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https://jp.news.cn/20230913/d09be9d7f5394225a2b765119b566b82/c.html
福一原発で溶け落ちた燃料デブリを取り出せる見通しが全く立っていない。
あの事故からすでに12年も経過しているにもかかわらず・・・。
この12年・・・一体何をやっていたんだろう。
「全く見通しが立たない」、そのことは、真っ先に憂慮すべきことに違いない。
その見通しがないままでは、「福一の廃炉」も「福島の復興」も画餅に終わる。
日本政府と東電は言うまでもなく、大手メディアまでもがそのことに、積極的には触れようとしない。
そんな逃げ腰で、日本政府の危機管理は大丈夫なのか。
日本政府としては、危機管理の観点から、「燃料デブリを取り出すことが出来なかった」場合を想定して、代替策も検討すべきなのだろう。
やっているのだろうか。
メディアは、もっと声を上げるべきだ。
「沈黙は禁」と、反省の弁を口にしたばかりなのだから。
(それにしても、やるもやったり60年は凄いと思うけど、見て見ぬふりの60年もすごいわ。)
どちらも「怪物くん」。
これが日本の民度かと思うと、顔がホテル。
それはそれとして・・・。
「汚染水」の海洋放出を、無条件で「よし」と思っている人はいない。
本心では「よしてよ」と思っているはずだ。
「汚染水」の海洋放出ということがなければ、漁業者、或いは海産物を扱い、生業としている人達が不安視している「風評被害」なるものも起こり得ないからだ。
また、海洋が放射能に汚染され、そのことが現在から将来の人類に、或いは生物に、地球環境に、悪い影響を与えるのではないかとの不安も解消されよう。
「汚染水」を海洋に放出して、「安全」ということはあり得ない。
全ての人達がそのことを知っているから、人が「海洋放出は問題ない」と語る際に、どうしても、「ほぼ・・・」とか。「ほとんど・・・」あるいは「・・・程度」といった、「曖昧」で、「非科学的」な言葉が付きまとう。
コップ一杯だけの「汚染水」を海水で100倍に薄めて、その後、おもむろに大海に捨てるという事なら、私もほぼ「よし」かもしれない。
しかし、現実には、燃料デブリを完全に取り出さない限り「汚染水」は発生し続ける。
そして、
福一原発で溶け落ちた燃料デブリを取り出せる見通しが全く立っていない。
この二つの事実を繋ぎ合わせると、「汚染水の海洋放出」がいつまで続くのかは誰にも分からない。
という答えだけが導き出される。
誰が考えても同じ答えになる。
つまりは、海洋に放出される「放射性物質の総量」は誰にも分からないし、想像すらできない。
仮に想像しようとしても、「想像を絶する」ものとなるというのが答えだろう。
だから「よしてよ」なのだ。
福一原発で溶け落ちた燃料デブリを取り出せる見通しが全く立っていない。
ということは、一方で、
「取り出した燃料デブリの保管場所の確保も当面は必要ない」という事でもある。
従って、日本政府が「汚染水」を海洋に「今」放出する必然性は無く、政府の「待ったなし」との説明もすでに「破綻」しているということになる。
日本政府は直ちに「汚染水」の海洋放出を中止すべきだ。
そして、改めて、日本国民と、近隣諸国、さらには国際社会に向かって、「なぜ今なのか」、「なぜ海洋放出なのか」を真摯に説明したうえで、今後の対応を利害関係国と十分に協議すべきだろう。
中国政府が海洋放出の中止を求めるその行動は、日本政府よりは「倫理的」であり、その発言は日本政府よりは「科学的」と言える。
以下記事の全文を転載する。
【新華社北京9月13日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は12日、日本による福島原発事故汚染水の海洋放出は前例がなく、各国の重大な利益と懸念に関わると指摘、いかなるモニタリングも日本の放射能汚染水の海洋放出を認めるものではなく、日本が求める放射能放出の正当性と合法性を与えることはできないとした上で、日本に対し、世界に放射能汚染リスクを転嫁するのを直ちにやめるよう求めた。
毛寧氏は記者から、国際原子力機関(IAEA)が公式サイトで、同機関が福島原発付近の海域で実施した海洋放出後初のサンプル採取と検査で海水中のトリチウム濃度が日本の規制値を下回っていることを確認したと発表したことや、グロッシ事務局長が「IAEAは国際組織として、国際社会を代表して日本の海洋放出活動を監視することができる。さらに他国に監視参加を求めることは、各国にイランの核施設監視に参加するよう求めることと同じだ」と述べたことについてコメントを求められ、次のように述べた。
日本による福島原発事故汚染水の海洋放出は前例がなく、各国の重大な利益と懸念に関わる。IAEA事務局の現在のいわゆる日本に対するモニタリングは、理事会が権限を授けた訳でも、加盟国が十分な議論した訳でもなく、事務局が日本に提供する技術コンサルティングと支援活動にすぎず、国際性と独立性を欠いている。
放射能汚染水は既に7800トンが海洋に放出されたが、国際社会は今もIAEA事務局の具体的な監視計画を知らされていない。国際社会は、隣国などの利害関係者が十分に、実質的に参加する長期的に有効な国際監視メカニズムの構築と、監視する放射性核種の種類や頻度、地点、範囲、報告などに関する詳細プランの策定を求めている。日本とIAEA事務局は、厳粛かつ責任ある態度で対応すべきである。
いかなるモニタリングも日本の放射能汚染水の海洋放出を認めるものではなく、日本が求める放射能放出の正当性と合法性を与えることはできない。日本は世界に放射能汚染リスクを転嫁するのを直ちにやめるべきだ。
記事の転載は以上。
記事によれば、グロッシ事務局長が
「IAEAは国際組織として、国際社会を代表して日本の海洋放出活動を監視することができる。さらに他国に監視参加を求めることは、各国にイランの核施設監視に参加するよう求めることと同じだ」
と発言したそうだ。
対して、中国政府の主張は、
「・・・IAEA事務局の現在のいわゆる日本に対するモニタリングは、理事会が権限を授けた訳でも、加盟国が十分な議論した訳でもなく、事務局が日本に提供する技術コンサルティングと支援活動にすぎず、国際性と独立性を欠いている。・・・」
というものだ。
7月24日の聯合ニュースによれば、
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230724004600882?section=politics/index
グロッシ氏は「日本政府が海洋放出に関する国際安全基準が適用されるか検討してほしいと要請してきたのは日本政府が海洋放出を決めた後だった」と説明した。
これを見れば、IAEAの行動が、
「事務局が日本に提供する技術コンサルティングと支援活動に過ぎない」
という中国政府の主張はその通りと言えよう。
私はもっと穿った見方をしている。
日本政府は、
「・・・海洋放出に関する国際安全基準が適用されるか検討してほしい・・・」
とIAEA事務局に要請したという。
日本政府は具体的には何を求めたのか。
「海洋放出に関する国際安全基準」と言えば、真っ先に思いつくのは、「ロンドン条約」と「ロンドン議定書」だ。
以下の聯合ニュースによれば、
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230907001900882?section=politics/index
韓国政府の基本的立場は、以下の通りのようだ。
「汚染水放出問題が(廃棄物などの海洋投棄を禁じる)ロンドン条約とロンドン議定書の枠組み内で議論され、海洋環境保全の面から十分な情報共有が行われるべきだというのが政府の立場だ」
そして、記事の通りであるとすれば、
国際海事機関(IMO)は福島第1原発の汚染水について、韓国など当事国間の合意に基づきロンドン条約・議定書締約国会議で議論できるとの解釈を示している。
そんな中、
日本政府は、原発汚染水の放出は海洋投棄には当たらないため、ロンドン条約・議定書の枠組みで議論する事項ではないとの立場を貫いている。
らしい。
グロッシ氏は「日本政府が海洋放出に関する国際安全基準が適用されるか検討してほしいと要請してきたのは日本政府が海洋放出を決めた後だった」と説明した。
要請は、「・・・適用されるか」の検討。
「・・・適合しているか」の検討ではないようだ。
(翻訳、通訳の間違いがなければ・・・だが。)
日本政府への回答はどうだったのか。
まさか・・・
ロンドン条約とロンドン議定書の枠組み内で議論されることを避けるための、方策を指南でもしたのか。
「原発汚染水の放出は海洋投棄には当たらない」と強弁するためには、絶対に「汚染水」との表現を使ってはいけない。
と・・・か。
とにかく、何でもかんでも、とりあえず、100倍でも、1000倍にでも、海水で希釈してから「海洋」に放出するように。
と・・・か。
海上投棄は避けて、海底トンネルを通して「海底から」海洋に放出する
と・・・か。
IAEAが、国際社会を代表して、日本の海洋放出活動を監視することにすることで、非難する国を海洋放出活動の監視から排除する。
と・・・か。
中国や韓国が利害関係国として協議することを求めても、頑なに協議に応じない。・・・日本政府。
理由は「原発汚染水の放出は海洋投棄には当たらないため」だとか。
何が何でも「処理水」でなければならない「本当の理由」はこれだったか・・・。
隣国と協議することを恐れるには「それなりの理由」がある。
「汚染水」と「処理水」・・・真実は一つしか無い。
その水は、どちらの呼称で表現しようと、「放射能に汚染されてしまった水」。
近い将来のスクープ記事のタイトルは、
「暴かれた「処理水」の嘘・・・人類史上経験したことも無い「放射能汚染水」だった。」
かな?
「汚染水の海洋放出、絶対反対!」
「隣国と協議、全面的に賛成!」
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