日は西井勝が自動車運転過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された日」「5月19日は田中孝博が地方自治法違反の疑いで逮捕された日」「8月8日は赤坂大輔が女子高生3人に向かって下半身を露出し、公然わいせつの疑いで逮捕された日」みたいな感じで。
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汚染は維新上層部から末端までを貫いている。幹事長の藤田文武が自身が代表を務める政治団体「藤田文武後援会」に2021年に寄付した「調査研究広報滞在費」(旧・文書通信交通滞在費)60万円を後援会の政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。ほぼ日。維新クオリティ。
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大阪府交野市の選挙で、大阪市議本田リエが投開票日前日に維新以外の候補者の顔を塗りつぶしたポスター掲示板の写真をSNSに投稿。MBSの取材に本田は「悪意はない」とコメント。悪意しかないだろ。ほぼ日。維新クオリティ。
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8月29日、カジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐり、イメージ図や動画に、美術家の奈良美智や村上隆の作品を無断で使用していた件で、大阪府・市は謝罪。別の20点の写真などについても、必要な権利処理の手続きを行わずに使用していた。奈良の作品については、3年前、使用許諾を依頼したものの断られていて、村上には依頼すらしていなかった。維新が推進するIRも異次元の領域に入ってきた。
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そもそも維新の会は芸術に関する敬意の欠片もない集団だ。創設者の橋下徹からして、文楽などの伝統文化を攻撃してきた人物だ。橋下は「なぜ人間国宝の公演でも客席が3割程度しか埋まらないのか。文楽の世界は身分保障の公務員の世界となっている」「世間とかけ離れた価値観、意識のもとに伝統に胡坐をかいてきたその結果が今の姿となった」とツイート、「文楽協会」への補助金を削減した。
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8月18日、大阪府所蔵の美術作品105点が咲洲庁舎の地下駐車場に置かれている問題で、府は専門家らでつくる「アート作品活用・保全検討チーム」の初会合を開いた。チームに参加した府特別顧問の上山信一は「作品をどこまで持ち続けていけばいいのかという根本的な問題が出てくると思う」と述べ、売却なども含め検討することを提案。また、「デジタルで見られる状況にしておけば、(立体作品の)物理的な部品は処分してもいいというのはありえると思う」とも発言。当然、反対意見も出たが、これが維新の本質である。
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2ヵ月くらい前に某出版社の集まりで大阪在住の維新信者に遭遇。彼は「維新の会は言行が一致している」と言っていたが、だから危ないんだけどね。
日本維新の会。左から馬場伸幸, 足立康史, 梅村みずほ(2022年8月20日)
■「第2自民党でいい」と公言して憚らない馬場
7月30日、日本維新の会は、統一教会との関係について党所属の国会議員62人を対象に調査を行い結果を公表。それによると、13人の議員(馬場伸幸、藤田文武、足立康史、伊東信久、小野泰輔、中司宏、沢田良、高橋英明、吉田豊史、室井邦彦、高木佳保里、柴田巧、青島健太)が統一教会と関係があったとのこと。もちろんこれは国会議員だけで、肝心の知事や市長などは調査の対象になっていない。それでも次の選挙の参考くらいにはなる。
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藤田は今後、「党としてトラブル団体との距離のとりかたを整理したい」と発言。意味不明。その本人が「距離がとれていなかった」という調査結果なのにね。これも維新お馴染みのパターン。泥棒が居丈高になって「盗難の再発防止に努めたい」と言い出すような。
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維新の前川清成が公職選挙法違反の罪に問われた裁判の控訴審。2審の大阪高裁は、1審の奈良地裁の判決を支持し、前川被告の控訴を棄却した。前川は、2021年10月の衆院選で奈良1区で立候補し、比例復活で当選。公示前に、出身大学の卒業生の名簿をもとに選挙区内の人に対して「選挙はがき」の用紙や知り合いの名前や住所を記入して送り返すよう宛名書きを依頼する文書などを郵送していた。判決後の前川の発言が素晴らしすぎた。「私だけが特別にずるいことをしたわけではない点は、ぜひご理解いただきたい」だって。下校途中に駄菓子を買い食いしているのを咎められた小学生か。ほぼ日。維新クオリティ。
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日本維新の会は、イノシシをモチーフにした初の公式マスコットキャラクター「いしんのしし」を発表。早速ネット上でツッコミが入っていた。「維新」の公式マスコットキャラクターなのに、敵側の新選組(幕府側)の羽織を着ていると。これを選んだのが馬場伸幸。このマスコットキャラクターは維新の本質を捉えてはいる。 これまで反自民を偽装してきたけど、正体は体制側(幕府)だったというオチ。馬場は7月23日放送のネット番組などで、自民と維新の関係について「第1自民党と第2自民党でいい」と発言。維新が「第2自民党」であることは、一部の情報弱者を除き多くの人が知っているが、野党を偽装するのもやめて完全に開き直ったわけだ。
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はちまき姿で鼻息を荒くしている「いしんのしし」は、改革に猪突猛進する行動力、清廉潔白さを示しているという。維新と共通するのは鼻息の荒さだけであり、清廉潔白さはその対極にある。
文:適菜収
適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志・中野信子との共著『脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克』(文春新書)、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、清水忠史との共著『日本共産党政権奪取の条件』(KKベストセラーズ)など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。https://foomii.com/00171
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